第二章 罪な筆下ろしと地獄の輪姦

「何ボッとしてるんだトド。据え膳食わねば男の恥って聞いたことないのか?」
 ただ座卓でじっと座るトドに、トシは半ば呆れたように叫ぶ。当のトドはただただ戸惑いを見せるばかりだ。
「え、う、あ……」
「何だよ、女が裸でいるのに何にもしねぇのかよ」
「しょうがねぇさ、トシ。トドは童貞だ」
 トシの肩を叩いてケンがいさめる。
「どうよトシ。ここいらでトドの筆下ろしをさせないか?」
「おお、そりゃあいい。それならいい方法があるぜ」
 ケンの提案に、トシは萎えた肉茎を再び大きくしながら同意した。
 未だに泣き伏せるレミの髪を鷲掴みにして、持ち上げる。
「い……痛ぁ……」
「おい、喜べよ。今からトドのやつの童貞が食えるぜ。嬉しいだろ? ちょっと来いや」
 髪を持ったまま、トシはレミを座卓まで引きずるように引っ張る。引っ張られる毛根の痛みに悲鳴を上げるレミ。
 ケンはトシに何かを投げ渡す。トシは片手でそれを受け取る。
 その透明な正方形の包装に入っているのは、薄いピンク色をしたゴムの袋――コンドームであった。
「ほれ。お前の口でトドのチンポ大きくして、口でコンドームかぶせるんだ。早くやれ!」
 再びトシは髪をぐいと引っ張ってトドの前に引き出した。だが、レミは何もしない。
「お前がチャック開けてトドのナニ舐めるんだよ、早くしやがれ!」
 ケンがレミの頭を小突く。彼女はおびえつつも、彼等の命令に従うしかなかった。
 トドのズボンのファスナーに手指をかける。トドはただ何をするでもなくレミの様子を上から見つめるだけだ。その彼の目を辛く感じながら、レミはゆっくりとファスナーを下ろす。ゆっくりとその中に指を忍ばせ、さらにトランクスの前開きに突っ込む。
「あうっ」
 トドの口から情けないうめきが漏れる。
 レミの繊細な手指が、彼のファスナーの奥から引き出して来たのは――
 茶色い包皮を被ったままくっきり青筋を盛り上がらせて勃起している肉棒であった。その先からは、くぐもった磯の匂いが漂う。
「ほら、何じいっと見つめてるんだよ。そいつ包茎なんだから、とっとと皮剥いて綺麗にしてやれよ」
 ぺしぺしとケンに尻を叩かれ、レミは指に力を入れて包皮をゆっくりずり下ろす。暗紫の毛細血管が浮き立ったピンク色の茎と、ぱんぱんに膨らんで鈍く輝く亀頭があらわになる。ケンが言う通り、傘開く部分には白い垢のようなものがびっしりとこびりついていた。
 恥垢の臭いにレミは顔をそむけるが、トシが彼女の顔を掴んでそれを阻む。
 意を決して、恥垢たまる傘の下に舌を伸ばす。ピンク色の舌のつやつやした先端が、おそるおそる白い垢を丁寧に掻き取っていく。ある程度舐め取ると、舌は口の中に戻ってそれを唾液に混ぜて飲み込む。それからまた垢を取りに舌を伸ばす。
 こうしてトドの肉棒の恥垢を綺麗さっぱり取り終えると、レミは唇を寄せてさらに傘の下を舐める。もうその時には、トドの肉棒の血管はさっきより浮き立ち、勃起も痛々しいほどに猛々しくなる。
「トド大喜びだぜ。おまえフェラテクむっちゃうまいじゃんか。相当ゴリのやつに仕込まれたんだろ?」
 トシとケンはいやらしく笑う。
 レミはさらにトドの赤黒い肉棒に舌を這わせる。舌先でゆっくりと裏の筋を辿り、亀頭を唇でくすぐり、フランクフルトをかじるようにしゃぶる。踊る肉棒――いつしかトドも腹を揺すって悶えはじめる。
「あぁあ、いいっス……俺、凄く気持ちいいです……うぅ、もう……もう我慢できないぃ」
「オラ、トド。我慢するんだ。まだメインイベントが残ってるんだからな」
 そう言うトシの手はレミのショーツに尻から潜り込んで、股間に潜り込んでいた。尻の谷底の菊門を指でなぞった後、そこから筋を辿って陰唇に辿り着き、その中の赤い襞のまた内側を掻きあげる。
「――っ、ひぷっ!」
 涎を唇から漏らしながらトドの肉棒をしゃぶっていたレミは、トシの指技に思わず口を離してしまう。途端に肉棒がバネのように跳ね上がり、彼女の頬を打つ。
 トシの指は周囲を撫で付けながら膣の入り口をまさぐり、見つけるとその入り口辺りをなぞる。
「あ、やぁ、あう……」
 大事なところをいじくり回され、レミはトドのフェラチオどころではなくなる。切ない喘ぎ声を漏らして背筋をよじらせる。
「口がお留守だぞぉ、ちゃんとトドの世話もしてやれ」
 レミの乳首を指の腹で転がすようにひねりながら、ケンがたしなめる。
「うあぁああっ、あぁ……うむぅぅ」
 再びトドのそそり立つ肉棒にしゃぶりついても、レミはなおくぐもった声を鼻から漏らす。
 すでに彼女の陰唇の狭間からはねっとりした濁液が沸き出し、ショーツにしみ込んで布地をわずかに透かす。股間をいじるトシの指の動きがおぼろげに映る。
「ああっ、もう、もう駄目、あああ……っ!」
 ついにトドは耐え切れず、亀頭を噴火させた。白く生暖かい溶岩が大量にレミの顔の肌に飛んでどろどろにする。
「うぅ、いや、いやぁあ……」
 グロテスクな射精の瞬間を本当に目の前で見て、レミはむかつきを覚えてうつむく。それを、こんどはケンの手が阻む。
「ほら、スペルマすすってとっとと綺麗にして、舌と手を使ってさっきみたいに大きくするんだ」
 逃げることはできなかった。執拗なトシの愛撫にあえぎあえぎ、レミは萎えたトドの陰茎の包皮をまた剥いて、纏わりついた白いスペルマをじゅぶじゅぷとすする。それから舌全体で陰茎を舐め回し、口に含んだ。亀頭を舌で転がし、茎を手でしごく。たちまちトドの陰茎は精気を吹き返す。レミはその口の中で彼自身が大きく熱くなっていくのをまざまざと感じ取った。
 トドの巨根、再び。
 レミがまるで栓でも抜くような音を立てて口から離すと、彼女の唾液とカウパー腺液でねっとりと輝く大きな亀頭が元気よく跳ね上がる。それはさっきよりも心無しか大きく見える。
「よおしトド。レミさんの口でコンドームつけてもらえ、な」
 励ますようにトドの背中を叩くと、ケンはオマンコいじりに夢中になっているトシからコンドームを受け取ってレミの手にそれを握らせる。
「そら、こいつを口でトドにかぶせてやれ」
 今さら嫌がってもまたさっきのように顔をつかまれるだけだ。結局やるしかなかった。唇でピンク色のコンドームの先端をくわえると、天井に向かって隆起するトドの陰茎の先端にそれをかぶせる。それからフェラチオの要領で、コンドームの縁に唇を引っ掛けて、根元まで引き延ばした。
 しかしこれがなかなかうまくいかない。途中で唇が滑ったりして、コンドームはゴムの習性でパチンと縮んで元の木阿弥になる。おまけにトシの指が膣の入り口で出入りして、堪え難い感覚を絶え間なくレミの子宮の奥に響かせている。たまらずに背をよじらせて尻を揺すっている状態では、落ち着いて事にあたることすらままならない。
「ぐ、むぅうんっ」
 悩ましい鼻声を出しながら、レミは自分の唾液で濡れそぼったコンドームを根元まで引き延ばそうと何度もトライする。それははたから見れば濃密なフェラチオシーン。童貞のトドには、感覚と視覚の両方から牡の欲情を掻き立てられて、既に根元当たりがムズムズし始めていた。
 だが、何度も何度も挑戦した結果、ややたるんでこそいたが何とかトドの屹立した肉棒全体にコンドームをかぶせることができた。
「おほっ、レミさんやっちゃったよ。さすがじゃん」
 ケンがやたらに誉めて、くしゃくしゃとレミの頭を撫でる。
 それと同時に、トシの指が突然ズブリと膣深く侵入してきた。ショーツを思いきりずらし、股に腕を回して彼女の体を突き上げるように動かしたのだ。
「あはぁっ」
 髪を乱して、胸を揺らして、レミが背をのけ反らせる。
「へへへ、アソコがいい具合にねっちょり濡れてるっスよレミさん。もういつでもオーライてな感じだなぁ」
 ゆっくり指を抜き、それをレミの目の前にもってくると、親指と合わせて糸をひいてみせる。
「よおし、じゃあ早速入れてみようか。ほらトド、そのズボンとパンツ脱いで横になれよ」
 ケンに言われるとおりに、トドはコンドームで窮屈そうな肉棒をぶらぶらと揺らしながら床に体を横たえる。
 ピサの斜塔の角度でむっくり勃っているトドの肉棒を見ているレミの髪をまた鷲掴みにして、トシはトドの体の上に彼女を跨がらせた。
「自分の手でマンコ開いてトド入れてやるんだ。いいか、そおってやらねぇと、なんせ童貞だからな。すぐに出して萎えちまうからな。……おいトド、頑張って堪えるんだぜ」
 「ほれ、やっちまいな」と尻たぶを叩いてケンが促す。
 言われた通りにレミは両手で陰唇と赤襞をゆっくりと開く。ひくひくと引きつり、ねとねとと濡れそぼっている様はまるで赤いトコブシである。貝殻がないのと穴がある以外は。
 その穴の入り口に、レミは手でトドの肉棒の先端をあてがう。その燃えるように熱い亀頭が膣口に当たると、彼女は今にも達してしまいそうな小さい悲鳴をもらす。だがそれで終わるわけではない。
 浮かしていた腰をゆっくりと沈めていく。コンドームに纏わりついているレミの唾液と膣全体に分泌された白い粘液のおかげで、肉棒はひっかかることなく中に納まっていく。今度は、膣内のとろけるような熱さにトドが喘ぐ番である。
「あぁ、熱い、レミさんのオマンコの中すごく熱いっス!」
 当のレミは、膣壁でトド全体を感じて、もう他の感覚を気にするどころではない。
「あぁ、ああっ!」
「とっとと腰動かせや、奥さん」
 羞恥心を煽るためかわざとレミを「奥さん」と呼び、トシは足で彼女の尾てい骨辺りを小突く。揺らされた腰。たまらず漏れた甲高いレミの声。
 白く柔らかい尻の肉がゆっくりとトドの腰にバウンドし始めた。それは一回ごとに早くなり、次第に彼女の体を揺さぶるほどの激しさになる。たぷたぷと白い乳房が揺れ、肌という肌が艶かしく弾む。太い肉棒を貪るようにいやらしくわえこんだ彼女の陰唇からは粘液がしとどにあふれ、腰がバウンドするたびにぐっちゅぐっちゅと音をたてる。
「あ、あああ、あはぅ、あっん!」
 トシやケンには、熱く淫らに燃える子宮が彼女を本能的に突き動かしているかのように見えた。
 そう、彼女自身の淫乱な本能に。
 それに一番戸惑っているのは、言葉通り尻に敷かれたトドだ。レミの激しい乱れっぷりに、肉棒の根元に押し寄せて来たモヤモヤした感覚が今にも噴出しそうになっている。
「うあぁ、もう出る、出ちゃうよ俺……ひうぅ」
 うわついた声で絶頂の手前を訴えるトド。
 だが、レミは止めるどころか、これでもかとくらいに腰を動かし、そのぐしょぐしょに濡れた陰唇でトドの肉棒を貪る。肌には汗の玉が浮き上がり、弾む体にさらになまめかしさを添える。辺りにはかすかな淫臭が漂い、再び勃ち上がり始めたトシとケンの肉茎を煽り立てる。
「くそぉ、ガマンできねぇ……!」うめくように呟いて、トシは自分の肉茎に手をやって強く握りしめてゆっくりしごき始めた。「あの女の子宮にこいつをブチ当てて、スペルマ思いきり注ぎ込んでやりてぇ……」
 だがそのチャンスはすぐに訪れた。
「ひあっ……!」
 情けない悲鳴を上げて、トドがその大きな体を二度ほどのけぞらせた。
 構うことなく夢中で腰を動かすレミの陰唇から、ゴムの先端に白いものを詰め込んだトドの萎えきった陰茎がぬろんとこぼれ落ちる。
「あぁあ、だめぇ……」
 切ない声でねだりながら、レミは腰を浮かせる。だが先ほどの交合が忘れられないのか、いまだにヒクヒクと腰を上下にひくつかせ、赤く染まる肉襞からはなおもいやらしい粘液を分泌する。
 一刻も猶予を見せなかった。トシは彼女を思いきり突き飛ばすと、倒れた上に覆いかぶさって自分の肉棒を彼女の股間にずんと突き立てた。
「ひぁうっ!」
 何の抵抗もなくつるんとレミの中に入ったトシの肉棒は、遠慮なく彼女の熱くなった子宮の口を、張り裂けんばかりに肥大した亀頭で突きあげる。その開き切った傘は膣壁の粘膜をえぐり、熱く煮えたぎる肉茎はぴったり張り付いてくる膣の筋肉をとろかす。
「はぁあ、あぐぁ、いたぁ、あぁ!」
 本当に子宮を貫かんばかりに、トシは強く腰を振り立てる。そこにはレミに対するいたわりなどひとかけらもなく、それこそ、ダッチワイフか何かを相手しているかのような一方的な性交であった。
 だがそれでも、レミはその目をさまよわせ、口から涎を垂らして、悦に入ったようなうわずり声を漏らす。
「ひぁああぁ、うぁあ!」
「この淫乱がぁ、トドのナニに口でコンドームかぶせて童貞喪失させて雰囲気出そうとしたら、思った以上に盛り上がるじゃねえかこの野郎! ああ……出る、出る、くそぉ、出してやる、ぐああああ!」
 ズンと一突き。トシの亀頭の鈴口から精液が吹き出し、子宮の中に飛び散った。
「あ……いやぁ! 中に出さないでぇ!」
 さっきとはまるで人が変わったように、涙をこぼして必死に逃れようとするレミ。だが、トシは彼女の腰をつかんで離さない。彼は最後の一滴まで彼女の子宮に出してしまうつもりのようだ。
 だがそれも、ケンの乱入によって阻まれる。トシを後ろに引き倒し、まるで怒ったようにそそり立つ肉棒を弾ませてレミを奪った。
「出したらとっとと譲れってんだ。おまえ一人じゃねぇんだよ!」
 ケンはレミを強引にうつ伏せにすると、手でがっしりと彼女の腰をつかみ、肉襞に自分の肉茎を埋め込んでいく。
「ふぐぅう! ……いやぁ、もうだめぇ!」
「こうなることは分かってたんだろ! おら、おら、おら!」
 ひたすら子宮口めがけて打ち込み続けていたトシと違い、ケンはまるで一回一回確かめるように腰を突き出す。レミの体はその一回ごとに、まるで彼の意中にあるようにぶるんと弾んだ。
「たっぷり出してやるぜ。逃げるんなら逃げてみろよ、ほら、逃げれみろよこのインランが!」
 三人目の相手に、既にレミの息も絶え絶えになっていた。その上、トシに中出しをくらったために彼女はすっかり怯えてしまっていた。ケンの肉棒から抜け出そうと足をふんばり手で地面を這うが、ほんの少し進んだところで腰を引っ張られて体を引きずる羽目になる。
「ほらどうしたんだよ、逃げろよ、逃げてみろよ、おら、……え? おらぁ、ハハハ」
 ケンは加虐の喜びに浸っていた。逃げるレミの腰を引っ張って引きずりもどすことで、彼女が自分自身の意中にあるのを認識し、さらに自分の肉棒を奮い立たせて、彼女の体を震わせるのだ。
「じっくり注ぎ込んでやる。最後の一滴まで飲み干せよ……!」
 ケンが噛み締めるように口にしたその言葉を、肩で激しく息をしているレミが聞いているかどうかは定かではない。
 かくして、さっき以上に強く腰を突き上げて、ケンは溜めていたものを思いきりレミの中にほどばしらせる。彼女の子宮の中で、トシとケンの精液が渦巻く。
「ああ……あ……いやぁあ」
 自分の子宮の中で起こっていることに、レミは涙を流しておののき、震え上がる。

   ‡

 あなたに、今のママはどううつってる?
 きっといやらしい女の人にしか見えないよね。
 パパ以外の他の男の人のオチンチン入れられてよろこんでるんだもん。
 まえまであなたがいたところに、たくさんスペルマながしこまれて。
 ママ失格よね、わたし。

 ――ねえ、のろって。
 もう二度と、一生子供が生めないようにわたしをのろって。
 それから、全くアソコが感じないようにわたしをのろって。

 それでわたしがすくわれるなら。
 それでわたしがしずかな生活をとりもどせるなら。

   ‡

 鏡の前に二人はいた。
 スツールの上に藤吾が全裸でどっかりと座り、彼の腕には裸のレミが抱えられている。
 レミの白い下半身はMの字を描いていた。体には一本の非常に長い麻縄が、乳房の上下や首、ウエストのくびれや太ももにを縛り付けている。後ろに回された腕にもまたその麻縄がしっかり巻き付いていて、ぱっくりと開いた赤貝のような恥襞を手で覆うことができない。
「鏡の前でこうやって愛し会うのが俺の夢だったんだ」
 そう言いながら藤吾は、ギンギンに勃った剛直をレミの陰唇の奥へと侵入させる。
「いや……ぐぅう、裂けちゃう……いた、あ、あはぅう!」
 見事にレミの膣は藤吾の一物をすっかり飲み込んでしまった。
 一部始終は鏡が見つめる。しっかりと繋がった藤吾とレミは、その鏡に映る自分達を意識した。
「見てみろよレミ、お前のオマンコが俺のチンポを美味しそうにしゃぶり尽くしてるぜ、ええ? いい光景だぜ」
「……いやぁ、……ひあっ」
 藤吾がぶるっと腰を揺すると、彼の太い肉茎もレミの膣内で淫猥に踊る。亀頭が子宮口をくすぐり、肉のえらが粘膜をえぐる。
「ほら、見ろって」顔を背けるレミの髪を鷲掴みにして無理矢理鏡に向けさせる。「これが俺たち夫婦の真の姿だ。これから互いに秘めていたものをぶつけあって、愛を育むんだ」
 回すように腰を動かし、レミの膣をさらに抉る。
「ひあぁ、いやぁ」
「嫌とか言う割には、どんどんアソコが濡れて来てっど」
 彼の言う通りであった。藤吾の肉棒とレミの肉襞が交じり合わさるところから、やや白く濁った粘っこい液体がじわりと湧き上がっていた。藤吾はそれを指にすくい取ると、レミの頬に擦り付けてみせる。
 再び藤吾は腰を動かす。今度は時々本来の突き上げる動きを入れながらも、ひたすらグラインド運動に徹する。腰を動かしながら、上下に張られた麻縄の間に佇む乳房をたぷたぷと揉みしだく。揉むというよりは、手のひらで転がしてその感触を楽しんでいるというか。
 かすれたレミの喘ぎ。おとなしい中にも、彼女のボルテージは上がっている。膣の蠢きをその肉棒で感じ取りながら、藤吾はそれを確信する。
「お前の体はどんどん俺に従順になっていくな。これでお前自身も完全に服従してくれればな。でもまぁ、いやが応でもそうさせることはできるぜ」
 グラインドが激しいピストン運動に移る。藤吾がスツールから立ち上がると、そのピストン運動はいよいよ本格化する。
「あぁ、なかなかいいぞレミ。お前のマンコはよく締まる」声に出して喘ぐレミの、聞こえているかどうか疑わしい耳の側で誉める藤吾。「ごほうびだ。いつも外に出しているが、今日は中に出してやろうな」
「あぁあ……い、いや! それだけは絶対にいや!」
「なんでだよ? お前は今俺の妻で。妻というのは普通は中出しオッケーだぜ」
「そんな、妊娠しちゃう……んうっ、ひっ」
「いいじゃねぇか。今からちゃんと子供の名前でも考えてろよ」
 レミは悲鳴とも嬌声ともつかない声をあげる。
「存分にセックスしような。……お、そろそろ出そうだ。しっかり受け取れよぉ。ほら、おら、うんっ!」
 一突き、二突き、三突き。
 腰で突き上げる度に、藤吾はレミの子宮に精液を送り込む。しかし、最後の一滴まで出し切った後も藤吾の陰茎はレミの中にあったままだ。傘を開き切った亀頭はまだレミの膣壁に食い込んでいたし、肉茎も萎えこそはしたがレミの中でしっかりと大きな亀頭を支えていた。
「いやぁ……妊娠するの……いや」
「何を言っても無駄だ。お前はもう妊娠するんだ。子供の名前とおっぱいの味。せいぜいそれを気にしてるんだな」
 目からぼろぼろと涙を流すレミに、藤吾はそう吐き捨てるように言うと、ゆっくり彼女を床に下ろす。手足の自由のきかないレミは、脚をM字に開いたまま頭と両すねをつけてうつ伏せになる。開きっぱなしの肉襞からは藤吾の白い精液がこぼれて、ぽたりぽたりと床に落ちる。

   ‡

 日が沈むまでレミは三人に犯され続けた。
 トシとケンは、出せる精を出し切ったといった様子で、全裸で横になってぐったりしていた。
 今レミはトドのあぐらの上で交わっている。
 硬くなった乳首を舌先でなめ回し、トドはゆっくり腰を動かしている。
 トシとケンはひたすら激しかったが、トドは全く正反対であった。彼はレミの体を撫で回しながら、ゆっくりと抽送を続ける。藤吾でさえ、これほどに優しいセックスをしてくれたことはなかった。
「レミさん、中すごくあったかいですよ。何度も何度もセックスしても、やっぱりこれが気持ちいいっス」
 ちゅぷちゅぷと愛おしく乳首をしゃぶるトド。レミの口から思わず甘い息が漏れる。その息の音をトドは聞き漏らさない。
「感じてるんスね、レミさん。僕、初めてにして最高の人と当たったのかな? なんだかセックスしてて涙出るくらいうれしいんっス」
 心の底から出ているような、真摯な言葉。膣をまさぐる彼の肉棒に感じてよがり声を上げながらも、レミはその理由を聞きたくなった。
「んぅ、……どうしてなの……? 私はダメな女よ……」
「ダメでもいいっス。僕、レミさんに惚れました。何かにつけて僕らボコった仕返しに、ゴリの嫁を輪姦そうってトシさんとケンさんでやってきて……。僕も純粋に復讐のつもりでやって来たんっス。でも、レミさんみたいな人が嫁だったなんて信じられないっす」
「こんな形で惚れられても……」
 呟くようにレミは言葉を吐く。惚れられてもレイプには変わりなく、望まない他人の子供を身籠らないとならないということも変わらない。
「僕、がんばるっスよ。レミさんが、まっ先に僕のナニにしゃぶりつくくらい、気持ちよくさせてあげるようにしますから」
 トドの腰の動きが早くなる。
「ちょ、ちょっ……いやっ、あ、あ!」
 スパートをかけた後に再び腰の動きがゆっくりになると、トドの肉棒から精液が噴き出す。
 代わる代わる三人に犯され続け、彼女の子宮には、トシとケンとトドの精液が入り交じっていた。肉襞さえ彼らの精液で白く濡れそぼっている現状では、妊娠は確実に思えた。見知らぬ三人の、しかもその誰のかもわからない子供を身籠ることになる。
 だが、流す涙は流し切ってしまった。しかももう今さら悲しみにくれることもなかった。
「……私って、不幸すぎる……」
 トドの陰茎が抜かれ、床に寝転がされたレミは涙目でただそう呟いた。

 

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