成長日記 冒険記
ゼン爺の成長日記
  第44話「ゴッド・ハンド」
さて、前回の続き。
 
ついに到着したダンジョン、カエソラ。早速中へと入ってみると中には誰もいない、いわば貸し切り状態だった。これ幸いとばかりに、カエソラの一番人気のキャンプポイント、通称図書館へ向かうことにする。

 
カエソラはイクサーに似たトカゲ人間のアンデッドが主な出現モンスターのダンジョンだ。途中、アンデッドのいるエリアまでの、ほんのいくつかの部屋だけはInvisibilityで通り抜け、そこから図書館までは、モンスターを倒しながら進むことにした。
 
ここも他のダンジョンの例に漏れず、やはりそれなりにモンスターはリンクをするが、とりあえず図書館までの道のりのリンクは、そう激しいものではないようだ。せいぜい2、3体のアンデッドが来る程度で、エンチャンターがいた僕らのグループにとっては、なんの脅威でもないレベルと言っていい。
サクサクと図書館へむけて侵攻していく。

 
4・5回ほど戦闘と前進を繰り返すと、狭い隧道状のエリアが急に開け、ドーム状の空間に出た。そのドーム状の空間には、大きな建物が建っている。どうやらこれが目的地である図書館らしい。図書館には南北に入口があるみたいだけど、今回僕らがやってきたのは南口側だ。
 
図書館の南口の周囲にいる数体のモンスターを倒し、図書館前がクリアになったところでそこへ移動し、本拠とすることにした。あとはひたすらこの図書館前でプルを待ち、やってくるモンスターを狩り続けるだけだ。
 
ここのキャンプでは、図書館内に一匹、図書館の外の北側に一匹、さらに図書館エリアの隣のエリアに一匹、合計三匹のレア・モンスターを狙うことができるらしい。本当に三匹も回せるかは、僕らのモンスターの駆逐速度次第だけど、まぁ、気合いでなんとかなるんじゃないか、とはプラーの弁だ。

 
ここのモンスターでやっかいなのは、steletal warderという回復魔法を使うスケルトンだ。こいつがやってきたら、積極的にDDやStunを撃って、回復する前に倒してしまわないと、こちらの消耗が増してゆくことになる。ヒーラーは速やかに無力化、これは鉄則だ。
 
そんなこんなで、もりもりとモンスターを狩っていく。前評判通り、経験値の伸びもすさまじい勢いで、こういうときは本当にキャンプをしているのが楽しい。

 
倒し続けていると、何度かのリ・ポップに一回の率で、図書館内にspectral librarianというモンスターが現れる。運が良ければ、Spirit Tomeという当たりアイテム(注1)を持っているというレア・モンスターだ。ただでさえ経験値がいいうえに、レア・モンスターが出るとあっては、ますます言うことなしのキャンプだ。僕(ら)は目の色を変えてこれを撲滅する。
 
さて、このとき、僕がMLをしていたので、戦闘後にspectral librarianの死体を漁るのは僕の役目だ。拾う前から、周囲の「本だせ」「本!」「本引けー」というおまじないが聞こえる。運が良ければ出るという当たりアイテムは、本なのだ。 ・・・来た! 本!
 
おまじないが効いたのか、見事当たりアイテムのSpirit Tomeを引き当てることに成功した。左右の手に装備でき、見た目が開いた本、というアイテムで、WISとINTがそれぞれ6上がるなかなかのアイテムだ。

 
これで、狩りの後の抽選会にも気合いが入るな。と思いつつ、再び経験値稼ぎの狩りを開始する。 さらに狩り続けることしばし。また、spectral librarianが出現、これを退治することに成功した。再びMLの僕に期待が集まる。「本ひけー」「GOD HAND(注2)再び来い!」
 
・・・来た! 本!!
 
なんと、二回連続で本が出た。運がいい。これで狩りの後の抽選会の当選率も二倍だ。
げっへっへ。
 
と思ってさらに狩り続けると、またspectral librarianが出現、退治。で、拾う。

 

 

 
・・・来た!
      本!!!

半ば「マジカヨ」的な勢いで三連続のSpirit Tomeを引き当てた。これで、Spirit Tomeが必要なグループ中4人のうち3人は本を手にできる計算だ。いやー、ラッキーラッキー。ここまで当たりアイテムが続くと、今度は逆に、外れアイテムは本当に出るのか不安にさえなってくる。
 
さて、これで満足、とばかりにいよいよ引き揚げようとしたとき、プラーが「最後に湧いてるから一匹spectral librarianを倒していこう」と言うので、これまた倒した。で、四度目のloot。
 
・・・。
・・・。
・・・・・・き、き、来た! 本!!!!

 
なんと、四回連続で、Spirit Tomeが出てしまった! まさに今日の僕の手は、神の手である。これで、使用者全員にSpirit Tomeが行き渡ることになった。
 
ってなわけで、散々グループメンバーからも「神の手だ」「GOD HANDだ」と褒めそやされ、経験値もたんまり稼ぎ、抽選会をするまでもなくSpirit Tomeを手に入れた僕は、これ以上ない満足感を味わいつつ、この日の冒険を終えたのであった。
 
初心者アーマークエストの本とあわせて、ダブル・オープンブックだ。
イカスー。

 
ゼン爺の合計プレイ時間 11日18時間46分

注釈
(注1)当たりアイテム:
あるモンスターから複数種類のアイテムを戦利品として入手できる場合、出現可能性の高いアイテムを「コモン・ドロップ」とか「外れアイテム」と呼ぶ。逆に出現可能性の低いアイテムを「レア・ドロップ」とか「当たりアイテム」と呼ぶ。コモン・ドロップよりレア・ドロップのほうが常に高性能なアイテムかというと、そうでもないので注意が必要だ。性能ではなく、あくまで出現頻度の差でしかない。
 
(注2)GOD HAND:
直訳すると、神の手。英語版エバークエスト等で用いられている俗語(?)なんだろうか。戦利品に当たり外れがあるとき、当たりアイテムを引き当てると、その拾った人の手は「GOD HAND」ということになっていた。どれほど普遍性のある用語かはあやしいものであるが。
 


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