マグラックスを使った便秘解消
マグラックスは便秘薬として、特に妊娠中の方に処方されることが多い薬です。
マグラックスが便秘を解消する働きは、腸内の水分が不足することによって起こる便秘の症状に対して、腸内に水分を引き寄せることで固まっている便を柔らかくして、その刺激によって大腸を刺激して、大腸の運動（ぜん動運動）をうながします。
マグラックスの主成分は、古くから薬の成分として使用されている酸化マグネシウムと呼ばれるものが使用されています。
マグラックスに多い副作用
この酸化マグネシウムは、妊娠中でもおなかの赤ちゃんに影響しないということで用いられていますが、マグラックスを服用されるお母さんの体質によっては若干の副作用が現れることが報告されています。
マグラックスの軽い副作用として代表的な物は、だるい、吐き気、吐く、口が渇く、皮膚発赤、まぶたが下がる、筋力低下、眠気、血圧低下、徐脈、息苦しい、意識がうすれる等の症例が報告されています。
また、ごくまれにですが重度の副作用として、マグラックスでの便秘解消に依存してしまい、長期間服用してしまうと血液中の成分の中に、マグネシウムの濃度が高くなってしまい、高マグネシウム血症という病気になってしまうことがあります。
マグラックスの便秘解消は市販の下剤なみに即効性が高いといった利点がありますが、過剰に長期間服用すると、思わぬ副作用で身体に負担を掛けてしまうことになります。
妊娠中は色々な制約が多く、精神的なストレスが多いからこそ、便秘解消は即効で済ませたいと思います。
しかし、それが原因で体調を崩したら、なんの為の便秘解消なのか分からなくなってしまいます。
そのため、マグラックスを使った即効の便秘解消は、処方された医師や薬剤師の指示にしたがって、短期間の便秘解消法として割り切って使用して、食生活など根本的な日常生活を改善することによって、便秘になりにくい体質を作っていくことが大切です。
