ゲームを征する者   6










       1:15







       二つの舌がロイの体を這いずり回る。





       その愛撫に耐え切れなくなり、ロイは喘ぎ声を上げていく…







       「んっああ…はぁああ」



       「もう我慢できなくなりました?俺もですけどね…」

       ハボックが意地悪くロイに話しかける。

       普段とは違う力の逆転に、ロイは屈辱を、ハボックは快感を覚えていた。





       「ブレダ、先にやらせてやる。俺は大佐の口でイかせて貰うよ。」

       「いいのか?お前だって相当我慢してきたんだろ?やっと念願叶うって…」





       ハボックはロイの顎を片手で掴むと、間近まで顔を持ってきた。

       そして唇を舌でなぞると、そのまま割って入り、ロイの舌を絡ませながら口内を犯す。







       「だからさ…楽しみは取っておく…」



       じっくりと攻めて、理性を失った時に自分の物にする。

       そうすれば、きっと自分を拒んだりはしない…



       本気ではなくても…偽りだとしても…





       きっと俺を求めてくれる…









       うつ伏せの状態になった上官の腰を、ブレダは思いっきり自分に引き寄せた。





       「ひああああっ!!」

       ビクッと背を反らし、ブレダ自身を受け入れた。

       挿入時の痛みに耐えかね、目じりから涙が零れ落ちる。





       「ん、くっ、はぁあ…いいよ、本当に!大佐の中、すっごく気持ちいいっす!!」

       夢中で腰を動かし続けるブレダを横目に、ハボックはロイの顔をそっと支えた。





       「大佐…俺のも気持ち良くして下さいよ…」

       目尻の涙を指で拭い、己を取り出し、その口にあてがう。

       ロイは目を閉じ、それを口に含んだ。





       「ん、ふっんん」

       舌を使い、ハボックを快楽へといざなっていく。

       ハボックはロイの髪をなでながら、自分に奉仕してくれる上官を満足そうに見つめていた。









       まだまだ青いな…あいつは…

       その光景を見ていたヒューズは、ハボックの率直な欲望に苦笑していた。









       『東方司令部の連中のロイに対する欲望の眼が、このままでは爆発する危険がある』







       大総統からそういわれた時、ヒューズはやはりな…と納得していた。



       時々ここに来た時に感じた、ハボックのロイに対する熱い視線。

       ロイが東方司令部内を歩くたびに、突き刺さるように浴びせられる欲望の眼。





       お前の存在が東方司令部に爆弾を抱えているようなものだったんだ。







       だからこんなゲームを開催した。



       皆の欲望をゲームによって解消させるために…





       僅かでもロイとやれるかも、という期待が、参加者をゲームに真剣に挑ませた。

       そして、焔で焼かれた時、ロイはそう簡単には手に入らないんだという諦めの意識を植え付けさせる。





       これで大多数の連中が、ロイへの欲望を失っていくだろう。







       俺の役目は、それでも運良くロイを襲うことに成功させた輩を排除させる事。

       それと、ロイのサポート役。ちゃんと逃げ切れるように…



       まぁ、自分もちゃっかりさせて貰ったが…これは役得という事で…





       だが、ハボックのロイへの欲望は並半端なものじゃなかった。

       さっきの戦いで俺はそう感じたんだ。





       こりゃ、俺を殺してでもロイとやるだろうって…





       だったら邪魔をしないでやらせた方がいい。

       暴発してロイを悲しませるより、その欲望をロイに吐き出させた方があいつの為でもある。

       

       お前もそう思っているはずだ。かわいい部下の為ならって…







       だから、受け止めてやれ…ハボックの想いを…



       今夜限りだから…























       「約束違反だ…中佐…」

       「焼もちかね?ふふっ、まぁ、中佐もよくやってるじゃないか。」





       ブラッドレイの膝の上でゲームを楽しんでいたエドは、無線機から聞こえてきたロイの喘ぎ声に

              あからさまの不満の声を上げていた。

       その様子を楽しそうに見ている、ブラッドレイ…





       「絶対他の奴にやらせないっていうから協力したのに…」

       「中佐だってしっかりやってるし…」

       「少尉たちにだってあれはワザとさせてるんだよ!!」





       ブラッドレイは怒り狂う少年を抱き寄せ、その口を自らの口で塞いで黙らせた。





       「ふぁっ、大総統…?」

       「ククク、向こうは向こうで楽しんでいるようだし…」

       「…大佐の声で欲情したの?」



       するりと服の下に手を滑り込ませ、胸の突起を軽く摘む。





       「あっん…誰か来るよ…?」

       「私が誰かの眼を気にする必要があったかな…?」





       …なかったな…

       そう呟いて、エドはブラッドレイの首に片手を回す。





       自ら進んで、その唇を奪い、舌を滑り込ませた。

       ブラッドレイは器用にエドのシャツを脱がせ、ベルトに手をかける。





       「ん?何だ。君も我慢しきれなかったようだぞ?」

       ズボンと下着を剥ぎ取った時、エド自身はすでに起立していて、先走りでしんなりと濡れていた。

        



       「大佐の声は…魔薬と同じだから…」

       潤んだ瞳でブラッドレイを見つめ、早くとせがむ。



       ブラッドレイは苦笑しながらも、エドの上気した体に唇を落としていった。

         



       エドはブラッドレイの股間に入り、自身を器用に取り出すと、それを咥え大きく育てていく。



       ブラッドレイはその間、エドの蕾を解すべく、指を湿らせ入れていた。





       二人の準備がすべて整った時、エドはブラッドレイの上に背を向けて跨り、己の中へとそれを導いていった。





       「あぁっああ…」

       「片腕だから、大変だろう。私が支えてあげるから好きに動きなさい。」





       後ろから大きな腕を回し、胸を撫で回すように支える。



       エドは髪を振り乱しながら、快楽を引き出す為に自ら腰を振った。









       「失礼します!ハクロであります!巡回の報告にあがりましたっ!」





       突然の訪問者にエドはあせるが、ブラッドレイは気にもせずエドを攻め立てる。





       「ゲームの参加者はどれくらい減ったかね?」

       「あぁ、やぁだ…そんな激しく…」



       「…大総統閣下…?」



       「質問に答えなさい、ハクロ将軍。」

       「は、はっ!参加者は3分の1ほどに減りました…」





       大きなイスの背もたれに座っている大総統の姿は、ハクロの方からは見えない。

       だが、イスの上で何をしているのかは容易に想像がついた。





       ここにいるのは、大総統閣下と鋼の錬金術師だけ…





       噂には聞いていたが…





       「では、かなりの人数がゲーム中盤で失格者になったって訳か…やりおるのう、マスタングも。」

       「はぁあああ、もっと奥!!」





       くちゅくちゅという音がテント内を響かせている。

       ハクロはいたたまれなくなり、この場をさっさと立ち去りたかった。





       「大…総統…中佐の…首輪のこと…」

       「あぁ、そうだったね。失格者はつまみ出さなければ…」





       ブラッドレイはくるりとイスを回転させ、自分と繋がっている少年の痴態をハクロに見せ付けた。



       「あ、や…だぁ…」

       「ちゃんと自分で頼みなさい。将軍は一晩中巡回しなければいけないのだから…」



       ブラッドレイは、エド自身を掴み擦りあげていく。





       「ひゃっああああ!!」

       「困った子だね…上官に敬意を示さないといけないのに…」



       くすくす笑いながら、ブラッドレイはハクロのほうを見て命令を下す。







      

       「ヒューズ中佐の首輪は外れた。失格者は即刻つまみ出すように。よいな!」





       「は、はっ…直ちに…」

       「ふふっ、そんなに急がずともよい。少年が綺麗にイクところを見届けても時間はあるだろう。」



       ブラッドレイはそう言うと、エドの腰を片手で掴み、上下に落としていった。

       そしてもう片方でエド自身を擦り上げ、絶頂へと導いていく。



 

       「ああああああ!!」



       体を大きく反らし、激しく痙攣しながらエドは白濁の液を飛ばしながら果てた。





       汗が玉のように飛び散り、髪は振り乱れて肩のあたりに纏わりついている。









       ハクロはあまりのエドの美しさに我を忘れて見とれてしまっていた…







       はぁ、はぁと荒く息をつきながら、エドはブラッドレイの上でぐったりしている。

       瞬きも忘れて見入っているハクロを見て、エドは虚ろな顔でふっと笑った。





       「…綺麗…だった…?俺がイク時…」





       ハクロは我に返ると、なんて答えていいのか分からず下を向いてしまっていた。





       「俺の痴態…見たんだから、俺の望むことしてよね…」



       「聞いたな、ハクロ。ヒューズ中佐を至急大佐から引き離せ!」





 

       「はっ!!」

       ハクロはさっと敬礼をして、テントを後にした。





       「…だが、中佐を引き離したら、益々大佐の身に危険が伴うのではないのか?」

       「何とかするでしょ…大佐なら…」



       エドはイスから降りると、ブラッドレイ自身にそっと口付けをした。

       「エド…?」



       「まだイッてないでしょ?だから口でしてあげる。」

       「私は君の中で果てたかったのだが…」





       エドは下からブラッドレイを見上げながら、にやりと笑った。





       「だめ。俺、これからゲームに参加するから…」

       「大佐は俺のもんだもん。これ以上好き勝手させないよ。」



       だから余計な体力は使いたくない。







       そう言って自身を咥え、上下に舌を使い奉仕していく。







       ブラッドレイはエドの髪をなでながら、少年の中に芽生えた支配欲に期待していた。







       『ついに我慢出来なくなったか…ククク、これは益々ゲームが面白くなってきたな…』











       そして、傍らにあるあの首輪を、エドにそっとはめた。











       「ゲームを楽しんでおいで…征する者になるよう、応援しているよ…」



       お互いにっこり笑い、ブラッドレイはエドの中に放出し、エドはそれをすべて飲み干した。









       口元を拭いながら、エドは服を調え、「じゃ、行って来る」とまるで遊びにいく様にテントを出て行った。









       To be continues.





  
   




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