オイラの友人である KON氏 から依頼された・・・ 本人が格安で手に入れた不動の
HONDA Super Cub 50 ... この“Cub号”、車輌をカスタムするに至って先ず
エンジンの状態は( 画像で想像はつくと思う
).....劣化が進行した、屋外放置車輌の
カナリ酷いモノ… このエンジンを再生・復活させる分解整備作業を依頼されたのだ。
相談を受けた時点で躊躇したオイラ
・・・ 当然である。 !!
今迄動いていた形跡すらないエンジン・・・ 直せるのか ?
生まれて初めて挑む “横型エンジン” の全バラ作業は、オイラにとって勉強に
もなるし困難な事ではないと確信はしていた。 しかし躊躇の理由は別にある...
● 己のエンジンではないこと。
● 再生に至って自信が無い訳ではなく、中古のヤレたエンジンの為オーバー
ホール後に異常なくエンジンは鼓動を開始するか疑問
?
● 整備士の資格を持ち合わせないオイラであり、己の車輌及びエンジンでは
ない事もあり、自己責任の枠から掛け離れるため当然責任が圧し掛かる。
● 万一 ・・・ 組上げ後でのメカトラブルが発生し、安全面などの不具合やトラ
ブルで互いに気まずい思いや人間関係に溝ができないか ?
云々と色々考えて躊躇したわけである。 (ー”ー;) ウ〜〜ン
オイラ は所詮 “シロウト” だが ・・・ しかし、己の趣味である弄りでの知識と経験や
技術 (大した事は出来ない (´ー`;)ゞ) は惜しまず、頼られれば嫌と言えない性分。
困った・・・ だけど、出来ない訳ではないので考えた挙句また、彼の強い意志と要望
を聞き結局押しに負けて引き受けたのであった。
と言う訳でオイラは、KON氏“Cub号” のエンジン・レストア兼カスタムをする事を
承諾し作業に取り掛かったのだ。 !!
取り合えず肝心のエンジン・・・ もの凄い状態のフレームより下ろす事から手を付け
たが、車輌は本人が “1マソ” で手に入れたほどなのでハッキリ言って物凄い。.....
エンジンを下ろすに至り、車輌全体から関連箇所の細部に渡り検めてジックリと観察
して見る・・・ よくもまぁ、こんな状況で存在し乗れていたな?と疑問すら湧くオイラ....
前オーナーの思いと恐ろしさの予想がつく。 (
死にたかったのか?) (゚∇゚ ;)
下ろし方が解からないと言う彼に、教えながら
15〜20分 でエンジンは下りた。 !!
フレームからエンジンを 脱・着 する際の “注意点” では・・・
基本的なことであるが、当然怪我の無いように細心の配慮を行い作業を行う。
■ エンジン/ヘッド部EXマニのフランジを緩めてマフラーを取り外す。
■ チェーン引きを緩め [ クランク・ケースカバー/L ] とチェーンを外す。
■ エンジン本体へ繋がるハーネス及び、キャブのスロットルワイヤー
や燃料タンクからのホース類を外す。
( 純正仕様であれば、エアーフィルターのダクトも取り外す )
( ステップ・バー/キック・スターターアーム/ギヤ・チェンジペダル
等も序に取り外す )
■ フレームとエンジンを固定している、各ボルト及びナット類を予め緩
めておく。
■ フレームからエンジンを下ろした際、他に異常が無い事を確認する。
■ パンタ・ジャッキ等を代用し、要・注意をしながらゆっくりとフレーム
からエンジンを下ろす。
一応上記の内容が、エンジンをフレームから下ろす場合での一連の流れだ。!
降りたエンジンをよ〜く眺めてみる・・・ こんなに酷い状態のエンジンは、久々に見た
オイラであり本来は解体屋行きの処分品と思える程だ。
(今時のジャンク屋さんは、
実動エンジン搭載車輌を好みフレームもソコソコならば結構な金額で引き取るがw。)
海岸沿いの保管環境だったのか ?・・・ とも思える程、エンジンのケースやヘッドは
白い粉を吹き塩のように固着した結晶も見受けられ、更に鋳鉄部品のシリンダーは
塗装の黒色・・・ その痕跡箇所は何とか確認できる程度で殆んど赤錆で真っ赤だ。 !
ウ〜ン、どうしてくれようか・・・ 捨てるか? な〜〜んてネ。 o(;゚∇゚)ゞ
さぁ... コレからが本番作業の開始だ。
|