でも最初は食堂で、今さっきは女の子たちの前で、みんなに見られていると思うと興奮は倍になる。もう身体は最大限に火照っていた。 鷹神は会長席からアイマスクを取り出してきた。 「冬哉先輩は目隠しした方が燃えるから」 そう言われて断ることも出来ず、つい着けてしまった。それは本日最大の失敗だったのだ。 目隠しされて視界が奪われるとすぐに手首に何かを感じた。この‥イヤな感覚は‥。 「ヤッヤダ。鷹神。手錠なんて掛けないで」 「さてと、冬哉先輩。キッチリ言うこと聞かないと手錠掛けたままズボンもパンツも脱がせて、下半身丸出しでこの部屋から放り出すよ」 「ひっ、酷い! 騙したんだね」 「やだなぁ、手錠掛けただけじゃん。痛いコトしてないでしょ? それに冬哉先輩は拘束されてた方が感じるくせに」 うっく、感じると言われてしまうと反論出来ない。でもそれは虎王先輩や狼帝が居る時の話しだ。だって王帝兄弟は絶対俺のこと守ってくれる。酷いことしないって言う信頼があるから。 その安心感の上に乗ってるから、何も避けることが出来ないようにされて、全てを感じなきゃならないようにされても刺激だけを甘受していればいい。 だけど鷹神は違う。基本的に自分だけよければいいタイプ。俺が多少酷い目にあったって平気だし、痛い思いをさせるくらいは何とも思ってないはず。 学校内だからってちょっと油断しすぎたか。 即、目隠しを取ろうとした手は下へ引っ張られ、机に腰掛けてる俺は自分の横に両手を着く形になった。右手と左手は少し幅を開けていて、くっつけようとしても何かに引っ張られていてそれ以上は幅を縮めることが出来ない。かと言って手錠の鎖があるので広げることだって出来やしない。 「ヤダッ、何したの」 「手錠にはね、左右それぞれの輪っかに紐を付けてあってね、その紐を机の下で結んだんだだけ。だから持ち上がらないし、脚の一部を通してあるからずらすことも出来ないよ」 「うっうそ‥。こんなとこで‥するの? あっちの資料室でするんじゃないの」 資料室は倉庫みたいな部屋なので窓すらないけど、この部屋は普通の教室と同じで校庭側は全て窓だし、凄い開放感があるのだ。鍵をかけたって生徒会の役員は全員スペアキーを持っているから、誰か来たらお終いだし、第一窓から見えそう。 「残念だけど資料室でセックスしないって狼ちゃんと約束してるんだよね。その代わりあそこでタバコ吸うのを黙認してもらってるから」 「それじゃここもダメじゃん。こんな酷いやり方じゃなくて普通に‥えっ‥エッチして終わろうよ」 「だからさ、冬哉先輩。聞いてなかったの? 資料室でやらないってだけで、生徒会室でやらないとは言ってないの。資料室は生徒会室に含まれるけど、生徒会室は資料室には含まれないんだよ」 口が達者な鷹神に口で対抗しようとしても敵わない。 「ほら、素直に言うこと聞いた方がいいよ。もしも長引いても俺は途中で止めないからね。2時間経って生徒会の連中が来たって冬哉先輩は真っ最中の姿だからね」 ああ、やっぱり鷹神は怖い。しまったと後悔しても後の祭りだった。 「ね、生徒会室でなんてダメだって。鷹神はここも使ってるかもしれないけど、俺‥学校でしたことないから」 「俺だって生徒会室でセックスするのは初めてだよ。だって副会長としてたら会計の子にばれたら拙いし、会計の子としてたら書記の子にばれたら拙いでしょ」 全く何を勝手なことばかり。鷹神の生徒会は鷹神を除いてお見事女の子ばかりだった。 別名 神のハーレム軍団 一体どんな手を使ったのやら。しかもみんな可愛いんだよね。 「でも女の子ともやってないのに、どうして俺と? ‥って言うか、今まで一年半も学校ではやろうとしなかったくせに、なんで今日突然こんなことしてるの? 狼帝にまで内緒にしておかしくない?」 「ようやく気付いてくれたね。冬哉先輩ったらやりたいばっかりで、ずっと気付かないかと思っちゃったよ。やっと聞いてくれて有り難う。どうしてかと言えば、これ見てよ」 アイマスクをちょっとずらされて視界が戻る。非常に眩しい世界で目の前に差し出されたものは漫画だった。 そこには俺がまっぱで、制服姿の涼しい顔した虎王先輩に、後ろからM字開脚で抱きかかえられてるシーンが真正面から描かれていた。 ちょっちょっと、何これ。 俺はグチャグチャになって、悦びで絶頂を極めた顔をしていて、先輩の手に握られている先端からは汁が溢れ出している。でもそれはイった瞬間ではないようだった。だってその張り詰めた根元にはしっかりと紐が縛ってあったから。イけないのにメチャクチャに感じてるらしいそのシーンには、俺の頭に浮かんだ言葉と同じ台詞が書き込まれていた。 『やぁっ、先輩‥イかせてー』 虎王先輩の半分の幅しかないような身体で、全体はつるんとしていて毛がない。 「どっ‥どうして先輩と俺が‥」 言ってからハッとする。どこにも虎王先輩とか、冬哉とか名前は書かれてないのだ。先輩、としか出てないのに。 「こっ、これって俺と虎王先輩?」 「そうだよ、ひと目で分かるでしょ。こいつ凄い絵が上手くて、こんなにちゃんと漫画してるのに王ちゃんだって分かるんだよね」 「こっこんなの勝手に描かれたら困る」 やだ、もう。俺って本当にこんなにやらしい顔してるんだろうか。こんなのがどっかに出回っていたら俺、恥ずかしくて死んじゃう。 「そうなんだよね。どこにも虎王とか冬哉とか出てないんだけどさ。しっかり分かっちゃうから親衛隊からクレームがついて。もう描けなくなっちゃったんだよ。それでその後釜として俺が上がった訳。狼ちゃんは王ちゃんと同列だからね、最初から諦めて俺にはきちんと許可取りに来たの」 「もちろん断ったんだよね」 「ううん、なんで断るの? ちゃんと許可取りに来たんだよ。でもさあ、受けようと思ったら王ちゃんも似たようなこと言うんだよね。ちょっとカチンときてさ、俺だって需要があるんだから、って啖呵切っちゃったわけよ。だから王ちゃんのこの漫画よりも売り上げあげないとメンツが立たないのよ」 「なんでそんな無謀なことを」 「あー、冬哉先輩も俺のことその程度だと思ってるんだ。王ちゃんも自分の勝ちを確信してるみたいで、まずは冬哉でも落としてみろって言うんだよ。だからこうやって冬哉先輩に俺と付き合うと快楽の世界へご招待、って覚えてもらおうと思ってさ」 「せっ先輩がそんなこと言ったの?」 「うん、珍しいでしょ。王ちゃんがそんなこと言うの。狼ちゃんのこと‥、諦めちゃったのかな。でも冬哉先輩を落とせたらなんでも言うこと聞いてくれるって言うし、漫画も王ちゃんのより売れたらこれもなんでも言うこと聞いてくれるって言うし、もしかしたら二つも王ちゃんに注文付けられるかもしれないんだよ。絶好のチャンスでしょう」 「そ、そんなの‥、漫画にされるのもヤダし、鷹神と付き合うのもヤダ」 それで漫研の子たちに付き合ってあんなことを‥。突然学校でやろうとしたのもこんな理由があったからだったんだ。 「漫画は今更遅いよ。さっき散々協力しちゃったじゃない。それにあれは描いてる人たちが勝手に想像してることになってるから、実際にあんな風だなんて誰も思わないからいいよ」 けど俺だって分かるんだもん。そんなのヤだよ。 「俺とのことは考えてくれてもいいじゃん。別にラブラブカップル目指してる訳じゃないし、セックスのベストパートナーって思えばいいんじゃない。そもそも冬哉先輩って誰とやってる時が一番気持ちいいのさ?」 「だっ誰と‥ってよりは状態‥かな。虎王先輩と二人きりで先輩の悪魔の笑みモードが全くない時が一番いいかな。だってね、そう言う時の先輩、もの凄く優しくて恋人みたいに扱ってくれるんだよ。後は狼帝が一番気持ちのいい方法でイかせてくれる時、かな」 「あっれ〜? おっかしいじゃん。みんなに嬲られてる時が入ってないじゃん。春のライブの時なんか最高に感じてたでしょ? 電車の中とかさ」 「そっそれは‥、酷すぎてイヤ。かっ感じたは感じたかもしれないけど二度とあんな目には遭いたくないよ。ちゃんと理性のある人間なら恥ずかしくて死んじゃいそうになるの。分かった?」 「俺としては冬哉先輩の中へ潜り込めるとしたらそこだけだから、羞恥心狙いで行くからね。どれだけ興奮するか、楽しみにしててよ」 「聞いてるの!」 全然人の話は聞こうとせずに、鷹神はまた目隠しをする。そして手は机から少しも持ち上がらないよう、何かで貼り付けられた。親指さえ上がれば、顔を近付けてアイマスクがなんとか取れると思ったのに。 |
こっそり‥。 ここに出てくる同人誌の漫画募集v ストーリーはどれほどのページを描いて頂けるかによって打ち合わせしましょう! 筋なんてなくて、ガツンとエロシーンのみでも、この出てくる1ページのみでも大歓迎ッスv 妄想部室でアップさせてもらいますのでどうぞよろしくお願いします。 もし描いて頂けたらお礼にご希望をきかせてもらいます。大きなリクは年単位で待ってもらわないといけませんが、今は公開してない過去の話し(同人誌のみのものは対象外)なんかは即プレゼントさせて頂きます。 どうかよろしくお願いします。m(_ _)m |