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第161話 部長のほっぺに貼りついてしまった松永は必死でそこから脱出しようとした。 だが超粘つく精液のせいで思うように動けない。それでも少しづつ松永は部長の顔の 表面を移動していた。 「うぐ……ぐ……なん……とか……。」 松永はわずかずつではあるが、部長の顔の表面を移動しつづけ、なんとか 鼻の辺りへとたどり着いた。 「石本ぉぉ!!お前この問題が片付いたら、強化合宿だぁぁっくショーン。」 部長が石本に雷を落とした直後、大きなくしゃみをした。 「うわぁぁぁっ!!」 石本の精液で飛ばされた松永は、今度は部長のくしゃみに飛ばされてしまった。 飛ばされた松永は石本のチンコのお世話をやらされていた太田とミニ福田の 所へ戻ってきた。石本は部長に落とされた雷と直後起こった思わぬ現象に 一瞬どうしていいかわから無かった。もちろんそんな状況でも部長の怒りは 収まっているはずは無い。 「石本ぉっっ、お前と言うやつは!!こんなときになに考えてるんだ!!」 部長の余りの剣幕に石本はびびって体のバランスを崩した。そのとき、 石本のチンコの所に居たミニ福田と太田と松永の3人は便器の中へと振り落とされた。 その直後、悲劇が起こった。石本が倒れこんだとき、水洗トイレのレバーに指先が あたってしまったのだった。 -ジャァァァァァ- トイレで流されてしまったミニ福田と太田と松永の3人が気付いたのは 下水管の中だった。そこは真っ暗なはずなのだが、何処から光が入ってくるのか、 お互いの顔が確認できた。太田は、 「くそっ、石本のやつ、ほんとに部長の言う通り強化合宿になったら、 しごいてやろうな、松永。」 松永も太田を見上げながら頷(うなづ)いた。そのときである、二人のうえか ら声がした。 「このままでは気がすまねぇ。その前に俺がお前らに仕返しする番だ。」 ミニ福田、ミニサイズとは言え、太田よりは2倍くらいの福田が松永と太田を 見下ろしていた。 第162話 そして上の部長達の方は、 「石本、お前 今松永達を流さなかったか?」 石本は、 「えと・・その・・流れちゃいました。」 部長は更に怒り、 「石本おおお、とにかく来いっ!!」 石本は部長に引っ張られて、ウェイトやサンドのいる部屋に戻ってきた。 サンドが、 「今度こそ全員そろったわね?」 すると部長が、 「それが、このバカ石本が松永達をトイレに流してしまって・・」 サンドが、 「あらら・・、この建物の下水は独自の浄化システムを採用しているの。 その装置に入りこまないうちに助けた方がいいわね。」 「助ける方方があるんですか?」 「その浄化システムの装置のある場所から逆にさかのぼって行けば助けられるけど、 その場所にどうやって行くかね。」 部員達はとっさに思いついた。 「大ちゃんのテレポートだ!」 北島が大ちゃんに聞いた。 「ねえ大ちゃん。誰かをどこかに移動させることできる?」 「う〜ん、やってみないとわからないけど、たぶん」 「で、誰が行くんだ?」 部長が石本の背中を突き押して言った。 「そんなのこいつに決まってるだろ。 全部石本がやったことなんだ。」 すると石本がいやそうに、 「え〜〜。下水道に行くのー?」 言ったあとに部長の怒りに満ちた顔をみて 「わかりました。行きます・・・」 大ちゃんは石本の前に立って、頭の中で石本が下水にテレポートするイメージをした。 すると石本はパッと消えてしまった。 第163話 石本が消えた後サンドは、 「石本君たちがいないけど、とりあえずダイちゃんが現れそうな星について 簡単に説明しておきましょう。」 するとウェイトは、 「まさかとおもうが、ノザート星では……。」 「そのまさかよ。」 植田先生は、 「一体どう言う星なんです?」 ウェイトは、 「軍事要塞惑星なんです。巨大化したダイちゃんにとっては敵ではないだろうが。 あそこで保存や、研究されている兵器が暴走、誘爆すると、被害は予測できない。」 サンドは、 「更に次に現れそうな星も予測してあるわ。フナッツ星よ。」 そのフナッツ星にいるろメンダルワーイのボス、宝田教授、ベア教授の三人。 ベア教授は、 「まさかこんな星があったとは……。」 「厳密には、住んでいるというよりいくつかの世界が次元を超えてつながっていると 言っていい。」 宝田教授が言う。 「まだ遺跡は見つかっていないが、これも古代人が関連していると考えている。 我々がいる地点からはいろいろなサイズの世界の建物だけが見えている。 だから我々より大きなサイズの人間でも我々を襲ったりする事はないが、 不幸にも直接サイズの違う世界同士がつながってしまったら、小さいサイズの 人間たちは支配されるか、滅ぼされるだろう。」 ベア教授は、 「もしかして協力というのは……。」 「この星にあると思われる古代人の造ったワームホール制御システムを探すことだ。」 「くさ〜い、うすぐら〜い。こんな所で探すのか……。」 大ちゃんの力でテレポートした石本はとぼとぼと下水管の中を松永と太田と ミニ福田を探し始めた。 第164話 そして松永達は、小さい3人の中で一番大きいミニ福田に追いかけられていた。 「待てー。俺様はな、小さいやつをいじめるのが好きだが、でかいやつに いじめられるのは大嫌いなんだ。だからお前らが俺様にいじめられて 気を晴らさせろ。」 「そんなこと言われて待つわけないだろっ!」 太田は、小さすぎて追い付かれそうな松永をかかえて逃げている。 その太田の2倍もある福田に追われているんだから、 そのうち追い付かれるのはわかりきっていた。 どんどん太田と福田の距離が縮まっていく。 「くそっ、もうダメだ・・・」 太田がそう思ったとき、奥の方から何か聞こえてきた。 ズン・・・・ズン・・・・ その音は定期的に響いて、ものすごく重量感のある音だった。 必死で逃げていた太田だったが、とうとう福田に肩をつかまれてしまった。 「もう逃がさんぞ。おとなしく俺様に・・・」 ズウン・・・・・ズウン・・・・・ さっきから響いている音がすぐ近くまで来ていた。 そして、はるか上の方から大きな声が、 「見つけたっ!!」 響いていた音は、石本の足音だったのだ。 太田はそれが石本だとわかると、助けをもとめた。 「石本ー、助けてくれー。こいつに捕まって、やられそうなんだ。」 すると石本は、とんでもないことを言い出した。 「嫌だ。3人とも踏みつぶしてやる。」 石本は3人の目の前に巨大な足を踏みおろした。 ズウウウン・・・・ 3人は、あまりの衝撃に倒れた。 太田は、 「な、何バカな冗談言ってるんだ。俺達を助けるために来てくれたんだろ?」 すると石本は、 「お前達がしっかり僕のチンコにつかまってなかったから流れたんだぞ。 なのに僕だけが怒られたんだぞ。だから踏みつぶさないと気が済まない。」 松永も、 「よく考えろ石本。俺達を踏みつぶしたら、今度は怒られるだけじゃすまないぞっ!」 石本は片足を上げて言った。 「見つからなかったことにするからいいもーん。じゃ、アリンコども潰れちゃえ。」 「わあああああ・・・」 ずううううん・・・ 間一髪で3人は石本の足から逃げられた。 が、石本の踏みつけ攻撃がそれで終わるわけなく 再び足を上げている。 第165話 太田は石本から逃げようと必死で走り出した。だが、 -ずっしーん- だが石本の足は太田の目の前に下ろされた。石本は、 「あーあ、もうちょっとだったのに。おい、こら、逃げるな。」 石本は今度は必死で逃げるミニ福田を見つけ、追いかけ始めた。それを見た太田は 松永を抱えながら、 「おい、逃げるぞ。」 そう言って太田は石本のいる所から逃げるために走りだした。ミニ福田を追うのに 夢中になっている石本はそんな事に気付いていない。 「うわぁぁぁっ!やめてくれぇぇぇっ!」 追い詰められたミニ福田は、石本に言った。 「ありんこのくせに生意気だ。思いっきり踏み潰しチャオ〜っと。」 -ずっしーん- だが石本の足はミニ福田からわずかに外れた。ミニ福田は腰が抜けてその場から 動けなくなってしまった。 「また外しちゃった。でももう動けないみたいだ。」 石本はミニ福田を踏み潰そうと思いきり足を振り上げた。するとミニ福田は、 「お願いです。潰さないでください。チンコの世話でもなんでもやります(号泣)」 すると石本は、 「うーん、どうしようかなぁー。」 そのころ、軍事要塞惑星ノザート星では、レーダーを担当している兵士が、 「なんだ、この物体は……。」 サンドの予測通り、ノザート星近くについにダイちゃんの乗る宇宙船が現れたのだ。 第166話 そしてそのダイちゃんは、 「この星はたしか・・・ノザート星だったっけ。 この星は父ちゃんがいそうな 感じだから、いきなり破壊しまくってやろうかな。」 ダイちゃんの宇宙船は、ノザート星に着陸体勢にはいった。 ノザート星も、さすが軍事要塞惑星だけあって ダイちゃんが着陸するころにはすでに攻撃準備が整っていた。 まあ、星を簡単に潰せるダイちゃんにかなうわけないのだが。 ノザート星に宇宙船が着陸した情報が、ウェイトのところにも届いた。 サンドが、 「やっぱり私の言ったとおりね。この次の星も予想できているけど、これ以上 被害を大きくしないためにこの星で止めたいわね。」 ウェイトが、 「やはり大輔君に行ってもらわないとダメだろうな。」 するとサンドが、 「待って。たしかにダイちゃんを止める力を持ってるのは大輔君だけだけど、 巨人同士の戦いに耐えられる星はないわ。」 植田先生が、 「すると、ダイちゃんと大輔君が戦えばその星が破滅すると言うことですか?」 「そうね。確実ではないけど、そうなる確率は高いわね。」 そしてノザート星に着陸した宇宙船から巨大なダイちゃんが出てきた。 まわりはすでに攻撃部隊に包囲されていたが、ダイちゃんはまったく気にしていない。 「さっそく暴れてやるとするかー。」 第167話 -ズドーン、ドカーン、バリバリバリ- ダイちゃんは自分を攻撃する無数の戦車を次々と踏み潰していく。 それでも戦車隊はどんどん出てくるが、これではダイちゃんに潰されるために でて来るようなものである。それでも流石は要塞惑星。戦車はもちろん、 装甲車に2足歩行のロボット兵器がどんどんでて来る、上空からは空を 埋め尽くさんばかりの戦闘機や爆弾が雨あられどころか、土砂降りのように 無数の爆弾を落としてくる。当然のことながらダイちゃんにとっては 蚊にさされたどころかそよ風にすら及ばないのは当然の事である。だが、 時間の問題とはいえ、ダイちゃんが更に巨大化してこの惑星をを一気に潰そうと 思わない限りこの惑星の全ての兵器を破壊し尽くすにはまだまだ時間がかかり そうだった。そのころ、ノザート星の司令室では、 「司令官、このままではこの星が全滅するのは時間の問題です。」 「巨人は3568ブロックに接近中。」 「なんだと、あそこには研究中のあれが……。何としても阻止しろ。ダメージを 与えるのは不可能なのはわかってる。何処かに誘導しろ。」 「間に合いません。3568ブロック完全破壊を確認。」 -ズガガァァァァン- 爆発とともに、なにかきらきら光る物が回りに広がった。 その頃、ウェイトと部員たちがいる部屋では、ウェイトが、 「困ったな。戦えないとするとどこかにテレポートさせるか。いや、彼は宇宙船で また戻ってしまう。」 そのとき、あらたにノザート星から届いた映像を見た部員たちは、 「おい、見ろ、何だあれは。」 「ダイちゃんのほかにもう一人巨人がいるぞ。」 「ちょっとまて、石本じゃね〜か。何であんな所に。しかも巨大化して。」 第168話 その頃、フナッツ星にいるボス達は 小さな会議室のような部屋で話し合っていた。 宝田教授が言った。 「さっきも言ったが、この星のワームホール制御システムを探し出す。ベア教授、 協力してくれるね?」 するとベア教授が、 「いったい何のためにそんなことを? それに、誰かと取り引きをするんじゃ・・・」 宝田教授が、 「情報ではセントラック星がダイちゃんに破壊されたらしい。そういうこともあって、 取り引きの方は延期になった。 だが、ベア教授に協力してもらいたいのは この星のことだ。 何のためかは言う必要ないだろう。」 ベア教授が、 「いや、協力するからには何のためか説明してもらわないと。 ほんとはあんた達の 協力はしたくないんだ。」 宝田教授が、 「まあ、簡単に言うと生の巨人とこびとを手に入れるためだ。 だが、 協力しないとは言わさんぞ。 わかってるだろ?」 「・・・・・・。」 するとボスが、 「ところで、計画はできているのか?」 「はい。前に調査したところまでは完璧ですよ。」 このフナッツ星に実際に存在するのは、宝田教授達と同じサイズの人間の世界だけ。 つまり、巨人の世界と小人の世界は別の次元にあるのだ。 目には見えていても行くことのできない世界。 だが、宝田教授達がワームホール制御システムを操作して 次元の境目をなくしてしまうと、それぞれの世界は完全に定着してしまい フナッツ星に実際に存在することになるのだ。 第169話 一方、ウェイトとサンドと部員たちのいる部屋では部員たちが、 「一体、なんで石本があんな所に……たしかここの下水に松永達を助けに行って いるんじゃ……。」 「……って言うか、本物なのか?」 そのときウェイトが、 「いや、もしかすると……。」 サンドは、 「そうね。実はフナッツ星でも超古代文明の研究をしていたの。その文明を滅ぼした 兵器のね。」 すると飯田が、 「ちょっと待て、それ滅茶苦茶まずいんじゃ……。」 「でもそのような破壊力を持つ兵器に関連する遺跡は見つからなかった。 その代わり……。」 植田先生が、 「その代わりというと?」 「遺跡から発掘された行方不明になった仲間の戦士を呼び戻す装置、 しかも最強の状態で。」 すると部長は、 「そう言えば俺たちが乗せられた宇宙船もダイちゃんが遺跡から復活させた 物だからな。ダイちゃんが来たのがきっかけで何らかの理由で研究中の発掘された 装置が復活したのかもしれない。」 飯田は、 「じゃあなんで石本だけなんだ?俺と吉沢(部長)もいっしょに居たはずなのに?」 部長は、 「巨人になったとき、喜んで周りの物を踏み潰そうとするのは、石本だけだった からな……。俺たちは遺跡からは仲間の戦士とは見なされなかったのかもな。」 「あれ?今まで確か下水に居たはずなのに……。」 石本は突然回りの状況が変わり、回りを見まわしていたが、 「わーい、ちっちゃな戦車だ。ありんこだ。このやろ〜、今から踏み潰してやる。」 石本は喜んで、回りの攻撃してくる戦車を踏み潰し始めた。それを見ていた ダイちゃんは、 「おい、お前。何でいきなり居なくなって突然戻って来るんだ。何とか言えよ。」 しかし石本はダイちゃんに気付かず周りのものを楽しそうに踏み潰している。 「なんてやつだ〜、師匠を無視するとは、むかつく〜。そうだ。この星といっしょに 一気に潰してやる。」 第170話 ダイちゃんは深呼吸すると、いつものポーズをして 「ちょーーーきょだーーーい変身っ!」 ダイちゃんの体がどんどん巨大化しはじめる。 その体はすぐに宇宙に突き出し、地上からでは肌色の巨大な壁にしか見えない。 (このぐらいでいいか。) ダイちゃんは、星がビー玉ほどに見えるぐらい巨大化した。 もちろん宇宙に出てしまっているので息を止めている。 そしてウェイト達は、 「最悪の事態だ。あのときの悪夢が再びおこってしまうのか・・・」 植田先生がウェイトに聞いた。 「あのときの悪夢?」 するとウェイトが、深刻な顔で話しはじめた。 「実は私のふるさとの星は、ダイちゃんに滅ぼされたんだ。ダイちゃんはただ、 巨大化しておしっこしてみたかっただけらしい。私の星は一瞬でダイちゃんの おしっこに包まれてしまった。私はそれを宇宙から見てることしかできなかった。」 「そ・・・そんなことが・・・」 するとサンドが、 「こうなっては仕方ないわ。大輔君、星にダメージを与えないようにダイちゃんを 止めてくれる?」 「は・・はい。やってみます。」 巨大化したダイちゃんは、小さな星をじろじろ眺めていた。 (どうやってつぶそうかな〜。摘んで潰すのはあっけなすぎるかな〜。) そのとき、ダイちゃんの前にダイちゃんと同じサイズに巨大化した大ちゃんがあらわれた。 ダイちゃんはぜんぜん予想外のことに驚いていった。 「わああああ、何でお前がっ!!」 第171話 「やめて……いや、やめるんだ。」 ダイちゃんの頭の中に突然大ちゃんの声が響いてきた。ダイちゃんはびっくりして 空気を吐きだしてしまったので、息が苦しくなってきた。ひるんだダイちゃんを 大ちゃんは後ろから捕まえ、そのままテレポートしてしまった。ノザート星に 居た人たちは突然途方もない巨人が宇宙に次々と二人現れ、そして突然消えてしまうと いう信じられない光景を目にする事となった。残されたのは、まだ面白がって 回りのものを潰している巨大石本だけだった。 その様子は、ウェイトたちにも伝わっていた。それを見た部長は、 「石本のバカ野郎。帰ってきたら強化合宿だけじゃ済まないぞ。」 「ところで松永達を助けに行くはずの石本がノザート星に行っちゃったら 下水の松永達はどうなるんだ?大ちゃんもテレポートしたまま戻ってこないし。」 するとサンドは、 「仕方がないわ。彼に行かせましょう。」 今だ小さくされた事も気づかず熟睡しているカッターに目をやった。 ダイちゃんと大ちゃんの2人は、回りは岩だらけ、空はオーロラのように 七色に輝いている不思議な惑星キクードに居た。ダイちゃんは巨大化したものの 宇宙では息が続かなかったのでもとのサイズに戻り、ダイちゃんも合わせて もとのサイズに戻った。ダイちゃんは、 「一体お前何者なんだ?」 「そんな事より、もうこんな事はやめてよ。お願いだから。」 大ちゃんは言う。 「凄い力持ってるジャン、弟子じゃなくて友達にしてやるよ。」 「そんな友達にはなりたくない。そんな友達なんておかしいよ。」 「そうか、まだ力の使い方をよくわかってないんだな。星をぶっ潰すのって 気持ちいいぞ。」 その時である。2人に何処からともなく声が聞こえてきた。 『神の力と、それに匹敵する力を持つ少年よ。宇宙の危機を救うのだ。』 第172話 部長がサンドに言った。 「でもこいつは敵の一員なんですよ。こんなやつに行かせて大丈夫なんですか?」 サンドが、 「大丈夫、心配ないわ。こいつはさっきまでこびとをいじめてたんだもの。こびとが巨人に逆らえないことぐらいわかってるわよ。」 そう言ってカッター入りのビーカーを揺すった。 「もうそろそろ起きなさい。」 それでもカッターは目を覚まさない。 すると北島が、 「俺が起こしてやるよ。」 と言ってカッターをビーカーから摘まみ上げた。 北島はそのままカッターを口の前に持ってきた。 「起きろおおおおお・・・・」 北島の大声がカッターを直撃した。 カッターにしてみれば、超巨大スピーカーの前に立ってボリュームMAXの 騒音を聞かされるようなもの。 起きないわけがなかった。 目を覚ましたカッターは、まったく状況がわからない。 「え・・・ここは・・・・・???」 北島が、 「おい、こっち見ろ。よくも友達を食ってくれたなー。今度は俺がお前を 食ってやる。うがあああ。」 「ひ・・・ひいいい。助けてくださいいいいい」 「ははは・・・こいつビビってるぞ。」 部長が、 「ふざけてる場合じゃないだろ。」 「はーい」 北島は目を覚ましたカッターを再びビーカーに入れた。 サンドがそのビーカーを覗き込んで言った。 「あなたは宇宙パトロールに捕まったのよ。どういうことかわかるわよね?」 「う・・宇宙パトロール・・・。」 「気持ちよさそうに寝ていたから、そのうちに体を縮めさせてもらったわ。」 「くそー。あいつ宇宙パトロールの関係者だったのか。」 「まあ、そういうこと。それで、ちょっと頼みたいことがあるんだけど断る勇気ある?」 「・・・・・・。」 「断れるわけないよね。今のあなたは赤ちゃんにもかなわないもんね。」 「わかった・・・。何をすればいいんだ?」 「ちょっと下水に行ってもらいたいの。」 第173話 「逃げようなんて思うなよ。それにこれが命綱なんだから、ほどいて逃げた所で 悲惨な結果になることはわかっているだろ。」 カッターは北島に紐で結ばれ、下水につながるマンホールのある所に 連れてこられた。 「それからこれを持っていけ。カメラもついているから、へんなことすると すぐわかるぞ。そうだ。なくさないようにこれも結んでおく。」 そう言ってカメラつきの超小型無線機をカッターといっしょに結び付けた。 「くそ〜、なんで俺がこんな目に(涙)」 カッターは泣きながら開けられたマンホールの暗い奥底に降ろされていった。 一方、惑星キクードのダイちゃんと大ちゃんだが、ダイちゃんは始めは不思議な 声は大ちゃんがふざけているのかと大ちゃんの回りをじろじろ観察していたが、 声の主は大ちゃんではないらしい。ダイちゃんは、 「おい、誰か知らないけど、姿をあらわせ、でないと食っちまうぞ。」 大ちゃんがそう言うと、 「わかった。」 突然二人の前に男が現れた。姿はイケメンというには程遠く、頭が薄く なった太ったおっさんである。ダイちゃんは、 「おいおっさん、ふざけてンのか。宇宙を救えとか訳わからない事 言ってんじゃねーよ。」 大ちゃんは、 「そんなこと言っちゃ失礼だよ。」 ダイちゃんは、 「黙ってろ。今こいつと話をしているんだ。」 男は、 「私は遺跡の番人、ヤユ。神の力を持つ人間が現れるのを待ちつづけてきた。 こっちに来なさい。」 ヤユと名乗った男は、そのまま歩き始めた。ダイちゃんは、 「おい待てよおっさん。」 ダイちゃんはヤユを、大ちゃんは更にその後を追う。3人は突然現れた超高層ビルの 立ち並ぶ、大都市へとやってきた。都市と言ってもこびとサイズで、一番高い ビルでも、ダイちゃんの身長より低い。ヤユは、浮きながら歩いているらしく、 その都市に一切ダメージを与えることなく、先へと歩いていった。 第174話 その頃、下水の中で石本の踏み潰し攻撃から逃れられた松永達はというと。 松永が言った。 「石本のやつ、突然消えたけどどこいったんだろう。」 太田が、 「まあ、これでひとまず踏みつぶされる心配はなくなったけどな。」 「下水から脱出する方法もなくなったぞ。」 「なんとかなるって。」 二人は下水から脱出する方法を探すため、歩き出した。 が・・・ 「おいおい、俺様のこと忘れてもらっちゃ困るぞ。」 二人の後ろに福田が立っていた。 「お前らが逃げたせいで俺様まで踏みつぶされかけただろ! だから仕返ししないと 気が済まないんだ。」 すると太田が、 「お前だってここから脱出したいだろ? 仕返ししたいなら好きにしろ。 だが、協力して脱出方法を探した方がいいんじゃないか?」 駄目もとで聞いた太田だったが、福田は 「うーん、そうだなー。仕返しはここから脱出してからにしてやる。」 とりあえず福田が協力することになって、松永と太田はホッとした。 3人はしばらく下水の中を歩きながら探索していたが 松永が、 「あっ! 今、遠くの方で何か光ったぞ。」 その方を見ると、確かにちらちらと光が動いている。 「何だ? とにかく行ってみよう。」 3人は光の方に近づいて行った。 その光の正体は、カッターに結び付けられた小型無線機のカメラのライトだった。 カッターの大きさは約10cm、福田より2cmほど大きいのだ。 松永達はカッターの姿が見えるところまで近づいた。 松永が、 「あ・・あいつは。 俺を食ったやつだ! 逃げろ!」 一番小さい松永にとっては今のカッターでも十分恐怖だった。 すると無線機から声が聞こえた。 『松永、逃げなくていいぞ。こいつは俺達が命令してお前達を助けるために行かせたんだ。』 「その声は、部長!」 松永達はその後、1人ずつ引き上げられ脱出することができた。 下水の中を歩き疲れた松永達は、マンホールの横でぐったりしている。 そしてその上から巨大な部長達が見下ろしている。 北島が、 「うわっ! こいつらすごいくせーぞ。 風呂入れた方がいいんじゃないか。」 部長が、 「そうだな。ゆっくりしてる時間はないが、ウェイトさんに頼んでみよう。」 第175話 風呂と聞いて松永は、初めてここに来たときの温泉風の風呂、また地球に 居たときの学校の寮でおもちゃにされまくったときのいやなことを思いだした。 だが、下水から救出された松永達の匂いはそれどころでないくらい臭かった。 もちろん松永達をウェイトたちのいる部屋までにつれては行けそうにないので、 北島が1人で聞きに言って戻ってきた。北島は、 「ここの階段を上った左に、職員用の風呂があるって。今誰もいないからしばらく 自由に使っていいらしい。」 「ここが、そうなのか……。」 ベア教授はボスと宝田教授にフナッツ星にあるワームホール制御システムのある 場所に来ていた。宝田教授は、 「この部分の調査が済めば、一通りの事ができるはずだ。」 ベア教授は、 「既にそんな所まで進んでいるのか……。」 「このシステムは一種のAIのような物で制御されていた。ここの調査はほとんど 進んでなくて、古代人は『ヤユ』と呼んでいたくらいのことしかわかっていない。 これさえ復活させればここは……おや?」 ボスは、 「どうした?」 宝田教授は、 「“ヤユ”と呼ばれる物がここにあるはずだが。」 ボスは、 「前回の調査のときから誰もここには入ってないはずだが。」 「くそっ、あのオヤジ何処行きやがった。今度見つけたらあいつも食ってやる。」 惑星キクードに居たダイちゃんと大ちゃん、ヤユと名乗る男を追っていたが 見失ってしまった。ここに来るまでにミニチュアの都市があったが、幻のような物で 二人が通っても触る事はできなかった。先に進んでいたヤユがまるで浮きながら 歩くように壊さず進んでいたわけだ。ダイちゃんは、 「くそ〜っ、こんな事になったのもみんなとうちゃんのせいだ。見つけたら絶対に 食ってやる。」 「あれ?こんな所に入口のような物があるよ。」 大ちゃんはすぐそばに丸いドアのような物がをみつけた。それはなぜか10センチほど 浮いていた。ダイちゃんは、 「あのオヤジ、きっとここに逃げたな。あ、動くみたいだ。ついて来い。」 「誰かか持ちだしたのか?まさか1人で歩いていくわけは……。」 宝田教授が言う、ベア教授は壁一面に丸いドアのような物が沢山並んで いるのを見つけた。 「あれは?」 宝田教授は、 「このシステムが使えるようになればあそこからいろんな場所へ行けるようになる。 ドラえ▽んのどこ□もドアみたいな物だな。」 そのときボスが、 「おい宝田教授、どこを見てたんだ。“ヤユ”はあるぞ。」 「戻ってきているな。」 「バカな。暗いからなくなったように見えたんだろ。」 「確かに、なくなったように見えたんだが……。」 -ごそごそ、ぎぎーっ- そのとき、丸いドアのような物の一つが動いた。 第176話 その頃、部長達は階段を上がって風呂の前にいた。 その風呂は、ここの職員が臨時的に使う程度のもので 寮や温泉の風呂とは違い、1〜2人用の小さめの風呂だった。 部長が、 「全員は入るのは無理だな。まあ、こいつらを洗うぐらい1人で十分だな。よし、 俺が入るからお前らは待ってろ。」 北島達も入りたかったらしく不満そうだったが、 「は〜い、わかりました。」 部長は小さな松永達を連れて脱衣所に入って行った。 「ちょっと待ってろよ。服を脱ぐから。」 部長は服を脱いで床に置くと、服がス〜っと消えてしまった。 「あっ、服が消えた・・・。そういえば、この服は大ちゃんに出して もらったんだったな。脱ぐと消えてしまうのか。」 服を脱ぎ終えた部長は、風呂の中に入った。 部長はまん中にどっかり座り、タオルを石鹸で泡立てはじめた。 そして自分の前にこびと達(松永達)をならべて言った。 「よーし、今から洗ってやるからな。」 部長は、カッターと福田と太田をテキパキと洗い終え 松永を残して風呂の外に出ていった。 部長は外で待っていた北島達に3人を渡して言った。 「松永は後で俺が連れて行くから、お前達は先にウェイトさんのところに戻ってていいぞ。」 「は〜い」 北島達は、部長に言われたとおりウェイトさん達がいる部屋の方に戻って行った。 そして部長は、松永だけが残っている風呂にもどってきた。 松永が部長を見上げて言った。 「部長、俺も早く洗って下さいよ。」 「ああ、すぐ洗ってやるよ。」 部長は松永を洗ってやると、自分の前に立たせて見下ろしていた。 変に思った松永が部長に言った。 「何してるんですか部長。洗い終わったなら早くみんなのところに戻りましょうよ。 時間がないんでしょ?」 すると部長は、 「いや、お前が強化合宿で小さくなった初日のことを思い出してたんだ。 時間なら安心しろ。どうせ、もうしばらくは待機するしかないんだ。」 松永は、見上げていた顔を少し下に向けた。 「ま・・・まさか・・・」 松永の目に入ったのは、ギンギンに勃起してよだれをだらだら垂らしている部長の 巨大チンコだった。 部長は妙に優しい声で言った。 「松永、お前は巨人に弄ばれるのが好きなんだよなー? ちょっとだけ楽しむか。」 松永が、 「ご・・・誤解ですよ部長。 俺はべつに・・・」 「恥ずかしがることはない。 そういう趣味を持っててもおかしいことじゃない。」 「いや、だから違うんですって。」 「俺は逆に小さなこびとを弄ぶのが大好きなんだ。 だが部長としての立場上、 今まで我慢してたんだ。 石本のやつはやり過ぎだが、少しうらやましかった。 少しの時間だが、楽しもうぜ。」 部長はそう言い終わると松永の方に手をのばした。 「ぶ・・部長。やめてください。」 松永は必死で抵抗したが、部長の強大な力の前では無意味だった。 松永は部長の巨大な指に摘まれ、がまん汁をタレ流しているチンコの先に乗せられた。 「松永ぁ〜、俺のチンコを気持ちよくしてくれ。」 第177話 「ぶ、部長……。わぁぁぁぁっ!」 松永は部長のチンコの先で振り落とされないようにしがみつく事しかできなかった。 部長は、 「遠慮するな松永、チンコの中に入って来い。」 部長は指で松永をチンコの中に押しこもうとした。 そのころ、 「なんだこりゃ、動きそうでうごかねー。むかつく〜」 ダイちゃんはまだ丸いドアのような物を開けられないでいた。それを見ていた 大ちゃんは手伝おうかと声を掛けようとしたとき、ダイちゃんはいきなり、 「超巨大へんしーん。」 そう叫んで巨大化した。 -スドドドォォン- とっさに大ちゃんも巨大化してダイちゃんを後ろから引き離したため、 惑星キクードはダイちゃんによって跡形もなく破壊されることは免れたが、 それでも巨大なクレータを爆発現場に残す事になった。ダイちゃんは、 「もう、なんで邪魔するんだよ。まあいいか。ついてこい。」 大ちゃんは思った。 (戦うと言った物の、このまま戦えば次々と星が破壊されていくかもしれない。 ヤユと言うおじさんの“宇宙を救って欲しい”と言われたけどどうしたらいいのか よくわからない。でも、ダイちゃんとこのまま友達になることができれば 説得して改心させる事ができるかもしれない。) 一方、ここはウェイトとサンドのいる部屋、戻ってきた部員たちと風呂で洗って もらった太田とミニ福田とカッターを見た植田先生は、 「なんだ、吉沢(部長)と松永がまだ戻ってきていないのか。」 「松永は一番小さいから、念入りに洗わないといけないんじゃないかな。」 北島が言うとウェイトが、 「そうもいってられないぞ。ダイちゃんが惑星キクードに現れたらしい。」 第178話 そして部長達がいる風呂では。 「部長、やっぱりこんなことしてる場合じゃないですよ。早く戻らないと変に思われますよ。」 松永が必死で部長を説得しようとしたが、 「心配するな。何かあったら呼びにくるだろ。それまでおもいっきり楽しもうぜ。」 「わあああああ・・・」 松永は、部長の巨大な指に足の先を摘まれ 頭からチンコの割れ目に突っ込まれた。 部長はそうとう興奮しているのか、中からどんどんガマン汁が溢れ出す。 松永はそのせいでほとんど息ができない。 部長は松永の足を摘んだまま、チンコから引き抜いたり突っ込んだりをくり返す。 「はぁ〜・・・気持ちいいぞー、松永ぁ。お前はどうだ?」 呼吸すらほとんどできない状態の松永には、答えることなんてできない。 げほっ・・げほっ・・・・ 松永は大量に汁を飲んでしまい、咳き込んでしまった。 それに気付いた部長が、 「おお、すまんすまん。興奮して、ついやりすぎちまった。 今度は松永が やりたいように俺のチンコを刺激してくれ。」 松永は、 (そんなこと言われても・・・) と思ったが、興奮しまくりの部長に何を言っても無駄だった。 すると突然松永は手の平に寝かされた。 部長はその手の平に顔を近付けて言った。 「俺ばっかり気持ちいいのも悪いから、お前のも気持ちよくしてやろうな。」 そう言って、松永のごま粒よりも小さなチンコを小指の先で突きはじめた。 「あ・・・ぶ・・ちょう・・」 「どうだ、松永? あとで俺のも気持ちよくしてくれよ。」 第179話 松永は、今まで感じた事のない刺激に何か不思議な気持ちになっていった。 今まででは一方的に攻められて死ぬような思いをしつづけてきたが、 松永のチンコは勃起していった。しかし、 (ちょっと待って、これじゃ変態だよ。本当に部長の思っているとおりの 人間になってしまう。本当はいやなはずのに……) だが松永のものすごく小さなチンコが勃起していくのが、部長にもわかった。 部長は、 「松永、やっぱりそうだったのか……。」 (ちがーう、ちがう、ぜったいちがーう) 松永はそう思っていたが、テレパシー能力でもない限りそんな気持ちが 部長に伝わるわけもないのだった。 その頃、ウェイトとサンドと部員たちがいる部屋では……。 「ちょっと待って、サンドさんの予測では、フナッツ星のはずでは……。」 植田先生が聞く、 「でも大ちゃんが現れたってことは、この星も破壊されたか、そうでなくても ただじゃ済まないかもな……。」 北島が言う、するとウェイトが、 「大きな爆発によるクレーターが残ったが、惑星キクードはとりあえず無事だ。 あの星にも遺跡があるらしいので以前から送りこんでいた無人探査機から 送られてきた画像だ。」 それには、惑星サイズに巨大化したダイちゃんと、それを止めようとする大ちゃんが 映っていた。北島が、 「そうか、大ちゃんもがんばっているんだ、それにしても……。」 川田が 「そういえば部長たち遅いな、それに他に誰か忘れているような……。」 そう、ノザート星では石本と軍隊との戦闘がまだ続いていた。そこに、 新たなる敵が……。じつは人間の10倍の身長を持つ巨人型の宇宙人の戦艦が 近づいていたのだった。 第180話 そして風呂では・・・ ピッ! 松永は溜まってたせいもあって、部長の巨大な指の刺激でイッてしまった。 「部長、違うんです。これはその・・・」 松永は言い訳をしようとしたが、部長は気付いてなかった。 「ん?どうした、松永。」 部長は松永から小指を離して見てみると、ほんの少量の白い液体がついていた。 部長にしたら1滴にもみたないほどの量だったが、それが精液ということがわかった。 「松永、もうイッたのか。 巨大な指で弄ばれるのが気持ちよかったんだな。 それじゃ、今度は俺のを頼むぞ。」 松永は再び部長のチンコの先に降ろされた。 部長のチンコは相変わらずギンギンの状態だった。 部長が、 「さあ、自由に刺激してくれ。」 松永は更に不思議な気持ちになっていく。 今までチンコに乗せられると、辛いことをされるとか 潰されるかもしれないという恐怖しかなかったが 自分がしがみついてる場所が他人のチンコなんだと冷静に考えると 妙な興奮を覚えた。 (なんなんだよ。 この気持ちは。) 松永がこの気持ちと葛藤していると部長が、 「早くしてくれ〜。もう我慢できないんだ。」 松永は、 (別に巨人の玩具になりたいからやるんじゃないぞ。) と、自分に言い聞かせながら部長の巨大チンコに手を突っ込んだ。 松永はその手を動かしながら言った。 「部長、こんな感じですか?」 「ああ、もっと強く刺激してくれ。」 松永はけっこう力を入れていたのだが、巨大すぎる部長には弱かった。
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