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第40話「凍てついた影の塔で、鍵探し」 |
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またまたまたまたベリオス大陸。今日はベリオス大陸の入口ともいうべきゾーン、アイスクラッド・オーシャンまで戻り、そこにそびえ立つ「凍てついた影の塔」に行ってみることにした。
初めてベリオス大陸に来た日には、遠くから眺めつつ素通りしただけだったこの塔。中がどんな感じなのか気になっていただけに、いよいよ内部に潜入する機会が来て、期待感いっぱいだ。
塔の周囲には、ゴミクズが渦巻いているといった風情のあやしげなモンスターが大量にたむろしていて、Invisibilityなしには近づくこともおぼつかない。グループメンバー全員にInvisibilityの魔法をしっかりとかけたうえで、塔に接近する。
塔の入口は普通に駆け抜けるタイプのゾーン境界ではなく、クリスタルの洞窟の入口にある水晶玉と同じように、ここでは魔法の門のようなものをクリックして(または近づいて[U]キーを押して)中に入ることになる。
塔の中に入ると、入口すぐのところに先客のグループがいて、すでにそこでキャンプをしていた。
ところでこの凍てついた影の塔は、各階ごとにキャンプをして次の階へ行く鍵を手に入れ、その鍵を使って上の階へいく。それを繰り返してだんだん上層階へ進んでいく。という構造になっているらしい。そのため、今回初めてこの塔に来た僕らは、二階への鍵を持っているはずもなく、かといって一階にはすでに先客がいる、という状況で、早くも進路を断たれた形になってしまった。
どうしようかな、帰ろうかな、と思ってふと見てみると、どうも一階の敵は弱い。僕らと同レベルである先客グループの人たちにとっても、やっぱり一階の敵は少し歯ごたえがないようだ。彼らも鍵さえあればとっとと上の階へ進みたいに違いない。
そこで、こんな提案をしてみることにした。
うちのリーダー 「うちのグループとレイドを組んで、ばりばり雑魚を殺して鍵を出しませんか? 鍵は優先的にそちらに譲りますので」
さてどうかな。レイドにすると経験値の入りが著しく悪くなるようだし、拒否されてもしょうがないかな。と、提案の成否を半々くらいでみておいて、反応を待つことしばし。
あちらのリーダー 「OK。よろしくお願いします」
無事許可を頂くことができた。
ということで、こちら6名、あちら4名で、総勢10名のレイドグループを組んだ僕たちは、次から次へとモンスターを引っ張っては倒し、引っ張っては倒す、ということを開始した。
リンクが激しい上に、人数がいるために強気になったプラーのおかげで、下手をすると一回で4匹や5匹くることも度々だったものの、さすがに10人がかりで、しかも相手は水色メインとあっては物の数ではない。あっと言う間に屍の山が積み上がっていった。
この塔の「二階へいく鍵」というのは、一階にいるモンスターが倒れたときに、ランダムでそのモンスターが別モンスターとして蘇り、さらにそれを倒すと手に入るかもしれない、ということになっているらしい。この蘇る現象を「むける」と呼称することにした僕らは、モンスターが来る度に、「むけろー」「むけろー」と、呪詛のようにつぶやきつつ、モンスターを倒す。一階にいるモンスターならどれでも「むける」可能性があるのだ。
しかし、結局数時間のキャンプの末、「むけた」モンスターが二回ほど出ただけで、そのモンスターとて鍵自体を持ってはおらず、そのまま鍵を入手できずに引き揚げることになってしまった。そしてアイスクラッド・オーシャンにあるノームの集落で、お金と少しばかりのアイテムを分配した後、大きな成果もなく解散となったのであった。残念。
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9日11時間58分 |
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