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バストーニュは、ベルギーの南東部アルデンヌ地方、ルクセンブルクにほど近い田舎の小さな町です。第二次世界大戦時、ドイツ軍とアメリカ軍の間で大規模な戦闘が繰り広げられ、歴史上に『バルジ大作戦』の舞台として大きく名を残しています。現在ではリールを始点とする自転車レースが開催されることで有名だそうです。
激戦地としての歴史を大切にしていて、町中に戦車などのモニュメントが置かれています。町の中心には、当時のアメリカ軍司令官マッコゥリフ将軍の胸像が飾られた、その名もマッコゥリフ広場があります。彼はバストーニュがドイツ軍に包囲され、ドイツ軍司令官から降伏勧告を受けた際に、「NUTS!(クソ食らえ!)」と返答しました。なので、お土産袋など町のあちこちでこの言葉が見られます。
広場にはツーリスト・インフォメーションもあり、周りにはレストランやカフェなど、お店がずらりと並び、明るく賑やかでした。
私たちは広場横のケーキ屋さん(パン屋さん?)でコーヒーとケーキを食べましたが、カスタードクリームがとっても美味でした!後で聞いた話によると、バストーニュには名物の美味しいクッキーがあるそうです。
広場の近くには『Au Pays d'Ardenne ORIGINAL
MUSEEUM』という小さな博物館がありました。ここはおじいさんが管理する個人の博物館で、外観はまるでモデルガン・ショップ。入り口まで値札のついた古い武器弾薬がいっぱい!地下にある戦争のコーナーの展示品は「掘り出してきたの!?」と思うような物ばかり。バストーニュ歴史博物館を見学したときよりも、戦争というものがずっと生々しく感じられました。
ベルギーのどこに行っても感じたことですが、町の人たちはとても親切です。バストーニュはフランス語圏ですが、不便を感じませんでした。道を尋ねても、丁寧に説明してくれますし、本屋さんに立ち寄ったときには、お店のおばさんが英語で話しかけてくれました。
私たちはほんの数時間しか滞在しませんでしたが、土地の人の穏やかさとやさしさが印象的な町でした。 |
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