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２００１年１月７日
「……はい完成。痛くなかったでしょ？」
女刺青師はそう陽気に言ってにっこり微笑むと、りなの横腹をぽんぽんと叩く。
「ふぅ、」
スツールに腰掛けていたりなは、恥ずかしさのあまり網タイツの太ももをきゅっと閉じ合わせた。
その彼女の左乳房の下あたりに薔薇のタトゥー。それを見て刺青師は自画自賛する。
「まあこんなもんかな。いつも店でやってるもんだからちょっと集中できなかったけど、まぁでも調子良かったから、結果的にはうまいこといったかな」
だがすぐに刺青師の目の焦点はタトゥーからりなの裸体全体にうつる。
「しかしまぁ、出張して刺青彫るなんて初めてだわ。しかもこんなお屋敷で、お相手が裸の女の人なんて……。おマタにおケケもないしね。…ねぇ、やっぱりあなたあの男の人の牝奴隷なんじゃないの」
「で……ですから、あの人も言ってました通り、私はその……」
「いいのよ笑わないから。うちはＭ専科の風俗とかお得意さんにいたりするから、その方面は免疫あるし」
「いや、そんなんじゃないんで――」
「じゃあなんで裸なのぉ？ ふつう考えたらアヤシイじゃん」
女刺青師は興味津々にりなの裸に顔を近付ける。おもわずりなは胸を腕で隠そうとするが、すかさず両手を押さえられてしまった。
「ふふん、知らない人の前で裸になってるから緊張してるのかな？ 乳首ピンピンじゃない」
「ぅあ……い、いやっ、見ないで下さい……」
「いいのよ、ずぅーっと見つめててあげるから。目一杯感じてていいのよぉ」
すっかり敏感になっているのか、女刺青師が乳首に息を吹き掛けるとりなは喘ぎをかみ殺してきゅっと肩をすくめる。それに気を良くして刺青師はさらに言うことをエスカレートさせる。
「いい？ 今だけ私は貴女の女王様。今からする質問に正直に答えないと、このピンピンに勃たせた乳首をつねります」
そう言うと彼女はりなの乳首に指でジャブを連続で繰り出す。
「はぅ、あっ、あんっ！」
「わかったのかなぁ、りなちゃん。うんん？」
「あっ、あんっ、あっ、……わかりましたっ、わかりましたから乳首いじめるの辞めて下さいぃ」
目に涙をにじませて必死に訴えるりなの姿はいじめられっこそのものだ。彼女のその様子が女刺青師のＳっ気を一層掻き立てる。
「よおし。じゃあ女王様の質問その一。ずばり依頼主の大司さんと何回くらいエッチしましたか？」
「か、数えたことないですぅ」
りなの顔は瞬く間に真っ赤になってしまう。
「ふぅん、数えられないくらいセックスしてるんだ。なるほど、服着ないでそんなヒラヒラした小さいエプロンみたいなのしかつけてないのはそういうことかぁ。ふふ……エロエロだね」
そう言いながら女刺青師はりなの両肩を強く揉む。ダイレクトにツボを押されてすっと力が抜けそうになった。
「あんっ、そんなこと……」
「じゃあやっぱり大司さんのスペルマ飲み放題なわけだね」
「……ぅぅ」
「あらら、図星ですか。いっぱいフェラチオしたのね、オチンチン大好きでしょうがないのね、……うん？ どうなの？」
硬く尖った乳首に女刺青師の指がかかりそうになる。
「うぅ……はい、好きです。大司さんのオチンチン大好きですぅ」
「あっはっは。三度のメシよりオチンチンですかぁ？ 上の口で下の口で……ああもう想像しただけでエロエロよねぇ」
なんとか乳首をつねられるのは避けられたが、かわりに掌で乳房をぽむぽむと弾ませられる。
逃げられなかった。この刺青師のいう通り、正直に答え続けるしかないのだ。
乳房を弾ませていた彼女の両手は、次にりなの恥骨あたりを撫で回しはじめる。
「じゃあこの中にも一杯そそがれたんでしょ？」
「え、何を――」
「カマトトぶってんじゃないの。スペルマ中出しされたんでしょ？ うん？」
「――はい……たくさん」
「たくさんっ！ ……数えきれないほどセックスした上に『たくさん』中出しされたときましたか。アツアツですねぇ。産む気マンマンですか」
「はい」
さっきまでと違って、どこか力強い返事であった。なにか強い決心を裏に秘めていることは、女刺青師にもわかった。
「ほんっとうにアツアツなことで。家ン中で裸で一日セックス三昧、トロトロののろけっちゃってますねぇ、ええっ？」
りなの背中に飛びかかり、女刺青師は彼女の尖り切った乳首をぐりぐりといたぶりつねる。
「ぅあっ、ひぎぃぃぃっ！」
「ほらほらっ、おのろけ女に喝いれてやんなきゃな、ほれほれ」
「痛いっ！ 痛いっ、ひいいいい！」
ぐいぐいと自分の体をりなの背に覆い被らせて、なお女刺青師はりなの乳首をいじり回す。
しかし左右に強く捻り回しながら、彼女はりなの耳もとで優しく囁く。
「……幸せになりなよ、牝奴隷ちゃん」
それがりなの心の中に澄んで響く。 |
