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第141話

 そしてその直後、単なる偶然か、これも大ちゃんが知らないうちに使ってしまった
神の力の一つか、彼らは宇宙誕生百数十億年始まって以来の奇跡的な確率とまで
行くかどうかわからないが、とにかく超凄い確率ではあることには違いない現象に
遭遇する事になる。実はダイちゃんたちと同じ頃、セントラック星を訪れた
人たちがいたのだ。


「いや、まさか本当に協力していただけるとは思いませんでしたね。教授。」
 宝田教授は言った。例の超巨大宇宙船を後にしてセントラック星に来たのは
ボスと宝田教授と、ベア教授の三人だったのだ。宝田教授は、
「この星にはあらゆる娯楽施設が存在する。遊園地、温泉、スポーツ施設、カジノ、
 一ヶ月どころか一年かかっても全部回りきれないくらいね。実は非合法な
 危ない娯楽施設もあるんですよ……。」
 ベア教授は、
「今回だけだぞ。」
「もちろん、ボスはこの世界では約束を守る事では有名だ。そうですよね。ボス。」
 ボスは、
「もちろんだ。但し、しっかり仕事はしてもらうぞ。取引先の相手にも紹介せねば
 ならん。」
 ベア教授は、
「わ……わかった……。」
 宝田教授は、
「ボス、息子さんも機嫌を直したんじゃないんですか。ニュースを見る限り、
 ジョーカーン星からいなくなったままみたいですしね。」
「ああ、実はここは以前息子を連れてきたことが……。おい、」
 ボスはそう言うとベア教授の影に隠れた。
「ポス、どうしたんです?わっ!」
 宝田教授も、ベア教授の後へ隠れた。ベア教授の前には、客とひと騒動
起こしそうだったダイちゃんと、それをみつけた大ちゃんと部長たちがいたのだ。 

第142話

その頃、太田はカッターの口に入る直前だった。
サンドが太田に小さな機械を渡して言った。
「この小型転送装置を松永君に渡したら、すぐに出てくるのよ。薬の効果で
 溶かされにくくなってるけど、長時間は危険よ。」
「わ・・わかりました・・・」
太田はみんなの視線を浴びながら、カッターの口に入った。
北島が言った。
「やっぱりちょっとでかいな。そうでなくても太田は太いからなぁ。大丈夫か?」
「無理にでも入ってもらうわ。」
太田は恐る恐るのどの方に降りていった。
「ちょっとせまいな・・・」
みんなから太田の姿が見えなくなったときだった。

「うっ・・・・うがっ、・・・く・・くる・・しい・・・」

カッターが太田をのどに詰まらせて、苦しくて起き上がったのだ。
サンドが、
「あなたにはもう少し眠っててもらうわ。」

ドスッ!!

カッターはサンドに腹を殴られて気を失った。
植田先生が言った。
「おい、松永が腹の中にいるんだぞ。」
「大丈夫よ。こんなことぐらいじゃ潰れないわ。」
食道内では太田が胃の方に向かって進んでいた。
「胃はまだなのかー? うげっ、気持ちわりー。早く出てシャワー浴びたいぜ。」
そしてしばらく行くと、ようやく少し広い場所に出た。
といっても、食後のカッターの胃は大量の食べ物に埋めつくされていた。
「この中から松永を見つけるのか?まるで地獄にでも来たみたいだ。」 

第143話

「おーい、松永ぁぁぁー」
 太田はカッターの胃の中で松永を呼んだ。が、反応がない。
「おい、松永。聞こえてるか。助けに来てやったぞ。」
 何か聞こえたような気がしたが、よくわからない、大田は、
「まさかもう胃の中でとけちまったんじゃないだろうな。」
 太田は大量の食べ物の山をかき分け、松永を探し始めた。そのとき、
「ぉぉぉぉぉぃぃぃ。」
「その声は松永か?」
 太田は声のするほうへ近づいていった。すると松永は胃の出口辺りで
引っかかっていた。松永は何とかそこから脱出しようと回りを必死でたたいたり
していたがうまく行かない。
「松永〜。今助けてやるからナー。ガンバレー。うわっ!」
 太田が松永に近づいているとき、突然カッターの胃が大きく動き、太田は
バランスを崩し、その場へ倒れこんだ。
「やべえ。」
 太田は胃の壁にしがみついていると松永は大量の食べ物と一緒に胃から出てしまった。
「ちくショー。もうちょっとで助けられそうだったのに。」
 太田は何とか胃の出口にたどり着くと、そこを押し広げようとした。


 一方、セントラック星の遊園地に来ていたメンダルワーイのボスと宝田教授と、
ベア教授の三人は、ダイちゃんと部長たちのいる場所から離れた。部長たちから
みえない所まで来ると宝田教授は、
「まずかったな。まさかあいつらまで来ているとは、でもいつの間にもとの大きさに
 戻っていたんだ。」
 するとボスは、
「他人の空似じゃないか?」
「三人一緒だったぞ。しかもボスの息子さんまで。薬の効き目が切れるはずは
 ないのだが……。」
「多分あの子ですよ。超古代文明……。」
 ベア教授はうっかり大ちゃんのことを話そうとしてしまったのをやめたが、
宝田教授はそれを聞き逃さなかった。
「ベア教授、何か知っているんじゃないんですか?連中が元のサイズに戻った事に。」 

第144話

ベア教授は黙っていたが、宝田教授は更に質問する。
「超古代文明とか言ったな、どうなんだ? 答えないなら私にも考えがある。」
するとベア教授は、
「答えますよ。 ただ、これだけは言っておきたい。 あなた達がやっていることは、
 多くの人々に迷惑がかかってる。 巨人やこびとを使った商売はやめてくれないか?」
宝田教授が言った。
「お前は助けてもらった恩をわすれたのか? 余計なことは言うな。
 さっさと質問に答えろ。」
ベア教授は、大ちゃんのことを言うのをためらっていたが、
自分の状況を考えると言うしかなかった。
「あの3人といっしょにダイちゃんと同じぐらいの子がいただろ。
 あの子は超古代文明の神の力を得たんだ。」
「な、なんだと!? 超古代文明の遺跡を復活させたのか?」
「ああ、そうだ。 だがあの子はいい子だ。 あなた達の味方にはならないぞ。」


ダイちゃんの方は、強引に割り込もうとして客ともめていた。
「僕は待つのが嫌いなの! 1人ぐらい先に乗ったっていいだろっ!」
「順番は守らないとだめなんだよ。 みんな早く乗りたいのを我慢して並んでるんだ。」
「僕は特別なの! やろうと思えばお前らなんか一瞬でペチャンコにできるんだからな!
 この星を指で摘んで潰しちゃうこともできるんだぞ!」
「だめだ、話にならない。 この子の親はどこなんだ?」

その光景を少し離れたところで部長達が見ていた。
部長が、
「割り込みしようとしてもめてるみたいだな。」
飯田が言った。
「ああ、ダイちゃんならやりかねないからな。」
「ダイちゃんが怒って巨大化してしまったらヤバいな。 その前にみんなでおさえこむか?」
「そうだな。今ならもめている客に紛れて近付けそうだな。」
「よし、じゃあ俺の合図でみんな飛びかかろう。 石本もいいなっ?」
部長がそう言って石本の方を見ると、
石本は股間を押さえながら気持ちよさそうな顔をしていた。
パンツの中の福田がもがく度にチンコが刺激されるのだ。
「石本っ! こんなときに何やってるんだっ!」
「だってー、気持ちいいんだもーん。」 

第145話

「石本、今そんなこと言っている場合じゃないだろ。」
 部長が言う。そのとき、

-ズドーン-

 どこからともなくものすごい音がした直後、回りの客が騒ぎ始めた。飯田は、
「遅かったか……。」
「ちょっと様子が違うようだ。」
 部長が言う。石本は、
「あ……あははは、あれ……(;´Д`)ハァハァ あれは……。」
 石本はミニ福田にチンコを触られる快感にもだえながら向こうを見ている。
石本の見ている方向を部長と飯田が見るとその先には慎重が普通の人間の倍位の
巨人がいた。が、しばらくすると消えてしまった。飯田は、
「なんだったんだ。今のは……。」
「しまった、ダイちゃんがいない。」
 部長が言った。


「くそっ、薬の効きめの切れるのが思ったより早いようだな。そんな事もあろうか
 とこれをもってきていてよかった。」
 宝田教授は言った。ベア教授は一時的に巨大化を始めたが、宝田教授の
持っていた薬で抑えられた。
「だがこれは、未完成バージョンの更に効果の薄めた物だ。ちゃんと我々に
 協力してくれる事がわかるまでちゃんとした薬は渡さんぞ。」


「ダイちゃん、さっきの騒ぎにまぎれて、列の先のほうに割り込んだのかな……。」
 飯田が言う。石本は、先ほどの方向をまだ見ている。部長は、
「石本、今度は何ボーっと見てるんだ。」
「あれ、宝田教授じゃないか?」
 石本が言う。部長も、
「まさか、あ、ほんとだ、なんでこんな所に……。追うとしてもダイちゃんはどうする?」
 すると大ちゃんが、
「もしかして、宝田教授って悪い人?」
「どうしたの、(;´Д`)l \ァ l \ァ 大ちゃん。」
 石本がもだえながら聞く。部長は、
「石本、お前は黙ってろ。大ちゃん、どうしたの?」
 大ちゃんは、
「あの子は僕が何とかする。お兄ちゃん達は宝田教授って人を追って。」 

第146話

部長が言った。
「でもねえ大ちゃん、あの子は俺達でも手におえないような子なんだよ。」
「大丈夫だよ。なんとかできそうな気がするんだ。」
飯田が、
「そうだな。大ちゃんはあのダイちゃんと歳が同じくらいだから、気が合うかもな。」
すると部長が、
「うーん・・・。じゃあ大ちゃん、危険だと思ったらすぐに逃げるんだぞ。」
「うん。じゃあ行ってくるね。」
大ちゃんはダイちゃんが並んでいた行列の方に走っていった。
「俺達も宝田教授を追おう。」
「ああ、早くしないと逃げられてしまうからな。」
「ハア・・ハア・・ハア・・」
飯田と部長が宝田教授を追い掛けようとしたが、石本が座り込んだ。
それを見た部長が、
「石本っ!!何座ってんだっ! こんな大事なときにふざけるなっ!」
「ふざけてるんじゃないよー。ハア・・ハア・・チンコが気持ちよすぎて・・」
ペチンッ!
「ぎゃっ!」
石本はミニ福田のいる股間を軽く叩いた。
「お前がチンコの先で動きまくるから怒られたんだぞっ!」
すると部長が、
「石本、パンツの中のやつ潰すんじゃねえぞ。そいつに恨みがあるのは
 お前だけじゃないんだからな。」
「そうだ、そいつのせいで地球が大変なことになったんだからな。あとでみんなで
 お返ししてやらないとなぁ。」
パンツの中でその会話を聞いていた福田は泣きながら震えていた。
「さあ、宝田教授を追い掛けるぞっ!」 

第147話

 部長達三人は大ちゃんを残し、宝田教授達を追いかけた。石本のパンツの中の
ミニ福田はその中で振り落とされまいと石本のチンコに必死でしがみついていた。
「おい、なんだあれは?あの中に入っていくぞ。」
 一番先を走っていた飯田が宝田教授達が遊園地などの施設から離れた目立たない
森の中に隠してある宇宙船の中に入っていくのを見つけた。部長は、
「よし、あの中に入って宝田教授を捕まえるぞ。」
 三人は宝田教授達に続いて宇宙船の中へと入った。


 ここは先ほど宝田教授達が逃げこんだ宇宙船の中。宝田教授は、
「この場所はまずい。取引場所を変えた方がいい。」
 ボスも、
「私も今そう思ったところだ。」
 そのときである、そこに部長の声が響く。
「宝田教授、観念しろ!」
 部長たちが宝田教授達のいる所へとなだれ込んできたのだ。飯田も、
「もう逃げられないぞ。」
 石本は、
「もうこれ以上悪い事はさせない……ハァハァ...。」
 もちろん石本のパンツの中のミニ福田がチンコ(ry
「お前、しばらくなにも言うな……。」
 部長が言うと、ボスが、
「よくここまで来たな。だがこちらには人質がいるんだぞ。」
 飯田が、
「俺たちにはもう人質を取られようがこっちには……。」
 すると宝田教授が、
「そう言えば例の少年がいないようだが。」
 飯田は、
「しまったぁぁ、大ちゃん置いてきたんだ。」 

第148話

部長が言った。
「いや、相手は普通の人間だ。大ちゃんの力がなくても俺達だけで勝てる。」
「それもそうだな。今回は巨人が相手じゃないからな。」
「松永さえ取りかえせばいいんだ。」
すると宝田教授が、
「松永? あー、あの縮んだ人質のことか。ここにはいないぞ。」
「なんだとっ! どこにいるんだっ!」
部長は今にも宝田教授に飛びかかりそうな勢いで言った。
宝田教授は後ろにいたベア教授に言った。
「こいつらを外に放り出せ。」
ベア教授は仕方なく、宝田教授の言うとおりにした。
部長の前に大柄なベア教授が立ちはだかる。
「なんだお前はっ! お前も宝田教授の仲間なのかっ?」
部長達はベア教授に会ったことがなかったので、誰かわからない。
部長達は一斉にベア教授に飛びかかったが、元巨人の力にはかなわなかった。
そして、あっけなく3人とも外に放り出された。
が、ベア教授は宝田教授達に聞こえないように
小声で部長達に話した。
「私はウェイトさん達の仲間だ。 訳があって宝田教授に協力しているふりをしているんだ。
 すまないが、今は引いてくれ。」
「え・・・でも・・」
3人はわけがわからず、そのまま宇宙船が飛んで行くのをぼけーっとみていた。
飯田が、
「逃げられたが・・・これでよかったのか?」
すると部長が、
「ウェイトさんの仲間って言ってたが、ほんとだったんだろうか?」 

第149話

「まさか連中がここまで追って来るとはな。」
 セントラック星から飛び立った宇宙船の中、宝田教授が言った。ボスは、
「危なかったな。念の為取引先の相手には場所を変更すると連絡はしておいた。」
「そうだ、やつに人質の様子を聞いてみますか。」
「そうだな。」
 ボスはそう言って船内の無線装置を操作した。


 その頃、カッターを前にウェイトとサンドと植田先生と部員たちが松永を
連れ戻すため、小さくなって入っていった太田が出てくるのを待っていた。
植田先生は、
「なかなか出てきませんね。大丈夫ですか?」
「まだ時間はあるわ。」

-ぴろろろろ、ぴろろろろ-

 突然部屋に何かの音が鳴り響く。それはカッターの方から聞こえてくる。ウェイトは、
「何かの無線の呼びだし音のようだが、この部屋の物ではないな。」
 川田は、
「誰かの携帯か?まさかこんな所まで……。」


「なかなか出ないな。」
 ボスは無線でカッターを呼びだしつづけた。宝田教授は、
「やつのことですから、寝てるんじゃないですか?」
「出たようだ。」
『お呼び出しになったお客様は、電波の届かないところにいらっしゃるか、
 電源を切っているので、わかりません。』
 ボスと宝田教授は唖然としていた。ベア教授は思った。
(あんな物まねができるのは私の研究室に以前来たサンド……もしかすると、
相手はもうあの超巨大宇宙船の中で身柄を確保されているに違いない)
 しばらくしてボスは、
「何なんだ今のは。」
「おかしいですね。どこかで混信しているのかも。」


 一方、ウェイト達のいる部屋、ウェイトはサンドに、
「なんだ今のは、ふざけている場合じゃない。」
 サンドは、
「もう一度やつらは連絡してくるわ。今すぐ宇宙パトロールの多田を呼んで来て。」
 ウェイトは、
「そうか、ここにあったメンダールワーイのアジトで潜入捜査していたな。まだこの
 宇宙船にいるはずだ。」


「おーい松永。どこまでいったんだ?」
 やっとの事でカッターの胃を抜け出し、腸の中を太田は松永をの名を呼び
つづけながら進んでいた。 

第150話

約4cmの太田には少しせまい腸内だったが、約1cmの松永は
他のものといっしょに流されてしまったのだ。
太田はそれでも腸内を進み、松永を呼び続ける。
「おーい、どこにいるんだー? 松永あああー!」
だが、内臓の動く騒音ややわらかい肉の壁に声が吸収されて
なかなか松永に届かない。
太田は、
「いやだなー、これ以上進んで行ったらアレが集まる場所に着くじゃないか。」

そして松永の方は、
「さっき誰かの声がしたような・・・。いや、気のせいだな。こんなとこに人がいるわけないし。」
松永があきらめて再び進もうとしたときだった。
「・・・つながー。」
遠くの方から声が聞こえた。
「やっぱり人の声だ。俺以外のこびとが食われたのか?」
松永は来た方に戻り、声の主をさがした。
「おーい、誰かいるのかー?」
小さい声だったが、その声が太田に届いた。
「おっ、今松永の声がしたぞ。もうちょっと先だな。」
二人はお互いに呼び合ってどんどん近づいていく。
「おーい、松永どこだー?」
「その声は、太田?」
松永は声で太田だということに気付いたが、まだ姿はみえない。
「おーい、俺はここだー。太田も小さくなったのかー?」
「そうだ、小さくなってお前を助けにきたんだ。」
松永は助けに来てくれたことがうれしくて、急いで声のする方に向かった。
すると松永は突然何かに持ち上げられた。
太田が、自分の股の間を通り抜けようとしている松永を抱き上げたのだ。
「やっと見つけたぞ。松永。」
太田は松永から見れば、7mの巨人だった。
松永は、太田も自分と同じサイズになったんだと思いこんでいたから
ちょっと複雑な気持ちだった。
「あ・・太田・・・・けっこうでかいんだな。」 

第151話

「こいつがあればお前は外に出られる。俺は先に戻るから。」
 太田はサンドから受け取った超小型転送装置を松永に渡して元来た道を
戻ろうとした。

-ぐぐうっ-

 突然回りの壁が動き、バランスを崩した太田はひっくり返った。下敷きになりそうに
なった松永は、
「太田、危ないじゃないか。」
「何だか変だな。来るときも楽じゃなかったけど、戻るほうがもっと大変そうだ。」
「大丈夫か?」
「心配するな。」
 腸を何とか通れるサイズの太田は腸のぜん動運動に抵抗しながら胃の出口まで
やってきた。更に小さな松永はそこまではとくに流れてくる物も無かったが、
腸の凸凹に悪戦苦闘しつつも、太田が心配なのでそのままついていった。
「うーん、うーん、おかしいな。」
 胃の出口をこじ開けようとした太田だが、開く気配は無い。


 一方、外では、
「太田が入ってかなり時間が経ったぞ。」
 北島が言う。そのとき、
「うーん……。」
 カッターが寝返りを打った。


 再びカッターの体内、
「うわーっ。」
「ぎゃっ」
 突然回りが大きく動いたので太田はひっくり返り松永はその下敷きになっしまった。
「苦しい〜太田〜。早くどいてクレー。」


 寝返りを打ったカッターの横でサンドは、
「もうそろそろ回収しないと危ないわね。」
 サンドが言うと、植田先生は、
「太田も出てこないし、松永もまだ転送されて来ませんよ。」
 サンドは、
「あの装置は、こちらから遠隔操作するようになっているの。このモニターで
 ある程度回りの様子もわかるの。」
 そう言ってそこにあった装置を操作した。するとさらにその横に有ったビーカーの
ような容器が光り、太田と松永が転送されてきた。松永は周りを見まわして、
「やった〜、みんないる〜、俺は助かったんだ〜。ありがとう。」
 太田は、
「ちょっと言いくいんだけど……。元に戻る薬はここにはないんだ……。」
 松永は、
「そんなー。」
 植田先生は、
「宝田教授が見つかるまで、元に戻る薬は手に入りそうに無い。元のサイズに
 戻るまでみんなは交代で太田を、松永は小さいから太田が面倒を見てやれ。」 

第152話

松永は、助かった安心感とまだまだ元に戻れそうにないショックで
複雑なため息をついた。
「はぁ〜・・・、俺はまだこびと扱いされるのか。小さくなったお前にすらな。」
太田も、
「そうだな、俺も早くもとに戻りたいぜ。 ま、お前よりましだけどな。」
すると北島が、太田と松永が入ったビーカーを手に取って覗き込んだ。
「太田ぁ〜、お前もとうとう強化合宿ってわけだな。あとで俺のチンコの世話、
 たのむぞ。」
「何言ってんだっ! 俺は強化合宿のために小さくなったんじゃないぞっ!
 強化合宿中なのは松永だけだろ。」
松永も、
「強化合宿は三日間だろっ! もう終わってるはずだ。」

グラン・・グラン・・・
「わああああ・・・」

北島がビーカーを揺すって言った。
「君達、巨人様に向かって暴言吐いてはだめだよ。」
「くそっ、北島のやつ調子に乗りやがって。」
すると川田が北島からビーカーを取って言った。
「北島、あんまりいじめてやるな。 薬が手に入るまでこのままなんだから。」
「はいはい。」

植田先生が言った。
「それで、こののんきに寝てるこいつはどうするんだ? 警察に連れて行くのか?」
サンドが、
「うーん、警察はマズイわ。うちで捕らえておきましょ。いろいろ聞きだせるかも
 しれないし。」
サンドは薬ビンを取って言った。
「これを飲ませれば逃げられる心配もなくなるわ。」
カッターは眠りながら薬を飲まされた。

んごくんっ ごくっ

するとカッターは少しずつ縮みはじめた。・・・が、
約10cmのところで止まった。
サンドが、
「やっぱりまだまだ未完成ってことなのね。 でも、これだけ縮めば十分ね。」
「目を覚ましたらビビるだろなぁ。こびとの世界にいたはずなのに、自分がこびとに
 されてるんだもんな。」
カッターは、松永達が入ったビーカーの隣のもう1つのビーカーに入れられた。 

第153話

 成り行き上とは言え、松永に加え太田まで強化合宿の対象になりかかっている頃、
メンダルワーイのボス、宝田教授、ベア教授の乗った宇宙船はとある惑星に到着した。
ベア教授は、
「ここは、一体……。」
 宝田教授は、
「ボス、急ぎましょう。」
 ボスも、
「とにかくついて来い。」
 三人が一直線の広い道路を歩いていくと町が見えてきた。だがそれは不思議な
光景だった。道をはさんで左側の建物は巨大で普通サイズの2倍は有りそうな
感じだった。右側は逆にミニチュアサイズで通常の10分の1くらいのサイズだった。


 一方、それぞれ小さくなった松永、太田、カッターの三人を見下ろす
ウェイトとサンドと植田先生と部員たち。ウェイトは、自分の身に起きた変化など
気付くことも無く気持ちよく眠りつづけるカッターを見下ろしながら、
「とりあえずこの男を確保したのはいいが、何か大変な事を忘れていないだろうか……。」
 サンドは、
「例の無線機なら、さっき言った多田という男に渡したわ。でもこれ以上いろいろ話すと
 まずいかもしれないし、それだけよ。」
 植田先生は、
「いつの間に……。だが他にもっと大変な事を……。」
 みんなはしばらく黙っていたが、誰からとも言う事なく一斉に叫んだ。
「「「ダイちゃんと大ちゃんだ〜。」」」
 川田が、
「あの二人が本気で戦ったら、星の一つや二つ、簡単に吹っ飛びそうだ……。」
 ウェイトは、
「今のところそう言うニュースは入ってきていないようだが……。」
 そのときである。

-とんとん、とんとん-

 部屋をノックする音がした。 

第154話

そして大ちゃんはというと、ダイちゃんを探すため行列の中に潜り込んでいた。
「すいません・・・すいません。ちょっと通してください。男の子を探してるんです。」
大ちゃんは、人をかき分けてやっと列の先頭の方に着いた。
そして案の定ダイちゃんは順番をぬかし、先頭の方にまぎれようとしていた。
でも、そんな大胆な割込みをまわりの人が気付かないわけがなく
再びもめていた。
「君、さっきまでここに並んでなかっただろ。騒ぎにまぎれて割り込んだんだな。
 順番を守りなさい。」
「僕に向かってえらそうなこと言わない方がいいよ。」
「なんだと? 俺は1時間も列んだんだぞ! さっさと最後尾にもどれ。」
「あーあ・・・せっかく楽しい場所だから残しといてやろうと思ったけど、
 つまんないから潰しちゃおうかなー。」
「はぁ? わけのわからんガキだなー。どっか行け。」
そこに大ちゃんが駆け寄ってきた。
「すいません。この子僕の友達なんです。ちょっとイタズラしちゃっただけなんです。
 すいませんでしたー。」
大ちゃんはダイちゃんを無理矢理引っ張って列の外に出した。
ダイちゃんは、
「なにすんだよ!・・・・あれ? 何でお前、元にもどってんだ?」
ダイちゃんは大ちゃんの能力のことを知らないのだ。
もちろん部長達ももどってることを知らない。
でも大ちゃんは力のことを隠した方がいいと思い、ごまかした。
「えーと・・・元にもどれる薬を、1つだけ持ってたんだ。」
「ふーん。じゃあお前、もう役立たずだな。 この星のやつらといっしょに、
 僕が潰してやるよ。」
「えっ、この星潰しちゃうの?」
「そうだよ。遊園地なんて、探せば他にもあるからな。 よし、あのムカツク行列の
 まん中で巨大化してやろっと。」
大ちゃんはダイちゃんの手を引っ張って止めた。
「ダメだよ、そんなことしちゃ。 この星を潰すなら、僕がゆるさないよ。」
「ははは・・・何言ってんだよ。巨大化した僕にかなうわけないだろ。放せっ!」
ダイちゃんは手を振りほどいて、行列の方に歩き出した。
大ちゃんは、
「どうしよう・・・このままじゃ、この星を潰されちゃうよ。 お兄ちゃん達に、
 何とかできるって言っちゃったのに。」 

第155話

一方、目の前で宝田教授たちに逃げられた部長たちだったが……。
「ちゃんと僕のチンコをこすらないとお仕置きだよ〜。」
 パンツのなかのミニ福田に自分のチンコのお世話をさせていた。部長は、
「……つ〜かなにやってんだ石本、こんなことしている場合じゃないだろ。」
 そのときである。

-スドォォォン-

 遠くでものすごい音がして、地震のような振動が部長たちのところまで
伝わってきた。飯田は、
「な、なんだ?」
 部長は、
「もしかしてダイちゃんが巨大化したのか?」
 恐る恐る部長は爆発のしたと思われる方向に目をやるが、巨人らしい
姿は見えなかった。


「だれだ?」
 ここは、ウェイト達と縮小されたがようやく助けられた松永たちがいる部屋。
ドアをノックした人物に応対したのは、ウェイトだった。
「ウェイト、大変な事になった。すぐに救助用のシャトルを準備して欲しい。」
 ウェイトは、
「ハルじゃないか、なにかあったのか?」
「何か有ったじゃない、個人無線が切ってあったから、この部屋まで来たんだ。」
「すまない、こちらも重要な用事があったんだ。」
「そうか。実はセントラック星に巨人が現れたらしい。」
「現れたらしいって、現れたらすぐわかるだろう。」
「いや、まったく新しいタイプのようだ。これを見て欲しい。」
 ハルは自分が持ってきたメモリーカードを部屋の端末に差し込んだ。すると
端末の画面に上空から撮った映像が映し出された。そこには巨大な足跡だけが
残されていた。
「残されたのは足跡だけで巨人の姿を見たものは誰もいないんだ。」


「うわっ、何だ、ここはどこだ?」
 ダイちゃんは巨大化したが、なぜかセントラック星ではなく氷に閉ざされた星、
ハチブ星だった。
「うっ、サブ〜、なんでこんな所に来たんだ。まあいいか、僕にはこれが
 あるからな。」
 ダイちゃんはどこに持っていたのか、元のサイズになったとき、どうなって
いたのかはこれも超古代のテクノロジーと言う事で、とにかく宇宙船を
起動させたときのさいころ石を取り出した。
「ダイちゃん1号応答せよ、すぐこっちへ来て。」
 その直後、宇宙船がワープしてきた。

 実はダイちゃんがこの星に来たのは、大ちゃんがとっさに神の力でテレポートして
連れてきたのだったが、大ちゃんは衝撃ではね飛ばされ(もちろん大ちゃんは神の力の
おかげで無傷)、遠くからダイちゃんが宇宙船に乗りこむ様子を見ていたのだ。
大ちゃんは、
「誰もいない星につれてきたけど、すぐ行っちゃった、あの星に戻ったのかな。
 このことをみんなに知らせないと……。」 

第156話

大ちゃんは、ダイちゃんより先回りして部長達のところにテレポートした。
大ちゃんが部長達の前に現れた。
「大ちゃん! いったいどうしたんだ?」
部長が大ちゃんに尋ねた。
すると大ちゃんが、
「お兄ちゃん大変なんだ。 実は僕ダイちゃんを止められなくて、ダイちゃんが
 巨大化しちゃったんだ。すぐに他の星に移動させたんだけど、宇宙船でまた戻って
 来るみたいなんだ。」
飯田が、
「そういうことか。だから巨大化した音が聞こえたけど、巨大化したダイちゃんは
 見えなかったのか。」
部長は、
「また戻って来るとなると、なにか考えないとなー。」
石本を除いた3人は、しばらく考えていた。
すると飯田が、
「そうだ!ダイちゃんは父親を探してるんだから、もう別の星に行ったことを伝えれば
 この星は潰さないんじゃないか?」
大ちゃんが言った。
「でもね、ダイちゃんはここの星の人達に腹を立てて巨大化したんだ。たぶん何言っても
 潰しちゃうよ。」
部長も、
「そうだな。あのダイちゃんならやりかねないだろうな。」
部長達が悩んでいる横で、石本はミニ福田で遊んでいる。
「あー・・気持ちいい。 でももっと強くこすらないとお仕置きだよ。」
ミニ福田は、半泣きになりながら石本の巨大チンコ(福田から見れば)にしがみついて
体全体を使ってこすっていた。
「これ以上強くこするなんて無理だ・・・」

飯田は、石本が小さな福田をいじめてるのを見て何かを思いついた。
「そうだっ!こういうのはどうだ? ダイちゃんはこの星の人達に腹を立ててるなら、
 ここに人がいなかったら破壊しないんじゃないか?」
部長が、
「まあ、人がいなけりゃダイちゃんも破壊しないかもしれないが。いったいどうやって?」
飯田が、
「俺達が巨人になって、ここら辺の人々を襲うふりをするんだ。そうすれば自動的に人々は
 巨人から逃げるために避難するだろ。そしてダイちゃんが到着するころには誰もいないと
 いう作戦だ。」
部長が、
「うーん。この星の人達には悪いけど、実際に破壊するわけじゃないならいい作戦かもな。」
すると飯田が石本の方を見ながら言った。
「だが問題は、実際に破壊してしまいそうなやつが1人いるんだよな。」 

第157話

 そのころメンダルワーイのボス、宝田教授、ベア教授の三人は先ほどついた惑星。
ここにはさまざまなサイズの人間たちがすみ、街を作っていた。三人はようやく
自分たちのサイズの街へとやってきた。ベア教授は、
「一体、ここは……。」
 ボスは、
「見ての通り、このフナッツ星はさまざまなサイズの人間たちが住んでいる。
 基本的にこの星は階級社会で小さいサイズの人間は大きいサイズの人間には
 絶対服従と言う事だ。」
 ベア教授は、
「だが、ここには我々より大きな住民もいるぞ。」
 すると宝田教授は、
「心配ない。我々は特別だからな。」


 一方ダイちゃんは宇宙船でセントラック星が見える所へと戻ってきた。
ダイちゃんは、
「やっと戻って来れた。何でこんなに時間がかかるんだ。僕の所にはすぐ来たのに。
 とにかくこんな星なんか派手にぶっ壊してやる。」
 ダイちゃんは息を止めて宇宙船の外へ出ると一気に巨大化して、飛び降りた。

-ずどぉぉぉぉぉぉぉんんんん-

 ダイちゃんは数百キロサイズに巨大化して、セントラック星を思いっきり
キックした。そこは海だったが水どころから地殻までめくれあがり、
数百メートルから数キロの破片が回りに飛び散り、千キロメートル以上の
クレーターが出現した。それだけではなく、ダイちゃんがキックしたときに
発生した熱エネルギーで出来た岩石蒸気は惑星全土を焼き尽くし、
全ての海水を蒸発させてしまったのだ。ダイちゃんは、
「アースっきりした。さ〜て、次の星へ行こうっと。」


「なんてやつだ。でも避難作戦が成功したのは奇跡だな。」
 ここは超巨大宇宙船の中。ダイちゃんに破壊されたセントラック星をモニターで
見ながらウェイトが言った。部長は、
「俺たちが避難作戦をやる前にウェイトさんたちが異常に気付いて救助船を
 よこしてくれていたからだよ。」
 石本は、
「なんでそんな事僕に教えてくれなかったんだよ〜。こいつを逃げないように
 見張ってろって2人ともいなくなっちゃうシー。」
 植田先生は、
「とにかく相撲部員も全員そろったし。大輔君も戻ってきてくれた。」
 ウェイトは、
「だが大輔君の神の力の全てが解明されたわけでもないし、宝田教授の
 行方もわからない。最大の問題はダイちゃんだ。このまま彼に
 星が破壊されつづけるのを放っておく訳には行かない。」
. するとサンドは、
「大丈夫、ダイちゃんの次に現れる星はわかっているわ。」 

第158話

そしてそのダイちゃんは、
「そいえば、あいつらどこに行ったんだ? 最初に弟子にした3人とでかいやつは
 巨人のまま残ってるはずなのに。」
ダイちゃんは、宇宙船の機能を使って部長達を探してみたが、見つかるはずなかった。
「あいつら、僕が見てないうちに逃げ出したんだな。 今度会ったら食ってやる。」
ダイちゃんは仕方なく1人で次の星に向かった。


「なぜ、ダイちゃんが次に現れる星がわかるんだ?」
植田先生がサンドに聞いた。
サンドは、
「簡単なことよ。今までダイちゃんが現れた星の順序を調べてあるから。
 だいたい予測はつくわ。それに、セントラック星から短時間で行ける星は
 あそこしかないもの。」
ウェイトが、
「で、その星は?」
サンドが言いかけたときだった。
北島が、
「あっ、松永と太田が入ってたビーカーがなくなってるぞっ!」
みんなの視線がビーカーがあった場所に集中した。
そこには、カッター入りのビーカーとならべておいたはずの松永入りビーカーが
なくなっていた。
川田が、
「そういえば、さっきから石本もいないぞ。」
すると大ちゃんが、
「石本のお兄ちゃんなら、さっきトイレに行くって出ていったよ。何か持ってた。」
部長が、
「石本のやつ、まさか・・(怒)」

そのまさかだった。

石本は久しぶりに小さい松永を見て、トイレの個室にビーカーごと持ってきたのだ。
「久しぶりだねー、松永君! あれ、太田君もいるねー。 僕が今から遊んであげるから・

第159話

石本がいなくなった事を知った部長は、
「石本のやつ、こんなときに……。今から石本を探しに行く!みんなついて来い!」
 部長と相撲部員たちは石本を探しに部屋から出ていった。


 一方、トイレの石本は、股間に心地よい刺激を感じ、あることを思い出した。
「松永く〜ん、そうだ、お友達を紹介してあげるね。」
 パンツの中にず〜っと入れっぱなしだった、ミニ福田だった。石本は
忘れかけていたが、ミニ福田本人は石本のチンコを必死でいじりつづけ、
なおかつ石本が動くたびに激しく振り回され、生きた心地がしなかったのだ。
それを見た松永は、
「おい、ちょっと待て〜。」
 太田も、
「なんだそいつは〜。」
 それもそのはず、石本にとってはこびとでも、松永から見ればもちろん、
太田の2倍はある巨人なのだ。石本は、
「新しいお友達だよ。仲良くしてあげてね。」
(えーい、できるわけあるかいっ)
 と、松永と太田は思った。


 部長と部員たちは部屋を出ていくつかのグループに分かれた。部長たちの
グループは階段を降りてすぐ下の男子トイレに入った。そこでは二つの個室が
使用中だった。部長は強くノックした

-どんどんどん-

「おい、いるのか〜。」
 中から、
「あの〜、入ってます。」
 明らかに聞こえてきた声は石本ではなくどちらかと言うと年配の人の声だ。


(あっ、部長たちもう探しに来た。しかもかなり怒ってるみたい……)
 もう一つの個室に、石本が入っていたのだ。 

第160話

どんどんどんっ!

部長が石本が入ってる方のドアをノックした。
すると中から、
「は・・入ってま〜す。」
その声は小さかったが石本の声ではなかった。
実は、石本がミニ福田に言わせていたのだ。
部長は、
「くそっ、ここも違うか。 よし、次のトイレに行くぞ。」
部長達がトイレから出ていき、静かになった。
安心した石本が、
「ふ〜、危なかったー。見つかったら遊べなくなるとこだったよ。」
すると太田が、
「石本、こんなことして後で知らないぞ。 部長も怒ってるけど植田先生もいるんだぞ。」
松永も、
「そうだ。 今の状況をわからないのか?」
だが石本は平気な顔で言った。
「ふ〜ん、チビに何言われても平気だもんねー。 でも生意気だからお仕置きしよっと。」
石本はズボンとパンツを脱いで、下半身だけ裸になった。
そしてビーカーに手を突っ込んだ。
「まずは松永君で遊んじゃお。」
松永はビーカーに突っ込まれた巨大な指に簡単に摘まみ上げられた。
「石本ー、何するんだ! 放せー。」
石本は、
「松永君の大好きなところに入れてあげるからねー。」
そう言って、松永をチンコの先に押し付けた。
すでに勃起してヌルヌル状態の石本のチンコは、吸い込むように松永を飲み込んだ。

ヌルンッ!
「わああああ・・・」

「はぁ はぁ 気持ちいい・・・。 お前達にも手伝ってもらうよ。」
石本はビーカーから太田を取り出して、福田といっしょにチンコの付け根に立たせた。
「はやく二人で僕のチンコ様を気持ちよくしろっ! チビでも二人ならできるだろ。
 やらないとトイレに流しちゃうぞ。」
太田と福田は、仕方なく石本のチンコをこすりはじめた。
石本は便器のふたの上にどっかり座った状態で、チンコは正面のドアの方を向いている。


その頃、一通りトイレを探し終えた部員達が集まっていた。
部長が言った。
「石本のやつ、どこ行ったんだ。 仕方ない、もう一度まわってみよう。」
部員達は、再び探しはじめた。
部長は石本が入っているトイレの前に来た。
(んっ? 何か聞こえるぞ。)
部長は音をたてないように静かにトイレの中に入り、石本の入っている個室のドアの前にたった。
中からは小さな声で、
「はぁ はぁ・・・もうイッちゃいそう・・・」
明らかに石本の声だった。

「いしもとおおお!」
バンッ!!

部長は個室のドアを蹴り開けた。
その瞬間。

ドピュッ

松永と大量の精子が飛び、ちょうど部長の顔にかかった。
松永は精子の粘着力で、部長のほっぺたに貼り付いてしまった。

「いいい・・・しいいい・・・もおおおお・・・とおおおお・・・・(努)」 

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