誰が為に出来る事 2
「うっああっ!」
「ふっんん。」
ごぼっと言う音が耳を突き抜け、押さえ込まれていた身体が床に落とされる。
熱く熟れた秘部に突き刺さっていた肉棒を抜き取ると、そこから大量の精液が流れ出す。
「沢山飲んだねぇ。土方君。」
「ほら、もうぐちょぐちょで、蓋をしないと滴り落ちてくるよ。」
「しようの無い子だ。私が塞いであげよう。」
ぼぉっとした表情で上から見下ろしている天人達を見つめていた。
すでに何度かイかされている。
陰茎の戒めはすでに解かれ、そこからはひっきりなしに白濁の液が噴出していた。
ぐいっと腰を引き寄せられ、だらしなく開いた秘部に未だ勢いの衰えない肉棒を押し付けられる。
「んっはぁ…」
「こんなに何度も犯しているのに、まだ締め付けてくるよ。」
「土方君は本当に淫乱だなぁ。」
ズッズッと出し入れを繰り返し、三度土方の中を犯していく。
鬼の副長と呼ばれた男はすでに抵抗する気力もなく、されるがままに喘いでいた。
口元に差し出された別の肉棒も、何の躊躇も無く咥内に招き入れた。
土方は娼婦そのものだった。
陰茎の戒めは土方の理性とプライドを根こそぎ削ぎ落とした。
何度も突き上げられ、身体中を愛撫され、中に大量の精を注ぎ込まれ。
だが土方はイく事を許されなかった。
パンパンに腫れた陰茎を、天人達は面白がって攻め立てた。
抵抗すれば容赦なく首輪に電流が流され、その度に悲鳴をあげて身体をしならせた。
それが益々嗜虐心を高め、土方が泣いて懇願するまで、3人は手を緩める事はなかった。
「お願いします、は?土方君。」
「お…願い…します…」
「何をどうして欲しいんだ?ちゃんと言わないと判らないよ?」
「イかせて…下さい…戒めを…解いて…」
「いい子だ。では、私の足の指を舐めなさい。そうしたらイかせてやろう。」
全身が痙攣する中、最後のプライドを粉々に叩き潰されていく。
うつ伏せのまま、土方は身体を引きずりながら、リーダー格の天人の足元に這い蹲った。
差し出される足に、震えながら顔を近づける。
すでに自分の汗と精液で異様な臭いを放っているそれに、土方は舌を出して舐めていった。
ぴちゃぴちゃと音を立てて舐め回すその姿に、3人は改めて欲情していった。
仰向けにさせ、両足を抱えて中心を貫く。
びくんと痙攣する身体を押さえ、いきり起つ肉棒を胸に擦りつけ自身が快楽に陶酔する。
呻く口元に先端を押し付け、有無を言わさず咥内を犯す。
三箇所ほぼ同時に欲望を放出させ、土方の身体中に己の精を塗りたくった。
その度に身体をくねらせ、その快楽から逃れようとする様は、男達を益々鬼畜へと変貌させていった。
それから3時間近く、止まる事無く犯され続け、このまま永遠に時が過ぎていくのかと錯覚し始めていた時。
「…そろそろ時間ですぜィ。お偉方。」
襖の向こうから馴染みの声が響く。
「そ…うご…」
「何?もう3時間経ったのか?」
「いやいや。わしらの星の時間ではまだ時間では無いぞ。」
「そうだそうだ!地球の時間で言えば、後5時間ぐらいはあるはずだ。」
それまでにこの男は我らの手に落ちる。
可愛いペットとして我らが星に連れて帰ろう。
動きを止めていた天人が、腰をぐっと押し込んでいく。
甘い喘ぎ声が部屋中にこだまし、当然襖の向こうの人物にも聞こえていた。
「ほら、土方君も今止められると困るそうだよ?」
「我らへの謝罪なのだろう?では、我らが満足するまでだ。」
じゅっ、じゅっと挿抽を繰り返し、もう一人の男は土方の身体を起こし、背後から陰茎を掴み擦りあげていく。
「やぁっああ!」
「ほら、聞こえるだろう?土方君もとても喜んでいる。」
「もう少し、いま少し我らに奉仕して貰う。」
力の殆ど入らない身体を、まるで人形のように抱え弄ぶ。
襖の向こうの人物は何もいわない。
三人の男は顔を見合わせにやりと笑っていた。
総悟…お前はまだ…判らないのか…?
ガラッ!!!!
「困りますぜィ、お偉いさん方。約束は3時間でしたぜ?」
襖を開け、鋭い視線を突き刺し、部屋の真ん中で土方に群がっている天人を見据える。
その鋭すぎる視線に、流石の3人も動きを止めた。
「ま、まだ我らの星の時間では…」
「そうだ!まだ3時間経っていない!」
つかつかと近づいてくる沖田に、男達は声を震わせながらもその地位を武器に抵抗した。
「うるせいやぃ!時間だって言ってんだろうが!」
土方に繋がっている男の襟元を掴み、ぐいっと引き剥がした。
弾みに肉棒が土方の中から引き抜かれ、その感触に思わず土方の顔が歪む。
背後から犯していた男を睨みつけると、男は震えながらそこから離れていった。
倒れ込む土方の背中を支え、沖田は首輪の鍵を取り出した。
待てという天人の声を無視し、沖田は土方の首にはめられていた首輪を外す。
かしゃんと言う音と共に首輪は畳の上に落ちていく。
「首輪は外した。ここからの行為は我ら真撰組に対しての行為と見なす。」
それは、もしこれ以上手を出すようなら、真撰組に対して敵意を持つと見なし、
逮捕拘束の対象となる事を意味していた。
天人達は皆黙り込み、沖田はそのまま散らばっていた土方の服を拾い集めた。
「ではお偉方。我らの謝罪は受け入れて頂けたのですね。」
その言葉に、天人達はただ頷くしかなかった。
「では、これにて失礼致します。」
深々と頭を下げ、沖田は上着を土方にかけ、肩を支えながら部屋を後にした。
「全く。あんた犯されすぎですぜぃ?」
もうちょっと抵抗ぐらいしなかったんですかぃ?
抵抗出来ない様に首輪をはめたのはお前だろうが!
そう心の中で呟き、その叫びは意味なき事だとすぐに悟る。
「迎えに来てくれないかと思ったよ。」
「このまま放って置いて、副長の座を得ようと思ったんですけどね。」
あの天人達のペットになって、彼らの星に行ってくれても良かったんだ。
今気が付いたような口調に、土方はただ笑うしかなかった。
「風呂に入りたい…」
「いいですよ。このまま風呂へ…」
うな垂れながら引き摺られる様に連れて行かれる土方には、沖田の限りなく黒い笑顔に気がつく術はなかった。
To be continues.