瀬人様総受け物語11〜闇の世界(闇遊戯&バクラ)編〜
「馬鹿言うな…誰が貴様になんか。」
遊戯がゆっくり近づいてくる。
背後からの突き上げは止む事はなく、容赦なく俺を攻め立てていく。
遊戯が俺の目の前に立ち、すっと跪く様に座った。
「これは俺の物だ。俺だけのな。」
くいっと俺の顎を持ち上げ、顔を覗き込む。
赤い瞳の中に俺が映っているのが見えた。
遊戯…遊戯…
「遊戯…」
「何だ?海馬。」
俺は…お前じゃないと…
「俺じゃなきゃ駄目だろう?」
くすくす笑いながら俺の唇を塞ぐ。
同じ闇に沈むなら…お前と共に…
ずるっと背後が抜ける感触に俺の意識は又後方のバクラへと戻された。
「何二人の世界を作ってんだよ。」
俺も混ぜろ。皆で楽しく気持ちよくなればいい。
冗談じゃない。俺は貴様らの玩具なんかじゃ。
「面白い。だが海馬をイかせるだけじゃつまらん。」
前と後ろ、どちらが早く中に注ぎ込めるかだ。
「海馬。お前の未来がかかってるんだぞ。ちゃんと咥えて俺をイかせろよ。」
「社長。俺と一緒の方がいいぜ。上手く締め上げて俺をイかせてくれ。」
先に注いだ方が所有権確保だな。
何を考えているんだ!貴様ら!
「くっ、止めろ!俺はそんな…」
「海馬、これはお前の好きなゲームだ。」
「そうさ、社長。勝負を挑まれたら受けないのは男じゃないぜ?」
何を言ってる!これじゃ俺はお前達の格好の玩具じゃないか!
「ほら、咥えな。いつもの様に最高のテクニックで俺をイかせろよ。」
遊戯が俺の前に膝立ちになり、す本のベルトをかちゃっと外す。
いつからそんなに興奮していたのか…
すでに大きく肥大しているそれを俺の口元にあてがった。
「遊戯…」
「海馬…闇から抜け出すにはそれしかない。」
ここから出て、俺と共に光の世界に戻ろう。
皆が待つ世界に。
遊戯が囁くように語り掛けてくる。
言っている事は正しく聞こえるのだが…
お前の顔が笑って見えるのは気のせいか…?
「んっぐ!」
俺が躊躇していると遊戯は有無を言わさず咥内に己を挿し入れた。
喉奥に先端が当たり、俺はむせって吐き出そうと試みる。
だが遊戯は俺の後頭部に手を当て、そのまま挿抽を繰り返した。
「ほら、舌を使え。いつもの様に…」
口調は優しい。だがする事は絶対的だ。
俺を支配していく。
それが心地よいと感じたのはいつからだったか…
遊戯のモノに奉仕をしている間、バクラが俺の背後を攻め立てていた。
俺が前に集中しないよう、時折激しく突き上げる。
「ほら、こっちもちゃんと締め上げろ。」
角度を変えながら打ち付けるリズムが、俺を益々狂わせる。
「んっ…んん」
奥で擦れる度に意識とは逆に俺の中は奴を逃がすまいと締め付けていく。
「かっは!いいぜ!さっきよりも断然締りが良くなってきた。」
やっぱり王様効果抜群だな。
腰を掴み、俺をぐっと引き寄せる。
その反動で遊戯の陰茎が俺の咥内から抜かれていく。
「おっと、外すなよ。」
離れていきそうになる俺の頭を、左手でしっかり押さえ込む。
再び喉奥に奴のモノが収まると、俺は舌での奉仕を再開した。
「いい子だ…海馬。」
「いいぜ、社長。」
前後の刺激と共に二人が俺に話しかける。
俺は二人から与えられる快楽に身を沈めていく。
闇の中にいるのもいいかもしれない。
だが俺は…俺は…
光の中で生きて生きたい。
「海馬…ちゃんと舌使えよ。」
「社長!いい締め具合だぜ!」
二人の声が俺の頭の中でこだまする。
だが俺は遊戯の声だけに集中した。
咥内で暴れる肉棒の先を丹念に舌で転がしていく。
後方の刺激も俺の理性を充分に狂わせるものだった。
だが頬を優しく撫でるこの手が…俺を光に引き戻していく。
「ふっんん…」
「いいぜ…その調子だ、海馬…」
遊戯の動きと、バクラの動きが早くなっていく。
二人とも限界が近づいてきたのか、呼吸も荒くなっていく。
いきなり遊戯が俺の咥内からずるりと己を引き出した。
そして俺の頬をぐっと掴む。
ビュッル!!
頬を伝う滑り気に、何故だか俺は安堵感を覚えていた。
その直後、バクラが俺の腰を掴み、一瞬動きを止めた。
ドクンと中に放たれる感覚。
「俺の勝ちだな。」
遊戯が笑っている…
優越感に浸るその表情で俺の頬をそっと撫でた。
「だからって素直に渡すと思ってるのかよ。」
「ふん、そういうと思ったぜ。」
ぐったりとしている俺をよそに、遊戯とバクラが言い争いを始めている。
と言うより、俺の取り合いか…?
うつ伏せの俺の腰をバクラが掴み引き寄せると、遊戯が俺の肩を掴んで逆に引き寄せる。
前後からの引っ張り合いに、流石の俺も悲鳴をあげた。
「やっ!痛い!止めろ、離せ!!」
「ほら、社長が嫌がってる。離せよ。」
「貴様を嫌がっているんだ。貴様の方こそ離せ!それに勝ったのは俺だぞ!」
遊戯が強い力で俺を引っ張り、バクラから引き離した。
そのまま俺を抱え込み、両足膝に手を入れ俺の身体を開くようにバクラに見せ付けた。
「ホラ…よく見ろよ。こいつのここは俺の物だ。」
俺を欲しくてヒクついてるだろう?
俺を求めて涙を流してるだろう?
遊戯の手が俺自身に触れ、そのまま下方へと伸びていく。
その指先だけで、俺の身体は震えだす。
「はぁ…ああ…」
欲しい…このままじゃ満足などしない…
遊戯が…欲しい…
「あっああ…」
「ほら、こいつもその気になりだしたぜ?」
くすくす笑いながら遊戯が俺を抱き寄せた。
そのままぐぐっと引き寄せ、俺の唇を塞ぐ。
もちろん、舌を絡ませる濃厚なキスだ。俺もそれに応えるべく、遊戯の舌を迎え入れた。
俺の口内で繰り広げられる攻防を俺も遊戯も楽しみながら味わう。
もう、すぐそばにバクラが居る事など気にも留めなかった。
夢中で遊戯の舌に吸い付くと、遊戯がゆっくりと俺をベッドに倒した。
首筋に、鎖骨に、胸に舌を這わせ、俺のパジャマをはだかせる。
俺は我慢する事もなく、遊戯を感じ、そしてそのままの声を上げていった。
「はっああ!いい…遊戯!」
「けっ!やってられねーぜ!見せ付ける気かよ。」
バクラが何かを言っているが、もう俺達には聞こえない。
「見たいんなら別にいいぜ?海馬ももう止まらない。
お前が居ようが居まいが自ら腰振って俺を誘うだろうから。」
「そういう社長も見たいが、俺は遠慮する!」
ふて腐れる様に吐き捨てると、バクラは俺のすぐ側にまでやってきた。
「今日は立ち去るがな。今度は俺が勝つぜ?社長さんよ…」
耳元でそう囁くと、ふっと気配を失った。
何だ…?どこに行った…?
「海馬…俺に集中しろよ…」
遊戯が少し怒った様な口調で、俺の胸に噛み付いた。
「いっ、ああ…」
「やっと二人きりだ…海馬…」
俺の髪をなで、静かに口付けを交わす。
もう…邪魔者は居ない…
遊戯がシャツとズボンを脱ぎ捨てる。
俺も残っていたパジャマの上を脱ぐ。
肌と肌を合わせ、お互いの体温を分かち合う。
体の線を辿る様に、遊戯がキスを付けていくと俺は声を上げて遊戯を感じていた。
「あっあ、遊戯…」
「今夜は本当に素直だな。」
自分でも驚くほど快楽に素直だ。
散々じらされたからか…相手が遊戯だからか…?
「ま、俺としてはそんな海馬が可愛いだけだが。」
もう一度俺に口付けをして、遊戯は俺の右足を高く掲げ前進した。
「ひっああ!!!」
「んっ、少し緩いが仕方がないな。」
ジュッジュッと音を立てて中の肉壁を擦り上げる。
バクラの出したものがまだ中に溜まっていて、それがうまく円滑財の役割を果たしていた。
だが遊戯は気に入らないらしいが。
「俺以外のものが中にあるのは許せないな。」
「あっ、な、にを言って…ああ!!」
さらに奥に突き上げられ、身体がびくびくと痙攣する。
身体を密着させ、首筋に息を吹きかけながら俺自身も刺激していく。
それがまた快楽を生み、俺はもう全身の力が抜け、遊戯のされるがままに反応するだけだった。
「遊戯!遊戯!」
「海馬…愛してるぜ…」
ずっとずっと前から愛してる…セト…
耳元で何か囁いていたが、擦りあわされる音や喘ぎ声でかき消されてしまっていた。
散々抱かれ、愛撫され…
中に熱いものを放たれ…
もう立ち上がる力も残ってない。
ぐったりとシーツに横たわっていると、遊戯が上から覆いかぶさってきた。
また…やるつもりなのか…?
「海馬…疲れてるようだな。少し眠れ。」
「あ、ああ…そうさせて貰う…」
「俺が添い寝してやるから。安心して眠れ。」
お前が側にいるのが一番安心出来ないような気もするが…
遊戯が俺の頭を撫でている。髪を掻き分け、俺の額にキスを落とす。
不思議とそれだけで安心する…
懐かしい香りが俺を包み込み、俺は静かに眼を閉じた。
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