そっそんな‥。見知らぬ男にやって欲しいと思うほど淫乱な訳じゃない。 「これで‥イっ‥たら、もう‥いいだろっ」 「だから言っただろ。俺はあんたが抱きたかったんだよ。ずっと前からな。こんなチャンスは二度とないんだぜ」 そんなこと言うなら好きに抱けばいいだろう。初めから勝手に抱きに来たんだから。 「‥イか‥せて」 「もう一回俺とやりたいんだな? 俺に突っ込んで掻き回して欲しいんだな? 俺のモノが欲しいんだな?」 何度も確認するように、しかも俺がやりたいと言ったように言葉を操作する。 でも‥こんな所で止められたらどうなるのか。 「あ、そう。返事がないみたいだな。それじゃこれを入れて終わりにしようか」 そう言うと例の恐怖でしかないモノ‥を尻に擦り付ける。それだけでその独特な形がエネマグラだと分かる。 「やっ‥それだけはイヤだ。あっあんたのが欲しい」 「ふふふ、ほんとに素直だなぁ。そんなに欲しいと言われたら果てるまで頑張らないと男がすたるよな」 男は都合のいい解釈をすると、今度は自分で動き出した。俺のモノも一緒に扱いてくれる。 もう‥吐き出せるだけで幸せ。 気持ち良くて我を忘れて尻を振り続けた。 この時俺に教授のことは頭になく、吐き出せる幸せに酔っていた。この男のこともどうでもよかった。なのに‥。 「俺とのセックスもこんなに楽しんで貰えるなんて、感激だな。教授にもちゃんと報告しなきゃな。あんたの可愛い恋人は俺にも悦んで尻を振りました、ってな」 こう言われて意識がハッキリする。 「ダッダメ‥。それは‥ダメ」 もしもこんな姿が教授に伝わったら‥。教授は俺が他の男でも反応するかどうか実験してるのだ。 「なんで。事実だろ。それに教授にも言われてるしな。あんたがどんな態度だったか詳しく教えてくれって」 やっ‥やっぱり。これが教授に伝わったらどんな目に遭わされるか。これ以上酷いことなんて俺の頭では想像が付かないけど、教授なら考えていそうで怖い。 「おっ、お願い‥教授に‥だけ‥は、黙って‥いて」 まだ男に突かれながら、一緒に扱いてもらえることに身体だけは悦び続ける。頭の方では教授のことを考えて止めなくちゃいけないと警鐘が鳴っているのに。 身体の欲求はなにもかもを凌駕する。吐き出すときには不安も忘れ、快感に浸った。 ああっ、この感覚が欲しくて堪らなかった。 2回目だというのにいつでも初めて出した気がするのは何故だろうか。いつでも俺は出口を求めて彷徨っている。出口が見つけられたらすぐに出ないといつそのドアが閉じられるか分からない。閉じられる前にそこへ辿り着き、脱出することに全てを掛ける。 余りにも目の前でドアが閉まりすぎたのだ。ドアに縋り付いて叩きながら、何度開けてと泣き喚いただろうか。 ドアを開放したままで、早く出ておいでと優しく言われたら、俺はそれだけで満足してそこから出られる自信があった。 充分に開け放された観音開きの戸から、勢いよく飛び出ることが出来て、もう幸せで頭が真っ白になってその場に崩れるように突っ伏した。 「誰が相手でも楽しめる‥か」 男はそう呟いたが、訂正する気力は残ってなかった。 ベッドに繋がれた手は一度解放され、そのまままた後ろ手に拘束される。俺はそれを他人事のようにボケッと受け止める。 すると目隠しをされたままで浴室へ連れて行かれ、綺麗に洗われてまたベッドへ繋がれた。 「次が来るからな。最初と同じ状態で返すのが契約になってる。最高に楽しめたよ。機会があったらまたお相手願いたいな」 そう言うと俺の尻をぴしゃぴしゃと叩いて、エネマグラを突っ込んで出て行った。 「それは入れないで!」 叫んでみてももういない。同じ状態と言うことはエネマグラのことまで含まれているのか。また前立腺を擦り上げられて身体は興奮してくる。 イヤだ、もう止めて。 また‥俺は出口を求めて彷徨い始めた。 しかし次が来るとはどういう事だろう。でも下半身に集中している神経のせいで真剣に考えることなど出来ない。 彷徨う身体と悩むことも出来ない頭を抱えて俺は「もう嫌だ」と喘ぎ続ける。 また何度目かの波が来た。 「ああっ‥、抜いて‥これ、抜いて」 身体はガクガクと震え続け、中だけが燃えさかる。 もちろん前だってギチギチに硬くなって、熱い棒になっている。でも両手両足の繋がれた俺には何とも出来ず。 そばに人の気配がしないことに絶望を覚えていた。 するといきなりそこが掴まれた。 「あああっ‥きょっ‥教授?」 掴まれて扱かれたらそれが教授であろうと無かろうとどうでも良くなる。 「もっ‥と、‥もっと‥扱い‥て」 余りの気持ち良さに自分でも腰を振り、手が扱くのと自分で動くのとで高速で擦ることになる。 すぐに俺はイきそうになる。早く‥早く出なきゃ。 本当にもう少しで出る直前でその手は離れてしまった。 「やーっ、お願いっ、出させて」 辛い、そんな所で止められたら‥。 「ほんとだ。アイツの言った通りだな。なあ、ヤらせてくれるならこのまま擦ってやるけど、どうする?」 「ヤっても‥いい‥から。お願い‥ここ」 俺は腰を浮かせてそこを触って欲しいことを強調する。 「そんなに頼まれちゃ仕方ないな。けどまずは俺を満足させてくれよ」 「ヤッヤダ、先に‥イかせて」 「だ〜め、俺が先。嫌ならいいよ。別に俺はヤらなくてもいいんだから」 「あっ、ああ‥。イかせて。それじゃ‥先に入れて」 「ほんとに淫乱なんだな」 どうして教授は来てくれないのだろうか。そんな疑問を考える力は残っておらず、頭をかすめはしたが刺激を得ることでいっぱいになる。 今度の男は両足の拘束を解くとそのままその足を高く上げた。尻の恥ずかしい部分を男の前に晒す。硬いモノが当たり、すぐに俺の中に入ってきた。 「あぅっ‥」 もう何度も挿入されているそこは痛みなどは全く感じず、ただ太い硬いモノがぶち込まれて前立腺を圧迫している。まるでスイッチが入ったようにそこから身体が熱くなる。 そして下半身に血が集まってくるのだ。 「ああっ、‥あんんっ‥んんっ」 この男もやはり前の男と同じように、切羽詰まった抽送を行う。ヤらなくてもいいなんて嘘ばっかりだ。 苦しいほど突き上げられて、男は中で達した。 「や‥俺も‥、イか‥せて」 心臓が跳ねて息が上がる。でも俺は達してないのだ。欲求不満だけが迫り上がる。 「俺がもう一度イったらね」 あっさりと非道なことを言い切ると、またしても動き出した。 もう‥お願い、止めて。 どれだけ突かれても喘ぐことしかできない。イかせてと懇願することしかできない。 どうしてこの身体はこんなに淫乱なんだろうか。 止めてと思ってるくせに、イかせてと願ってるのだ。これじゃ全く止めて欲しくなさそうだ。 そんな俺の心境は察してくれるはずなどなく、淫乱だの、これが好きで堪らないんだろうだの、言われ続けて犯される。 そいつは3回も達すると最後にようやく俺もイかせてくれた。 またしても身体を洗われ、ベッドへ括り付けられ、尻にはエネマグラを突っ込まれ、そいつも帰っていった。 もう‥いや‥だ。 どうして俺はこんなことになっているのだろうか。 片桐教授は一体どこへ行ってしまったのだろうか。 乾いた絶頂に犯されながら教授の帰りだけを待ちわびる。なのに、そんな俺の前に表れたのはまたしても違う男だった。 「あんたが抱けるなんて、信じられない。もう‥ムチャクチャに好きだった。高嶺の花だと、雲の上の人だと思っていたのに」 俺が疲れ果てて寝てしまうと、次に目覚めたときには違う男がいた。そして皆一様に俺が好きだと呟いた。 どれだけの男に犯されたのか、何日経ったのか、もう感覚も記憶も無くなった。 俺は一生こうやって男を銜え込んで生きて行かなくちゃならないのだろうか。どうなってしまったんだろう。 そんな疑問は何人目かの男が来て解決された。 俺はもう抵抗する気力も何も残っておらず、足の拘束を取られ、両足を広げられてもなすがままだった。 エネマグラを抜いてもらえることの方が嬉しかったかもしれない。 前を擦られることがなによりの悦びになってしまった。 その時の男は足の拘束も解かずにいきなり前を触ってきた。そしてそのままイかせてもらえる。今までにないことで身体は非常に満足した。 「相変わらず淫乱なんだな。前よりももっと淫乱になってる気がするのは気のせいか。前はまだ少しは抵抗してたのに」 そんなことを言われても返事をする気も起きない。 「まだ2日目だと言うのに、酷く変わったな」 「ふっ、2日?」 そんな馬鹿な。こんなに永遠のような気がしたのに、たったの2日だなんて。この目隠しが感覚を鈍らせる。もう5日くらい経ったと思っていた。 「おまけに一巡したから俺で6人目のはず」 それにたったの5人相手しただけなんて。商売してると思うくらいやりまくった気がしていた。 「けど、こんなに素直になって。やりたいだけってあんたも可愛くて好きだよ」 そう言うと足の拘束を解き、エネマグラを抜いて、いきなり自分のモノを突っ込んできた。 もう、俺のそこは何かが入ってる方が当たり前だと思うくらいずっと入りっぱなしだった。侵入したくらいじゃなんとも思わない。 でも前立腺を目指して突かれると途端に変化する。 腰から下が自然と興奮して、勝手に動き出す。中に入ってる雄が堪らなく愛おしくなる。俺の一番感じる所を擦り上げて欲しくて自ら一生懸命腰を振る。 ああ、そのときに前も一緒に刺激をもらうと堪らなく幸せで、もっともっととねだってしまう。 俺は性の奴隷と化していたのかもしれない。その快感さえ味わえたら他には何もいらないとさえ思ってしまった。 その男は好きなだけ遊ぶと、前と同じように元に戻してから去った。 ただ、違ったのは一番初めにイかせてくれただけで、その後は一度も前に触れてくれなかったと言うことだ。 それは何故か徹底されいて、次の男も、その次の男も同じだった。 俺は5人も相手をしたのに、一度もイかせてもらえなかったのだ。 また‥またあの恐ろしい状態が甦る。 散々イかされた後だったので、その日はまだ耐えられた。もちろん、イかせてくれとどれだけ頼んだかしれない。けれど喚き散らす程の体力は残っていなかったのだ。 食事は元に戻されるときに一緒に取らされていた。だがやりっ放しでは疲労しか蓄積されない。最後は伸びていたと言ってもいいだろう。 |