魔女っ娘ア・ラ・モード2プレイ記



魔女っ娘ア・ラ・モード2

(C)F&C

魔女っ娘ア・ラ・モード2公式



 先に花々の想ひ…。を始めましたが、今月の本命は魔女アラ2であります。さて、魔女っ娘ア・ラ・モードと言えば原画家を3人起用した可愛いヒロインたちとの魔法世界での学園生活を送るアドベンチャーでした(批評参照)。世界観はファンタジー調ながらもその本質はヒロインとの会話を楽しむことにあり、それは私が最も好きなギャルゲーの一つであるCanvasのファンタジー版と言うべきゲームで、時間を忘れて流れるようにプレイ出来た良作でした。
 その魔女っ娘ア・ラ・モードが2になって帰ってきました。思えば昨年発売されたCanvasの続編は、残念ながら前作のあまりにも高い壁を越すことが出来ずに私の中では沈んでしまいました。その意味で、本作は人気作である前作を乗り越えることが出来るかが一つの課題になるのかもしれません。それでは開始してみましょう。



第一回


 空き容量はフルインストールで3.8GB、標準インストールで1.3GB以上が必要です。私はとりあえず標準で。現時点では修正ファイルは出ていない模様です。で、インストールするわけですが、今回はインストール画面でこれと言ったアクションはありませんね。F&Cはインストール画面で何かやってくれることがあるので少々期待していたり。これが普通なので全然問題はありませんが(^^; また、DVDドライブ必須。段々とDVD環境無しで出来るゲームは限られてきますね。

 ゲーム開始と同時にオープニングムービーが流れます。歌はノリの良いちょっととぼけたような感じのもの。前作と似てますね。ムービーは流石はF&C……と言いたいところなんですが、スパロボのCM見ている気がしてくるのは何故だろうか(謎)
 いつもの様なキャラ紹介などにイベントCGをぶっこむタイプには違いないのですが、今回の売りの一つである戦闘パートの様子が常時背景に流れているため、まるでRPGの店頭デモムービーを見ている様な錯覚に陥ります。ギャルゲーっぽくないんですよね(^^; ただ、面白そうなことは確かです。
 そもそもF&Cが戦闘や魔法合成など、ゲームシステムにアドベンチャー以外の要素を組み込んでくるのは珍しい。私は買っていないんですが、天空のシンフォニアが上手くいった証拠ですかね? あっちも似たようなシステムだった気がします。そう言えば天空の方はあまり悪い評判を聞かないので、これは期待していいのでしょうか? ドキドキ(ぉ



第ニ回


 プレイ開始。
 ……したのですが、導入が唐突過ぎ(汗) 主人公が現在どういうポジションにあるのか、はたまたどういう人間なのかさっぱりつかめないままいきなりマップ移動画面に移ったので、前作のイメージでプレイ開始した私は面食らってしまいました。前作はマップ移動の形ではありませんでしたし、システム的にかなり変更が加えられている様子。
 とりあえずマップにはヒロインのアイコンが表示されているので、攻略で泣かされることは無い様に思います。それでジェシカとミレイユのいる場所を選択して話をしたのですが、これもまた唐突です(汗) 二人とも主人公とは知り合いで仲が良いらしく会話を進めているのですが、まだ主人公の性格やノリを理解していないうちからジェシカに「好き」とか言われたりミレイユにお茶に誘われたりして、プレイヤーの私はおいてけぼりを喰らった感じがしております(汗) 普通に朝起きて学校に行って授業を受けている……と言うスタイルなら違和感無く入っていけたんでしょうけど、いきなり学校から抜け出して街の友達に会いに行く、と言うところが唐突さを助長しているのかもしれません。
 ……それと、このゲームの世界観の設定ですが、ミント王国建国前の前作と同じ世界が舞台だったと思いますが、ミント王国は数百人が魔物から逃げて建国した小国だったような気がする。今作では既に街がある感じですが、これは進めていく内に明らかになっていくのだろうか。

 とまあ、色々と疑問に感じつつゲームは進めるわけですが(ぉ
 どうやらモンスター退治へ出撃する任務をこれまた唐突に任されてしまいまして、そこで戦闘シーンに突入します。

戦闘

 うたわれるものキター!!

戦闘

という感じの構成です。
 戦闘システムは比較的オーソドックスなものだと思うんですが、ゲーム中で操作方法が説明されないので、普段SLGをプレイされない方は説明書必読かと。
 基本的に魔法でバコバコ敵をやっつけていくのですが、地形によって魔法の威力が増減するなど結構工夫されています。私は説明書を読まないで突っ込んだのでさっぱり知らないまま戦うことになりました。ファーストステージは敵が弱いので苦労はしませんでしたが。




■Tea Time with 雪さん■


雪さん
YAMA「何だか小生意気な電波娘が出てきてちょっと唖然としちゃったよ」
雪さん「YAMAさんは一昔前に流行ったおしとやかな正統派ヒロインがお好きですものね。はい、温かい紅茶が入りましたよ」
YAMA「ありがとう。……いつも雪さんの入れてくれる紅茶は美味しいなあ」
雪さん「うふふ。ありがとうございます。ところで、今回の魔女っ娘はどうですか?」
YAMA「んー、何と言うかなあ、まだ始めたばかりでなんだけど、ゲームとしては面白いと思う。でも、何だかキャラクターに違和感を感じてしまうんだよなあ」
雪さん「と言いますと?」
YAMA「うん、前作の魔女っ娘ア・ラ・モードは原画家が三人いたのは覚えてるかな」
雪さん「はい。こつえーさんと魚さんとちこたむさんですよね。そう言えばCanvasも三人の原画家さんがいましたよね」
YAMA「その通り。魔女アラ2でも原画家は三人いるんだよ」
雪さん「池上茜さんと有子瑶一さんと森永こるねさんですね。……すみません、池上茜さんは知ってるんですけど、他のお二方は存じないんですよ」
YAMA「そうだなあ。有子瑶一氏は前にフォーチュンクッキーと言うゲームの原画をしていた人だね。知ってるかな?」
雪さん「フォーチュンクッキー……あ、思い出しました。去年にsmartと言うメーカーが出していたゲームですよね。意外と売れていた気がします」
YAMA「うん、買わなかったけどね。そして森永こるね氏だけど、こちらはたまに電撃系の雑誌で見かけるかな。でも、知る限りではゲームの原画をしていた記憶はないな……」
雪さん「そうなんですか。どうりで聞いたことが無いと思いました」
YAMA「話を戻すよ。違和感を感じると言うのは、勿論原画家が前作と違うと言うのはあるんだけど、三人の原画家の絵のタッチがかなりばらついている様に感じるんだ」
雪さん「そう言われてみると……。前作やCanvasは三人の原画家がいたのにも関わらず、統率感があって各キャラの顔が違いすぎることがありませんでしたね」
YAMA「そうなんだよ。ところが今作の魔女アラはTo Heart2で言えばカワタ氏とみつみ氏のキャラぐらい、絵に違いがある気がする」
雪さん「……さすがにそこまではいっていないと思いますが、確かに前作やCanvasと比べると歴然たる違いですね。でも、可愛いとは思いますよ?」
YAMA「そうなんだけどね。ただ……」
雪さん「ただ?」
YAMA「どうしてもジェシカとマリーの鼻が無いように見えるんだよね
雪さん「……そこは個性と言うことで(汗)」
YAMA「うぅむ。雪さんがそう言うのならそうしておこうかな。それにしてもこのマリーにはついていけない……。何か萌えないって うわああああっ!?
雪さん「あっ! YAMAさん、YAMAさん! しっかりして下さい! 突然鼻血を出して倒れるなんてどうしたんです!?




第三回


 第6話バッドエンド……。

 6話まで進めてバッドエンドとか食らうとこういうSLG系のゲームはやる気が非常に無くなるのですが……。
 5話の女も倒して次のゴーレムも楽に始末したのに、まるっきり意味ないのかよ。強制敗北イベントですか?
 始めのほうでマリーとの強制Hイベントがあったので、これはうたわれるものの様に何人ものヒロインとHしつつ敵を倒していけば問題なく攻略出来るかと思っていたのですが、どうやらいつもの様にストーカー方式らしいです。と言うか、アイコンが表示されているけれども、複数回ヒロインを選択出来たり出来なかったりするので、強制イベントと普通にヒロインを選択するイベントの区別が難しい。まあ途中でジェシカとミレイユを思いのままに選択してしまったと言うのもあるのですが。
 これはひょっとすると攻略泣かせなゲームになるかもしれない……(汗)

 うぅむ……次のプレイはターゲットを絞らねばなるまいか……。ジェシカかミレイユにしようと思っているんですけど、どうしましょう。後、ミントが秘密主義すぎて萌えれないんですがどうすればいいだろうか。



第四回


ミレイユ先輩

↑バッドエンドで沈むYAMAを癒してくれるミレイユ先輩

 気を取り直してミレイユ先輩を攻略中。
 男ってのはいくつになっても女性に甘えたいのだな、と(ぉ
 先輩属性にも、強気でズバズバ主人公を引っ張っていくタイプからどうしようもなく弱気で主人公がリードせねばならないタイプまで色々とありますが、私的には今回のミレイユ先輩タイプがツボ。
 普段はライル(主人公)に頼る格好で男を立てて、ライルが弱気になったりすると空気を察してソッと見守りつつ、時には温かく抱きしめて癒してくれる……男なら誰でもまいってしまいますよね! と言うかまいれ(ぉ
 頭も良ければ他人のことも思いやれて学院長のお嬢様。敬語で話しておしとやかに振舞いつつ、実は若干天然気味。
 まさに正統派中の正統派です

 みんな! この夏はミレイユに萌えろ!

 他のヒロインの時もそんなこと言ってそうですが(^^;



第五回


 ミレイユクリアー。

 って言うか長っ!
 SLGだからある程度戦闘と絡めると長くなることは覚悟していましたが、ミレイユクリアーまで15時間くらい費やしたのではなかろうか。まあ、一回バッドエンド挟めて魔法合成で大分時間をかけているのでその分を省くとかなり短縮されそうですが、それでも7時間はかかりそうな気がする。ミレイユ以外のヒロインとも話したりしていたのが余計時間がかかった原因かも。

 シナリオとしては悪くはありませんでしたよ。一言で言うならば「まあF&Cだしな」。これです。
 伏線の張り方など悪くは無いですが、いささか使い古された感が(^^; まあ、お約束っぽい雰囲気がF&Cなのかもしれませんね。RPG的シナリオ要素はそんな感じでしたが(まだミレイユ編だけですが)、逆に恋愛面は「これ本当にF&Cか?」でした。滅茶苦茶薄いの。いつもなら甘ったるい会話とシチュエーションが楽しめるのに、今回は恋愛描写よりRPGの方に力を入れすぎているような感じが。F&Cお得意の主人公がヒロインを好きになっていくプロセスがまったくなっていない。これは残念でした。その分、真実を明かしていく方は良かったんですが。要するに、普通のSLRPGに恋愛要素を入れようとして失敗した感じです。一人攻略した時点で決め付けるわけにはいかないのですが、少々今後が心配……。

 それとですね、イベントCG少なすぎます。
 全体でパターンを除くと12枚、Hシーンを除くと7枚って何?
 レイスに至っては3枚しか無いらしい。ありえない(−−;
 いつも思うけど、スタッフルームとかにCG容量継ぎ込む余裕があるなら、本編で増やして下さい、絵そのものは凄く良いんだからお願いしますよ(血涙)

 ジェシカが悠姉さんの時の天音たんにそっくりでそこに一番胸打たれたのは内緒(ぉ



第六回


ミレイユ先輩

 魔法合成にはまってます♪

 と言うことで、ジェシカ編を進めつつ魔法合成を楽しんでいます。
 経験値ではなく、どのくらい魔法合成を行ったかによってレベルが上がり、魔法の開発も自分で探していくので、自由度が高くて面白い。
 FFやDQの職業によって能力を得ていくものと似ている感じで、やり込み甲斐があって良いですね。魔法の数が200近くあるのがポイントです。
 私は主人公が残り4つまで覚えましたが、まだヒロインは空きが多いので頑張らねば。

 ……ところで本編の方ですが、だるくなってきました(汗)
 理由は至って明快。
 同じ戦闘を何回もやらせるから。
 13話構成で5話までは同じ戦闘なんですから、5話から始められるとか、あるいはせめて戦闘をカット出来るとか、そういう工夫が欲しかった。これを4〜5人分続けるのは正直キツイ……。何とかならないのかこれ。

 まあ、10話まで進んでいるので後少し頑張ってきます。



第七回


 ジェシカクリアー

 そもそもジェシカとは最初から恋人と言う設定っぽいので、本来ならばジェシカエンドが私的には一番好きになれるはずです。しかし、何だろう、この脱力感は。
 感動の欠片も無いんですが。Hシーンが沢山あるのは結構ですが、どれも入り方が不自然すぎる。どうでも良いところでHシーン投入ではなあ……。愛が感じられないんですよ。Hまで持っていく過程がズタズタ。恋愛描写が足り無すぎるんです。敵を倒す方の流れを大切にしたいのは分かるけれど、それでも恋愛描写をおろそかにしてはいかんのではないかと。もう少し一人一人のキャラクターの内面を丁寧に書き出してほしかったなあ。これでは折角の可愛いキャラクターを好きになれないので残念です。

 それで、前回から少々間が空いたのはジェシカクリアー後にマリーとレイスを攻略しようとしていたためなのですが、まったく攻略出来ない。色々試してみたのですが、その度にクソ面倒臭い戦闘を繰り返さなければならず、もう私の精神はズタズタです_| ̄|○
 ふと気付いたんですが、CG閲覧をするとマリーとレイスは全部埋まってるんですよ。ということはあれですか? もしかしてマリーって攻略不可能ですか!?

 もう嫌だ……。

 ま、待て……。ここで投げ出すわけにはいかない。逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……



第八回


 ミントクリアー

 ……したのにCGが全部埋まらないのはなぜだっ!?







シャア?

  「坊やだからさ」

 というのはどうでも良いのですが、とにかくCGがボコボコ空いている。きっちりグッドエンドでクリアーしたはずなのに。こんなはずでは……。
 マリーは攻略出来ないし、クリアーデータを引き継ぎまくっているので初期の戦闘は最早秒殺の域に達してるのにスキップ出来ないし、流石に嫌気がさしてきた。もう10周以上してる。ゲームの攻略が出来なくて腹を立てるなんてDQ5ではぐれメタルを仲間にし損なって以来です。……ごめん、もっと腹立ててると思う(ぉ
 腹立てつつもここまでで全員に全部の魔法を覚えさせましたよ。
 それなのにこの仕打ち。















 …もうゴール、していいよね?

 分かったよ、もう一周すりゃいいんだろ!



最終回


 コンプリートッ!!

 ここまで耐え抜いた自分におめでとう。
 いやはや、今回はつらかった。流石に10周以上しますと戦闘が単なる作業になって鬱陶しいの何の。もうね、こっちは全員が最大レベルですから敵キャラはボスを含めて全員カスに等しい。それなのに何周もしなくてはならないことの苦痛と言ったら無いね!
 それでも、ラストはまずまず良かったです。
 最初の方で言っていた前作とのつながり部分ですが、謎が全部解けました。
 これで謎を放置してあったらディスクを叩き割るところですが、その辺りは抜かりなく、2と言うだけはありますね。前作が未プレイでも楽しめるし、前作をプレイした人は「おお、なるほどな」と思えたのでは。



 まとめ。

 面白いゲームでした。一周で終われればです。
 このゲームの最大の弱点は、再三再四言うようですが、同じ戦闘を何度もこなさなくてはならないところ。ストレスがたまって仕方が無い。クリアーデータ引継ぎなど、やるべきところはしっかりやっているのですが、それだけに同一戦闘スキップ機能があっても良かったのではないかと思えてなりません。
 それと、シミュレーションゲームとしては面白かったのですが、いつものF&Cらしからず、このゲームは萌えない。
 悉く恋愛描写が薄い。ジェシカとかシリアスそうな展開を見せつつも物足りない。
 普段の会話テンポが良いと言う前作の良い面は残しつつも、戦闘に比重を置きすぎて、女の子との楽しい一時と言うより、戦友との作戦会議と言う感じがします。戦闘のさなかで恋物語を繰り広げるのは不自然かもしれませんが、もう少し頑張ってくれないと告白シーンがさらに不自然になってしまう。ここが残念でしたね。
 それと、Hシーンは純愛系にしては結構濃い。各キャラ3回ずつ+長目。エロ重視の方でもF&Cにしてはやるな……と思われるのではないでしょうか。

 良い意味で、本作は前作を脱却しています。Canvas2の様な失望感を与えずにすんだのはシナリオもゲーム性もまったくの異質であったからと言うことと、2という名前でも扱っているのが前作より時代が前と言うところにポイントがあるのかもしれません。もし3が出たらどうなるのか……楽しみかもしれない。

 いつものF&Cとは少々異なるタッチのゲーム。お勧め……ということでは無いですが、前作をプレイされた方もされなかった方もやってみて損は無いかもしれません。魔法合成にハマっちゃって下さい(笑)

*批評は後日書き上げます。



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