瀬人様総受け物語2〜社長室(遊戯&ペガサス)編〜









「さて…と。海馬〜早速コミュニケーションしようぜ。」

ニヤニヤ笑いながら遊戯が俺の傍に近づいてきた。

左手にブルーアイズを見せ付けながら。



「貴様と話す事などないぞ。」

「別に話さなくてもいいさ。」

と言うより、話す必要ないんじゃないか?

モクバの代わりに遊戯が俺を椅子に押し付け、その上に圧し掛かる。

俺は思いっきり払い除けたかったが、ブルーアイズを握られては成す術もない。



「そんな渋い顔するなよ。」

くいっと俺の顎を掴んで、噛み締めている俺の唇と親指でそっと撫でた。



「…変な事…」

「は?」

「変な事するなっ!!」

自分でも顔が真っ赤になっているのが判る。

遊戯は和らげに微笑んで俺の耳元で囁いた。



「俺にとっては変な事じゃないけど?」



近づくその唇を避ける事が出来なかった… 















「海馬…」

そう囁きながら俺の唇を塞ぐ。



「ン…」

モクバの時とは違う感覚が俺の中を支配していく。

こいつとのキスは嫌いではない。

何故だか解らないが、懐かしい感じがする。



「んっ、遊戯…」

「海馬、じっとしてろ。」

椅子の上いる俺に圧し掛かっている遊戯の手が、俺の太腿を撫で回していく。



「やっ!遊戯!?」

「やっぱり。モクバが何かしたんだな。」

こんなにして。辛そうだぜ?お前。



クスクス笑いながら俺の耳朶を小さく噛む。

モクバのせいだけじゃない。



それが解っているのか…? 















「それじゃ辛いだろ?」

楽にしてろ。



そういいながら、服越しに俺の身体にキスをしていく。

首筋、胸、腹筋…

カチャカチャとベルトを外す音が響いても、俺は身体を動かす事が出来なかった。

「ゆ…うぎ…」

「声出せよ。誰もいないんだろ?」

馬鹿言うな。誰か入って来たらどうするんだ!?



遊戯は椅子を降りて、俺の身体を割って身を滑り込ませる。

俺自身を器用に取り出し、直に唇が触れてくる。



「ふっああ…」

「反応いいな、溜まってたんじゃないか?」

「ふざ…けるな…」

心地よい刺激が俺の思考を飛ばしていく。

遊戯の舌が直接伝わってくる。



「んっああ…」



モクバのせいもあったのか…

それとも1ヶ月ぶりに触れられたせいもあったのか…



俺はいとも簡単に頂点に達し、遊戯の咥内に吐き出してしまった。

遊戯はそれを飲み干しながらニヤリと笑う。



まさか…それ以上の事する気じゃないだろうな?



 











俺が少し荒い息をついてぐったりしていると、遊戯は俺の手を取り自分に引き寄せる。

「離せっ!!」

「もう身体に火が付いちゃってるだろ。処理しないと辛いのはお前もそうだろ?」

そう言いながら器用に俺の身体を反転させる。

机に身を置く形で、背後を遊戯に取られてしまった。



「やッ遊戯!!」

「心配するな。すぐに気持ちよくさせてやるから。」

ベルトは外されたままだ。

遊戯の手がするりとスボンの中に進入してきた。

「あっンン…」

「出したばっかりなのに、反応いいな。」

耳元で意地悪く囁く。



アァ…もう…



ビー!ビー!



机の上のインターホンが緊急事態を知らせてきた。

やばい!奴が来たんだ!



「遊戯!離せ!あいつが来る!」

「何言ってんだ?海馬…」



そう言いかけて、遊戯の動きがぴたっと止まる。



『Hello!海馬ボーイ!』

インターホンからおかしな日本語を喋るあいつの声が聞こえてきた…















「遊戯!離せ!」

「やだね。丁度いい機会だ。あの変な外人にお前が誰の物なのか知らしめる。」



遊戯は俺の腰を離すどころか、グイッと引き寄せ、後ろに形を成したモノをゴリゴリと押し付けてきた。



「やッ!止めろ!」

「止めない。お前だって今止められたら困るだろ?」

そう言うと、俺の耳朶に軽く噛み付き、左手は弄ぶのを止めようとはしない。



「あっああ…んん…」

「そろそろいいか…?」

「遊…戯…」

ずるっと何かがずらされる感覚。

そして熱い物が俺の中へと進入してくる。



「いくぜ!海馬!」

「うぁあああ!!」

ぐんと腰を引かれ、遊戯のモノが俺の奥へ突き進んでいった。

同時に俺自身への愛撫も忘れない。

俺は机の上のインターホンを押す。

漏れてくる喘ぎ声を噛殺し、平静を装った口調で秘書に話しかけた。



「決して…だ、誰も入れる…な」

はい!と言う秘書の声を聞かずにインターホンをスイッチを切る。

ばれただろうか…そういう思いがチラッと頭をよぎった。

俺が遊戯に思考を集中してないと見るや、遊戯が俺を突き上げ、更に奥へと押し込んだ。



「はっああ!!」

「随分積極的じゃん。二人だけの空間を自ら作るなんて。」

馬鹿者が!お前の為ではなく…





「海馬ボーイ!愛しいあなたに会いに来ました!」





こういう馬鹿を入らせたくなかったんだ。















「ペガ…サス!いつも許可なく…入るな…と」

ダメだ…声に力が入らない…

俺の焦りなど気にもせず、遊戯の動きは早くなる一方だ。

俺の思考はもはや麻痺寸前。

噛殺してた喘ぎ声も恥ずかしい位に発している。

理性よりも本能が俺の中を締めていく。

クソ…遊戯の手つきは絶妙で…



気持ち良い…



「あぁんん…」

「海馬Boy!何て声出すんですか!!!」

この場景よりも、俺の出した甘ったるい声に驚いてやがる。



「遊戯Boy!私の海馬BOYに何をしているんです!!」

何時から俺はお前の物になったんだ?

「海馬Boyから手とナニを離しなさい!」

「…お前ちょっとストレートすぎ。」

「おのれ!こうなったらミレニアム・アイでマインドクラッシュを!」

「…それ、レプリカだろ?本物は俺が持ってるけど…」

「NO!!!!!」

馬鹿馬鹿しい漫才などやっている場合か!



「うぁ…」

遊戯が角度を変えて俺の中に突き刺してくる。

その動きに反応して喘ぎ声をあげてしまう。



「Oh…海馬Boy…美しいです…」

奴の目が欲情に歪み始めた。まずい!このままじゃ…



「一緒に犯るか?」

俺の後ろで悪魔がそう呟いた。何てこった…

最悪の状態になってきた…















「遊戯!貴様!何てこ…ひっああ!」

「お前は黙ってろ。」



俺の意思を無視した会話に俺は激しく抵抗した。

だがグンと腰を押し付けられ、その気力を根こそぎ失われていく。

「遊戯Boy!あなたはいつもこんな美しい海馬Boyを見ているのでスカ?」

「ふん、あんたじゃ無理だ。俺にだけ見せる表情だぜ?」

自慢げに話しながら、俺の腰を引き寄せる。

最奥のポイントに先端が当たり、俺の両足ががくんと力が抜けていった。

「ンッああ…」

ほら、もっと綺麗な顔見せてやれよ。

耳元で囁くその声に、俺は抗議しようと顔を上げた。



「…欲情に濡れたセト。魅力的デスね…」

目の前にペガサスが居て…

俺の顎をくいっと持ち上げた。



「っ、ペガ…サス…」

「あの夜の事を思い出しマス。セト。」



そう呟いて、俺の口を塞ぐ。

絡めてくる舌に、俺は素直に従った。



逆らえない…何故だか俺はこいつに逆らう事が出来ない。

ペガサス城の地下牢でのトラウマなんだろうか。



「気に入らない。」

背後の遊戯の声のトーンがまた一段落ちていった。











「気に入らない。」

そう言って遊戯は俺の腰をぐっと掴みあげると、そのままくるりと向きを変えてしまった。

「んっああ!」

「OH〜何て素敵な表情をするんですか!」

「お前じゃ絶対出来ない。」

俺を仰向けにさせて、まだ繋がっている部分を激しく動かしていく。

その快楽が俺の羞恥心なんて吹っ飛ばしてしまう。

「ああ!!遊戯!」

「綺麗です、セト…本当に綺麗です…」

私もそんな顔をさせたいデース!

ペガサスが俺の傍に近づいてくる…嫌だ…

俺は…今は…



「はっああああ!!」

「うぅっ!!」

遊戯も俺も同時に頂点に達する。

ハァハァと息をつく俺の頭の上に、ペガサスがそっと腕を伸ばしてきた。



「競争です、遊戯Boy!どちらがより美しい表情をさせられるか。」

「いいぜ…その挑戦受けて立つ!」

…何を言ってる!?貴様ら!! 













「さ、セト!今度は私の番です!」

そう言いながらペガサスが俺の肩を掴んできた。

「それじゃどちらがいいか判んないだろ?」

遊戯も俺の腰を掴んだままだ。

勿論…あれも刺さったままで…

グイッと引っ張るから思わず俺も声をあげてしまう。



「あっん…」

「Oh〜いい声です!もっと聞かせてあげましょう!」

机の上じゃやり辛いと思ったのか、遊戯は俺から引き抜いて、俺を机から床へと移動させようと俺の両肩を掴んだ。



「貴様ら、いい加減に!!!」

しないか!!!



俺は遊戯の右腕を掴み、そのまま背負い投げをして投げ飛ばす。

ズボンも脱ぎかけのあられもない格好でふかふかの絨毯の床に叩きつけられた。

「セ、セト〜〜??」

「貴様も出て行け!!」

俺はペガサスと遊戯を社長室から放り出し、ドアを厳重にロックした。



やれやれ…

溜め息をつきながら俺はそのまま床に座り込んでしまった。



ドンドン!

「開けろ!海馬!まだペガサスとの勝負は終わってないんだぞ!」

「海馬Boy!開けなさい!私がもっと気持ち良くさせてあげマ〜ス!」



冗談じゃない!すぐにここから逃げなくては!



「瀬人様!こちらです!早く!」

「磯野!」

社長室から駐車場に直接繋がるエレベーターから救いの神が現れた。 







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