第1章 屋根裏の少女の目に

 吉村陽子はその光景を目の当たりにして、その場から動けなくなっていた。動きたくても、白赤縞のタイツを履いた両足はショックで固まって動かない。
 彼女の目は眼鏡のレンズ越しに床板の節穴から下を見下ろしている。
 異様な訪問客だ。ラフではあるが普通の格好をした男と、裸の女が二人。
 男は遠慮一つなく、二人の体に堂々と触れている。胸を揉み、腹をさすり、尻を叩き、股間をまさぐる。
 女たちは男の手を押さえて悲鳴に似た声をあげるのだが、陽子の耳にその声は抵抗するには小さく遠慮がちに思えた。好きでやっているともとれる。
 男は女二人に愛撫を続けながら、向かい合わせる。背の高い方と低い方。ストレートロングヘアとウェーブのセミロング。突き出た尻と熟れた乳房。――陽子が見る限り、二人はどこか微妙に対照をなしているように思えた。だが、二人どちらともメリハリのある体型で、体の中心線から突出した乳房と尻が部屋に入ってきた淡い光に照らされて、さらに浮き立って見える。さらに健気にも硬く勃った乳首が、その中で赤く映え、男の愛撫に悶えて揺れる。しかも、それは冷たそうな銀色のピアスに貫かれているのだ。
(なに、あの二人……一体、何?)
 ジージャンとタンクトップで覆った彼女の胸を、何か冷たく鈍いものが突き刺さったようなショックが襲う。そのあとに彼女は鳥肌とともに体が熱く火照るのを感じた。妖しく反応している同性の裸体に、陽子は羞恥を覚えたのだ。足の付け根までカットしたジーンズのはちきれんばかりの臀部がおののきにきしむ。
「この部屋なら寝泊まりできるだろう……だけど夜までまだ時間があるし、じっくり遊ぼうな」
 男がそう言うと、両手で女二人の尻をスパンと思いきり叩く。
「いたっ! ……はい」
「いやっ……すこし休ませて……」
 背の低い女は従順に返事をしたが、背の高い女は体を屈んでさも疲れた様子で眉間に皺を寄せる。
「操より体デカいくせにしょうがないなぁ美咲は。でも……やっぱりセックス回数多い方が体力つくのかなぁ、操」
「ああ、いや……不二夫さん、その話は止めて下さい」
「隠しだてするな。お前、何人もの男を相手してたんだろ」
「でもあれは……」
「怪我の功名だ。お前を犯した連中に、今感謝しないといけないなぁ、操。それが、本当の幸せってやつだぜ」
「そんな……」操と呼ばれた女はうつむいてしまった。「集団で襲われたのを、幸せだなんて……」
「あれのおかげで、お前のおっぱいも大きく柔らかくなったんだぜ」
 男は操の耳もとに口を寄せてそう囁き、両手で彼女の両乳房を水風船を弾ませるように弄ぶ。
「あぁあ、今そんなことされると……はんっ」
「そこまで感じるようになったのも、連中のおかげだせ」
 男は操の胸を揉みしだく手を止めないで、美咲の方を向く。
「じゃ、今回は鍛える意味で主に美咲で遊ぼっかな」
「ひっ!」
 美咲は「不二夫さん」と呼ばれた男の目を見ておののく。だが陽子の方からはその男の目を見ることができない。
 ゆっくりと男が近付く間、美咲はその場から一歩も動くことができない。
 いきなり男が右腕を脇に引くと、美咲めがけて突き出した。
(嘘、殴るの?!――)
 だが男の腕は、美咲の股間のすぐ真下を貫いた。ちょうど美咲の秘襞が、不二夫の腕に擦り付けられた形になった。
「あぁあ、うぅ、いやぁ……」
「腰の運動だ。インラン美咲の大好きな体操だよぉ、さ、クイクイ動かしな」
 不二夫はしゃがみ込んで腕を曲げ、美咲の腰を持ち上げるように腰をやや上げる。力こぶで盛り上がった不二夫の二の腕が秘襞にすりついてくる。
「あぁ……動かさないと駄目なんですね……」
「わかってるんだったら、とっととしろよ」
 男にせかされて美咲はゆっくりと腰を前後に振り、自分の秘襞を不二夫の力こぶに擦り付ける。
「でも美咲もいいぞ。やらしいヒダヒダがぬるぬるしてくるのがだんだん早くなってきたじゃないか」
「あぁ、そんなこと言っちゃ嫌です」
「遠慮するな、お前の悪いところだぜ。気持ちいいんなら恥ずかしがらずに腰をもっと振っていいんだぜ」
「いや、そんな私……」
 だが、美咲の口先に反して、腰の動きは次第に激しくなってくる。
 不二夫の力こぶが濡れはじめているのが、天井から見下ろす陽子にもわかった。よく耳をすませば、ねちっぷちゅっと液体の粘つく音も聞こえて来る。
 美咲の痴態に、陽子の背筋に鳥肌が波立った。もう彼女の胸はばくばくと音を立てている。
 見れば美咲の息遣いも荒くなっている。甘い溜め息、時々もれる切ないさえずり。
(……何だか……私、どうしよう……)
 陽子は体中が熱く感じた。むずがゆい感覚もあった。だが、体が動かせない。下の三人にばれてしまうとかそういうのではない、動かすと何かがはち切れそうな、そんな気持ちになっていた。
「はんあ、んあ、ああっ」
 美咲の声が大きくなってきた。とろけたような甘ったるい喘ぎ声。
 見れば操もとろんとした目でそちらの方を向いて、乳房を揉みしだいて息を弾ませている。
「あ、あああ、ああ、ああ、ああっ……はぁ、はあ、ああもう駄目です、不二夫さん、腰が、腰が動かないですぅ」
「もうへたばったのかぁ、しょうがないなぁ美咲は」
 舌打ちして、不二夫は美咲の股間から腕を抜いた。
「まぁいいや、ラブジュース啜ってやろうな」
 と、そのまま股間に顔を埋める不二夫。変に裏返った悲鳴を上げて驚く美咲。
「ひぃい、や、いやん」
 じゅるる、べちゅるる……。
 ねちっこく愛液を啜る音に合わせて、美咲は体をくねらせ、喘ぐ。
 秘裂にその唇を沈ませて、くぐもる声で喋る不二夫。
「打ち解けちゃえ。素直によがって、ほらよがれぇ」
 膣孔に息を吹き込んで響かせるかのごとく、唇を美咲の秘襞に潜り込ませて歌うように声を発する。その響きはすっかり敏感になった美咲の膣壁を細かく揺さぶる。
「いや、やぁあ」
「甘ったるい声でいやいやしても、ここの口は『はい御主人様』っていって涎垂らしてるぜ、えぇ?」
「あぁ……それは……んっ、不二夫さんのせいで……」
「おーいおい、『不二夫さんのおかげ』だ、ろ!」
「ぎゃあっ!」
 突然の悲鳴、陽子は最初何が起きたのかよくわからなかった。だが良く見ると、不二夫の手指に縮れた黒い毛の束がつままれている。
(……うわぁ……痛そう……)
 不二夫は美咲の陰毛を抜いたのだ。その痛みを想像して、陽子も無意識に自分の腰を引いた。
 美咲は余りの痛さに固く目をつむって顔をゆがめ、足をぴったり合わせて腰を引いた。
「俺の事悪く言うと痛い目にあわせるって、会った時から言ってるだろ?」
 つまんでいた陰毛を操の方に吹き飛ばし、不二夫は再び美咲の股間に手を伸ばした。
 どれだけ太ももを合わせても塞がらない股間の隙間から、不二夫の中指が秘裂に伸ばされる。
「うぁああんっ!」
 素頓狂な悲鳴を上げて美咲は背をのけぞらせ、柔胸を弾ませる。
「な、美咲は俺のなんなのかな?」
「んんうっ……」またびくんと背を反らす美咲。「ああ……ど、奴隷妻……です」
「そうだよな、ちゃあんと肉の契りも交わして、自分からきゅっきゅきゅっきゅオマンコ引きしぼって沢山俺の精液を吸い上げてやらしい肉壷に溜め込んでたんだよね」
「あ、あうっ」またのけぞる。「……はい」
「それで……? 取り込んだ精液を美咲が子宮でくちゅくちゅねちょねちょして、どうなったのかなぁ?」
「ふぎぃ!」髪をふり乱して再三のけぞる美咲。「に……妊娠しました」
「そうだよなぁ、めでたく美咲は俺の子供を身籠ったんだよな。……もう僕から逃げられないんだよ美咲。身重になったのは事実だし、堕ろさせもしない。美咲はもうこれからどこへいっても僕の奴隷妻さ」
 歓喜に満ちあふれた、今にも高笑いしそうな声で不二夫はそう言いながら、美咲の中に入れた中指を激しく動き始める。するとたちまち美咲は腰を屈めて獣の子供のように鳴き始める。
「やぁああああああっ、ぁああああああああ……」
 口角からだらだらとだらしなく涎を流し、腰をがくがくとふるわせる美咲。しばらくして彼女は足の力をなくして膝を折り、そのまま不二夫の体に崩れてしまった。
 悦楽の高みにさまよい込んだのは美咲だけではない。
「ふぁああっ、あああいいよぉおお……」
 声をうわずらせて、操は自分の指を秘裂に深々と沈み込ませて、中をくまなくかき回している。いたぶられる美咲の股間の隙間といたぶる不二夫の指を見ながら、秘裂からは美咲に負けぬほどに淫液を滴らせ、小さな尻の柔らかい肉を弾ませて腰を動かしている。
 しばらくして突然、彼女は両手で自分の秘部を押さえてうなだれてしまった。と、操の両手の隙間から大量の滴が落ちる。陽子は最初それがなんなのかわからなかったが、暫くしてその正体がわかると急に打ち震えはじめた。それはおののきの中に心地よさを秘めた奇妙な興奮から来るものであった。
(し、潮吹いちゃってる……)
 陽子は操の痴態を目の当たりにして、思わず自分の股間に手を当てる。
 こころなしか、デニムの生地がしっとり濡れているような気がした。

 

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