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絶対に負けるもんか。そんなことくらいで俺が引き下がると思ったら
大間違いだ。蹴られたって指は抜かない。 俺は剣には弱いが、剣が悦ぶ顔を見るためならどんなことでも出来るのだ! 「でもこれは気持ちいいんだろう?」 足が引いたのですかさず勃ち上がったモノを握り込んだ。前を扱き、 後ろに入った指を抜き差しする。負担が少なく、直接気持ちのいいところを 愛撫するこの方法が、剣が1番感じるやり方なのだ。 剣の抵抗を奪うため、さっきみたいに焦らしたやり方ではなく、 高めるだけ高めておきたい。 「ぁぁ‥‥ぁああ‥‥ああっ‥」 とうとう剣は自分で腰を振り始めた。 俺の首にぶら下がるようにして抱きつくと、上を向いて喘ぐ。 「はっ‥はっ‥あんっ、‥ああっ」 追い上げられて苦しげな表情に変わる。半開きの口からは可愛らしい 喘ぎが漏れる。 「剣‥、ん‥剣‥。可愛い剣」 苦しそうなくらいに悶えているのに、その姿が俺にはとても芸術的に 綺麗で、写真にでも収めておきたくなる。 そして俺はその誘うように開かれた口に俺の口を合わせた。 「うっ‥うん」 舌を絡め合うとザラリ‥と、そしてヌルリとする。剣の舌を吸い、 侵入させ、それを歯で軽く噛む。戻れなくなった舌を俺のものにする。 手で頭を押さえることが出来ず、口先だけで勝負していたので飲み込めない 唾液が口端から零れる。 その間中、剣の中は2本の指が出入りを繰り返し、剣の前は大きな俺の手 で殆どを覆って優しく扱き、貪り続ける口とで粘着質な音が三重奏を奏でる。 風呂場はその音を反響させる。 「あふっ‥ふぅん」 そしてその和音に剣の吐息というコーラスが付く。こんな素晴らしく淫 猥な生演奏は俺だけが聞ける特権である。 だから風呂場でするのが俺は好きだった。 耐えられなくなったのか、俺の肩に片足と両手を回して抱きついていた のに、浴槽にもたれ掛かった。 「んんっ、あぁ‥。先‥輩、もうっイく」 また剣だけイかれたら俺の行き場が無くなる。イく寸前で俺の手は両方 ともが愛撫を止め、剣の腕の下から強く抱きしめた。 「やっ‥。先輩。そんな‥途中で」 行きようのない流れをどうすることもできずに、抱きしめられて俺の膝上に 滑り込んだ剣は、腰を振って自分のモノを俺の腹と性器になすり付ける。 自分の手も届かなくて焦れて怒る。 「もうっ。先輩‥ってば」 「どうして欲しい。たまには言ってくれよ」 「イ‥きたい」 「それは剣の希望だろう。俺にどうして欲しいんだ」 「そんなこと‥言う、先輩は‥嫌い‥だ。自分で‥や‥るからいい」 激しく腰を振りながら、俺の腕から脱出しようと試みる。 「くっ‥んん。もう‥ちょっと、な‥のに」 爆発できない苦しさではち切れそうになって悶える剣。その苦しさは同じ 男として良く分かる。それでも眺めていたいと思うのは俺が酷い奴なん だろうか。 「剣が言ってくれるまでお預け」 剣の両手を背中に持ってくると、俺が使おうと思っていたタオルで後ろ手 に縛った。 「せっ先輩!」 脇に手を入れて立ち上がらせるとそのまま風呂に浸けた。 「風邪引くといけないからな。そこでちょっと待ってろ」 俺が体と頭を洗ってる間中、剣は文句を言い続けた。 ほんの少しの時間だったんだが。 剣と向かい合わせになって俺も風呂に入った。膝の上に乗せてタオルを 解いた。 「こんな酷いことするんなら先輩とは一生風呂に入らないからね」 「そっそんな一生なんて。ちょっと言って欲しかっただけじゃないか。 なっ、言ってくれ」 俺は剣の尻を抱きかかえ、当たった指を中に侵入させた。 「ほら、もうちょっとなんだろう? 自分でやるなんて寂しいこと言うなよ」 「んっ、もう、先輩‥わがまま」 「たまには俺のわがままも聞いてくれ」 「もうっ、仕方な‥い‥なぁ‥」 また高まってきて俺の首に手を回す。 「先輩‥。して」 「ああっ、剣。もういくらでもっ」 「いくら‥でも、は‥余分」 ニヤリとする剣。なんでこんなに可愛いのか。 膝裏に手を入れ両足を開いて体を持ち上げると、俺のいきり立ったモノの 上に下ろした。少しずつ俺のモノが剣の中に入っていく。熱く絡みつく剣。 堪らなく気持ちがいい。 全部が収まるとキスをした。 「剣に言われてするなんて、初めてじゃないか」 「んっ、無理に‥、言わ‥せた‥くせに」 「いいの、俺はそれが聞きたかったんだから。動いていいか」 「ん、俺、もう、我慢‥できな‥い」 首から剣をぶら下げて、両手は両足を引っかけたまま浴槽の縁を掴み、 かなり激しく抜き差しが出来る体勢になった。 バシャバシャと水しぶきをあげ、剣のいいところを狙って突く。 「あっ、ああっ‥くぅんんっ‥んんっ‥」 「つっ剣‥。つ‥るぎ、俺は‥お前に、べた惚れ‥だから」 「ぅんっ‥。知って‥る」 「お前って‥、なんでそう‥生意気‥な‥んだ」 「でもっ‥、そこが‥好き‥なんで‥しょ」 「ああ、全く‥だ」 頑張るだけ頑張って、もう我慢が出来なくなった。 「せっ先‥輩」 「なんだ」 「俺も‥好き」 ドクンッ 剣のその言葉で俺のモノは弾けた。 何度も身体は痙攣する。 「剣〜。お前ってなんでそんなに可愛いんだ」 ぎゅうっと抱きしめる。 「先輩! 俺‥イって‥ない」 あっ、しまった。あまりの嬉しさにすっかり忘れていた。剣のモノも 数回撫でてやると湯の中に白いモノが滲んだ。 すっかり風呂でのぼせた俺たちは布団も着ずにベッドの上で転がっていた。 剣が例のピンクのぬいぐるみをつつきながら聞く。 「先輩、なんで今日はあんなことしたの」 「うっ、ごっごめん。もう二度とあんなことしないから、一生風呂入らない ってのは取り消してくれよ」 「理由による」 「だって、俺、卒業しちゃったじゃないか。もう今までと同じって訳には いかないし、剣と毎日会えないし。だから一回くらいは剣の方から言って 欲しかったんだよ。卒業祝いって事で許して。な?」 「ふ〜ん、今までと違うってほんと? だってどうせ今までだって学年が 違ってたんだから会えるのは部活くらいだったじゃない。しかも大学ったって 隣なんだし、先輩部活も来るつもりでいるんでしょう。おまけに校門で 待ち伏せしたりしない? それに週末はうちに来ないの?」 どうだと言わんばかりに俺の考えていたことを全て言われてしまった。 「そっその通りで‥ございます」 「やっぱりね。卒業がなんか関係あるの」 「ううっ、無い?」 「残念ながら無いみたい」 「じゃあ、風呂は一生無し?」 「縛ったりすんのは好きじゃない」 「はい」 「我慢するのも好きじゃない」 「分かってます」 「でも先輩は好きだから」 「えっ?」 「だから仕方ないから許してあげる」 「剣!」 俺は嬉しくて剣の上から覆い被さりキスをする。舐めるように何度も 繰り返し、その場所は唇からだんだん下にずれていく。 自然とパジャマのボタンを外し、可愛い突起にもキスをする。 「あんっ、せっ先輩!」 「もっかいしよ」 乳首を舐められながら剣はまた、怒りと快感を両方とも堪えて、 くぅ〜っと唸った。 でも今度は‥‥。 「卒業祝い、してあげる」 だった。 剣、だから俺はお前に首ったけなんだ。 終わり |