快楽のいばら街道 5


 
スタッフ 「ほんとに止めてもいいですか? それともここじゃなくて違うところがいいんですか? 全部いっぺんに味わう方が気持ちいいと思いますけど。どうします?」
 くっ、なんて意地の悪い。冷静に質問しながらも手は休んでないのだ。こんなに追い上げておいて、いまさら止めれるわけがない。でもニヤリとする顔は嫌だといえば本当に止めてしまいそうだった。
「くんっ‥やっ‥止めないで‥」
スタッフ 「クスッ、その屈辱に歪む顔。凄いそそりますよ。そんな顔も撮影してもらうといいですよ。この感度の良さは写真には写らないですけどね」
(そう言って喉の奥で笑い、聡を嬲る手の速度を早めた)
「っく、あっあっん、んーっ!」
 本音を言うとさっきの撮影は生殺しに近くて、その欲求不満をここで晴らしたかった。
「あっ!ああっ!」
 スタッフが二人同時に乳首に吸い付いた。思わず腰が跳ねる。
スタッフ 「ああ、でも、あんまりイキすぎて明日の撮影に響いても困りますからね、さっきほどではないですけどギリギリまでイクの我慢してくださいよ? あ、そうだ。お前の髪をとめているゴム貸してくれ。聡さんがうんと感じられるようにペニスにはめるからさ」
 そう言って後ろにいたスタッフが、俺の右の乳首を舌で転がしている奴の髪を纏めていたゴムをすでにヒクヒクと震えているペニスの根元にはめてしまった。
「いやーっ…はずしてっ…!」
 またさっきの責め苦にあうのかと思うと俺は気が遠くなりそうだった。
スタッフ 「大丈夫ですよ、ちゃあんとはずしてあげますって。でもどうせなら思いっきり感じたいでしょう? だからね、うんと感じる時間をあげようって訳です。簡単にイっちゃったらつまんないでしょ? これから撮影が終わる1ヶ月間の間、俺達が最高の快楽を提供してあげますから楽しみにしていてくださいね」
「や…いや…あぁんっ…いやぁ…」
 こんなことが撮影中、毎日繰り返されるんだろうか…。そのうち俺はおかしくなってしまうんじゃないだろうか? それより恋人が出来たとき普通のセックスで満足出来なくなるんじゃないだろうか…?
 俺はスタッフの恐ろしいセリフを聞きながら、快楽で朦朧としながら一瞬不安に思ってしまった。
効果音  まるで打ち合わせをしてあったのではないかと思われるような連携プレイで、スタッフ達は聡を快楽の渦に引きずり込んでいった。左右の乳首にかかる刺激はやわらかいタッチと噛みつくような荒々しさに痛いほど立ちあがり、後ろは3本の指がしつこいほどイイところを刺激されていた。
スタッフ 「・・・かわいい。聡さん今時分がどんな顔してるか分ってる?」
(首筋や背中をじらすように柔らかく撫でる)
「ああ、すごくキモチよさそうですね。・・・おい、たしか防水の鏡あったろ? ちょっともってこいよ。このやらしくてかわいい顔、聡さんもみたいってさ」
(楽しそうに笑いながらペニスの先端を強めに擦る)
「いやだ…あ…んん…はっ…」
 自分がどんな顔をしているのかなんて見たくない! そう思っていたのにスタッフの一人が鏡を持ってやってきた。俺はぎゅっと目を瞑って自分のあさましい顔を映しているに違いない鏡から顔をそむけた。
スタッフ 「あれっ、見ないんですか? それじゃあこれで目が開けたくなるかもしれませんね。もっと気持ち良くしてあげますからね」
(スタッフの中でも一番年上の男がとうとう聡の後ろに猛ったモノを突っ込んだ)
「ああっっ‥!」
 入ってきた衝撃で思わず目を開いてしまった。鏡に映っていた俺は‥。何人もの男に嬲られまくって、後ろには男を銜え込んで、それだけでも目を背けたくなるような光景だったのに、なのに‥俺は‥確実に悦んでいた。
 いやだ、こんな顔は俺じゃない。なのに突かれる律動に合わせて声が漏れる。
スタッフ 「ね? イイ顔しているでしょう? こんなに魅力的な顔をしているんだって沢山の人に知ってもらわなくちゃ。もっともっと淫らになって下さいね? 今まで忘れていた人達を聡さんの虜にするためにもうんと開発してあげますから。協力は惜しみませんよ」
「なっ‥何が‥協‥力、だ‥。あっ、‥も‥っっ」
 自分たちが好きなことをしているだけじゃないか。そう毒づきたいのに言葉を話せれる状態じゃない。自分の顔もこいつらがどう思ってるかも、段々どうでもよくなってくる。頭はまたイかせて欲しいと言う言葉で一杯になった。
スタッフ 「だめだめ、そんなに絞めつけちゃあ。ほら緩めて、もっともっと快感をおって、さっき自分がどんな顔をして写真を撮られたのか確認してごらん? そうしたらもっともっと激しい快楽を追いつづける事が素敵か解るよ」
 浴槽の縁に手を付いて上半身を屈め、尻を突き出す格好を強いられていたが、後ろからの突き上げが激しすぎて自分ではどうすることもできなかった。なんの抵抗も示せなかったのだ。しかも根元に嵌められているゴムさえ取ることが出来なかった。浴槽を握りしめるしかなかったのだ。
スタッフ 「ここ責められると気持ち良いでしょう? ほら、はしたなく前から涎が垂れているものね」
 後ろは3人目に交代する。言葉で嬲られ、手で嬲られ、ペニスで嬲られ、全てを嬲られても俺はイかせてもらえない。どれだけ我慢しても我慢汁しか流すことが出来ない。
「ああ‥っ、早‥く‥イかせて‥」
スタッフ 「いいですよ、とりあえず1度ヌいておきましょうか。1度出せば次はもう少し楽しめるでしょうしね」
「ああっ…」
 俺はようやくこの辛い責め苦から解放された。結局その後もマネージャーが声をかけてくれるまで、スタッフたちによる果てのないような快楽は延々と俺を身悶えさせた。解放されてから自分の部屋に辿り着いてからはベッドの上で死んだように眠り込んでしまった。
写真家 北岡 「今日は外で撮影するぞ。天気もいいし、寒くも暑くもないだろう。聡、庭に出ろよ」
 一週間ほどスタジオで撮影したあと、北岡さんはそう言った。このスタジオにはかなりの広さの庭があった。もちろんそこでも撮影できるようにだ。しかし、何も纏うことを許されずに外へ出るなんて。
写真家 北岡 「ほら、グズグズするな。前なんか隠さなくていい」
スタッフ 「そうですよ、今更隠したって俺らみんな知ってるんですから。それこそ、聡さんが見た事ないところまで」
 俺の無言の抵抗がまるでなかったようにスタッフたちに無理やり庭に連れ出される。俺だけ服を着ることを許されないまま、庭の小さな噴水の前までつれてこられた。
写真家 北岡 「恥ずかしそうだな、聡。いつもの白い肌が薄いピンクに染まっているぞ。・・・服を着たいか、聡?」
 ヌード写真って決まってるから服なんて着せてくれる気もないくせに酷く意地悪なことを言う。でもスタッフに両手を押さえられて背中側で止められると腰を前に突き出す格好になってしまった。恥ずかしくてどうかなりそうなのに俺のモノは勃ち上がってくる。
「あっ、やだ‥。隠させて」
写真家 北岡 「まあな、ヌードとは言えエロ本を出すわけじゃないんだ。いくら視姦されて感じるからって、そのまんまの聡を世間様に見せるわけにゃいかないんでね。ちゃんと大事なところは隠してやるよ。いつもと同じ方法でな」
スタッフ 「聡さん、恥ずかしくないんですか、まだ何もしてないのにもうココをこんなにして」
「北岡さんにそう言われると、すぐ手が這い回る感触が蘇る。勃ち上がりかけていたものはたったそれだけの台詞で固く屹立してしまった。お日さまの下で空に向かって突き上げてる自分のモノが恥ずかしくて仕方がない。
「早く‥隠して」
 まだ触られてる方がマシだった。
スタッフ 「やっぱり恥ずかしいんですね。でもほんと聡さんって淫乱ですね。触って欲しくて仕方ないんだ? じゃあご期待に添いましょうか」
(2人がローションを手にたっぷり取ると、聡の前と後ろに手を伸ばした)
 ヌルヌルの手でいきなり前を掴まれ、扱かれる。
「ヒャッ‥いやっ‥」
 前に気を取られているうちにあっと言う間に後ろにも指が侵入していた。完璧に覚えてるその手はやはりいきなり前立腺への刺激を送る。
「ああっ‥」
 緑の芝の上で立ったまま明るいお日さまを仰いだ。
写真家 北岡 「それくらいでいい」
 その言葉を合図にスタッフはどうしようもなく高まった身体の俺を置いて離れた。
「やっ‥、どう‥して」
 大事なところが外気に晒され風が股間を嬲る。俺は前を手で隠すと、自分で扱きたい衝動に駆られる。だってまた限界まで我慢させられるかと思うと耐えられなかったのだ。モジモジとしていたら怒られた。
写真家 北岡 「こらっ、ちゃんとポーズを取れ! お前ら写っちゃ不味いもんをテープで引っ張り上げろ」
 スタッフは嫌がる俺を押さえつけ、袋に肌色のサージカルテープを貼りお腹の方まで引っ張り上げた。
写真家 北岡 「そうだ、いいぞ。足は肩幅に開いて両手は上に上げる。後ろ姿を撮るからな。顔だけ半分こっちを見るんだ」
 はっ裸なのに‥、前は何もせずに後ろから見たときに問題が無くなっているものと、テープで情けないことになっているものとでそのままを晒すなんてとても出来そうになかった。それでも北岡さんにどやされておずおずと腕を上げる。
写真家 北岡 「こらっ、お前やる気あんのか? 日を浴びてる所を撮るんだ。光を集めるようにもっと腕を伸ばせ。おお、そんな感じだ。そしたら顔をこっちへ少し向けて。それからイくときのことだけ考えろ」
 ええっ、視姦されるように見つめられてそれだけでも恥ずかしいのに、自分でそのときを想像しないといけないなんて。まだムリヤリ嬲られている方がマシだった。
写真家 北岡 「今まで一体何度イったと思ってるんだ。その瞬間をイメージしろ。そう、そうだ。気持ち良かっただろ。あの瞬間だ。股間が疼いて、熱いモノが身体から飛び出る。想像して見ろ。その気持ちの良さだけに浸れ。そうだ、いいぞ。尻も締まってきたな」
 北岡さんに言葉で促されて、イヤでもイった時のことが頭に浮かぶ。勝手に腰を振り腕を摺り合わせる。一人で怪しく蠢いてしまう。またそれを許す大義名分的にシャッターの音が聞こえてくる。
 ああっ、ダメだ。早く、想像だけじゃなくて直に感じる刺激が欲しい。
写真家 北岡 「ああ、ダメだ。そんな物欲しげな顔をしたら。エクスタシーを表現するんだ。‥う〜ん、自分で想像するのは限界に近そうだな。ちょっと追加してやれ。
 サッとスタッフが何名か寄ってくると一人に上半身を抱かえられて尻を突き出す格好にさせられた。そして指ではない何かが中に押し込まれる。一番感じる辺りまで持ってくるとそれは突然に振動を始めた!
「ヒャッ‥」
 思わず腰が引けてしまう。
スタッフ 「あれっ、聡さんこういうの入れるの初めてなんですか? クスッ、可愛いですね。凄く気持ちがいいでしょう。線とスイッチは見えるといけないのでまたお腹の方に留めておきますからね。これでもっといい顔が出来るでしょう」
「あっ‥、はんっ」
 ローターは俺の中で勝手に暴れる。前立腺だけを嬲られるのは身体がギューッとするほど切なくて、もどかしいくらいに感じまくる。絶頂だけを維持するのだ。それはもう辛いと表現した方が近かった。
「はぁ‥はぁ、イきた‥い」
 その刺激は身体を収縮させその事によっていっそう味わう羽目になる。
写真家 北岡 「ん〜、まだ足りんな。スイッチを強にしろ! もっとイイ表情を引き出すんだ!」
「ああああっっ!」
 ジリジリと感じていたそこはグリグリと刺激を加える。ああっ、もう立ってられなくなってくる。勃ち上がった先端からは汁が垂れる。
写真家 北岡 「こらっ、自分だけ浸ってどうする。ちゃんと言われたポーズを取るんだ。ケツをグッと締めろ! 身体の筋肉を意識しろ! 男の後ろ姿は筋肉がないと色気を感じさせることはできないぞ。そう、その調子だ。それで顔だけイった時のことを考えるんだ。でもほんとにイくなよ。まだまだこれからだからな」


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