名前に意味があるとかないとか…ダセェ話だ。
餓鬼の頃は餓鬼の頃で訳判らんねぇ揶われ方をするし、
お師匠様から貰ったんじゃなきゃ、この名前、熨斗付けて
誰かにくれてやって良い。
重たさに悲鳴を上げないって、言い切れるならば、な。
旅の途中で三蔵が説法を求められました。まあ、これは
良くある光景です。あれでも高僧な訳ですから。
珍しいのはここから。何故か三蔵が其の頼みを快く
引き受けたんです。妖怪に襲われるのは馴れっこだから
増えても構わないんですが、これ以上の天変地異が起こら
なければ良いんですけど。
「悟浄、お前ドラムな」
「はぁ?」
「八戒!ジープ、確かシンセサイザーにも化けれるな?」
「ええ、まァ…」
「お前、弾け」
「俺は?」
「猿はラップやれ。文句はこいつだ」
と、放り出された冊子を三人が見てみれば…。
「三蔵、これは流石に畏れ多いんじゃ?」
僕が代表して文句を言った気持ちも判って下さい。
『般若心経』をヒップホップにして如何しようと
言うんですか!?貴方は?
「グダグダ言わねぇで、さっさと演れ!」
救いといっては何ですが…貴方もベースで参加しようと
言うのならばとりあえず良しとしましょう。これが
貴方なりの「説法」だというの言うならば、確りと
この眼に刻ませて貰います。不肖の弟子としてね。
「悟空、この部分だけは何回も演れ。演り方は任せる」
「まかせる、つったってよぉ…んーとぉ…」
困っているようですから、横から不意に覗いたんです。
え?この部分って…?…えぇーっ?
通り過ぎ様にボソリ。
「考えようが判んねぇもんは判んねぇだろ?」
「僕達の為、ですか?」
「他人の声で聴いたら判ると思ってな。抹香臭いのは
俺も嫌いだからな」
…貴方が其の名前を背負うに足る人だと、光明三蔵様が
認めた理由がおぼろげながら判った様な気がします。
じゃあ、少し目立ってみましょうか。
(2001.1.8)