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そうしてレグルスさんとご一緒に昼食を食べました。こうしてレグルスさんとお昼をご一緒出来るなんて、本当に夢のように嬉しいです。こんなに嬉しい、胸がドキドキするお昼は本当に・・・前にお付き合いして下さっていた方と、ご一緒していた時のようです・・・・なんて、いけないですね。ついレグルスさんも私と同じ気持ちかも、なんて思ってしまいました・・・・でも。レグルスさんもきっと、私ほどではないにしろ、楽しんで下さってます・・よね? 「わぁっ。本当においしいです!レグルスさん!」 ギクゥッ・・・・そうなんです。このグラタンのチーズ、本当においしいんですけど・・・とろけすぎて、なかなか良い所で切れないんです。 「あ・・はい。ですけど、それだけとろけていて、おいしいチーズです。レグルスさんも一口どうですか?」 そうしてお皿を交換して、お互いにお互いの頼んだ品を食べました。あっ、レグルスさん、チーズ切るのお上手ですね〜。ム〜ッ、負けました・・・って、こんなカッコ良くて余裕あるレグルスさんに私が勝てる訳ないですよね。アハハハハ・・・・ 「・・・ここのグラタンは2回目だけど、チーズがおいしいね。」 キャ〜ッ!私とレグルスさんに共通点なんてないと思っていましたけど、こんな所で好みが合うなんて嬉しいです〜。 「これは嬉しいね。おまえとは話が合いそうだね、スピカ。」 そうしてお互いにお皿を交換して、最初の状態に戻ってまたお食事しました。レグルスさんと食べるお昼は、ここのレストランの元のおいしさもあるのでしょうけれど、余計においしく、楽しく感じられてしまいます!本当にレグルスさんにお会い出来て良かったです〜。 「フフッ、おまえのコーヒーは甘そうだね。」 あ・・そ、そう言っていただけると嬉しいです。さすがです!レグルスさん。 「あっ、はい。ありがとうございます!レグルスさん。」 ええぇぇっ!?・・・コ、コーヒー飲んでない時で良かったです。レグルスさんは、どうしてこんなすごいセリフをサラッと仰ってしまうんでしょうか・・・・ 「そそっ、そんな!レグルスさん・・・・私、可愛くなんかないですよ〜。」 えぇっ!?そっ、そんなことを言われましても〜! 「えぇ〜っと。日頃の自分の態度とかを考えると、あまり・・・・」 そうしてレグルスさんとコーヒーを飲んだんですけど・・・・ハタと気が付いて、私は静寂を破って口を開きました。 「あの、レグルスさん。昨日というか、今日会員になった時のアルビレオさんの説明で、分からなかったことがあって・・・・」 ちょっと待って下さい。デートはまだいいとして・・・ホテル、ですか〜!? 「おや?スピカ。驚いているみたいだけど、どうしたんだい?」 えぇっ!?あの・・つまり、それって・・・・ 「・・・えっと・・・しちゃう・・んですか?」 わぁ〜っ。そそっ、そんなことまで・・・・! 「そうなんですか〜。た、大変ですね・・・・」 ・・確かに、「お仕事だから」の一言で片付けてしまえばそれまでなんでしょうけれど・・・・好きでもない方とそんなことをするのって、とても大変なことだと思います・・・・ 「あっ、あの。ホストさんは、やっぱり大変なご職業ですか?」 さ、さすがです〜、レグルスさ〜ん。愚痴を全くこぼしてらっしゃいませんね・・・・私、ますますレグルスさんから目が離せなくなってしまいました・・・・ |