成長日記 冒険記
ゼン爺の成長日記
  第2話「機械仕掛けのアッカノン」
さて、ついにノームのウィザード、その名もゼンとしてノーラスに降り立った僕。
画面上にはなにやら大量のウィンドウがこれでもかと表示されている。このままではズバリ言って邪魔くさいので、当面必要なかろうと思われるウィンドウ(注1)は次々と閉じてゆく。こうしてウィンドウの整理がついたところで、ゆっくりと現状を把握することにしよう。
 
EQJでは恐ろしいことに、開始直後から極めて突き放された現状に置かれる。これから何をしていいやら、さっぱりわからない。そんなときはまず、現状をしっかり把握することが大切なのである。

 
ということで周囲をながめる。
 
ぐるり。
ぐるり。
ぐりぐり。
 
キー操作を駆使して周囲を見回したところ、どうやら洞窟状の場所にいるようだ。あちこちに建物らしきものもあるところを見ると、この洞窟そのものがノームの街、アッカノンなのだろう。
 
「/」とチャットウィンドウに打ち込んでみると(注2)、案の定、「アッカノンには〜人プレイヤーがいます」と表示された。よしよし。

 
続いて「i」キーを押して(または画面上部ウィンドウセレクターから選択して)、所持品を見てみることにしよう。
 
開始直後の状態で所持品は6個あるようだ(注3)。まず食料と水。なにやら頼りない短剣。さらに魔法が2種類。
 
そして・・・Registration Letter・・・なにかの手紙だ。

この手紙。これがきっと今後の指針を示してくれるに違いない。

手紙にカーソルを合わせて右クリックをしてみると、手紙の内容を読むことができる。
曰く、
 
「Library Machanimagicaへようこそ。
このRegistration LetterをEldritch CollectiveのウィザードのマスターであるTobon Starpyreに持って行け。彼がおぬしの新しい研究と訓練を始められるようにしてくれるだろう。」

 
と書いてある。
難解きわまりない内容である。知らない名詞のオンパレード。
ま、とりあえずわからない単語は放っておくとして、「このRegistration Letterを(中略)ウィザードのマスターであるTobon Starpyreに持って行け」と言うところは理解できる。つまりウィザードのマスター、すなわち僕の先生に当たる人物であろうTobonというNPC(注4)を探して、この手紙を渡せばいいのだな。
 
ではどこにTobonさんはいるのかと言うことだけど、手紙の文脈からしてLibrary Machanimagica、またはEldritch Collectiveなる場所を探せばいいと考えられる。とは言っても僕はそんな場所は知らないんだけど・・・。
 
と、周囲を見回すと、生まれ立った場所のすぐそばにきらびやかな建物が建っている。そして看板には「Library Machanimagica」と書いてあるではないか。
 
・・・。
・・・。
・・・。
 
近っ!
 
ということで、あっさりと目的地を発見した僕は、Library Machanimagicaの中へと入り、無事にTobonさんを発見することができた。そして手紙の指示通り、手紙をTobonさんに渡すと・・・(注5)
 
ぱーらっぱ、ぱらぱぱー!
 
盛大なファンファーレ音が鳴り響くとともに、経験値とローブ、そしてお褒めの言葉をTobonさんより頂くことができた。しかも、もらったローブはTobonさんとおそろいである。思わず喜びのダンス(注6)をしつつ、そろそろ街を出て修行しなければな、と思う僕なのであった。
 
ちなみにもう一つの謎の単語「Eldritch Collective」はノームの魔法使い集団の名前でした。

ゼン爺の合計プレイ時間 25分

注釈
(注1)当面必要なかろうと思われるウィンドウ:
個人差はあるものの、レイドウィンドウやミュージックウィンドウなんかが相当する。と思われる。
 
(注2)「/」とチャットウィンドウに打ち込んでみる:
「/」とだけ入力すると「/who」と打ち込んだのと同様の効果が出る。「/who」は単独で使うと自分のいるゾーンにいる人の一覧と、自分のいるゾーンの名前が表示されるコマンド。
 
(注3)開始直後の状態で所持品は6個ある:
開始直後の所持品は、職業と種族によって変わるので、他の職業や種族だとまた違ったものを持っているかもしれない。
 
(注4)NPC:
ノン・プレイヤー・キャラクターの略。プレイヤーが操作しているキャラクター以外の全てのキャラクターはNPC。モンスターや店の売り子、そして今回のようなギルドマスターなど。
 
(注5)手紙をTobonさんに渡す:
渡したいアイテムを左クリックで持ち上げ、アイテムの張り付いたカーソルを渡したい相手に重ねて左クリックをすることで、アイテムやお金を他のPCやNPCに渡すことができる。
 
(注6)喜びのダンス:
「/dance」と言うコマンドで、踊り・・・のような動きをすることができる。


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