タケシー大好きビジュ7「……うっ、……うぅっ」 アティは子供のように泣きじゃくっている。ベルフラウを自らの手で傷つけてしまった、その事実にアティの心は耐えられなかった。 「せ、先生……」 ベルフラウは処女を失った痛みを堪えて、アティの顔を見上げる。アティはぼろきれのようだった。その瞳にはいつもの輝きはどこにもない。 「……っ」 眼の光が消えてしまったアティから、ベルフラウは視線をずらした。その眼が悲しげに伏せられる。 このようなアティの姿は見たくはなかった。 アティへの暗い気持ちがベルフラウの中に涌いてくる。 ビジュにアティが弄ばれている間、ベルフラウはアティのことを見ないようにしていた。 何もできない自分へ対しての無力感、そして自分のために犠牲になっているアティへの罪悪感から逃げるように。 ――ごめんなさい、先生……。 アティの瞳の中に、ベルフラウは今の自分を見たような気がした。 「イヒヒヒッ……さァ、そのガキに続きをしてやりなァ!」 しばらく泣きじゃくるアティを愉快そうに眺めていたビジュだったが、そんなアティをさらに追い詰めるべく命令する。 「ううっ、……い、いや……もうっ、……もうやめてくださいっ……」 ビジュに泣きながらアティは哀願するが、身体はアティの願いに反して、さらにベルフラウを貶めようと動き出してしまう。 「イヒヒヒッ!」 「……あなたは……っ!」 ベルフラウはアティに押さえ込まれながらも、アティを見下しながら邪悪に笑むビジュを睨んだ。ベルフラウの眼に留めようもない怒りが篭る。 この男はこの人を苦しむ姿を見て楽しんでいる――。 この人を苦しめるために、自分を利用している――。 それがベルフラウには許せなかった。 もうこれ以上、こんな男の思い通りになりたくない―ー。 「もう……ゆるしてっ……ください……。ベルフラウ……ごめんなさいっ……」 ビジュへの嘆願とベルフラウへの侘びの言葉を交互に唇から漏らし続けるアティ。だが、突然に、もう一つの唇が、アティの唇から漏れるその嘆きをとめた。 「……っ!……んんっ!」 アティの唇をふさいできたのは、あたたかな小さな唇だった。ベルフラウが自らその小さな唇で、アティの唇をふさいできたのだった。 アティの眼が驚きに見開かれる。 突然のベルフラウの行動に驚いたのアティだけではなかった。ビジュもまたその表情に驚きの色を浮べていた。 「ん……ベ、ベル……フラウ……はふ……」 光を失っていたそのアティの瞳が次第に焦点を取り戻し、そこにベルフラウの真っ直ぐな眼をとらえる。 ベルフラウの唇はやわらかく、火照ったアティの体温で溶けそうだった。先にベルフラウが舌でアティの唇を割った。アティも抵抗することなく、ベルフラウの舌を受け入れる。 二人の舌が、触れあい、重なりあう。 アティは自分の舌が、ベルフラウの舌で濡れていくのがはっきりとわかった。 憑依の影響で敏感になった舌が、ベルフラウの唇の味を感じた。 甘かった――。 ベルフラウの唇はとても甘かった。憑依の影響なのかもしれないが、アティには確かにそう感じられた。アティは息を吸い、ベルフラウの口から溢れる液を飲んだ。飲み続けた。 「んんむ……あむ……うん」 「んっ、ふ……っんん……」 おかしくなってる……。 唇を重ね、舌を動かすことをやめられずに、アティはそう思った。 女同士なのに……。 生徒なのに……。 この子が心地よくて、あたたかい――。 どれほどの時間が過ぎたのか、お互いの唇と舌は離れていった。 「ぷぁ……はぁ……ベルフラウ……どう……して……」 ベルフラウの突然の行動にアティは困惑していた。 「……これは初めてじゃないから……気になさらないで」 だからあなたが気にかけることはないと、ベルフラウは言葉を続ける。 「……私は……私はもう、私のせいで先生が傷ついていくのはもう見ていられないのよ」 「……」 「私、ずっと先生が私のためにあの男にいいようにされているのに……黙って見ているしかなかったわっ!!」 ベルフラウが眼に涙を溜めて叫んだ。それはまるでアティへ懺悔するかのように。 「眼を逸らしても、先生の声がずっと聞こえてたわ……! 先生は私のために苦しんでっ……悔しかったのよ! もういやよ……たくさんだわ!」 「……ベルフラウ……」 「……でも私っ、それでも先生に何もしてあげられない……今だって……っ」 溜まった涙が、雫となってベルフラウの頬に伝う。 「だからせめて、私が苦しみをやわらげてあげるわ……。……抗って苦しまないで……」 「……でもっ……こ、こんなことは……」 そう口にするベルフラウの意図を察したのか、アティは戸惑った。だが、困惑するアティにビジュが、口の端を歪めて言葉を投げる。 「イヒヒヒッ……良かったじゃねェかよ。心置きなく犯してやりなァ」 「……っ、い……や」 ビジュの命令に必死にアティが抵抗する。アティの表情が苦悶に歪む。だが、そんなアティにベルフラウはにっこりと笑いかけた。 「私、先生となら平気よ」 「……ベ、ベルフラウ……」 「……それにあんな男にされるより、ずっとマシだもの」 そう言ってビジュにベルフラウは、挑発するような冷ややかな視線を送った。 「ヒヒヒヒヒッ……なら、その女にしっかりと犯してもらうんだなァ!クソガキがァ!」 そのベルフラウの挑発に怒りをあらわにして、ビジュはアティに命令した。ダークレギオンの意思がアティを蝕む。 「くぅ……あっ……いっ、……やああぁっ!…………んぅっ!?」 しかし、アティの唇から漏れる抵抗の悲鳴は、再びベルフラウの唇でふさがれた。 「んんっ、……はあ……うむ」 ベルフラウの両腕が、アティの背にまわり、抱きしめられる。ベルフラウの胸が、アティの豊かな乳房に触れあい、その形を歪ませた。 「はぁっ……」 アティは思わず口を離して、快楽の声を噴き上げた。その頬が羞恥で紅く染まる。 「本当にいいの、先生……。今までごめんなさい……もう苦しまなくていいのよ……」 まるで幼い子供をあやす母親のように、ベルフラウはやさしく囁いた。 「あ……、ベ、ベルフラウ……」 さらなる刺激を求めて、アティの身体がベルフラウを強く抱きしめる。 「……っ」 予想外のアティの力に、ベルフラウは少し顔をしかめたが、声には出さなかった。幼い少女のように自分を求めてくるアティの姿に、処女を失った痛みもいつの間にか忘れていた。 「んぁ……あむっ……ん……」 「んん……は……うんっ……」 再び唇を合わせあう二人。お互いを味わい、感じあう。 もっとこの人の苦しみをやわらげたい……。 次第にベルフラウの胸に、熱い望みが閃く。 「私が……して、あげますわ」 ベルフラウは口を下にずらす、アティの口の端から二人の混ざり合った液が流れ落ちた。 ベルフラウの舌がアティの形のよい顎を越えて、喉を伝い降りる。 「ひあ……んっ、……くっ」 移動するあたたかい感触に、アティは背筋を震わせ、無意識に目の前にあるベルフラウの裸の肩に口をつけた。自身がされるように、ベルフラウの肌に舌を這わせる。 「んう、ベル……フラウ……あむ……」 「先生……あ……せ、先生……」 二人はお互いを呼びながら、相手の身体を舐めあう。 ベルフラウの舌先が、アティの胸の赤い跡に触れた。ビジュにつけられた、アティの身体に点々と残る、その行為の跡。ただ痛々しいだけだった。 ベルフラウはそこへそっと口づけた。 「これが、先生の胸……。すごく……やわらかくて、……すごく気持ちいいですわ」 「は、恥ずかしいです……。んっ、そんなこと、言わないでください……あっ」 「……私もこれぐらいに……」 ベルフラウは誰にも聞こえない声でそう呟くと、そのやわらかな唇は、震えるアティの乳首に近づいた。 「ん……」 そっとくわえる。 「はあぁ……っ!」 アティがのけぞり、首をふった。 しこりきった乳首が、繊細な粘膜でおおわれる感覚。それがアティの頭を溶かす。 ベルフラウは左の乳首を唇で吸い、舌先でこすりながら、指で右の乳房に掌を当ててゆるゆると動かした。 「あうっ、……んああっ、……べ、ベルフラウ……」 アティの悩ましく名を呼ぶ声に、ベルフラウは視線を上げた。初めて目にする、アティの蕩けた表情がある。左の胸にも手を当てて、ベルフラウはたずねた。 「気持ちいいかしら?……先生、気持ちいい?」 「ふあっ、……いい……気持ちいいです……ベルフラウ……して、ください……」 ダークレギオンに肉体の快楽をどんなに思い知らされても、決して出なかった言葉が、自然に出てきた。 「あ……私の胸を、もっとして……ください……」 ビジュには絶対に言うまいと必死に我慢した願いを、ベルフラウには素直に頼めた。同じことをされているのに、ベルフラウとビジュとではまったく何かがまったく違っていた。 「うん、もっと、舐めてさしあげるわ……」 ベルフラウは右の乳首に口を移した。舌に感じるなめらかな肌の感触。本当に、心の底からいつまでもアティの胸に顔を埋めていたいと、ベルフラウは思った。 「お、お願い……ベルフラウ、下のほうにも……もう、もう、がまんできません……」 胸の愛撫に専念し続けるベルフラウに、アティは激しい羞恥に全身を焼きながらも、こう言うしかなかった。 その言葉が、ベルフラウの心臓を激しく高鳴らせた。 「……うん……わかったわ」 アティの白い肌を這うように、ベルフラウは視線を落とす。左右の汗に濡れた太腿に、ベルフラウの両手が置かれる。 「脚……閉じてちゃ、できませんわよ」 「あ、で、でも……」 太腿にぴったりと当てられた手から、左右に力が加えられる。 「お願い、先生……」 「……う、うん」 燃えるような恥ずかしさを感じても、ベルフラウのやさしい言葉には素直に従えた。アティは、ベルフラウの手を乗せた脚をおずおずと開き始めた。 アティは今、快楽に身を委ねているのが、ダークレギオンの意思なのか、自分の意思なのか、わからなくなっていた。 「……ああ……」 苦悶の喘ぎとともに、アティの両脚が開く。アティは一番恥ずかしく思う部分を、ベルフラウの前に差し出した。 ベルフラウは息を飲み、アティのその部分を見入った。 二人の心臓がドキドキと共鳴した。互いに、自分が同じものを持っていることを忘れた。 ベルフラウはそろそろと指をのばした。 「んあっ!」 アティの腰がビクンと小刻みに震える。ベルフラウの指がアティのそこをつまみ、その性感を強く刺激する。 「んくっ、あふ、あ……っ」 アティのそこからはとろとろと溢れ出し、地面に染みを作る。 「きれいですわ。先生……」 ベルフラウがうっとりと声を出す。 「アルディラお姉さまも素敵ですけど、先生も同じくらい素敵だって認めますわ。胸は大きくてきれいな形で、脚もすらりとして……」 「ベ、ベルフラウ……」 「……ここも同じ。先生の他のところと同じくらいきれいですわよ……」 アティの太腿の間に、ベルフラウの頭が入っていく。過敏な粘膜に、上ずった吐息がかかった。 「は、あ……」 アティの喉とそこが同時に震える。 薫りついた甘い芳香に、ベルフラウは唾を飲み込む。大人の薫り、女の薫り、アティの薫りだった。 快感への期待に震えるアティの下の唇に、ベルフラウはおそるおそる唇を合わせる。初めはそっと。 「あっ、……んっ!」 アティは身をよじった。無意識に腰を浮かせ、そこをベルフラウへ突き出す。ベルフラウのほうも遠慮も恐れも忘れて、自分の唇を縦に開いたアティの唇に強く押しつけ、複雑に絡み合わせた。 アティの喉から泉のように甘い声があふれ出る。 「あっ!んんっ!ベ、ベルフラウ……!そんな、あっ、くう……!」 ベルフラウも生まれて初めて味わう感触に夢中になり、舌をアティの中に差し入れた。即座に熱く濡れたそこが反応して、舌を包み込んでくる。心地よい圧迫感を楽しみながら、ベルフラウは舌をくねらせた。 「んふっ、……ん……む」 「……あっ……はふ……ううんっ」 ベルフラウのくぐもった息づかいとアティの喘ぐ声が、あたりに折り重なって響いた。 「……」 黙ってその様子をみているビジュの目には、何故かアティを嬲っていた、それまでのような愉悦の色は消えていた。むしろ顔の表情には不快感を滲ませているようでもあった。 アティは両手でベルフラウの頭をかかえ、さらに強く自分のそこに押しつけた。自分の意思なのか、そうでないのか、アティは夢見心地だった。 気持ちいい……。 本当にベルフラウに口でしてもらっている。 ベルフラウに舐めてもらっている。 それなのに――。 ビジュのそれとはまったく違っていた。憑依で欲情させられていたとしても、何もかもが異なっていた。 ビジュの攻撃的な愛撫は的確に、快楽という鋭い牙で、アティの内側から大切なものを削り取り、奪っていった。 ベルフラウの口の愛撫はぎこちなく、もどかしい感じもする。しかし、ベルフラウは与えてくれる。身体の気持ちよさといっしょに、今のアティに必要なものを贈ってきてくれる。ベルフラウに、アティは自分が空っぽになっていたことに改めて気づいた。ビジュが造った空虚を、ベルフラウが満たしてくれていた。 ベルフラウの舌が、アティの一番敏感な場所を、つん、と舌先で不器用につつく。アティの声が一気に高くなった。 「うぁっ!……そこ、……そこを、……もっとしてください……」 まるで子犬のようなアティの声が、ベルフラウの気持ちを昂ぶらせる。アティのヒクヒクと脈打っているそこを、舌で何度もこすりあげる。 「あふっ、……そ、そうして……うくっ、いい……いいです……もう、私……」 アティは太腿でベルフラウの頭を挟みつけた。それで意志が伝わり、ベルフラウはその唇でそこを包み込み、こすりたてながら強く吸った。 「……あっ、ふあ……ベル……フラウ……私、……私っ、……もうっ」 ベルフラウの前歯が、、アティの快楽の芯に当たった。アティは素直に言葉を高く上げた。 「ふっ、くっ、……もう、もうっ……私っ……あ……あああぁぁぁっ!!」 一段と量を増して溢れだしたそれが、正面からベルフラウの顔に浴びせられる。アティは痙攣しながらのけぞり、背後に倒れた。 空虚だったアティの中にベルフラウが満たしてくれたもの。それが、巣くっていた暗い意識を影の中へと追いやっていた。 つづく 前へ | 目次 | 次へ |
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