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TLSから13年……






あれから僕たちは、











 ってこれはキミキスでやったネタじゃないかっ!?
 ……と言う方におかれましては、如何お過ごしでしょうか。アマガミプレイ記の時間がやって参りました。
 この3年間、移植物が大半を占めるコンシュマーギャルゲー業界において一人気を吐き続けてきたKIDが潰れたり、色々とありました。
 しかし、未だにメモオフや一部のメーカーが頑張っており、CSオリジナルのゲームソフトは細々ながら世に出続けております。
 今回のアマガミが発売直後に店頭から姿を消してしまったということは、まだこの分野の需要がある証左でしょう。
 一時期は死に絶えたかと思われたCSオリジナルギャルゲー。しかし、本当は皆待っていたんだ!
 そう思うことが出来て、非エロゲー出身の私にとっては嬉しい限り!
 さあ、雪降る夜に向かって全力で駆け出そうではありませんかっ!




第一回


 今回も歌はなし。代わりにヒロインがポコポコ浮き出てくるよくわからんOPになってます。やっぱり歌は欲しかったなあ。

 お馴染みの名前画面では迷うことなく本名を入力。これは基本中の基本です。
 で、いきなり悲惨なバットエンディングからスタートしたと思ったら、それはその昔のあんなことやこんなことだったわけで?

 そんなプロローグについては追々明らかになるとして、皆さん、今度の妹は「にぃに」です。
 沙都子か? お前は沙都子なのかっ!?(沙都子はにーにー)
 そして今度の主人公はやっぱり変質者でした。
 押入れで布団に包まって「ぐへへ……」とか呟いたり、学校に「お宝本」を隠して「ぐへへ……」とか呟いてます。かなり危険です。
 そんな主人公の人となりが明らかになったところで、ゲームは本番に入るわけですが、これまでとゲームシステムの毛色が異なるようですね。


 行動選択時に移動箇所を決めるのですが、これまでのように闇雲に行く場所を決めるのではありません。
 予めマップ上にイベントが発生する場所が幾つも表示されており、その中から好きな場所を選んでいくことになるようです。
 イベント発生によって消滅(分岐)したイベントには×が表示されているため、プレイヤーが戦略を立てやすくなっています。
 つまり、運に左右されるというより、如何に上手くスケジュールを組むかという実にシミュレーションゲームらしい出来になっているのです。
 まだ発生していませんがキミキスの会話システムは残っているようなので、そちらも楽しみですな。

 とりあえず一周目は、バッドエンドを恐れず好き勝手にやってみる予定。

※キミキスやTLSのシステムについては、キミキスプレイ記を参照して下さい。




第二回


 新システム良いではないですか。
 行動可能範囲がヘックス上で繋がったり分断されたりしながら、次のイベントポイントまで伸びていく辺り、ボードゲームのようで楽しいです。
 会話システムは基本的にはキミキスと同じなんですが、夜の話題選択はなくなっていました。
 その代わりでもないのでしょうが、どの話題がどのタイミングでマッチしたか、パターンが表に記録されるようになり分かりやすくなっています。
 反面、これは難易度の低下に繋がりかねないか不安でもありますが、ユーザーが紙に書いて記録すれば同じことですし、ユーザービリティーの向上と解釈しておきます。
 それでは恒例の、ヒロインファーストインプレッション!!


◆絢辻 詞……パーフェクト優等生

 隙のない超正統派優等生ヒロイン。
 頭が良くて性格も良くてルックスも抜群。
 さらには黒髪ロングヘアーで人気者の委員長なんて、これは最早藤崎詩織を超えたかもしれない!?
 今のところ、突っ込みどころがないぜ……どうなってるんだ一体……。


◆桜井梨穂子……おっとり系幼なじみ

 髪の毛をピンク色に染めたらミルフィーユ桜bやめた。
 TLSの幼なじみって大抵密かに主人公のことを想ってるわけなんですが、この娘も同じタイプですな。
 これは本当に素晴らしいことだと思います。幼なじみ最高! 幼なじみ万歳!
 でも、不思議なことにTLSでは絶対に正ヒロインになれないんですよねー。
 あ、でもアニメ版摩央姉ちゃんは正ヒロインだったか。アマガミでも幼なじみの逆襲はあるのか!? 乞うご期待<誰に  


◆棚町 薫……やんちゃな悪友

 初っ端からスーパーアマガミターイムッ!を発動するとんでもヒロイン。
 スーパーアマガミタイムとは、こんな状況を醸し出しちゃう超必殺技です。
「あっ……駄目……そんなとこ噛まれたら感じちゃう……ちょ……そこは……ああっ!?」
 続きはWEBでっ!


◆中多紗江……恥ずかしがりやのふかふか少女

 恒例の内気な後輩ヒロイン。ロリ顔に似合わず巨乳……らしいです。
 かなーり重症で、初代の弥生ちゃんと比べると同レベル程度かも。
 話しかけると逃げられるので、まだまだリサーチ不足です。


◆七咲 逢……クールな後輩ちゃん

 クールビューティーというにはスマートすぎるかしら。
 少しばかりきついところがまた魅力的なショートカットの女の子です。
 近付けば遠ざかり、遠ざかればさらに遠ざかり……ってあれ?
 ファーストコンタクトが最悪だったので、何とかしたいのではありますが。


◆森島はるか……学園のアイドル

 でました皆の憧れ、学園のアイドル!
 歳はひとつ上なれど天然属性というところが、手が届きそうなほのかな期待を抱かせてくれるのです。
 どっちかと言えば、摩央姉ちゃんに近い臭いを感じます。


◆美也……超妹

 丸っこい顔した妹。合言葉はにぃに。愛称は「みゃー」。
 割とお兄ちゃんLOVEな愛い奴ですが、奈々ほどストレートではありません。
 今回、シリーズ共通の「ヒロイン評価を妹に聞く」コマンドがなくなっています。
 TLSにおける妹の最大の存在意義といっても良かっただけに、活躍の場を失った美也がどんな行動を見せるのか楽しみでもあり不安でもあり。
 果たして、今回も反則の妹ルートは存在するのか!?


 以上、6+1のヒロインでお送りします。
 今回も黒髪比率が高いですな。そこがこのシリーズのリアルで良いところです。
 そして、髪型を代えると全員同じゴホゴホッ!……なんでもありません。
 と言うか、サブキャラの顔は色々なタイプを描いているのに、何で攻略ヒロインは似てるのかしらねえ。
 今では高山氏の絵にもすっかり慣れて好きになりましたので、まったく問題ありませんけれどもね。
 最初は紗江から攻略していこうかなーと考えていますが、バッドエンドもあるかも。




第三回



 ……むおおおおおおああああっ!

 久しく忘れていたこの感覚が甦ってしまった……。
 それは人間の本能に潜む甘酸っぱいときめき。すなわち萌え
 オフウ……頼むからその円らな瞳で、しかも上目遣いでお兄さんを見つめないで!
 そんなに恥ずかしそうにしかも嬉しそうに話しかけられたら、お兄さんまでモジモジしてしまうやないかー!?
 お、落ち着け……まだ序盤も序盤。しかも一人目もクリアーしていない。こんなところで躓いていては体が幾つあっても足りんぞ。
 まずは慎重かつ大胆にこの中多紗江を攻略しなくては。話はそれからだ!




第四回






 ……………………



 



 ……じゃなくて。





 Excellent!!



 はぁ……はぁ……こっちだな。一瞬思考回路がスパークしてリアクションを誤ってしまった。
 お、落ち着くんだ、ここは冷静に対処するんだ。
 勿論、返事は決まっている。今だけはノーと言えない日本人に徹するんだ。
 お付き合いします……ポチっと。



















 




第五回


 こんばんは。YAMAです。
 職業は王子様です。
 え、頭がおかしいんじゃないかって?
 そりゃあ、おかしくもなりますよ。こんな可愛い娘にでこちゅーとかされたら。
 でも、肝心の「アマガミ」はまだなんですよね。いつになったらしてくれるのかなあ。ワクワク。


 と言うことで、紗江編クリアー。
 スキルートのベストエンドでした。
 予想以上に主人公が煮え切らない男でイラッとさせられましたが、ゲーム自体は楽しめました。
 一人攻略して分かったんですが、このゲーム凄いです。
 何が一体凄いのかって、目の動きですよ!
 これを文字で伝えるのはかなり困難なのですが、もう引っ切り無しに目がキョロキョロ動くんです。
 それもいい加減に動かしてるわけじゃありません。セリフに合わせてまるで生き物のように、動いているんです。
 恥ずかしい時は一瞬目を逸らせてた後で上目遣いをし、悲しい時は目を潤ませて瞬きし……。
「目は口ほどに物を言う」なんて言いますが、こんなに絵の感情表現が豊かなギャルゲーは初めてです。
 目パチ口パクの次元をはるかに超越した現実に迫るハイクオリティー……これは最早プレイしてもらわねば分かりますまい。

 シナリオですが、こちらはSLGなので大したことはありません。お約束と言えば超お約束な展開ばかり。
 今回は主人公がトラウマを抱えていてヒロインにそれを解消してもらう展開のようです。
 この手のゲームは、シナリオのスポットをヒロインに当てるのが定石なのですが、逆パターンということになります。
 このトラウマが一つのものに決まっている以上、展開がどのヒロインでも同じにならないことを祈ります。

 さて、次は如何にも軽そうな薫を狙いますかねー。




第六回


 複数人同時攻略こそ、恋愛SLGの本道!
 センチの時は10月まで6人同時攻略して、セーブ・ロードの繰り返しとかやったものです……(遠い目)
 ということで、薫、梨穂子、詞の同学年3人同時攻略を狙ったんですが、13日目で誰もクリアー出来なさそうになり断念。
 キミキスの時も3人は厳しかったのですが、相変わらず、スケジュール管理がシビアなようです。
 流石に2周目ではまだイベント発生タイミングが掴みきれていませんしね。
 仕方がないので薫と詞の2人に絞って再チャレンジしたのですが、どうしても覗きイベントが発生して無理っぽいことが判明。
 と言うか、TLSってこんなゲームだったけ? 爆弾処理しながら同時攻略って……某ときメモを想起してしまいます。
 ときメモとは違って発生タイミングが決まっているから、スケジュール次第で抜けられそうではあるんだけれど。
 初日からまたリスタートするのは面倒なので、今度は薫と七咲で進めることにしよう……。

 それで薫なんですが、実は最初ヤル気がなかったんですが、意外とストーリーが面白そう。
 今回は主人公がウジウジいないのでストレスが溜まりませんし、こういうサバサバしたヒロインも久々に良いかもしれません。
 ポイントはHESOですよね。あそこでアレを選択した自分を褒めたいです。
 それと、どうでも良いけど田中さんって可愛くないですか? いらないなら俺にクレ。




第七回


 ミルクフォーチュン……それは見てはいけない禁断の花園……
 なんのこっちゃなんですが、それは紗江ちゃんが持つもう一つの顔ということです。
 この周回は直接関係しませんが、いずれ明らかになるときが来ることでしょう……。

 と言うことで、薫編クリアー。
 またまたスキルートのベストエンドでした。

 相変わらずちょいエロは健在のようです。


 いいものが結局何だったのかは本編で確認してもらうことにしましょう。
 ※橘は主人公のディフォルトの苗字です。

 そして、主人公も相変わらず狂ってます。
 前作で、学校の教室でいきなりキスし始める奴の姿を見て、ちょっとキテルなあとは感じてはいました。
 でも、廊下でいきなりチュパチュパ指をしゃぶり始める奴よりはずっとマシです。
 こんな思考回路を持った男が自分の分身かと思うと、悔しくて悔しくて……。
 今すぐ俺と変わってくれ!!
 そんなわけで、この橘という謎の男の行動力にはほとほと感服するばかりです。

 シナリオですが、浅いながらもしっかり作られていて、ちょっと頑固な薫らしさが伝わる温かいものでした。
 親父のイベントがCG付きで出るとさらにグッと来たでしょうけど、このゲームの場合はそこまでやらないライトな感じが逆に良いのかもしれません。
 途中で変に深刻な方向にいかなかったところも、ストレートというかポジティブで気持ち良いですね。
 後は薫のような中途半端に付き合いが長いヒロインに、我らが幼なじみがどのように対抗していくかが見物であります。

 ……とか言いつつ、次回は梨穂子ではなく、詞か途中まで進めた七咲のナカヨシルートを狙う予定。




第八回


 七咲編クリアー。ナカヨシエンドでした。

 この周回で私は、橘純一(主人公)という男の正体に気付いてしまいました。
 彼は薫編で結構格好良いところを見せていたから、普段はおかしいけれどそれは仮面に過ぎないのだと思っていました。
 けれども、本当のところは単なる狂人に過ぎなかったのです。
 一体誰が、寒いからといって後輩のスカートのポケットに手を突っ込んで暖をとろうとするでしょうか?
 あまつさえ、公衆の面前でそれをするだけでなく、ポケットを通して触れる足の肌触りが気持ちいい……などと叫ぶとは……。
 完全に常軌を逸しています。


 この男を一言で表すならばまさにコレ。
 思考回路がどうなっているのか本気で知りたくてなりません。

 七咲編ナカヨシルートですが、一貫したシナリオ自体はないに等しく、ひたすらイベントを繋ぎ合わせただけという内容になっています。
 ただブツギリながらも、弟絡みのイベントや料理系の話がバランスよく配置されており、七咲が家庭的な少女だということは良く伝わりました。
 ちょっと生意気でありながらも面倒見が良いというアンバランスさが逆に良いですね。
 声もまた素晴らしい。どこかくぐもっていながら聞き取りにくいわけではなく、陰がありそうで実は優しさがこもっているという……。
 それと七咲はよくため息をつくんですが、これがまた色っぽい。
 会話の合間合間に困り笑顔ではぁ……とかふぅ……とか言われると何だか変な気持ちになってしまいます。
 うーん、こういうドキッとさせられる演技ができる声優ってやはり凄いですなあ。

 次回は詞か梨穂子を攻略する予定。




第九回



 こ、これは何てホラーですか!?

 あ、絢辻さん……怖いよー。
 説明書に仮面優等生とか書いてあったので、正体が宮沢雪野というのは予想通りといえば予想通りですが……。
 こういうタイプの娘を正ヒロインに据えるってのはかなり冒険的な試みですよね。
 単なる完璧超人ならよくある話ですが、この手の性格破綻者は普通攻略可能でもサブ的な位置に収まるはず。
 前回の星乃さんもそうでしたが、普通にしてれば文句なしの正ヒロインというキャラに隙というか癖を付け加えるのがスタッフの好みなのかしら。
 TLS時代の綾音やたかねタイプ……さらに遡るならときメモの詩織タイプは今の時代にそぐわないんでしょうかね。
 まあ、黒絢辻さんもどうして中々魅力的ではあります。
 何と言いましょうか……踏まれたい。
 これはマゾではありません。男に生まれたからには、一度はこんな女王様に踏まれたいと願うのは至って自然な流れなのです。
 だから誇りを持って笑顔で踏まれようではありませんか! さあ、皆さんも遠慮なさらずご一緒に!




第十回


 詞編クリアー。スキルートベストエンドでした。

 なーんかプレイ中、ずっと絢辻さんに虐められっぱなしだったんですけど……。







 

 いや、これはもうマゾじゃなくても仕方がない! 貴方もやってみれば分かりますって!
 もう「蹴るわよ」とか「虐められたいの?」とか言われるとね、全力で「お願いします、女王様!」とシャウトしている自分に気付くわけですよ。
 これは何なんだろう。そう、絢辻さんから滲み出ているオーラがそうさせるんでしょうか。
 蹴っ飛ばされて詰られて叩かれて〜でも私達あなたに従い尽くします〜って俺はピクミンか!?

 ……ピクミンで良いです。


 ……これで終わっちゃああまりにもアレなんで、普通の感想も書いておきましょう。
 幾つか放課後イベントを見逃したせいかもしれませんが、肝心の手帳については結局明らかにならなかったですな。
 それと、家族の方ももっと突っ込んだ話が出ても良いはず。
 何となく想像は付きますが、姉は立ち絵もあるくらいなんだから、話に絡まないのが不自然でした。
 クリアーしたは良いけれどかなりアルバムに空白があったので、ナカヨシルートで明らかになるのかなあ。
 そんなわけで、このルートも相当奥深い謎を残して終わってしまいました。
 このゲーム、全部のイベントを見ようと思うとかなりマネージメントが大変なんですよね〜。
 遊び甲斐があるってことは良いことだし、この辺の楽しさはADGにはないものなので、大変結構なことではありますが。
 それとラストの看板修理イベントは、七咲編とリンクしてるんですね。
 七咲編だとまったく意味不明なイベントだったわけですが、こういうことだったとは。
 こういう横の繋がりが出来るようになったのは良いことですね〜。

 次回は梨穂子攻略予定。




第十一回


キラキラ煌く雪がー聖夜のすべてを包むようなー
甘く甘く優しいキスをしてーずっとこのままで〜♪
<絶唱


 梨穂子編クリアー。スキルートベストエンドでした。
 やはり幼なじみは最強だと再確認。
 やって欲しかった、これが見たかった……というお約束イベントが、余すところなく収録されています。
 溢れ出る回想イベント、やきもちイベント、梨穂子は俺のものだイベント(謎)……。
 長い時を過ごしてきたパートナーならではのハートウォーミングな話が惜しげもなくヘックス上に転がっています。
 そんなわけで、梨穂子だけはイベント全部見とけと。この娘に関しては同時攻略は非推奨。
 もちろん、あんな寸止めとかこんな寸止めも盛り沢山……って本当に寸止めばっかり!
 クリスマス位はいけると思ってたんですが。まあ、それもTLSらしさということで由としますか。

 後はそうだなあ……特筆すべきと言えば、このシーンかなあ。



 これ、一体何をしているシーンだと思います?
 十中八九、女王様に「私の足をお舐め!」とか命令されているシーンを想像されると思います。……そうですよね?
 あるいは、前作をプレイされた方は膝キスの方を想像したかもしれませんね。むしろ、そっちの方が多いか。
 しかし、いずれも大外れ。まったく思いも寄らないイベント内容になっております。
 プレイ前に一体このCGがどんなシーンで使われるのか当てることが出来た方には、梨穂子を少し分けてあげても良いかもしれません。
 それ位、明後日の方向を向いたイベントです。それ自体はストーリーに大した影響を及ぼさないんですけどね。

 次回はいよいよ森島先輩を攻略していきます。
 先輩キャラを最後までとっておくのは久し振りですが、期待に答える働きをしてくれそうな予感……!

 それにしても、今回は隠しキャラいないのかなあ。イベントと会話パターンが半端じゃないので、ボリューム的に不服はないんですが、シリーズの楽しみの一つだったので少しだけ気になります。




第十二回


 学園のアイドルってのは昔から必ずいるもので、今回はそれが森島先輩なわけです。
 森島はるかは皆の羨望の的であり、彼女と付き合うということは男としての一つの到達点を極めることと同意と言っても良いでしょう。
 つまり、森島先輩は存在自体がステータスなんです!
 そんな先輩に……


 話しかけられる!


 ヤキモチ妬かれる!


 にゃんにゃん攻撃される!


 感じる……感じるぞ……学校中から集まる注目と、やむこく浴びせられる激しい嫉妬の眼差しを!
 はっきり言って、これは、超・快・感!
 ああ、これが幸せって奴なのか。
 森島先輩と過ごせるなら、このままゴールデンウィークが終わったってどうでも良いや……。




第十三回


 はるか編クリアー。スキルートベストエンドです。

 良いからこれエロゲーにしてくれ!
 このエンディングを見たからには思わず叫ばずにはそういられないでしょう。
 しかしマニアックなルートだったよなあ。膝裏舐めとか剃毛プレイ(!?)とか……。
 よくこんなわけの分からないシチュエーションをゲームにしようと思いますね。
 スタッフの謎めいた執念を感じてしまいます。
 はるか編は、全体を通してのストーリーがないに等しかったです。全員の中で一番どうでも良いルート。
 でも、クリアーした時にそこはかとない達成感を覚えるのは、やはりはるかが学園のアイドルというステータスを持っているからでしょうね。
 もうはるか編に至っては、アイドルを手に入れること、すなわちクリアーするという事実そのものがストーリーなわけです。
 そこでは最早ヒロインの持つ過去や何かはいらないわけで、ただひたすら自分を磨きアタックするのみ。
 熾烈な生存競争に勝ち残ってから、そんなものは勝手に妄想してくれと。
 我々は森島はるかというただそこにある現実に向かって、ひたすら突き進んでいくしかないのです。もうそれは偶像崇拝に等しい勢いで。
 それでも良いんです。それはこうしたシミュレーションゲームにおいては非常に正しいことなんです。
 大体、1ヶ月で相手を知り尽くすなんて不可能なんだから、話した者勝ち、構った者勝ちの世界は大いに結構。
 だから、私はこんなにも中身がなくても、はるかルートは大変楽しめましたし、評価しておくことにします。

 さて、これで全員何がしかの形でクリアーしましたが、折角なので七咲編もスキルートで攻略しておくことにしましょう。
 今回、七咲を同時攻略していたので、終盤可哀想な姿を見てしまい、良心も痛みましたし(「見限られた」にはグサッとくるものがありました)。
 ということで、もう少しだけアマガミプレイ記は続きます。




■Tea Time with 雪さん■


雪さん
YAMA「引いてはいけないカードを引いてしまった!」
雪さん「銀のタロットですか? 懐かしいですね。はい、温かい紅茶が入りましたよ」
YAMA「ありがとう。……いつも雪さんの入れてくれる紅茶は美味しいなあ」
雪さん「うふふ。ありがとうございます。それにしてもこのコーナー、とても久し振りな気がするのですが」
YAMA「う、うん、知ってる。前回がアメサラサだから……」
雪さん「ええ、実に2年振りですね」
YAMA「長い間出番がなくてごめんよ! 」
雪さん「ここ数年、プレイ本数が少なかったですからね。仕方ありませんよ」
YAMA「許してくれるのかい?」
雪さん「許すも何も。怒ってなんかいませんよ。雪はYAMAさんが元気ならそれで良いんです」
YAMA「ありがとう……相変わらず雪さんは優しいなあ(感涙)」
雪さん「ところで、アマガミももう終盤ですよね?」
YAMA「そうそう。七咲編ベストエンドを迎える前に、好奇心から七咲とはるかを同時にクリスマスデートに誘ったんだ」
雪さん「あまり良い趣味とは言えませんが。YAMAさんって同時攻略に生き甲斐を見出してるから仕方がありませんか」
YAMA「ハハハ。今回はその甲斐あって、同時攻略するとベストではなくグッドエンドとバッドエンドを見られることが分かったんだ」
雪さん「なるほど」
YAMA「そこで2人のエンディングを両方見てみたんだよ。七咲がグッドは勿論、バッドでも優しかったのに安心してはるかの方も見てみたら……」
雪さん「引いてはいけないカードだった、と」
YAMA「そう。今でも寒気がするよ。いつも笑顔の先輩があんな顔を見せるなんて。しかもヤケにリアルな結末だったし」
雪さん「どうやらアマガミのダークサイドを覗いてしまったようですね」
YAMA「その通り。雪さんもそんなことになったらかなわないと思って恐る恐る呼んでみたけれど、いつも通りでホッとしたよ」
雪さん「うふふ。でも、もしこれ以上の間が空いたら……」
YAMA「あわわわわ……! 早く続きをしないと!」





最終回


 七咲編スキルートベストクリアー。

 いやはやナカヨシルートとはまったく主人公の扱いが違うのですね。
 情けない先輩が180度ひっくり返って超格好良い先輩扱いされております。
 まあ、橘の変体度は相変わらずなんですけどね。
 それとCG鑑賞で出ていた謎の全裸CGの意味が分かりました。
 裏CGだったのではなく、実際にこっちで見れるわけですね。素晴らしい。
 これにより図らずも七咲だけ全ルート?クリアーしたわけですが、残念ながら1枚取りこぼしがありました。
 おそらく放課後イベントだろうなあ。相変わらずCG集めが難しいゲームであります。

 さて、これにより全員のスキルートベストエンドを迎えることが出来たので、アマガミのプレイ記は終了と致します。
 まだまだコンプリートには程遠いですが、以後はプレイ記なしで遊んでいく予定です。

 総評。
 まだ恋シミュは死んじゃいないと実感できるゲームです。
 はっきり言って、恋愛シミュレーションゲームの時代は終わったと思っていました。
 店頭を御覧下さい。事実、ときメモや同級生、TLSに代表されるシミュレーションゲームはほぼ絶滅したといって良い状況です。
 これは時代がストーリー重視のアドベンチャーゲームを求めた結果です。
 今や恋シミュは売れないんだと、まったく流行らないんだという証拠でもあります。
 そんな中で思いっ切り時代に逆行した恋愛シミュレーションというジャンルを選択したのが「アマガミ」です。
 時代遅れなはずのこのジャンル……しかし、プレイして「あれ? 面白いじゃん」と思った方、多いのではないでしょうか。
 最たる要因は、アドベンチャーにはない高いゲーム性にあります。
 最近のADGのストーリー偏重主義は、ゲームからゲーム性を奪い、本に近い存在に変えようとしていました。
 そして我々は然して違和感なく「遊べないゲーム」を受け入れてきました。
 そんな奇妙な状況下で「ゲームとは読むものじゃない、遊ぶものなのだ」ということを思い出させてくれたのが本作なのです。
 シミュレーションゲームが廃れる原因となったストーリーの薄さは変わりません。
 しかし「遊んでいる」という実感は、大したことのないストーリーを補って余りあるものがあります。
 すべてがこれだと困りますが、逆に死に絶えても欲しくないジャンルだということを再確認出来て良かったです。
 今だからこそ残したい、懐かしい香りがするアマガミ。外れヒロインもいませんでしたし、広くオススメしたい良作であります。




番外編


 えーと、隠しキャラがいないと思ったら、しっかり用意されてました(^^;
 TLS3の千鶴みたいな隠され方だったのですが、まったく気付きませんでした。ゲーム勘が鈍ったなー。
 スタッフロールで???とされて出てくるので、何かいるな、とは思っていたんですが。
 クリアーすると分かるんですが、実はこの娘、かなり重要な秘密を持ってます。
 プロローグで語られる主人公のトラウマに深く関わっているので、隠しキャラとはいえ攻略必須。
 イベントはほとんどないようなものですが、何だかんだで可愛いし、見て損はないです。

 それと、???を攻略すると美也のバッドエンドが見れるようになりました。
 これまたちょっと重要なエンディングでして、ここまで分からなかったアマガミというタイトルについて語られています。
 いやはや、まさかこんな最後の最後で伏線を回収してくるとは思いませんでした。
 本当に侮れないゲームということが分かって嬉しかったです。




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