これは罰だ。

は思った。
これは自分が犯した罪への罰だと。
彼の心を踏みにじった、自分に対する罰なのだと。
彼から与えられるものは全て受け入れなければならない。
どんな苦痛も恥辱も……。
そうする事で、彼の心が少しでも晴れるならば、自分は全てを彼に捧げよう。
少しでも、彼の心が癒えるのならば……。
 

 

 

 

 

 

 

 

「金の為に…俺を騙したってのかよ……」
全てを語り終えたに向かって放たれた跡部の言葉は酷く抑揚のない冷たい声だった。
以前 聞いた事のある冷たい声よりも、もっと冷たい声だった。
けれど、その声で罵られても仕方ないことだと、は思う。
跡部はソファーから立ち上がり、大股でとの距離を縮めた。
あっという間に、跡部との距離が近くなる。
そして、跡部の手がに向かって伸びてきた。
殴られるのかと思い、は思わず身を硬くして俯く。
が、跡部は殴るような素振りを見せなかった。
変わりにの二の腕を強く掴む。
それは、が痛みに顔をしかめてしまうほど。
きっと、腕には彼の掴んだ跡が残ってしまうだろう。
それが簡単にわかってしまうほど強く強く、跡部はの腕を掴んでいた。

そして、彼女の腕を掴んだまま、跡部はベッドルームへ向かって歩き出す。
そうなれば、は跡部に引き摺られるように後を突いてゆくしかない。
有無を言わせない跡部の動きに、は黙って従うのだった。

煌々と灯りの点いたベッドルームの中央にあるベッドには、天蓋が付いていた。
けれど、眠る前とあって、一箇所以外は全て下ろされている。
一箇所は、跡部が眠る時の為に開けられた場所。
清音がわざわざ開けていた場所。
清音はもう、跡部の夜の世話を終えて自室に戻った。
つまり、ここには朝までくることはない。
更に加えて、のお目付け役の沢木も、夫妻宅へ行ったまま帰ってきていない。
これからここでどんな事が起ころうとも、助けなど誰も来ない……。
 

 

 

ギシリとベッドのスプリングの軋む音が静かな部屋に響く。
は、跡部によってベッドの上に仰向けに押し倒された。
跡部はそんな彼女の上に覆いかぶさり、彼女の両手を自分の両手でベッドに縫い付ける。
そうすれば、は身動き一つ取れない。
以前にも、このような体制になった事があった。
あの時は、必死に抵抗したけれど、今はそれが許される筈のない状況。
怒りに満ちた跡部の青い瞳が、にそれを許さない。
「俺を掌で転がして、さぞや楽しかったろうな」
怒りを湛えた声で跡部は言葉を紡ぐ。
「その代償はきっちり返してもらうぜ……」
そして跡部は、彼女の唇を己が唇で塞いだ。
噛み付くような、乱暴なキスだった。

「んぅっ」
あっという間に唇を塞がれたかと思うと、の口腔に進入してくる生ぬるい何か。
それが跡部の舌だと気付いた時には、彼のそれはの口腔を縦横無尽に這い回っていた。
息をつくことが上手くゆかず、喘ぐにかまいもせず、跡部は彼女の口腔を犯す。
貪り尽すかのように。
それだけに留まらず、更に彼の唾液がへと注がれてゆく。
唇をふさがれて、それを吐き出すことを許されないは、そのまま彼の唾液を飲み下すしかできない。
そして、の唇が解放された時、彼女の口端からはどちらのものともつかない唾液が幾つも筋を作って零れ落ちていた。

は、これから自分の身に起こるであろう事を、理解しはじめていた。
ベッドに押し倒されてすぐは恐ろしさに竦んでいたのだが、唇をむさぼられる間に、恐怖から少しずつ立ち直り始めていたのだ。
冷静になり始めた頭では思う。
これは罰なのだと。
自分の犯した罪の罰。
故に、拒んではならない。
逃げてはならない。
どんな事が起ころうとも、どんな事をされたとしても、は彼を受け止めると、固く心に誓っていた。

の唇を解放した跡部は、今度は彼女の耳元へ唇を移動させる。
そしてその耳たぶを歯で少し強めに噛む。
「っう…」
はその痛みに思わずうめいた。
けれど、跡部はそれを意にも介せず自分の行為を続けた。
歯で耳たぶを噛んだかと思えば、今度は舐めまわしたり、唇で食んでみたり。
口腔と同じように、今度は彼女の耳を跡部は犯し始めた。
ぴちゃぴちゃという、淫靡さを感じる音がの耳もとで聞える。
それと同時に、の背筋に立ち上る、不思議な感覚。
「あぁ…っ」
は思わずと息を漏らした。
「感じてるのか…?」
耳元に息を吹きかけながら、跡部が囁く。
それにさえも、はビクリを身を震わせて反応してしまう。
「初心なふりして、実は淫乱だったってわけだ」
の反応を見て、跡部はそう言ってクククと喉を鳴らして笑った。
淫乱などといわれ、は羞恥のあまり顔を朱に染めて跡部から顔を逸らす。
そうすると、彼の目前に白くすらりとした首筋をさらけ出す事になる。
跡部はさらけ出された首筋に顔を埋めた。
跡部が、舌先で上から下、下から上へと首筋を舐め、唇を寄せて吸い付く。
ちくりと痛む首筋。
彼の証を刻まれたのだと が気付いたのは、翌日になってからの事。

不意に跡部は、の両腕を封じていた、その手を解放する。
自由になる、の腕。
けれどその直後、彼の両手がの着ていたブラウスに掛かる。
跡部は、迷う事無く彼女のブラウスを引き裂いた。
「ひっ」
突然の出来事に、は思わず息を呑む。
けれど、跡部はそんな彼女に構いもせずに、引き裂いたブラウスを開き、下着にくるまれた彼女の胸を眼下に晒した。
「やぁっ…」
自分の、あられもない姿を跡部に見られる事に、は羞恥に頬を朱に染めて、その両胸をかくそうと、己の腕を動かす。
けれどその前に、跡部の手が下着の上から彼女の胸を鷲掴みにしてしまう。
力強く掴まれた為、乳房に痛みが走り、は小さくうめく。
けれど、跡部は全く無視を決め込んで、彼女の胸を揉み始めた。
下着越しに、その感触を確かめるように数度、彼女の胸を揉みしだき、更に彼女の下着を上に押上げ、さらけ出された彼女の胸に触れる。
発展途上のその胸を、今度は掌で円を描くように揉みしだく跡部。
時折、強弱の力の篭った跡部の指先が、の胸に食い込む。
の胸を揉みしだく間も、跡部の唇は彼女の首筋を這い回る。
「ぁ……ぃやぁ……」
跡部によってもたらされた感覚に恐怖を覚え、は思わず拒絶の言葉を吐く。
すると跡部は、の首筋から唇を離した。
「嫌だと言ってるクセに、お前のココが立ってきてるぜ?」
そんな事を言いながら、跡部はの両胸の飾りを摘みあげた。
「ひゃ…」
突然与えられた感覚に、は息を呑む。
「こんなに硬くしちまって…。俺に触ってくれって強請ってるみたいだな…」
クスクスと笑いながら、跡部はそう言うと、の両胸の飾りを、己の両手の指先で摘み、捏ね繰りまわす。
「ぁっ!」
跡部の指の動きに反応して、はビクリと身を震わせて体をのけぞらせる。
「ココ、弄られてんのがそんなに気持ちいのかよ? ホント、淫乱な体だな」
の反応を見た跡部はそんな言葉を紡ぎ、いやらしい笑みを浮かべたまま、彼女の右胸の飾りに唇を寄せた。
「はぁんっ」
思わず漏れる、鼻に抜けたようなの甘い声。
その反応に気をよくしたのか、跡部はの胸の飾りを口に含んだまま舌先で捏ね繰りまわし始めた。
もう一方、左の胸の飾りも、指先で捏ねて弄る。
「や…あぁ」
二つの種類の違う刺激が、に更なる甘い痺れをもたらす。
跡部の愛撫からもたらされる甘い痺れに耐えようと、は必死になってシーツを掴む。
けれど、どうしても耐えられず、口からは甘い吐息と声が零れ始めた。
そんな彼女の声を聞き、跡部がフッと笑みを零す。
「そんなに声を出して…はしたないと思わねぇのかよ?」
の胸元から唇を離し、跡部が言う。
そして再び、唇で彼女の胸を愛撫する。
そうすれば、は再び喘ぐ声しか出す事が出来なくなり、何も反論できない。
違うと、反論したいけれども出来ず、はしたない反応をする自分の体。
それだけではない。
跡部によって、両胸に指先で唇で舌先で、時には甘噛みで愛撫を重ねられている内に、は自分の下腹部から沸きあがる熱と、奥から溢れてくるモノを感じ始めていた。
その時、の胸にあった跡部の手が、の脹脛に触れる。
の脹脛を数度指先で上から下へ下から上へと撫で回してくる跡部。
次第にその手は上へ上へと移動し、のスカートの裾から中へと進入してくる。
「やだっ」
は思わず跡部のその手を自分の手で阻止しようと掴む。
しかし、その瞬間、彼によって胸の飾りを甘く噛まれて動きが止まる。
その隙に、跡部の手は太股を通っての中心へ……。

「あぁぁ……」
下着越しに、跡部の指先がの秘裂をなぞられる。
「もう、ビショビショになっちまってるじゃねぇか……。淫乱にも程ってもんがあるだろ?」
いつの間にかしっとりと濡れてしまっているそこに触れて、跡部が言う。
「お前、ホントに処女か?実は、男に体売ってたんじゃねぇの?」
更にそんな酷い言葉をに浴びせてきた。
「ちがっ…そんな事…っ あああぁぁっ」
跡部の言葉に反論しようとしたその時、彼の右手の中指がショーツの隙間からの秘めたる場所に挿入された。
突然の事に、は大きな声を上げてのけぞる。
「…確かに…処女ではあるようだな…」
の中をかき回しながら跡部が言う。
「いやぁ…抜いてぇ……」
自分の中にある圧迫感が恐ろしくなり、は跡部の肩に自分の両の手を添え、突っ撥ねるような仕種をする。
けれど、そんな彼女の懇願に、跡部は耳を傾ける事をしない。
それどころか、跡部はの中をかき回し、とんでもない言葉をの耳元で囁く。
「お前の中、もうグショグショに濡れちまってるぜ?もう、準備万端ってな。 ちょっと可愛がっただけでこんなにしちまって……。俺が今まで出会った女の中で、一番…最高に淫乱な体してるぜ」
最高に淫乱な体だと、揶揄されては羞恥のどん底まで落とされてしまう。
更にそんなに跡部は追い討ちを掛けてくる。
跡部の右手の親指が、の真珠を押しつぶしたのだ。
「ひぁぁぁっ」
の中に、中指を埋めたまま、跡部はその一番敏感な真珠を親指で捏ね繰りまわしてくる。
すると、今までとは種類の違う衝撃が、の脳髄を走った。
「あっはぅぁっあ…あぁぁぁ」
彼の指の動きに翻弄され、は喘ぎ、身悶える。
「気持ちいいだろ?ココ、触られるとよ?」
の真珠を親指の腹でぐりぐりと押しつぶしながら、跡部はの耳元で囁く。
しかし、は彼の言葉に反応を返すことは出来ない。
ただ、嬌声をあげて身悶え、首を左右に振るだけ。
「もっともっとよくしてやるよ……」
跡部はそう言うと、の秘部から手を引いた。
の中を犯していた中指からも、真珠を押しつぶしていた親指からも解放されて、はほっと息を付く。
けれど、それはつかの間の事。
跡部は、のショーツをあっという間に剥ぎ取った。
そして、彼女の両足を押し開き、その間に体を割り込ませる。
更に跡部は、の両足を己の肩へと担ぎ、両腕でがっちりと固定してしまう。
そうすれば、の秘められたその場所は、跡部に晒される事になる。
しかも、煌々と灯りの点いた部屋。
のその場所は、跡部にはっきりと見えているのだ。
「いやっ」
恥ずかしさのあまり、はその場所を隠そうと両手を伸ばす。
けれど、跡部の右手がの左足からはなれ、の伸ばした両手をいとも簡単に捕らえてしまう。
そうなれば、は足を閉じる事もできず、手で隠す事もできない。
「やだぁ…見ないで……」
これ以上ない羞恥のどん底であるのに、更に跡部はを羞恥に追い込む。
今度は、の右足を跡部は解放し、自由になった己の左の指先で、の秘裂を押し開く。
「いい眺めだぜ……。綺麗なピンク色だ……」
うっとりとした口調で、跡部が言葉を紡ぐ。
そして、彼女のその場所に唇を寄せる。
「あああああああぁっ!」
その瞬間から、の頭は何も考える事が出来なくなってしまった。
跡部の舌先が、の秘部をうごめくたびに嬌声をあげて体を退けそらせる。
背筋に衝撃が走るたびに、足をベッドに滑らせシーツに皺を作り出す。
いつの間にか、跡部の左中指は、再びの中へと埋められ、そこをかきまわしている。
跡部の舌先は、敏感な真珠を捏ね繰りまわす。
「あっぁぁ……っ―――あぁぁ……」
跡部によって二つの刺激を与えられ、はあっという間に絶頂へ。
真っ白な爆発を脳内で感じたその瞬間、の意識は遠のいてゆくのだった。









BACK CLOSE NEXT



<あとがき>
うへぇ…;
言葉攻めも入れてみたら、裏が長くなった;;
もう、どうしよう、これ……;
しかも、なんだろう…
鬼畜……目指したんですが…どうなんだろ;
半端すぎ;;
しかも、次に続きますっ;

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル