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第55話「異端者の大穴」 |
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エルダイトたちは、通常の、いわば善の陣営の魔法使いはエルディンに。ネクロマンサーやシャドウナイトのような、悪に寄った異端者はペイニールにその本拠地を置いている。この両派のエルダイトがかつて繰り広げた闘争によって出来たのが、「ホール」と呼ばれる大穴だ。この経緯については、公式サイトの「ノーラス伝説」の項でも触れられているので参照されたい。
で、今回はこのホールへ行って、経験値稼ぎをしてきた。
伝説にあるように、ホールはペイニールの街の脇にその入口を持っている。ペイニールの初心者の修行用エリアを抜けた先にある泉の中が、その入口だ。
入口は大岩でふさがれていて、ローグのスキルで開けるか、ペイニールで売られている鍵を買うかしなければ大岩が開かないようになっている。
ところが、この大岩が隙間だらけで、扉を開かなくても、するっとすり抜けることが出来てしまうのだ。
ちょろいな、と思いつつ大岩の扉を抜け、ホールへ入る。
ホールへ入り、水からあがる。すぐ先には、エレメンタル型のモンスターが多数並んでいるのが見える。着いて早々だけど、今回はここでキャンプするのが目的らしいので、これにてあっさり目的地到着だ。
上がったところでBuffをかけたりして、準備を整える一行。Buffをかけている間は、ウィザードである僕はすることがないので、例によって目玉を召喚して飛ばし、適当にダンジョンの様子を観察しながら待つことにした。
やがてBuffも終わり、Buffで減った分のマナも回復したので、いよいよキャンプの開始となった。プラーのプルによって、エレメンタル(an elemental warrior等)が引っ張られてくる。色はレベル44から見て青だ。
しかし青の中でも強い部類らしく、なかなか固い。オデュスはクラシックの大陸だけど、こいつは新大陸のモンスターに近い堅さだ(注1)。そんなことを思いつつ、着実にエレメンタルを退治していく。
時折マジシャン専用の冠が出たりしたものの、この時グループにマジシャンはいなかったので、あまり嬉しくもない。しかもこの冠、なかなかの性能のくせに、売値がゼロらしいのだ。うーむ。
その冠以外には、特筆すべきものも出ない。アイテムやお金に関して言えば、特においしいというわけでもない狩り場のようだ。
一方で、経験値はかなり素晴らしいことになっている。敵の強さによる、倒すペースの低速ぶりを補ってあまりあるほどの経験値だ。バリバリとエレメンタルを退治していると、目に見えてわかるほどに経験値が増えていく。経験値の増加がありありとわかるところでのキャンプは楽しいものだ。アイテム面でのダメっぷりには目をつぶりつつ、キャンプをこなし続ける。
基本的にこの日のキャンプは、この何も出さないエレメンタルをひたすら倒し続けるというものだったので、日記的にはあまり起伏というものがない。本当にエレメンタルを倒し続けただけなのである。
アイテムに関して言えば、極まれに強力なセービング性能を持つ肩の鎧や、ヘイスト付きの剣などをエレメンタルが出す場合もあるらしいけど、残念ながら今回はその幸運には恵まれなかった。
ってなわけで、そんな言ってしまえば単調な、しかし経験値のおいしいキャンプを続けること数時間。最後に、今までキャンプのペースが乱れるのを恐れて手を出さなかった、少し先の方にいるゴーレム(a rock golem)に挑戦してみて、それで帰ろう、ということになった。
ゴーレムはレベル44の僕から見て、真っ赤っかだ。レベルは50前後らしい。こんなモンスター相手に、僕の魔法が通るかが懸念されるところだけど、すでにみんなはやる気満々。あとには引けない感じである。最低でも、最後に全滅、という悲劇だけは発生させないように、魔法スロットのEVACをきっちり確認しつつ、ゴーレムに挑むことにした。
ゴーレムを入口までプルすると、リ・ポップ間隔の関係上、戦っている最中にそこにエレメンタルがリ・ポップして、複数の敵を相手にする羽目になる可能性が高かったので、最後に倒したエレメンタルのいる部屋まで移動して、そこで戦うことにする。
戦う場所として指定された部屋で待っていると、プラーがゴーレムを引き連れて戻ってきた。
ゴーレムは、エレメンタルに輪をかけて固い。ヒットポイントがこれでもかというくらいに減ってくれない。しかし、赤いとはいえ、手が届かないほど強い赤でもなかったらしい。
各々が全力で戦闘を行い、徐々にゴーレムのヒットポイントは減っていき、僕の魔法も7割方命中させることが出来た結果、無事にこれを倒すことが出来た。
最後に大物を退治して大いに満足した僕らは、その場に別の敵が出現する前に、ボロボロ状態のまま、速やかにこの地をあとにしたのだった。
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16日9時間54分 |
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注釈
(注1)新大陸のモンスターに近い堅さ:
一般的には、クラシックよりあとからリリースされた大陸では、いいアイテムが用意されているため、それに対応するためにモンスターも固くなっている、と考えられる。無論例外も多数あるが。
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