愚かなる狂宴 6

   



       ドサッ…





       「大佐!?」



       床に倒れこんだロイに、エドが心配そうに駆け寄った。

       ロイは全く動かない。





       「そのままにしてあげなさい。体力を使い果たしたのだよ…」





       ブラッドレイはロイやエドの方も見ず、整然と軍服の乱れを直していた。





       エドはロイの髪を優しく撫でながら、全身に残る凌辱の跡を見つめていた。

       自分の赤い上着を取り出し、ロイにそっとかける…





       

       「何で…こんな事…」



       エドは怒りにあふれた表情でブラッドレイを睨みつけた。

       ブラッドレイはそんなエドを静かに見つめ返す…





       「ロイが…マスタングがそれを望むからだ…」

       「大佐…が…?」

       「自分が生きている証を示すために…私達はお互いを傷つけあいながら愛し合う…」





       「貴様には到底理解できんだろう…」







       生きている…証…





       その為に…そんな事のために…







       「そんなのは愛情でもなんでもない!そんな偽りの愛情を与えたって大佐は…」

       「その通りだよ、エドワード君…私達は偽りの中でしか愛し合えない…」





       ガシッ







       「な…にすんだ!」

       ブラッドレイはいきなりエドの胸座を掴み、壁に押し付ける。

       振り払おうとしてもその腕はびくともせず、更にエドの首を締め上げる。





       「苦しいかね…?このまま君を絞め殺してもいいんだよ…」

       「は…なせ…」

       「死にたくなければ、私を満足させてみよ…鋼の錬金術師よ…」





       そう言うとブラッドレイはどす黒い笑みを浮かべ、エドの下腹部に手を伸ばした。





       「や、んっ!」

       「先程の大佐とのSEXでは満足していないだろう?体がすべてを物語っているよ?」







       ブラッドレイに触れられた瞬間、エドのそれはたちまち硬さを増していった。

       予想だにしなかった自分の反応を見て、エドは顔を赤らめる。

 

   



       「私もまだ一度しか出していないからね。マスタング大佐はもう体力的に限界だ。」

       「これでは私の欲求を満たしてはくれそうにない。だが、君ならどうかね…?」





       エドの顔に近づき、唇を塞ごうとする…

       顔をそむけようとすると、首を押さえている右手に力が入る。









       「グフッ…」

       息苦しさで体の力が抜け、半開きになった口にブラッドレイは舌を割り込ませてきた。





       「はっ…ンン…」

       貪るようにエドの口の中を舌でかき回すと、エドの全身から気力が抜けていった。

       両手はだらりと下がり、もう抵抗する力はなくなっていた。











       「ぐぁっ!あぁ!」

       いきなりブラッドレイはエドの首を締め上げる。

       「気を抜くな!鋼の!気を抜けば私は貴様を殺す!」

       「最後まで私を見よ!その目で私を威嚇するといい。」





       息が出来ないほど締め上げられ、気が遠くなっていく中で、エドは必至で抵抗した。

       ブラッドレイはエドの目に輝きが戻ったのを、嬉しそうに見つめていた。







       「その目だよ…忘れるな。決してその目の輝きを失ってはならん…」









       ズボンと下着を剥ぎ取り、エドの秘所へと指を這わしていく。

       エドにとってそこはまだ、誰にも犯されたことのない聖域だった。







       「抱くのは初めてではなくても、抱かれるのは初めてのようだね…」

       優しく、しかし絶対的な支配者の声で耳元に囁く。

       エド自身からすでに流れ出ている液をローション代わりにして、ブラッドレイは指をそこに入れてきた。





       「や、あぁ!ハァァ…」

       今まで感じたことのない感覚がエドの体内を駆け巡る。

       クチュクチュと厭らしい音を立てながら、エドの中で指をかき回す。







       エドは思わずブラッドレイの腕を掴み、小刻みに震えだした…





       「君が大佐にした事だよ…これでどうすれば大佐が気持ち良くなるのかよく分かっただろう…?」

       エドはブラッドレイの指の動きを感じながら、ぼんやりとその言葉を聞いていた。



       

       不意に指が引き抜かれ、エドは「あ…」と低い喘ぎ声を上げブラッドレイの腕を更に強く掴んでいた。

  



       「ククク…もっと欲しいのかね?だったら私に懇願しなさい。」





     

       エドの目が見開き、拒否への目に変わる。

       「冗…談じゃ…ねぇ!誰…がお前なんかに…」

       キッと睨み返すと、ブラッドレイはエドの首を絞めている右手に更なる力を加えた。 

       



       「うぁっ!あぁ!ハァ…」

       「そうだ…その眼が私の嗜虐心をそそる…」







       ブラッドレイは静かにエドの唇に触れる。

       そのまま無理やり口をこじ開け、再びエドの口の中を犯し始めた。









       ガリッ!









       ブラッドレイの口端から一筋の血が流れ出す…

       その血を左手でぬぐうと、苦笑しながらエド自身をぐっっと掴んだ。



       「はぁっ…あっ!!」

       「マスタングのように一筋縄ではいかんな…仕方がない。君のおねだりを見たかったんだがね…」

      

       そう言うと、エドの左足を抱え、そのまま前進した。







       「ひっ!やぁっ!!あぁ…ハァ…」

       エドは壁に押し付けられ、立ったまま犯されていた。

       ブラッドレイが腰を前後に激しく動かすたびに、背中が壁に擦られ、鈍い痛みが走る。

       痛みと快楽で意識を失いそうになると、首の右手に力が入り、

       エドは気を失うことも許されなかった。



       声を上げまいと思っていても、突き上げられる度に悲鳴にも似た喘ぎ声を発してしまう…









       愛情も感じられないSEXなんて、ただの苦痛でしかない…



       こんな関係を大佐はどうして望むのか…









       生きている事を感じるため…?









       俺は、今生きているのか…?



       



            



       To be continues.






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