白い涎を吐き出しかけて、またそこはリングで止められた。 「やっ‥止めっ‥て‥くれ」 その辛さに本気で泣けそうだった。 どれほど弄り続けられたのかも分からなかったが、イきっぱなしになって相当な時間が経ってから、2人はようやく俺を解放してくれた。 と言ってもこの体勢は変わらず、2人の指が引いていっただけなのだが。 身体は充分に昂ったまま、落ち着くまでほっておかれる。その間のもどかしさと言ったら、これまた泣けそうなほどだった。 それから二日に一回はその姿で晒されることになった。朝の検診だって死ぬほど我慢しているのに、時間を教えてくれなくなったのだ。 もの凄く長い時間、我慢したと思っていても、5分経っていなかった。とにかく5分以上保たないと晒し者になる。でも逆さまになってないだけで、大の字に張り付けは変わらない。 毎日がとんでもないことの連続だった。 その姿で晒されることになってから1週間目。俺は頭からすっぽりと革の拘束具を付けられていた。それは鉄仮面のように頭部全体を覆う。しかし口の周辺だけは空いており、口枷を嵌められていた。 何故そんなことをするのか、最初は分からなかったが、スタッフが引いていってから嫌でも理解できた。 俺だとばれないようにしたのだった。 「うっそー、なにこの人」 「どうしてこんな格好してるの」 本気で驚いてる声がして、俺は焦った。スタッフじゃなくて、知らない誰かがこんな恥ずかしい姿を見ているのだ。 「今度の撮影に使うモデルだよ」 「なんの撮影? なんでもいいけど凄い格好だよね」 「ほんと‥これ、気持ちいいの?」 そう言って俺の尻に刺さってるバイブを触ったのが分かった。 俺は逆さ張り付けの開脚だけでは済まず、もっと酷い目に遭っていた。 スタッフの一人がこう言い出したのがきっかけだった。 「これじゃ聡さんの腹にしっかりと跡が付いちゃいますね」 それを受けて他のスタッフが答える。 「ああ、そうだな。引き上げておかないと」 そう言って俺のペニスを持ち上げる。 「ぁあっ‥」 触って欲しい所を掴まれて、腰を擦り付けたくなる。 「こうして持ってるわけにいかないから、やっぱり止めておくか」 そして俺のカリ首にタコ糸が巻かれ、それは表に結ばれた。そこから鈴口を割ってその糸が引っ張られた。 「あうっ‥」 一番敏感な部分に存在を感じる程度の太さの糸が食い込んで、気持ちいいのか痛いのか分からない。 「この糸をどこに止める?」 「やっぱここしかないでしょう」 今度は尻の穴がグッと広げられた。 そこには太いバイブが埋め込まれ、残る部分に糸が巻かれた。 クイッと引っ張られ、俺のモノは地面と水平になる。触られたり、バイブが入ったりで硬くなっていたモノは引かれて苦しい。それなのに、スタッフはバイブのスイッチを入れたのだ。 「ああああっ‥」 中の振動も苦しいが、その振動がそのまま鈴口へも伝わるのだ。この酷い姿のままビクビクと震える。 「あああっ‥やっ‥止め‥て」 止めてと叫んだにもかかわらず、今度はそのバイブを抜き差しする。 「ああ‥ん、ぅんんっ‥」 前立腺を撫でるようにバイブが擦れる。しかもペニスも思い切り引っ張られる。ずっと震えたまま。 「聡さんも気持ち良さそうだし、これでいきましょう」 「止め‥、きっ‥気持ち‥よっ、くなんか‥ないっ」 「こんなにここは悦んでるのに、すいませんがずっと付いてる訳にはいかないんで、バイブは入れっぱなしのままで」 鈴口を撫でられるとそこは粘りけがあることが分かる。これだけの刺激がきたら、そこから我慢汁が垂れてもおかしくないだろう。誰も悦んでなどいないのに。 「でもここが垂れっぱなしだと腹がマダラに焼けませんか」 「そうだよな、そう言うことで聡さん。振動がないと寂しいかもしれませんが、スイッチは切っておきますね」 身体を持ち上げるようにして支えている腕にも力が入っていたが、振動が無くなってホッとした。 安堵のため息だったのに、スタッフは誤解する。 「そんなに残念ですか? 何か手を考えますね」 その手がこれだったのか‥。俺は慣らされていて無くなりつつあった羞恥心を取り戻した。 「それで俺たち何をすればいいんですか」 「北岡さんに気に入られたいんだろ?」 「ええ、カメラマンにもなりたいし北岡さんにも気に入られたいです」 「このモデル、今北岡さんの一番のお気に入りだよ。毎日抱かれてる」 「この人が‥」 どうして、そんなことを言うのか。すぐには分からなかったが、これは俺を虐めるためにこいつらを煽ったのだった。 「見習い中の君たちは北岡さんに相手をしてもらえることは少ないと思う。だがチャンスが来たときにどう振る舞えばいいかを勉強しておいてもいいだろう。どうすれば一番感じるか、この身体を使って考えること。このモデルが一番悦ぶことをしてあげること。そうすれば自然と身体のしくみも攻める喜びも分かると思う」 おっ俺を実験台にしようと言うのか。こんな子供に好きに弄らせようと言うのか。 「だが身体に傷だけは付けるなよ。契約してあるからな。それに今後の撮影にも響く。綺麗に日焼けするためにこういう姿でいるから、その間退屈らしい。退屈しないように相手をしてあげて欲しい。ここからダラダラとヨダレを垂らしまくるんだが、それもマメに拭いてくれ」 「ぅ‥ぅう‥」 スタッフが行ってしまいそうな気配に焦って呼び止めようとしたが、口枷を嵌められていて声にならない。 「ああ、こうやって呻いているときは気持ちいいと言ってるから」 「ふーん、気持ちいいんだ。相当淫乱な人なんだね」 言ったすぐに鈴口が拭かれて、タコ糸を銜えている先端に刺激が走る。 「うっ‥」 「ほら、気持ちいいってさ」 「そっかぁ」 2人いた高校生らしき男は納得の返事をした。スタッフはそしていなくなった。 ここのスタッフは全員俺よりも年上だった。それがこんなに酷い目に遭っていても、少しはプライドが残っていた理由だったのに、自分よりも年下のガキに好きなようにされるなんて‥。もう自尊心なんてズタズタにされるだろう。こんな屈辱を味わわされるとは思ってもみなかった。 普通なら誰にも触らせないような所を、肩でも叩くくらいに気軽に触れるようにしてある。そしてそれは絶対抵抗できない形で止められているのだ。 「ねっ、この人ってほんとに気持ちいいのかな」 「いいって言ってたじゃん。それに見てみろよ」 そのあと鈴口に刺激が走る。 「こ〜んなに汁垂れ流して、感じてる証拠だよ」 何をされるか分からない緊張が俺を包む。しかも目隠しをされているので、相手の表情を読むことも出来なければ、どんな人種なのかすら判別できないのだ。 怖いのに、触られて身体が震える。 「すご‥、ちょっと触っただけで身体中の筋肉がビクビク動いてる。特に尻に力が入って」 「あ、尻はこれが動かして欲しいんじゃない?」 「ああ、そっか。物足りないんだ」 「この人、中だけでイけるかな」 「それくらい感じるようにならないと、北岡さんって抱いてくれないって言うぜ」 スタッフが全員恋人って話しは本当だったんだな。あのスケベオヤジ! と言っても北岡さんは40代後半でまだまだ若い。背も高いし精悍な顔つきなのでもてても当然だろう。 話してる間も俺の敏感な部分はちょこちょこと触られていた。時折来る刺激に身体は大げさなくらい反応する。 次に何をされるか予測できないため、見えない恐怖が次第に大きくなっていく。 鈴口を撫でられたり、カリの部分をなぞるように撫でられたりしてどうしようもなくなってくる。 それでも俺はくぐもった呻き声しかあげることが出来ないのだ。 触られただけでも充分に苦しかったのに、ついにスイッチが入れられた。 「ぅぅうっ‥うっう‥んんっ」 もう‥どこに力を入れていいのか分からない。身体の中心に中から揺さぶりが掛けられて死にそうになる。 おまけに鈴口にもその振動は伝わってくるのだ。 止めて。止めてくれ! こんなままでほかられたら、マジで気が狂う。 尻にも思いっ切り力が入る。だがそれは中に入って暴れ狂っているモノをよりいっそう味わうことになるだけだった。 「うわっ、この人大丈夫かな」 「でも見てみろよ。さっきよりもっと硬くなってる。しかも汁が凄い」 竿の部分を指でなぞられて思わず擦り付けたくなる。裏側もカリもその指が通過し、中からと合わせて刺激が倍増する。 そのまま先端がなぞられた。 「ううっ‥んっ」 粘りけと指の摩擦が丁度いい。ダッダメだ。もっと触って欲しくなる。 俺は自分でも気付かないうちに指に先端を擦り付けていた。 「ほんとこの人って淫乱なんだ」 「好きでたまらないんだろうぜ」 ペニスのあちらこちらに指を感じる。それは苦しいような快感でずっと味わっていたら気が狂うと思わせるのだが、それでもずっとそのままでいて欲しいと思ってしまう。 それほど俺はそこへの直接的な刺激に飢えていた。 心臓の動悸は激しくなり、吐く息が荒くなる。口が塞がれているので鼻だけではとても苦しい。 それでも俺は腰を振り続けた‥。 |