「先輩、先輩ったら」 トイレのドアをノックする。 「まだでない」 うう〜っ。またそういう手を使うか。まったくもって子供みたいなんだから。 我慢比べをしたって俺が先輩に勝てるわけがなく、諦めて風呂に入った。きっとトイレでニヤリとしているに違いない。 「もう、だから俺が後から入るって言ったのに」 「そんなつまんないこと言うなよ」 思ってたとおり先輩は俺が頭を洗い終わると、とっても楽しそうに風呂に入ってきた。もう、無理にこんな狭い風呂の中でしなくったって、どうせベットに行ったらやっちゃうくせに。なんで先輩は風呂が好きなんだろう。 のぼせてきちゃうし、体勢が不安定でかなり頑張った格好をしなきゃならないから俺はあんまり好きではない。硬い床でやるよりか柔らかい布団の上でやった方がいいじゃんねぇ。そう思わない? 「俺が洗ってやる」 「もうヤダってば。だから先輩と入りたくないんだって。貸して」 先輩に体を触らせたら絶対に最後までいかないと済まない。だからなるたけ触らせないように努力する。でも無駄だって分かってるんだけどね。だって先輩ってばめげないんだもん。 先輩の持っていたブラシを取り上げて、ほんと嬉しそうにしている先輩に背中を向けた。よし、今の内にさっさと体を洗っちゃおう。 なのに先輩は手にボディソープを塗りつけて後ろから抱きしめる。 「自分で洗うって」 先輩の手が暖かくて気持ちの良さに引きずられそうになるが、なんとか脱出してみようと体を捩った。 「剣‥、可愛い」 でもそんな些細な俺の抵抗は何も感じてないのか、マイペースで事を進める。そして後ろから俺の体にピッタリとくっつくと顔の側面に唇を這わせ、耳を噛む。 ああ、もう。そんなことされたら俺だって我慢できない。 「んんっ、もう」 仕方ないから了解の合図を出した。これも初めの頃の先輩は鈍ちんでさ。『イヤよ、イヤよも好きの内』って言葉もあるくらいなのに、グッと我慢しちゃってたんだぜ。ほんと信じらんないくらいに融通が利かないってのか。裏にある微妙な変化も読みとって欲しいわけよ。俺としては。 先輩は抱きしめた両手を何度も上下させる。脇のギリギリから下のモノに触れるか触れないかまで。唇が当たってるだけでも熱いのに、そんなふうに焦らされると堪らない。 でも俺の方がよがってるなんて思われたくないから、必死でこらえる。 「剣、食べてしまいたいくらいに可愛い」 先輩は俺の心もカッと熱くなることを言うと、両方の乳首を摘んだ。 「ぁんっ‥」 直接刺激を受けて焦らされ続けた身体はものすごく感じる。刺激が強すぎて思わず逃げたくなる。 苦しいほど感じてるのに、早くそれから逃れたいのに、先輩はそこだけを嬲り続ける。何度も何度も滑る手で摘むのだ。 「もっ、あっ‥。先‥輩‥。しつこ‥い」 そう訴えると、 「そろそろこっちも触って欲しいか?」 そんな答えが返ってきた。 俺の返事も待たずに先輩の片手は、早く頂上にたどり着きたくて仕方ないところを握る。そしてその先端を親指で撫でる。 「あんっ‥」 乳首よりもっと強い刺激がきて、思わず握りしめていたブラシを落とした。あぁ、なんか持ってないと苦しさに似た快感を耐えることが出来ず、先輩の手を掴んだ。 もう、早くイきたいのに。 早くイかせて欲しいのに。 先輩は先端を親指で円を描くように擦り、胸は人差し指で玉を転がすように擦る。 そっそんな嬲るように、触られ続けるとどうしていいのか分からなくなる。俺が俺でいられなくなる。 理性が残ってるうちに訴える。 「ねっ‥ったら、早‥く。イ‥き‥たい」 先輩はこういう時だけは俺の言うことを聞いてくれない。普段はすぐに何でも聞いてくれるのに。俺の言いなりなのに。 悔しいから自分でイっちゃう。 もう先輩はあてにしない。 俺は先輩の手より少しだけ残ってる余地に自分の指を滑り込ませる。下半分だけでも充分興奮していたので、扱いたらイけそうだった。 「こら、自分でイくなよ」 「やっ‥もう、‥んんっ、‥イきた‥い」 「わっ分かったから。俺にやらせてくれよ」 そこまでやると先輩の方が折れた。 ハァ、やっとイかせてもらえる。先輩はゆっくりと上下に動かし始めた。 「ぅん‥先‥輩。はっ‥早く」 イけるように触ってくれると身体は勝手に上昇していく。その一瞬の天国を夢みて。 「ああっ‥、はんっ‥ハァ」 頭の中で満天の星が広がり、身体中の電流が一点に集まった。そして全身が脱力する。グッタリとして先輩にもたれ掛かる。 「ん〜〜っ」 ああスッキリした。 「良し、じゃあ終了」 「つっ剣〜」 先輩は情けない声を出す。 「なに?」 俺は冷たく聞いてやる。 「俺は?」 「俺はって? だって先輩は俺のことを洗いたいって言っただけじゃない」 「何でそう意地悪言うんだよ」 「だって先輩しつこいんだもん」 少しくらいは仕返ししてやらないとね。俺ばっかり堪えてるなんて悔しいもん。 「俺は剣を気持ち良くしてやろうと‥」 先輩は情けなさ気な顔で言い訳をする。ちょっと気分が晴れた。 「もうっ、分かったからいいよ。仕方ないなぁ」 先輩の方を向くともうそのままでも発射しそうなモノが股間で俺を待っていた。 こんな大きなモノと格闘しなきゃならないのか。そう思うとちょっと逃げ腰になる。でも思いきってそれを掴んで扱く。 力を入れないと頑丈そうな先輩のモノは感じないような気がして。 「つっ‥剣‥。その‥竹刀を、磨くような‥、やり方は‥止めて‥くれ‥って」 えっ、俺のやり方じゃダメなの。 「これじゃイけない?」 少しだけ心配になる。 「いっイける」 なぁ〜んだ。大丈夫なんじゃん。 「じゃ、なんも問題ないじゃん」 先輩はそれからすぐに俺の手の中で達したのだった。 「もう、結局まだ体洗ってないじゃん。先輩ちゃんと言ったことは実行してよね」 まったく気が付けば結構な時間が経っているのに、まだ体一つ洗ってないのだ。先輩には言ったことはきちんとやってもらわなくちゃ。甘やかしてるといつもいつもやりこめられてしまう。 俺は全身を先輩に洗ってもらう。でも先輩はそんなわがままを言っても喜々としてやってくれちゃうのだ。これじゃちっとも仕返ししてる気分にならない。そして体を洗い終わる。 「もうシャワー浴びるよ」 俺がシャワーの蛇口をひねろうとすると先輩は俺の足首を掴んだ。 「まだ洗ってないところがある」 掴んだ足を肩に担ぎ上げられて、俺の体は滑って上向きになる。慌てて風呂の縁に掴まった。先輩は丸見えになった尻の穴にいきなり指を突っ込んだ。 まだやるんか。 「もうっ‥、義己ちゃん。イヤだって」 「だからその名前で呼ぶなって」 俺の嫌味など全然堪えてない先輩は嬉しそうに中で指を動かす。そして1番感じるところを見つけだす。 「あっ、も‥っ、先‥輩‥ってば」 「な、まだ洗ってなかっただろ」 もう済んだ気でいたのに、中を刺激されてあっさりと俺のモノは勃ち上がる。なんて節操がないんだろう。だから先輩にいいようにされちゃうんだ。それに先輩もしつこい。ちゃんと2人ともがイったじゃないか。 くぅっと快感を我慢し、踏ん切りを付けるために勢いをためる。そして‥。 ベシッ! 先輩の顔をもう一方の足の裏で蹴った。音が出るくらいの勢いだったので足をどけると鼻が少し赤かった。 「ひっひにょい」 先輩は鼻を押さえて言葉が変になる。 「嫌だって言ってるのに」 |