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第3話「はじめての戦闘・・・の前に」 |
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無事、ウィザードギルドのマスターに会い、手紙を届けることで報酬のローブを得ることができた僕(注1)。
そろそろ街の外に出て、戦闘の修行を積まなくては。ってなわけで、僕は早速街の外へ向かって走り・・・出すのかというと、それはちょっとまだ早い。 ここ、「Library Machanimagica」と言う名のギルドホールにいるあいだに、今後の戦闘を有利にするためにやっておくことが二つ三つあるのだ。
まずは前回手紙を届けた相手、Tobon Starpyreにスキルを習おう。
エバークエストでは1レベルごとに5ポイントのアビリティーポイントが与えられる。それを各職業のギルドマスターのところで消費することで、スキルを成長させることができるのだ。 スキルはアビリティーポイントを使用しなくても、スキルを使っていれば自然と上がっていくので、無理にポイントを使用することはない(注2)んだけど、最初のうちは5ポイントの差が大きいので思い切って使ってしまってもいいと思う。
そんなわけで、僕は初めからある5ポイントのアビリティーポイントを、全部「刺突剣」スキルに割り振ってしまった。 ウィザードといえども、序盤は魔法だけで戦闘をこなせるわけではない。魔法で傷ついたモンスターに、いかに手早くとどめを刺せるかは、結局手に持った武器のスキル(注3)の高低にかかっている気がする。
ま、少なくともスキル0のまま戦闘するよりは、レベル上げが楽になったことだろう。
さて、さらにこの建物内で、もう一つ野暮用をこなさなくてはいけない。
今度は、同じ建物の隣の部屋にいる、Xalirilan Zarinokosalio(読めんわ)という人のところへ行く。僕の情報網によれば、この人がノームのキャスター用の初心者アーマークエスト(注4)をくれるらしい。
というわけで、Xalirilan Zarinokosalioに会った僕は、この人と会話を進めたわけだけど、この時点ではクエストを進めるつもりはないので、詳細は割愛させてもらいます。 いずれ、レベルが上がったらこの人も再登場する予定。とにかく、ここで重要なのは、この人と会話を進めると、初心者アーマークエストに使用する、合成用のコンテナ(注4)をもらうことができる、ってこと。今回の目当てはこのコンテナなのである。
エバークエストは初期段階だと8種類しかアイテムを持ち運ぶことができない。この数を増やすにはバックパックやボックスといった、いわゆる「コンテナ」タイプのアイテムを手に入れるしかない。そこで、このクエストを利用して、タダでコンテナを手に入れてしまおうというわけだ。しかもこのコンテナは、容量が10で、収容可能サイズはラージ、という代物で、魔法の品物でないコンテナの中では結構優秀な部類に入るのだ。重量が少し難だけど、会話だけでもらえるにしては結構おいしい。(これで合計17のアイテムを所持
できるようになった。)
最後に、最初から持っている魔法を魔法書に書き写し、さらにそれを覚えて、やっと準備完了だ。
かくして、初期装備の短剣、魔法二種、ローブ、そしてコンテナを用意した僕は、ついに生まれた街アッカノンを飛び出し、スチームフォント山脈へと繰り出したのだった。
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36分 |
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注釈
(注1)報酬のローブを得ることができた:
第二話参照。
(注2)無理にポイントを使用することはない:
アビリティーポイントを使った上達法は、緊急的にスキルを上昇させたいときにピンポイントで使用する、という用途であって、基本的には大半のスキルは「スキルを使うことで」上げるのが普通。将来的にはポイントが数十単位で余るので、ポイントの割り振りには余り神経質にならなくてよいと思われる。
(注3)手に持った武器のスキル:
ウィザードの場合、初期装備は短剣なので「刺突剣」を上昇させたが、選択した職業によってこれは異なる。どのスキルを最初の武器戦闘で使うかは、持っている武器にマウスを合わせ、しばらく右クリックし続けるとアイテムの詳細を見ることができるので、そこで確認可能。
(注4)初心者アーマークエスト:
種族・職業ごとに用意されている、レベル5〜15のキャラクター向けのクエスト。それぞれの職業のギルドから受けることができ、達成することで序盤にはおいしい装備の数々を手に入れられる。ただし、一部の種族・職業にはこの種のクエストが存在しないので、注意が必要である。
(注5)合成用のコンテナ:
コンテナというのは本文中にもあるように、アイテムの中にアイテムを格納するという形で、アイテムの所持数を増加させることのできるアイテム。合成用のコンテナというのは、中に正しいアイテムを格納した上で「合成」ボタンを押すと、別のアイテムを作成することができる、と言うタイプのコンテナ。他に裁縫箱や弓矢作成キットなどがある。 |
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