牙が赤く染まる時  5


        第3中央刑務所では所長やら幹部やらが右往左往して大騒ぎだった。


        「マスタング大佐がここに収監される!?」

        寝耳に水の所長はロイをどういう扱いにして良いのか皆目見当が付かなかった。

        イシュバール戦線の英雄で、国家錬金術師で、将来有望な上級将校。
        加えてブラッドレイとの親密な関係を噂されている。


        「反逆罪と言う事らしいが…参ったな。」
        いつもならまず独房でこの刑務所での掟や規則を教え込む。
        その時は容赦はしない。ここに来るものは皆重罪を犯した強者ばかりだからだ。

        だが今回は違う。国家反逆罪は勿論最悪の犯罪だが…

       
        「所長!囚人が到着されるそうですよ!急いで下さい!」
        「な、もうそんな時間か!こりゃいかん!」

        所長を始めとする職員の殆どが玄関口で一台の車と護送車を出迎えた。
        最初に到着したのは軍用車。降り立ったのはブラッドレイだった。

        「ほ、本日はご機嫌麗しく…」
        敬礼をかざし、緊張した表情でブラッドレイを迎え入れる。
        
        ブラッドレイはちらりと所長を見ると、何も語らずそのまま中へと入って行った。

        その後から護送車が到着。
        両腕を手錠で拘束され錬金術封じの布を被せられたロイが、引きずられる様に車から降ろされた。

        「さっさと歩かんか!」
        グランによって弄ばれた身体は既に限界に達し、ロイは立っているのも辛い状態だった。
        両脇から兵士に抱えられ、所長の前に連れて来られる。

        キッと睨みつける様な眼を見て、所長は心臓がゾクリと震えた。

 
        なんと…綺麗で…妖艶な…

        その眼に触れたくてすっと手を伸ばそうとした時、側近の職員が思わず声をかけた。
        「所長!?どうしたんですか?」
        「あ、い、いや、何でもない。ようこそ、我が第3中央刑務所へ。」

        人懐こい笑顔で微笑み、軽く会釈をする。

        「視察で来たかったですね…」
        「いやいや、ここも中々快適ですよ。気に入って貰えればいいのですが。」
        「まずはここに滞在するに当たっての規則を覚えて貰わなくてはいけません。」

        ぱちっと指を鳴らすと兵士達はロイを奥の特別室へと連れて行く。


        さほど広くもなく壁だけの部屋に一人通され、ロイはそこで手錠と布を外された。


        『マスタング大佐、いや、君は囚人なので合えて階級は外させて貰おう、マスタング君。』

        部屋に響き渡る声に、ロイは上を見上げるとガラス越しに所長と副所長がいるのを確認した。
      
        『ここで君は囚人服に着替えて貰うのだが、その前に身体検査をさせて貰うよ。』
        『髪などに脱獄可能な道具を隠していないとも限らないし、過去にもそういう例があったのでね。
         ご了承願いたい。あぁ、錬金術など使って逃げようなどとは考えないでくれ。そこは特別室でね。
         錬成封じの錬成陣が描かれている。』
        
        少し驚いて回りを見回すと、天井に薄っすらと円が描かれていた。
   
        あれが…?

        『そう、それだ。この部屋で錬成反応がすると、あの錬成陣も一緒に反応する。』
        『すると君は君自身を錬成する事になってしまう。死にたくなければ大人しくしていてくれ。』

        ロイは静かに眼を閉じ、小さく頷いた。
        今は生きる事が先決だ。脱獄はチャンスさえあれば何時でもできる。

        いま自分が握っている情報が自分の身を守る唯一の盾。

        反逆罪を科せられたまま死ぬのなんて真っ平だ。
        いつか死ぬのなら、夢をかけてあの方と死闘を繰り広げてからだ。

        「それで、私は何をすればよいのだ?」
        『まず服を脱いで貰おう。何も隠してないと言う証明も兼ねて。』

        ロイは軍服のボタンを外し、上着を脱ぎ、シャツも脱ぎ捨てる。
        ズボンのベルトに手をかけたとき、一瞬躊躇したが大きく息を吸って手早く脱ぎ捨てる。

        一糸纏わぬ姿になると、羞恥心と屈辱で顔を赤らめるが、しかし俯く事はなくぐっと顔を上げそのプライドを示す。


        『壁際に手を付いて、こちらに背を向け足を開いて。』

        言われるままにロイは壁に手を付き、肩幅程度に足を広げる。
        これで何も持っていない事がわかっただろう!さっさと服を…



        「知っているかね、マスタング。」
        

        いきなり耳元で囁かれ、驚いて振り向こうとした時、そのまま頭を壁に押し付けられてしまった。


        「閣下…な…んで…」
        「昔、ここに護送された囚人が脱獄用のヤスリを持ち込んで鉄格子を切り、集団脱獄した事がある。」

        ごつごつした手が腰周りを撫で、耳元には吐息が吹きかけられ耳穴には舌が差し込まれる。

        「やっ…はな…せ…」
        「監視員はどうしてその男がヤスリを持ち込めたのか皆目見当が付かなかったそうだ。」
     
        腰から前へ。萎縮してしまっていたロイ自身にそっと触れると、包み込む様にそれを掴み上げる。
        ロイはビクッと反応し、その感触に嫌悪感を吐き出した。

        「うっあああ…」
        「男は何処に隠していたと思うかね…?」
        開かれた足を内股からつぅっとなぞっていく。

        その最終地点でひくついている秘部にブラッドレイはその指をいきなり挿入した。
        ぐりぐりと中をかき回し、吸い付く肉襞をかき分けながら更に奥まで差し入れる。

        「ひぁあああ!!」
        「ここだよ、マスタング。ここに入れていたそうだ。」
        2本から3本へと指を増やし、バラバラに動かして快楽を引き出す。
        ロイ自身は勢いを増し、先走りを流し始めた。


        「どれ…お前の中にも何か入ってはいまいか…?ん?」
        「な…にも!ありま…せん…」
        「信用できんな。お前は抜け目のない奴だからな。」

        陰茎を擦りあげ、膣内も刺激を与えられ、ロイは思わず声をあげる。
        その時はっと思い起こされた。


        ここは…刑務所の中だ。
        絶えず監視の目が行き届いている…

        「そうだ。ほら、今この瞬間でもあそこでお前の痴態を視姦しておるぞ。」
        ぐっと顔を掴むと、所長達がいる窓へと向かせる。

        数人の人が窓越しにこちらを見ている。


        見られている…


        「お前は見られて興奮するのかね?ほら、ここがどんどん大きくなってもうヌルヌルだ。」
        ならもっと見せてやるといい。

        なっと抗議の声をあげる間もなく、ロイはブラッドレイに両膝を抱きかかえられ、
        そのまま身体を開かれるように床に座らされた。

        
        ブラッドレイが背後から手を伸ばし、ロイの足を開いて陰茎を擦りあげる。
        
        「やぁあっ!!」
        「駄目だ。ちゃんと所長に見せなければ。武器も道具も何も持っていないと。」

        ここにも何もない事を私が証明してあげよう。
      
        ふわっとロイの体が浮いたかと思うと、下半身に鈍い痛みが集中した。

        「はぁあああああ!!」
        ズブズブと音を立てているロイの秘部には、ブラッドレイの狂気に満ちた陰茎が突き刺さっていた。

        根元まですっかり咥え込ませると、ブラッドレイは腰をぐんと動かし始める。


        「んっあはぁあ!やめ…」
        「やめて欲しいのかね?グランがここに車での列車の中でお前を弄んでいたのだろう?」
        だが中には挿入しなかった。ギリギリまで攻め立て、頂点に達する事を許さなかった。


        身体が疼いて仕方がなかった筈だ。

        
        ずっずっと腰を動かし、ロイの思考を鈍らせる。
        ロイは夢中でブラッドレイの首にしがみ付き、その腕を自分の中心へと導いていく。


        あっ、あっ…イかせて…


        涙目になりながら必死の思いでブラッドレイに開放をねだる。


        「ではテロリストの名前と、無線コードの番号と暗号文を言いたまえ。」
        さすればお前を天国へと連れて行ってやろう。

        私のテクニックは充分理解しているはずだ。

        更に奥まで突き上げ、ロイの陰茎を擦りあげる速度も早めていく。


        口端から涎が滴り落ちながらも、ロイはぐっと口を閉ざして首を振った。



        「私は何も知りませ…」

        最後まで言う前にブラッドレイはロイを叩き落し、床に這い蹲らせた。


        己をずるっと抜き差し、身なりを整え、ロイの髪を掴み上げる。



        「お前は中々強情だな。だからこそこれからの尋問のし甲斐があるのだがね。」


        何かを言いたそうなロイの唇をそっと塞ぐと、掴んだ髪を離し床に投げ捨てる。


        「所長。聞こえるかね?」
        『は、はっ!!閣下。何か…』
        「マスタングは中に何かを隠しているようだ。数人がかりで身体の隅々まで身体検査をするように。」

        その言葉に一番反応をしたのはロイだったのかもしれない。


        今あなたが確かめたではないか!!
        それを…


        ドアが開く音がして、数人の看守が入ってくる。
        皆一様に黒い笑みを浮かべ、ズボンのベルトを外しにかかっていた。


        「閣下!私は何も!」
        「それを確かめるのだ。私はここで見ていてあげよう。抵抗などするな。恩赦がつきにくくなるぞ?」

        クスッと笑いながら、看守が持ってきた椅子にどっしりと構え、ロイをじっと見つめ続ける。 



        ロイは数人の看守に押さえ込まれ、前と後ろを貫かれていた。

        「うっんん…中には何もなさそうです、閣下。」
        「こちらの口の中もありませんねぇ…」

        ある筈がない、そう訴えたかったが、咥内いっぱいに押し込まれた陰茎によって息をするのもままならない。
        逃げようにも腰をしっかりと掴まれ、奥へ奥へと侵入を許される。

        「もっとよく探せ。一人では気がつかないかもしれない。数人でチェックするように。」


        畏まりました、と看守達の息は益々荒くなり、ロイの身体を舐めまわす。
        パンパンに腫れ上がったロイの陰茎を看守の一人がぎゅっと掴みあげた。


        「ひっあああ!!!」

        その瞬間にロイは頂点に達し、白濁の液が床を汚す。
        同時にロイの前後にも欲望の液が注ぎ込まれていく。



        まだまだ…これでは終わらないよ。 
        刑務所での尋問はこれからなのだから。




        「さて、マスタングの部屋は何処にしようかね…」



        眼の前で繰り広げられてる痴態に心からの笑みを浮かべ、ブラッドレイは次なる試練を考えていた。    




        To be continues.

     




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