6月13日(水)前2回 後ろ1回。『今日はやっと虎王先輩と会えた。水曜日は1限から授業があるから大抵乗ってくる。虎王先輩は俺のことを心配して色々訊いてくれる。けれどそれはあの上手な指が中に入って色々されてる状態なので、全然上手く返事が出来ない。 先輩はもちろんボタンなんか外さない。いつものように下からそっと手を入れて、のの字を書くように回されて、それから摘んで捏ねられる。鷹神が乗ってくる頃には、虎王先輩と狼帝の2人の手で俺はすっかり出来上がっている。 「王ちゃんずるい。ちょっと待っててくれたっていいのに。俺だって参加したい」 鷹神の乱入で少し熱が冷める。 「駄目だ、今日は俺がするんだからな」 えっと何をするかって書かなくちゃいけないかな。ちょっと無理かな』 また先輩のことを思い出す。 あれだけ憧れて、もちろん今も憧れの人で、そして全てを教え込まされた人だ。先輩だと思うだけで身体が火照る。大学へ行ってからより身体が引き締まった。服の下はしっかりと筋肉が付いているのだが、脱がなければ分からない。 ほんとは先輩以外の人とはしない約束だった。俺は今でもそれを守りたい。でも先輩は勝手に俺のことを許してしまった。そしてこんな電車の中で3人もの手に掛かっているのだ。 3人になるとしっかり分担が決まる。 後ろは先輩、前は狼帝、胸は鷹神、そういう風に必ずなる。1つに集中して指を動かされるとこれまた堪らない快感が、身体中を駆け抜けて、何度でも往復する。 先輩は3本もの指で俺を煽る。また説明できないほど上手いのだ。これだけでイきそうになるのに、狼帝がすっぽりとペニスを包み上下に動かす。裏の筋も一緒に撫でられるとこれもこれだけでイきそうになる。この2つでもう限界なのに、鷹神は両方ともを摘み上げるとこの小さいモノの中を探すように微妙に擦り潰すのだ。 「‥あああっ、はぁん‥もっダメ‥」 身動きできない状態でも身体を捩りたくなる。ああっ‥もう、助けて。もう神経が焼け切れそう。 「あんんんっ‥」 俺は次の駅に着いたときはもう達していた。 「冬哉、相変わらず感度がいいな。そんなに気持ち良かったか」 先輩はまた意地悪なことを言う。先輩にされてるんだから気持ちいいに決まってるじゃない。 「うっ‥うん」 「ああ〜、冬哉先輩、王ちゃんにだと素直じゃん」 「当たり前だろう。大体冬哉は俺のもんで、毎朝はお前らに貸し出してやってるんだからな。分かってるのか? 文句言うならもう貸してやらんぞ」 きっと鷹神が一番虎王先輩に似てると思う。けどその鷹神ですら虎王先輩には適わない。鷹神は謝るしかないのだ。 「さて1回イったからどうする?」 意地悪な先輩はまたそんなことを聞く。 「先輩はどうなんですか?」 ちょっと俺も反抗してみた。 「ふーん、俺はどっちでもいいぞ。別に女に不自由してるわけじゃない」 ええっ、女にいっちゃうわけ? 俺のことは何とも思ってないの? 俺は焦ってお願いする。 「先輩のが欲しい」 「なんだ涙ぐんでるのか。相変わらず可愛い奴だな」 「虎王、お前冬哉を手放す気なんてさらさらないくせに、なんでそうやって虐めるんだ」 「ふふっ、まあこういう顔も見たいんでな」 先輩はそんなことをサラッと言うとしっかりと硬くなったモノを俺の中に入れてくれた。 動きも鷹神なんかとは全然違う。腰使いが上手いのか。滑らかにいいところを突いてくるのだ。突かれると苦しいほどの所ってあるけれど、上手にかすめるようにしてされると何度でもお強請りしたくなってしまう。 先輩がしてるときは狼帝も鷹神も手の動きが悪い。俺の反応が先輩にしかいってないから。でもただ突っ込まれてるだけと、全てを嬲られているのでは比べようもないくらい後者の方が刺激が大きい。 そして2回目を放ったのであった。 ああ、先輩。やっぱり格好いいな。先輩にして貰ったことを考えてたら、ムラムラして来ちゃった。ダメダメ、深呼吸。 『今日は虎王先輩で良かった。上手くて憧れてる人だとあんなに違うものかしら』 |