成長日記 冒険記
ゼン爺の成長日記
  第45話「永久凍土の洞窟」
今日はまた氷の世界へと足を運ぶことにした。といっても、例によってベリオス大陸というわけではない。バーバリアンの故郷ハラスのお膝元、エバーフロスト峰へ行き、そこに口を広げるダンジョン、パーマフロスト大洞窟へ行って来たのだ。
 
ここの適性レベルはおそらくレベル20台から30台前半といったところだろうか。この日までにすでにレベル40に達していた僕には、経験値的にはあまりおいしくないダンジョンだったんだけど、それでもここへ来たのには理由がある。
 
なんでも、このダンジョンに住むゴブリンのレアなやつが、ウォーリアのクラスアーマークエストに必要なアイテムを出すらしい。知人のウォーリア氏が、これを是非取りたいと言ってきたのだ。
 
ってなわけで、普段あまり行く機会のないアントニカ大陸西部へ行くことにした。生まれ故郷がこの地方である、という人を除けば、ある意味でベリオス大陸よりも遠いという感じがする場所だ。
 
とはいえ、今回はドルイドのCircle系の魔法でシュアフォール・グレードまで飛ぶことができたので、さほど時間がかかったわけではない。シュアフォール・グレードから、ケイノス・ヒルズ、ブラックバロウ、と抜ければもうエバーフロスト峰だ。

 
正門 裏口
目的地のパーマフロスト大洞窟は、エバーフロスト峰にその入口をもっているんだけど、実はこの入口というのが二ヶ所ある。一つは大きな砦の城門のような風体の、いわば正門。もう一つは、その脇に小さく開いた裏口だ
 
正門の方は見つけやすいけど、そこから入るとアイス・ジャイアント(an ice giant等)が数体いて危険だ。これはInvisibilityを使えば、まぁ回避できるんだけど、それも面倒くさい。
そこで僕ら一行は、特になんの注意もいらない安全な裏口から、パーマフロスト大洞窟へ入っていくことにした。

 
ダンジョンに入ると、ベリオスの「クリスタルの洞窟」に匹敵するほどに一面氷の洞窟だ。ダンジョン内には青白い肌をした氷のゴブリン(an ice goblin等)たちが、これでもかと徘徊している。
 
「/OOC」コマンドで確認したところ、目的のものを持ったレア・ゴブリンが出る通称Kingの部屋にはキャンパーはいないようだ。
 
「/OOC」コマンドで「Kingへ向かいます」と宣言して、Invisibilityで姿を消した僕らは、途中の部屋には目もくれずに、真っ直ぐKingの部屋へと飛び込んでいった。
さすがに、すでにこのダンジョンの適性レベルを上回っているだけあって、大半のゴブリンは緑、残りは水色、といった感じのレベルだ。
 
Kingの部屋に突入したあと、大量のゴブリンが居座っているこの部屋の制圧を開始したものの、なんの苦もなく10を越えるゴブリンを退治し尽くし、制圧を完了してしまった。実にチョロイ。

 
あとは目的のモンスターが出現するまで、リ・ポップする端から退治しまくるだけだ。6人のフルグループでやってきた僕らは、ほとんど2人のタンクだけで出現するモンスターたちを退治していく。
 
残りの4人はたまに手を出したりヒールをしつつ、眺めるだけ。
 
早くもダレダレの空気が漂う。危険な兆候だ。
 
やがて真っ先に暇に耐えきれなくなったのは僕。
次第にうろちょろし始め、落ち着きを失いはじめる。そしていち早く我慢の限界に達した僕は、ここまでInvisibilityできたんだから、Invisibility使えれば安全でしょ、と勝手に決めつけてKingの部屋を飛び出し、冒険を開始するのだった。

 
で、歩き回ること数分。
 
ん、・・・・・・・・あ、見つかった。
 
ぎゃあああああー!
 
Invisibilityを見破られたのか、突如あちこちからゴブリンが押し寄せ襲いかかってくる。そして瞬く間に大トレインを形成することになってしまった。みんなのところまで走って戻れるかな、と思って殴られながらKingの部屋の前まで戻ってみる。しかし、振り返ればそこには10以上のゴブリン達が。ああ、こりゃ部屋に戻っちゃダメ(注1)だ。
 
「Healしないで。放置で」
 
と連呼しつつ、その場で息絶える僕。自業自得すぎてかける言葉もない一行。Rez(注2)の分のマナを使わせて申し訳ないったら・・・。

 
ということで、経験値にもならいところで、無駄に経験値を減らした僕は、無事蘇生を施された。
 
うむ、その身一つでうろちょろするのはやめることにしよう。そのかわり目玉でうろちょろするのだ。目標はこのダンジョンの最奥部に住むドラゴン、Lady Vox様(注3)を目撃することである。
 
雑魚退治に精を出すタンク達を尻目に、無心で目玉を繰り出し始める僕。すっかり本来の目的外のところに熱中し始める。
そして試行錯誤する事、数回。ついにVoxの部屋まで目玉を派遣することに成功した!

 
カシャ! 写真ゲット!
 
Voxはさすがにでかい。いつかドラゴンも倒してみたいものだ。Voxの周囲に目玉を浮遊させながらそんなことを考えた僕は、決意を新たにレベル上げを頑張ろうと思うのであった。
 
・・・。
・・・。
 
ん? ああ、クエストアイテム出た?
それじゃ、帰ろうか。
 
・・・。
・・・。
 
あー。なにしに来たんだろう、僕。


 
ゼン爺の合計プレイ時間 13日0時間56分

注釈
(注1)部屋に戻っちゃダメ:
トレイン性の高いモンスターの群れに襲われたとき、襲われたのがグループの中の一人だけ、という場合、襲われた人はグループの元へ戻らず、少し離れたところで死んで蘇生を待つ。というのが一つの基本戦術になっている。多を生かすために少を殺す、という意味合いと、EVAC等で逃げるより戦線への復帰が早いという意味合いがある。
なお、多くの場合これは大量にプルをしたプラーが行う格好いい自己犠牲であり、本文のゼンのようなのはただのマヌケといえる。
 
(注2)Rez:
クレリックやパラディンの使う蘇生魔法の総称。Resともいう。
 
(注3)Lady Vox様:
ナガフェンの寝室に住むLord Nagafenと双璧をなす、ノーラスにおけるドラゴンの代表格。英語版でNagafenとともに最初に用意されたドラゴンで、複数グループによるレイドの歴史の起点にいる存在。回復魔法を使うため、Lord Nagafenよりも微妙に難易度が高い、と思われる。なお、Nagafen、VoxともにLv53以上になると直接挑むことはできなくなるので、挑戦するならLv52までにどうぞ。
先日、エバークエスト日本語版においても、有志の勇者達によって退治された。
 


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