
| 2「侵入侵入進入っ!(←ぇえ」 中は細長い廊下だった。 奥の方に道が続いていて、そこにはぽつんとドアがある・・・ 青「よしっ、次はラティアスの番・・・ ・・・あれ?ラティアス??」 穴から外を覗いてみると、そこにラティアスの姿は無かった。 2「え゛・・・ ラティアス、居ないんですか〜?」 ア(・・・ここに居るわ。 念のため、姿を消しておいたの・・・) 2「そんなこともできるんだ〜♪ 確かにその方が、ずっと安全ですしね。」 青「さぁ、先を急ぎましょっ!」 しかし、このとき3人の後ろ(ちょうどドアの真上辺り)から、 隠しカメラが様子をうかがっていたことを、一行は知るよしも無かった。 ・・・ガチャッ 出来るだけ音を立てないようにして青龍がドアを開ける。 ドアの向こうは明かりもついていないためか薄暗く、 やたらと多く本棚のような物があった。 しかし立てかけてある物は全て紙に包装されていて、 何が入っているかは検討が付かない・・・ 部屋の右側には、ゆめうつしで見たのとよく似た窓が付いている。 2「・・・ここは?」 ア(・・・なにかの倉庫じゃ無いかしら?・・) 青「ちょっと何をやっているか、ここで調べてみません? もし見当違いだったら、ばれないうちに逃げなきゃですし〜(ぇ」 2「確かにそれもそうですねぇ・・・」 ア(でも・・・出来る限り急いでね! 今、この瞬間、お兄ちゃんがどうしてるかと思うと・・・) 2「よしっ、そうと決まれば早速・・・」 青「では・・・チョンチー、明かりヨロシク♪」 2人は青龍のチョンチーの明かりを頼りに、 本棚に立て掛けてある包みを手に取った。 それぞれ包みには何が入っているか明記されていたので、 中までチェックする必要はなさそうだ・・・ 2「ん〜っと、 『第六回社員会議の記録議題・・・商品の希望価格値上げについて』・・・」 青「『1999年度広告代理店の売り上げ調査報告書』・・・」 青「見たところによると、あんまり怪しい物はなさそそうですね・・・ ただ、何の商品を取り扱っているかがよくわからないのも確かですけど・・・・」 2「ん〜、ちょっと向こう側の方からいくつか、包みを取ってきますよ〜」 そう言って2しゃんは部屋の端っこに位置する、 一番小さな本棚から包みを引っ張り出してきた。 |