金利が高いと危険?
定期預金の金利が高い金融機関は危ない!という噂がありますが、正しいでしょうか?
確かに、バブル時代に高金利定期預金を売り物にしていた金融機関が、その後程なく破綻したことがありました。
結局、信用低下に伴い市場から円滑に、通常の金利で資金を調達することが困難になったため、やむなく個人に他行比高い金利を提示して資金を集めざるを得なくなったのです。
同じように考えると、SBJ銀行も危険なのでは?と考える人もいるかもしれません。
まだ設立間もない銀行であり、財務内容の健全性などは不明ですが、私たちが定期預金をしても本当に大丈夫なのでしょうか?
預金保険制度を活用すれば全く心配ありません。
預金保険制度
ここで預金保険制度について、簡単に触れておきましょう。
「預金保険制度」とは、「預金保険法」に基いて、「預金保険機構」が金融機関破たん時における預金保護を実施する保険制度であり、保険料を支払うのは金融機関です。
この制度には2つのポイントがあります。
1.全ての預金が、全額保護されるのではありません。
全額保護されるのは「決済用預金」だけで、定期預金や普通預金などは1金融機関につき一人あたり元金1000万円とその利息までしか保護されません。また、外貨預金は対象外となっています。
2.全ての金融機関が対象となっているのではありません。
「外国銀行の在日支店」は対象外ということです。もちろん、SBJ銀行は日本の銀行であり、預金保険機構の対象金融機関となっているので問題ありません。
万一破たんした時は?
以上から、万一SBJ銀行が破綻したとしても、定期預金1000万円までは国が保証してくれるので、全く心配ありません。
もし、1,000万円以上定期預金を作りたい場合はどうするか?
安全性を重視するならば、SBJ銀行には1,000万円以内に留め、他行に分散する対応がベストだと思います。
確かに定期預金の金利差はバカにはできませんが、保険料と思えば安いという考え方もあるかもしれません。
いずれにしても、預金者の責任で金融機関を選ばなければならないということです。