レッスン3  5 



      





      「どうしたね?大佐を抱かないのか?」





      己を挿入させたまま、ブラッドレイはエドにそう問いかける。







      ロイはイきたくてもイけない苦しみで、もう何も考えられなくなっていた。

      思考は薄れ、本能と欲望にまみれていた。







      「俺は…俺は…」

      「何も考えなくていい。ただ自分の欲望のままに大佐を愛してあげればいい事だ。」

      





      欲望のままに…

 

      そうすれば大佐は悦んでくれるの…?









      エドはロイの顔を見つめている。

      その表情は恍惚としていて、ブラッドレイが動く度にその表情は活き活きとしてくる様にも思えた。



      薬がそうさせているのを、未熟なエドは気がつかない…





      「しないのなら、私が一人愉しむだけだが…?」

     





      ロイの腰を掴み更に激しく突き立てる。

      「んああああっ!!」

      「ほら…こんな素敵な声を上げているよ…?恐れる事はない。こちらにおいで…」





      優しく…しかし絶対的な口調で純粋だった少年を闇の世界へと引きずり込む…





      エドはゆっくりと立ち上がり、重なる二人の傍に近づいていった。









      震えながらロイの頬に手を添える。

      ロイの焦点は定まっておらず、エドを見ている様で、遥か遠くを見ている様でもあった。





      「大佐…俺を見てよ…俺、あなたの為なら何でもするから…」







      エドの頬を涙が伝う…







      その涙をそっと拭ったのは、ブラッドレイだった。







      「さぁ…私と共にマスタングを愛してあげよう…」

      「でも…どうやって…さっきみたいに?」

      「ククッ、ここに君のも挿れればいいのだよ。」





      「ここって…だって!?」





      ブラッドレイが示した所は、すでに彼自身がそこを欲望で埋めていた。

      

      「大佐はよく拡がるから大丈夫。私と君と、どちらを気に入って貰えるかな?」

      くすくす笑いながら、恐ろしい事をさらりと言う。





      「大佐…挿れるよ…俺を感じて…」

      意を決してエドは己を取り出し、ロイのそこに挿入を試みる。









      「やぁっあああああ」

      「きつっ」

      「くっ、ん、いいよ。そのまま一緒に動いてごらん…」





      ロイを中心に、前にエドが、後ろにブラッドレイが挟み、ロイを二人で抱きかかえる。







      後ろからの刺激が一気に倍になっただけではなく、ブラッドレイがロイ自身を指でそっと触れていく。

      触れるか触れないかの刺激は、しっかり擦られるよりもロイの快感を増進させていた。





      エドはロイの中で締め付けられるだけではなく、ブラッドレイ自身とも擦りあわされて

      今まで味わった事のない快楽に我を忘れて抽挿し続ける。







      3人の想いがぶつかり合い、卑猥な音だけが部屋中をこだまする。











      「大…佐!大佐!愛してる!」

      「はぁぁっ、やっんああああ…」

      「そうだ…いいよ…とてもいい。君たちは最高の玩具だよ…」









      ロイは絶頂をとうの昔に超えていた。だが、根元を咥え込んでるリングのせいで射精が出来ない。

      エドは甲高い声を上げ、ロイの中に精を出す。

      同時にブラッドレイも達し、ロイの中は二人分の精液で溢れていた。







      エドとブラッドレイはそれぞれの自身を引き抜いた。







      ドサッとロイが倒れこみ、全身が痙攣している。









      「エドワード君。リングを外してあげなさい。このままでは大佐は廃人になってしまう。」

      「もっとも、廃人になったら捨ててしまえばいい事だが…」



      エドはその言葉を冗談だとは受け取らなかった。







      この人なら、本当に捨てるだろう。

      壊れた玩具を捨ててしまうように…









      両手を合わせ、ロイを苦しめているリングを外す。





      「ふっああああ」



      途端にロイは痙攣しながら大量の精を放出し、出尽くした後でもまだ先から白濁の液が滴り落ちていた。

      荒い息をつきながら虚ろな眼でエドを見つめている。









      「大佐…俺…」

      「…エ…ド…」



      エドの眼からひっきりなしに涙が流れてくる。

      「…どうした…何故泣く…?」





      ロイはそっとエドの頬に手を添える。ジャラリと鎖が音を立てた。

      その手をエドはギュッと掴みながら、ロイに許しを請う…







      「ゴメン…俺…大佐に飽きられると…とても怖かった…」

      「…私は…エドが私の元にいてくれるなら…どんな事でも耐えられる…」







      だから泣くな…



      いつもの様に笑ってくれ…







      「大佐…」

      エドはロイの手にそっと口付け、愛情に満ちた笑顔で微笑んだ。







      涙を流しながら…







      「大総統…俺…間違ってた…」

      「俺は俺のやり方で大佐を愛していきたい…」





      エドはブラッドレイの方を振り返り、逆らうような眼で見つめ返す。





      軍に属する者なら、その眼と行為は死に値する。







      「では、もう私のレッスンは受けないと?」

      「うん…もう充分教えて貰った。どうやったら大佐が一番悦ぶのか…」





      ロイはエドがブラッドレイに虐げられると感じ、その恐怖に打ち震えながらも、

      愛しい人を守ろうと、僅かに残された力を振り絞ってエドを抱き寄せた。









      ブラッドレイはじっと二人を見つめ、ふっと苦笑いを浮かべた。







      

      「やっと分かったようだね。そう、特別な事など何一つない。」

      「自分なりの愛し方で充分なんだよ…」





      エドはその言葉を聞き、満面の笑顔で頷く。

      ロイはその言葉を聞き、困惑の表情で見つめ返す。







      「もう私が教える事はない。エドワード君。レッスンは終了だ。」

      「マスタング。エドワード君の若さ故の暴走は、君の経験と包容力で補うといい。君ならそれが出来るはずだ。」









      そう言うと、ブラッドレイはガウンを羽織り、部屋を後にしようとした。





      「大総統!?どこに行くの?」

      「私は別の部屋で休むとしよう。後は二人で愉しむといい。」

      「大佐はまだ薬が効いているからね。ふふっ、あまり無理はせんようにな。」







      ロイの方を見ると、顔を真っ赤にしている。

      エドはくすっと笑いながら、大きく頷いた。





      大総統を見送ると、エドはロイに近づき、そっと唇を合わせた。







      「…まだキスもしてなかったんだよな…」

      「エド…手錠、外してくれないか…このままではお前を抱きしめられない。」

      「クスッ、そのままでも俺はいいけど?」

      「エド!」





      エドは笑いながら、両手を合わせ、手錠も外す。



      「大佐…愛してる…」

      ロイはエドを抱きしめ、「私もだ」と答えてまたキスを交わす。





      深く、深く、お互いの気持ちを確認しあうかのように…











      その日、初めて二人の気持ちは一つになる。















      だが、ロイには一抹の不安もあった…







      『あの男が…このまま終わるのだろうか…』







      エドが自分の首筋に唇を落としていく。











      今は何も考えず、エドの想いを受け止めよう…















      何が起ころうとも、二人が愛し合っていることに変わりはない…









       To be continues.





  
   


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