成長日記 冒険記
ゼン爺の成長日記
  第16話「キング・ゾーブの峡谷」
ハイパス・ホールド生活を始めた僕(注1)
 
ハイパス・ホールドは、オーク、ノール坂の上、ノールゾーン際、の3つが基本的なキャンプポイントなので、3グループ18人までは遊ぶことが出来るキャパシティーがあると考えていい。
 
ところが、その日僕がログインしてみると、ハイパス・ホールドには既に20人を越えるプレイヤーがひしめいているではないか。ハイパス・ホールド大盛況である。
 
そんな混雑を極めているハイパス・ホールドでも、とりあえずOOCでグループを捜して、6人のグループメンバーをそろえることは出来た。
 
どうやら同じようにあぶれている人はいるらしい。でも、すでにハイパス・ホールドのどのキャンプポイントも先客グループがいるという状態だ。
 
うーん、どうしよう。狩り場がないぞ。
 
するとグループメンバーの1人がこんな提案をしてきた。
 
「ミノ(注2)を狩りませんか?」

ほう。ミノですか。そういえばこの近くには、我が故郷のスチームフォント山脈と並ぶミノタウロスの名所(注3)、キング・ゾーブの峡谷(注4)があったな。
 
まだ行ったことがないので、そこのミノがどのくらいのレベルかは知らないけれど、行ってみたいかも。
 
ってなわけで、混雑しているハイパス・ホールドを一時離脱し、東カラナ平原からキング・ゾーブの峡谷へ行ってみることになった。
 
ハイパス・ホールドをカラナ平原側に抜けると、すぐに平原が広がっているというわけではなく、まずは峡谷の山道を下山することになる。
 
この山道は、欄干のない細い山道がうねうねと蛇行していて、うっかりよそ見をすると谷に墜落しかねないという危険な場所だ。
 
噂によると、もし誤って墜落すると10000ダメージとかを受ける場合もあるらしい。

そんなちょっとだけ危険な山道を駆け下りると、そこがケイノスまで広がるカラナ平原の入口だ。
 
目的地であるキング・ゾーブの峡谷は、ここから少し北に行ったところにある。まばらに低木が生えている東カラナ平原を、時折遭遇する危険なモンスターを避けながら北上する。
 
しばらく北に進むと、すぐにまた平原から峡谷に地形が変わった。峡谷を少し進むと、そこでゾーニング(注5)だ。
 
この先がどうやらキング・ゾーブの峡谷らしい。
 
キング・ゾーブの峡谷に入ると、そのゾーンはまさに峡谷といった感じの、切り立った崖に囲まれた細い道で構成されたところだった。
 
ゾーンに入って少し進むと峡谷が分岐路になっていた。
 
その道から道へ、泥の固まりのようなモンスターや、お目当てのミノタウロス、それに恐ろしいイビルアイ(注6)などが行き来しているのが目に入った。

これ以上進むのはこのレベルでは危険だと判断した僕らは、ゾーンすぐそばの分岐路の前でキャンプを張り、分岐路周辺を行き来しているミノタウロスと泥の固まりモンスターを引っ張って来て倒すことにした。
 
ミノタウロスの色はレベル14の僕から見て青から赤といったところだ。どうやら我が故郷のミノタウロスよりは強いが、ミノタウロス・ヒーロー様(注7)よりは弱い、といったくらいのレベルらしい。
 
赤いミノタウロスもグループでなら十分倒せるくらいのレベルのようだし、どうやらここも適性レベルの狩り場らしい。
 
一回のプルで2匹・3匹とモンスターがやって来るという、割とリンクのきついところのようだ。
 
しかし、ゾーン際の峡谷は戦うスペースが広いということもあって、Rootを駆使してモンスターを各個撃破する、いわゆるパーキングの練習にはもってこいと言えそうだ。

結局数時間の狩りで、レベル15の目前まで経験値を稼ぐことが出来た。
 
かの有名なミノアックス(注8)は残念ながら出なかったけれど、いつものハイパス・ホールドを離れていい気分転換が出来た一日だったんじゃないかなー。
 
ゼン爺の合計プレイ時間 1日19時間28分

注釈
(注1)ハイパス・ホールド生活:
ハイパス・ホールドのハイ・キープへの入口は、どのクラスでもバインドし、そこをホームポイントに設定することが出来る。ハイ・キープ内には銀行や売場、食料販売店がそろっているので、ハイパス・ホールドとハイ・キープを行き来するだけで、レベル10台の間はある程度レベルを上げることが出来る。
 
(注2)ミノ:
ミノタウロス(a minotaur等)の略。人間の体に牛の頭という、比較的有名なモンスター。
 
(注3)スチームフォント山脈と並ぶミノタウロスの名所:
スチームフォント山脈には通称ミノケイブと呼ばれるミノタウロスの洞窟がある。中にはレベル10程度のミノタウロスから、レベル30前後のミノタウロスまでいる。
 
(注4)キング・ゾーブの峡谷:
東カラナ平原とラニーアイの開放地を結ぶゾーンの名称。ビホルダー・メイズという呼称もあり、むしろこっちが一般的かもしれない。ここでは「/who」コマンド入力時の表記に準じている。
 
(注5)ゾーニング:
ゾーンの境界線を越えること。
 
(注6)イビルアイ:
巨大な浮かぶ眼球型モンスター。気色悪いモンスターだが見た目とは裏腹に手強く、強力な魔法を連発してくるので危険度が高い。キング・ゾーブの峡谷にいるイビルアイは、ノーマルなものはレベル20程度だが、まれに出現する固有名詞つきのものは、レベルが20台後半から30近くにまで達するものもあるので注意が必要だ。
 
(注7)ミノタウロス・ヒーロー様:
スチームフォント山脈名物のミノタウロス・ヒーロー(a Minotaur Hero)のこと。まれにスチームフォント山脈に出没しては、のどかに狩りをしている初心者達を根こそぎ轢き殺すナイスガイ。オアシスのLockjawやサンド・ジャイアント、コモンランドのヒル・ジャイアントやグリフィンに相当する危険モンスター。
 
(注8)ミノアックス:
ミノタウロス系のモンスターがまれに持っている斧。非常に強力、というほどのものでもないが、店で売っている武器よりはやや強く、見た目が普通の斧よりもかっこいい。斧が出ると何か得した気分になる。


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