成長日記 冒険記
ゼン爺の成長日記
  第36話「白い大陸の白いオーク」
前回の続き。
初めてのベリオス大陸についた僕ら。これからどうするのかを今回のグループリーダーに聞いたところ、今いるアイスクラッド・オーシャンの隣のゾーンまで行き、そこの入口近くにあるオークのキャンプで狩りをしよう、ということになった。
 
アイスクラッド・オーシャンの陸地部分は、いくつかの大きな島が連結されている形になっているという。そこで、桟橋でInvisibility、SoW、そして空中に浮かぶことができる魔法Levitate(注1)を、全員にかけて進むことにした。島のいたるところに攻撃的なモンスターが徘徊しているので、Invisibilityは必須だし、島と島の間を行くにも泳ぐよりLevitateで浮かんで走り抜けた方が早いのだ。
 
走っていると、色々とおもしろいものが目に入る。
まず最初に目に入ったのは、巨大な塔(注2)だ。
 
塔の基部と頂部に、牙のような石柱が同心円状に何本もせり出している。いかにもおどろおどろしいこの塔も、聞いたところによると内部はダンジョンなのだそうだ。
 
ここで狩りはダメなの? と聞いたところ、エンチャンターやバードがいないと厳しい、とのことで却下された。また今度の機会に行ってみたいものだ。

島と島の間には、流氷が橋の代わりをするかのように、連続して配置されている。
 
空中浮遊をしている今回の我々は、この上を律儀に通る必要はないが、空中浮遊できない人はここを通れということなのかな。
 
でもその上にはモンスターが多数徘徊していたりするから、敵のいない海を泳いだ方が安全なような気もする。キャラクターは凍死することもないしね。
 
しかし、ここはなかなか危険なゾーンだ。普通に島の上を駆けていると、簡単に5、6匹のモンスターに囲まれていたりする。
幸いInvisibilityが、ここのゾーンではどのモンスターにも通用するようなので、Invisibilityがかかってる間は安全だけど、Invisibilityがなかったらとてもじゃないけど通り抜けられる気がしない。

 
特に目を引くモンスターはなんと言っても、ジャイアント(a forest giant等)系のモンスター達だ。アントニカで見たヒル・ジャイアントやサンド・ジャイアントに比べてほっそりとはしているが、やはりその巨体の存在感はすごい。髭長いし。
 
ところでこのジャイアントは、ベリオス大陸では重要なファクターを担っているそうだ。
 
ここへくるまでの間に船の上で聞いたところによると、ベリオスは世界背景として、ドラゴン族、ドワーフ族、そしてジャイアント族が三つ巴で覇権を争っている土地らしい。どの勢力に味方をするか、言い替えればどの勢力と敵対するかによって、他の勢力の態度が変わってくるのだそうだ。
 
いずれ、ジャイアントと敵対することになれば、このジャイアント達とも何度も戦うことになるのかもしれない。

そんなことを思いつつ、内心ドキドキしながらInvisibilityを駆使してモンスターの脇をすり抜けていくと、前方に巨大な橋が見えてきた
 
入口に大きな竜の意匠を施されたこの橋を渡って、隣のゾーンへ行くのだ。僕のノーラス生活史上でも最大級の橋を一気に駆け登る。
この橋の入口にも番兵のようにジャイアントが立っていて、つくづくこのゾーンにおけるInvisibilityの重要性を痛感させられる。
 
上に向かって大きく湾曲した橋の、ちょうど頂点に差し掛かろうかというあたりでゾーンをまたぎ、東の荒野というゾーンに入った。目的地はこのゾーンの入口のすぐそば、とのことなのでもうすぐだ。

 
橋を渡りきり、そのまま海沿いに北上すると、すぐにたき火の明かりと一軒の小屋があった。
 
この小屋の周辺にはRy'gorrという名前のオークの亜種が数匹たむろしている。このRy'gorrを狩るのが今回の目的だ。
 
Mezzer(注3)はいないものの、野外ということもあるし、ハーモニーや広いスペースを使ってパーキングをすれば、複数のモンスターが襲ってきてもなんとかなるだろう。
 
そんなわけで、ここでいつも通りのキャンプを始めることにした。モンスターのグレードが上がってはいるものの、やることはコモンランドやグレーター・フェイダークにおけるオーク狩りとあまり変わらない。プラーが引っ張り、待ちかまえた残りのメンバーがそれを叩く。それの繰り返しだ。


このオークは戦利品として、STRの上がるイヤリングや、ベリオス大陸全般で出るベリウム製の武器(注4)を出してくれる。この辺が、旧大陸の同レベルのキャンプと比べてお得感のあるところだ。
 
そんなこんなで、このオークもどきを狩り続けた僕らは、いくつかのイヤリングと、大量のベリウム武器、それになかなかの経験値を得て、旧大陸へ帰って行ったのであった。
 
これで僕のレベルは33。ベリオスまで来るのはちょっと遠くて大変だけど、あと一つレベルを上げれば、アイスクラッド・オーシャンまでGGで飛ぶことができるようになる。そうすればもっとベリオス大陸に気軽に行けるに違いない。
 
未知の大陸での冒険を楽しみにして、もっとレベルを上げるとしよう。


 
ゼン爺の合計プレイ時間 8日9時間2分

注釈
(注1)Levitateの魔法:
空中浮遊ができるようになる魔法。この魔法をかけられた対象は、上昇することはできないが、自然落下のスピードがゆっくりになり、地面や水面の数十センチ上方で浮遊することが可能になる。なお、この魔法を唱えるには触媒として、一回につきBat Wing(コウモリの羽根。コウモリ系のモンスターを倒すか、触媒を売るNPCから買う)が一枚必要になる。Bat Wingがなければ唱えることは出来ない。
 
(注2)巨大な塔:
内部は凍てついた影の塔(英名Tower of Frozen Shadow。通称ToFS)、というダンジョン。
 
(注3)Mezzer:
MEZをする人。つまるところ、エンチャンターやバード、ネクロマンサー。なお、MEZとは敵を寝かす魔法全般のこと。
 
(注4)ベリウム製の武器:
Velium Long Sword等。旧大陸(アントニカ、フェイダー等)におけるファイン・スチールの武器に相当する。攻撃力、攻撃速度、ともにファイン・スチールと変わらないが、Veliumという魔法の鉱石で出来ているため、魔力が込められている点が大きく異なる。これによって、魔法しか効かないモンスターを攻撃することができ、また、攻撃中にランダムで微力ながら攻撃魔法が発動する。
 


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