第15話「真昼の情事・前編」

「!・・・・・」

突然のレグルスからのキスにスピカは驚いてしまって、一瞬息が出来なかった。
スピカの腰を抱いていたレグルスの手は、いつの間にか下の方にスルリと移動して・・・もう片方の手でレグルスは器用にスピカの服のボタンを外していった。

「んっ・・・!やぁっ!レグルスさん!」

スピカはもがいたが、レグルスの力は強くて全く歯が立たなかった。
一度は解放された唇が再びレグルスのそれで閉ざされ、いきなり舌が入り込んでくる。

「ん・・っ・・・!んん〜・・・っ・・」

唇を吸われ、舌を絡ませたスピカは一気に力が抜けてしまい、自然とレグルスにもたれかかってしまっていた。
レグルスはそんなスピカを優しく抱き締めながらとうとうスピカの服を脱がしてしまい、下着だけの姿にさせてしまった。

「フフッ、何だかね。今まで抑えていたんだけど・・・・姉さんとおまえが仲良さそうに喋っていたものだから、大人気なく嫉妬してしまっていたんだよ。あげくおまえは、今の私の誘いを断ったね・・・・だから、ちょっとしたお仕置き。こっちにおいで、スピカ。」
「やっ!!嫌です!!!」

スピカは半分涙目になって引っ張るレグルスから何とか逃げたいと思った。
だがレグルスもすぐにスピカが逃げようとしてるのを分かったから、無理矢理引き寄せてそのままヒョイッと抱き上げてしまった。

「キャッ!!」
「言うことを聞かないお姫様にはますますお仕置きが必要だね〜。フフフッ。」

と、レグルスは余裕ある微笑を浮かべながらスピカをベッドにそっと寝かせた。すぐに自分もスピカに覆いかぶさった。

「レグルスさん・・・・!お願いです、やめて下さい・・・!こんな、こと・・お昼から、なんて・・・・」

スピカは既に少し泣いてしまっていた。瞳から涙が零れ落ちる。

「おまえが言うことを聞いてくれないからだよ?フフッ、その代わり・・今日の夜は見逃してあげるよ。だから・・今抱いてあげるからね。」
「嫌です!!いやぁっ!!」

レグルスは嫌がって泣くスピカの頬にキスをしてから、三度スピカの唇に優しく唇を重ねた。
それは、言っているきつい内容とは裏腹に本当に優しいキスで、スピカは自然と心が安堵するのを覚えてしまった。
一気に涙が流れなくなる。なぜか心が満たされた気分になっていって・・・・・・・それからレグルスとスピカは見つめ合った。

「レグルスさん・・・・・・」
「・・泣かないで、スピカ・・・・私は、女性の涙に弱いんだよ・・・・女性に泣かれてしまうのが怖くてね。フフッ。でもこれが・・・・おまえの泣かないおまじない。」

とレグルスは微笑んで言った。その微笑みは、余裕あるいつもの微笑というよりは・・・・・柔らかく優しい笑顔で、思わずスピカは胸が高鳴ってしまった。
常に余裕あるレグルスでもこんな表情もするのかとスピカは驚いてしまい、同時に心が熱くなった。

「・・おま、じない・・・ですか?」
「そう、おまじないだよ。事実おまえは泣きやんでいるだろう?フフッ。」
「あ・・・・・・」

確かにスピカは今泣いていなかった。スピカは驚いてしまってレグルスを見つめた。
レグルスは既に先ほどの優しい微笑からいつもの余裕ある微笑に変わっていたが、相変わらず彼の独特の魅力は健在であった。いや、彼のこの魅力がなくなることは一生ないだろう。
また彼に負けた気がスピカはした。いや、彼に勝てることなんてありえるのだろうか。

「フフッ。それじゃあ・・・今日はゆっくりとおまえを味わおうかな?昨日はいきなりだったからね・・・・」

とレグルスは言って、下着を付けさせたまま、スピカの胸をゆっくりと揉んでいった。

「・・レ、レグルス、さん・・・・」

スピカは顔を赤くしてしまった。当たり前のことだが、とても恥ずかしいのだ。

「ん?どうしたんだい?スピカ。フフッ、顔を赤くしてしまって・・・可愛いね。」
「・・そんな・・・レグルスさん・・・・は、恥ずかしいです・・・・」
「大丈夫だよ、ここには私しかいないんだから。でも・・そうして恥ずかしがっている所がまた可愛いんだよ。」

とレグルスは言って、スピカの項に軽くキスをした。と同時にブラをそっと外し、露になった乳房をゆっくりと揉みしだく。

「んっ!あぁっ!はぁ・・ん・・レグルス、さん・・・!」
「おやおや。フフッ、おまえは項に弱いね。それじゃあ、ここはどうかな?」

とレグルスは言って、今度はスピカの耳朶を舐めながら乳房を揉む。

「やっ!あぁ・・っ・・・!あぁ・・あぁん!あぁっ!」

耳朶を舐められるのがとても気持ち良くて、スピカは下半身が思わず疼いてしまった。同時に揉まれている乳房の方も、少しずつ気持ち良さを感じてしまっていた。
それからレグルスは乳首をゆっくりと舌で味わっていった。既に固くなっていたスピカのそれは、敏感のレグルスのやることに反応してしまっていた。

「んっ・・!あぁ・・!あぁ・・っ・・・!レグルス・・さん・・・!イヤ・・・!」
「・・嫌かい?」
「ん・・・っ・・!さ、触って・・下さい・・・・」
「え?どこをかな?」

とレグルスは意地悪く微笑む。その微笑がまたあまりにもレグルスにはカッコ良く、とても決まりすぎていて。スピカは完全にジラされていることを分かっていながら、下半身の疼きを抑えられなかった。

「んっ・・・!言わせ、ないで・・下さい・・・!」
「おや、どうしてかな〜?具体的に場所を言ってもらわないと、分からないんだけどな〜?」

明らかにレグルスはスピカで遊んでいた。それがスピカにもよく分かったからスピカは悔しかったが、それでもレグルスに触って欲しかったから・・・スピカは正直になることにした。

「こ、ここ・・・ここです・・・・」

と、スピカは自らそれまで付けていた薄い下着を自分で少し下ろし、その秘所を露にした。
スピカのそこは、既に少し濡れていた。その証拠にキラキラ光っている。

「おやおや。昨日抱いたばかりなのに・・・随分淫乱だね?」
「!そ、そんな・・・・・!」
「フフッ、でもちょっと驚いたよ。そんなこと、どこで覚えてきたんだい?全く、今日はゆっくりやるって言ったのに・・・・おまえにそんなことをされてしまっては、予定が狂ってしまうよ・・・・?」


  

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