クドわふたープレイ記

クドわふたープレイ記
Key

 Keyのゲームは2007年のリトルバスターズ!(以下リトバス)以来ですから、3年ぶりになります。
 そもそも、このクドわふたーはリトバスのファンディスク的な位置づけのはずなのに、3年も空くとは一体……。
幾らKeyでもそんなに空けられたら話忘れてまいますがな。

 CLANNADはゲーム・アニメ・映画・漫画全部見たからほぼバッチリです。
 AIRもゲーム・アニメ・映画・漫画全部見てますのでまだ覚えてます。
 Kanonはゲームと漫画だけなので、カノソとゴチャマゼになりつつあります。
 ゲームだけのplanetarianは、残念ながら綺麗さっぱり忘れました(だから批評がない)。
 そしてONEってなんでしたっけ?
 ……最近はそんなレベルです。我ながら酷すぎます。

 ではリトバスは、と言えば、プレイ記を読んで辛うじてアウトラインは思い出しました。
 しかし、プレイ中ですら難解だったらしいクド編に関しては、サッパリ思い出せません。
 なんかわふーとか言ってたことぐらいでしょうか。
 後、オープニングムービーで鎖に繋がれて身体に刺青が彫られていたこと。
 そんなわけでシナリオは記憶の彼方ですが、キャラは可愛かったような気がするので、大丈夫でしょう……HAHAHA。
 というわけで、本作をプレイ中にリトバスについての内容が出てきたらお手上げです。
 智代アフターのように、前作との関連性が低いことを祈りつつ、進めようと思います。


第一回

 ファイルはフルインストールで2.8GB。ファンディスクにしては大きいですね。
 ディスクレス起動は可能。今のところ、修正ファイルは出ていません。

 スタートして一日ほど進めると、オープニングムービーが流れます。
 歌ってるのはクドの中の人で、微笑ましいんですが下手。
 イベントCGを使ってキャラ紹介する普通の内容ですが、それ以外のエフェクトも上手く使ってあります。
 ただ……このそこはかとない地雷臭はなんなんでしょうか。
 Keyのゲームでこんなふざけたムービーは見たことがないので、一寸戸惑っています。
 話も今のところ、普通のラブコメ調ですし、全然Keyらしい謎めいた感じがないのです。
 まあ、流石に評価を下すには早すぎますが……。


第二回

 とりあえず1週間ほど進めました。
 会話の大半は読まなくても問題ないレベルのものばかりなのですが、所々で理樹が将来について悩む部分は肝になりそう。
 このあたりで、ヒロインファーストインプレッション!

 ◆能美クドリャフカ……エキゾチックなマスコット

 通称クド。嫁というよりは娘ですね、はい。
 残念ながらロリコン属性は持ち合わせていないので、ストライクゾーンは外れている気がします。
 1日1回のペースでHシーンが挿入されるのですが、所詮Keyなので、そっち方面も使いモノにはなりません。
 いや、勿論可愛いことは可愛いんですよ。わふー。


 ◆二木佳奈多……口やかましい寮長

 あまり覚えていないのですが、前作に登場した葉留佳の姉。
 表面では妹と喧嘩しているけれど、本当は誰よりも妹思い……というどこかで聞いたような設定だったはず。
 ツンツンしているばかりでちっとも可愛げがないので、好感度は低いです。
 後、立ち絵の「口」が変。


 ◆有月椎奈……ロケット好きな女の子

 クドの趣味兼自由研究の題材であるペットボトルロケットが好きということで絡んでくくる設定。
 智代アフターといい、サイドストーリーはどうしても子供を出したいようですね。
 こちらは素直に可愛いです。
 男物の分野に真摯に興味を持っている女の子は結構好きですので、期待がかかります。


 ◆氷室憂希……マッドサイエンティスト

 明るい紐緒さん……といえばギャルゲーマーには伝わるでしょうか。
 説明書を読んだ段階では涼宮ハルヒのパクリかと思ったのですが。
 言動は全キャラの中で一番面白いですので、OK。


 ◆あーちゃん先輩……トラブルメーカー

 当たり前のように登場してきましたけどどちら様ですか?
 前作でこんなキャラクターいましたっけ? まったく記憶にありません。
 主人公はおろかクドや佳奈多とも面識があるようですが、こんな人知らんぞ?
 美人でもなければ、別段ブスキャラでもないという典型的な脇役。脇役の割にはよく登場しますが。
 まあ、可もなく不可もなく……というところで。


 初回の攻略対象はクド……というか基本的にクド一本道だとは思いますけど。  


第三回

 つ、つまらない……。
 あっという間に終わってしまったんですが、こんな激しくつまらないゲームは久しぶりであります。
 何でしょう、この水戸黄門も裸足で逃げ出すほど明け透けなお涙頂戴劇場は。
 これを泣きゲーというのは、幾らなんでも泣きゲーに失礼でしょう。
 しかも、登場人物の半数以上を使いこなせていません。ただ出てるだけで、何の役割も果たしていないんです。
 それもクドのファンディスクでありながら、クド自体ほとんど無意味です。
 ロケット好きなら誰でも良いという感じで、クドがストーリーに与えた精神的な影響は皆無です。
 クドとエッチできればいいや……とかそういう人以外にはまったくもってお勧め出来ませんね、これは。
 ラストも中途半端で凄くすっきりしないし……ってこ、これは!?
 クドアフターってひょっとしてこれからが本番ですかァああっ!?


最終回

 短くて恐縮なんですが、アフター編終了。
 若干Hシーンを回収出来ていないのですが、ストーリーに影響はないはずなのでプレイ記は終了とします。

 アフター編はわふたー編の事後の話ですが、プレイ済みのわふたー編の頭まで巻き戻ってプレイさせられます。
 新しいテキストもあるのですが、ほとんどスキップ出来てしまうので、わざわざ分けなくても良かったのでは……?
 まあ、それはさておきプレイ後の雑感を書きましょう。

 まず最も気になるのは「泣けるの?」ってことでしょうが、結論から言えばそこそこ「泣けます」
 鬱展開ですが、わふたー編のように日常がダラダラ続かずにしまっていますし、ラストの30分に泣けるポイントが凝縮されています。
 役立たずだったサブキャラも、氷室だけにとどまらず、あーちゃん先輩から二木姉までとても良い味を出しています。

 そして本作の見所は?といえば、奇跡を全否定したことです。
 Keyといえば奇跡、奇跡といえばKeyだっただけに、これには驚きました。
 ひょっとして、なんか悪いものでも食べたんでしょうか。
 奇跡を否定しているものの、今回のは理論的だったかというとそんなことはなく、単なる力技ですよ。
 「一人で地雷原を突破すれば奇跡だけど、爆撃機で地雷原を空爆してから突破すれば奇跡じゃないよね?」
 今回のはこういってるようなものです。こんな強引な理論は納得しかねます。
 Keyは、理論なんて無視してファンタージーやってでも泣かしてくれればそれで良かったんですが……。
 まあ、逆を言えば今回もなんだかんだ言って泣けはしたので、良かったとも考えられますが。

 そんなわけで、これまでの自分を全否定してしまった本作。
 ファンディスクだけにプレイ時間は短いですし、直球勝負ですがまあまあ良い話です。
 前作の話は、覚えていなくても大丈夫です。
 私もほとんど内容を忘れていましたが、問題ありませんでした。<またかよ
 クドファンなら買わなきゃ損……とまでは言いませんが、買っても罰は当たらないでしょう。
 クドファン以外は、無理して買う必要はありません。そんなレベル。
 個人的には、次回以降のKey作品からは奇跡が消えているのか?という奇妙な楽しみを提供してくれたことを評価しておきます。


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