成長日記 冒険記
ゼン爺の成長日記
  第23話「カエル人間の国」
トロルの生まれ故郷の街グロッブのある沼地ゾーン、イノシュール沼にはガックと呼ばれる深い、深い、深ーいダンジョンがその入り口を開けている。
 
ガックは、フロッグロック(a froglok)と呼ばれるカエル人間たちの住処になっていて、その内部はガック上層とガック下層に分かれている。上層と下層では、モンスター(というか主にフロッグロック)のレベルが格段に違っていて、上層はレベル10台から20台、下層は30台から50台向けのダンジョンといった感じだ。
 
今回、僕と、僕と一緒に組んでもらったグループのみんなとは、このガック上層へ乗り込んだのだった。
 
ガック上層にいるフロッグロックは、一般的な種族にとっては初期状態ではファクションが高く(注1)、こちらに襲いかかって来ない。
 
僕ら一行は、全員初めてのガック上層だったので、まだフロッグロックに対するファクションも高く、フロッグロックの目の前まで行っても、襲われることはないようだ。

今からここでフロッグロックを倒し続ければ、すぐに今の高いファクションも下がって、襲われるようになっちゃうとは思うけど、今だけは安全だ。
 
安全なのをいいことに、うろうろうろうろと、ダンジョン内部を駆け回る。ガック上層の入り口付近には、黒い盾を出す蜘蛛(a giant heart spider)、魔法使い用のアイテムを出すa froglok scryer、首輪や槍を出すa froglok squire、といったレア・モンスターの出現ポイントがあって、それぞれがキャンプポイントとして成立している。
 
ダンジョン内を駆け回ってみると、すでにscryerポイントには先客がいるようだった。そこで僕らは、空いていたキャンプポイントであるsquireのポイントで、今回はキャンプをすることにした。
 
今のところフロッグロックには襲われないので、squireが出現するはずの場所まで、フロッグロック達のまっただ中を、スルスルとすり抜けて進む。
 
襲われるようになったらこんな事は出来ないなぁ。Invisibilityの魔法を使うしかないかな、そうなったら。
 
squireポイントまで到着すると、squireの出現ポイントには別のフロッグロックが立っていた。どうやらはずれらしい。PHというヤツだな(注2)。これを倒さないと、squireの出現チャンスはない。

周囲の安全を確かめて、いよいよ戦闘開始だ。
 
「ゲロゲェェェェェロォォ!」
 
こちらが襲うと、PHのフロッグロックも、まるきしカエルそのものの雄叫びを上げて反撃してきた。さらに、巡回(注3)らしいフロッグロックも戦闘に加わってきて、初っぱなから激しい戦闘になってしまった。

エンチャンターのいないグループで、しかも戦うスペースも狭い。普通に二匹相手に小細工なしのガチンコで戦う僕ら。
 
どうなることかと思ったけど、思いのほかフロッグロックの実力は大したことがないようだ。地道に一匹づつ退治して、無事フロッグロックを撃退することが出来た。
 
PHのフロッグロックを倒した僕らは、さらにすぐそばの広間へ移動して、squireポイントを監視しつつ、周囲のフロッグロックをこの広間へ引っ張って来ては倒し、経験値とお金を稼ぐ。
 
この辺りのフロッグロックは、今の僕のレベル21からみて、水色か青が多い。
 
リンクが激しく、一回に複数のフロッグロックがやって来ることが多いので、レベル的にはちょうどいい感じだ。

今度は戦う場所が広いので、パーキング等の戦術(注4)も併用しつつ、サクサクと狩り続ける。
 
一体何匹倒したものか、気が付けば床にはフロッグロックの亡骸が散乱していた。
 
そして、さらに倒し続けていると、ついにsquireの出現ポイントに、目的のヤツが現れた。
 
「やぁ、a froglok gaz squire」
 
「ゲロゲェェェェェロォォ!」

戦闘開始だ。しかしレア・モンスターのsquire君といえども、この辺りの他のフロッグロック同様、僕から見て青いレベルだ。6人がかりで襲われたらひとたまりもない。
 
数十分待ってやっと現れたsquire君は、わずか数十秒で地に倒れたのだった。squireの死体からは、軽くてそこそこ強い首輪(注5)が取れた。まぁ、まぁのアイテムかな。
 
こうして首輪と経験値とお金を稼いだ僕らは、ホクホクとしながらガックをあとにして、明るいフリーポートの街へと戻って行ったのであった。

ゼン爺の合計プレイ時間 4日2時間45分

注釈
(注1)ファクションが高い:
faction。直訳すると派閥。「ファクションが高い」というのは正確に言えば、「そのファクションに対する評判が高い」という内容を意味する。エバークエストの一部のNPCは、ファクションと呼ばれるグループに所属していて、そのファクションに対して良い行いをすれば、そのファクションに所属するNPCに好かれ、逆に敵対行為をすれば嫌われる。たとえばクラッシュボーンのオークを倒すと、オークのファクションは下がり、ケレティンのエルフのファクションは上がる。
 
(注2)PH:
Place Holderの略。直訳すると「場所を埋めている者」と言った感じ。レア・モンスターの出現ポイントにいる、はずれのモンスターのこと。PH(=はずれモンスター)を倒し続けると、まれにそのポイントにレア・モンスターが出現する。
 
(注3)巡回:
roamerとも呼ばれる。固定ポイントに立ち止まらず、ダンジョン内をうろうろ歩き回っていているタイプのモンスター。計画的にキャンプをするにあたって、巡回は管理しにくく、やっかいな存在である。
 
(注4)パーキング:
第十一話参照。
 
(注5)軽くてそこそこ強い首輪:
a froglok gaz squireの出す首輪はCollar of Undead Protection。AC:5、SV Disease:+7、SV Poison:+7。


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