成長日記 冒険記
ゼン爺の成長日記
  第62話「セビリスの鍵」
クナーク大陸の片隅に、「古セビリス(以下セビリス)」と呼ばれる遺跡がある。
この遺跡はレベル50以上のつわもの冒険者達を対象にした、ハイレベルなダンジョンとして知られていて、LoYゾーンの奧地や、ベリオス大陸の「ヴェルケトアの迷宮(注1)」と並ぶ、人気スポットになっている。
 
そんなわけで、レベル50になった僕が、そろそろこのセビリスでキャンプをしてみたいと思ったのも、まったくもって当然のなりゆきなのだ。しかも、セビリスではレベル50以上の魔法(注2)を拾えるかもしれない。セビリスで拾える魔法は、ほとんどセビリス以外の場所では入手するチャンスがないので、僕はもとより多くのキャスターにとって、行かずにはいられない場所といえるのである。
 
ところがここで一つ、障害があった。このセビリスの中に入るためには、トラカノンの牙というゾーンでクエストをこなし、鍵を手に入れなくてはならないのだ。

 
ってなわけで今回は、鍵を持ってない人三名と、心優しき協力者の人三名とでグループを組み、セビリスの鍵を手に入れるためのアイテムキャンプをすることにしたのであった。
 
一行はまず、クエストをするためにトラカノンの牙へ向かう。このゾーンの中にいる二種類のモンスターを倒し、そのモンスターから得られるアイテムを、このゾーンにいる別のNPCに渡せば、クエストは完了だ。一つのゾーンの中で完結しているクエストなので、気分的には楽だ。

僕ら一行は、トラカノンの牙の一角に陣取り、倒すべき二種類のモンスターの片割れである、froglok foragerをまず退治することにした。グループのメンバーは、安全な場所で待機しておいて、トラック(注3)のスキルが使えるグループのレンジャーさんが、froglok foragerを見つけ、プルしてくるという作戦でいくことにする。
 
レンジャーさんがモンスターを捜しに走っているあいだ、手伝えることが何もない僕は、親鳥を待つ雛の心境で、ひたすら餌・・・もといモンスターが引っ張られてくるのを待っていた。

 
しばらく待っていると、首尾良くfroglok foragerが引っ張られてきた。色は僕から見て青い。手ぐすね引いて待ちかまえていた僕らは、一斉に攻撃を開始した。
 
froglok foragerは、青いモンスターの中では決して弱くはなかったけど、かといって強くもない。たった一匹で僕ら6人のまっただ中に飛び込んできたfroglok foragerは、あっさりと倒されてしまうのであった。
 
froglok foragerを倒すと、戦利品としてMedallion of the Kunzarというアイテムが手に入った。これがセビリスの鍵を手に入れるために必要な二つのアイテムのうちの一つらしい。鍵が必要な人数分これが必要なので、同じようにレンジャーさんがプルしてくるのを待ち、さらに二匹のfroglok foragerを倒す。
 
人数分のMedallion of the Kunzarが手に入ったら、今度は少し場所を移動して、froglok hunterを倒すことにする。やることはfroglok foragerの時と同じで、レンジャーさんが探してプルしてきたのを、安全な場所で待っている僕らが倒す、という作戦だ。
 
トラックスキルなくしては、このクエストはとてもできそうにない。レンジャーさまさまである。

 
このレンジャーさん。かなりの手練れらしく、froglok foragerのとき同様、危なげなくスイスイとfroglok hunterを引っ張ってきてくれる。
 
結局ここで三匹のfroglok hunterを倒し、もう一つのクエストアイテムであるMedallion of the Nathsarも手に入れることができた。
 
こうして、froglok forager、froglok hunterを計6匹倒し、二種類のMedallionを3個づつ手に入れた僕ら。ここまでにかかった時間は、わずか数十分。思ったよりもあっさりと取れてしまったのは、やっぱりレンジャーさんの力によるところが大きいだろう。トラックは偉大だ。
 
アイテムを手に入れたら、あとはこのアイテムをNPCに渡すだけだ。

 
トラカノンの牙の南西から南にかけて、いくつも朽ちた遺跡が並んでいる。この遺跡の中の一つに、赤いドラゴンを模した玉座が置かれていて、そこにEmperor Ganakという幽霊が浮かんでいる。この幽霊こそが、セビリスの鍵をくれるNPCなのだ。
 
幽霊に恐る恐る近づき、先ほど手に入れた二種類のMedallionを渡すと・・・
 
「オマエはワレに2枚のメダルを渡した。お返しにセビリス遺跡に入るための鍵を与えよう。」
 
といって、幽霊は僕に鍵をくれた。鍵はTrakanon Idolという名前で、見た目は鍵というよりも人形なんだけど、まあ、これが鍵らしいので、これでいいんだろう。
 
かくして、無事鍵を手にいてることができた僕(とグループのメンバー達)。これで、いつなんどき「セビリス行きませんか?」というお誘いを受けても大丈夫だ。
 
レベル50以降のキャンプに向けて、一つ懸念が解消された僕は、すがすがしくその日の冒険を終えたのであった。


 
ゼン爺の合計プレイ時間 20日12時間17分

注釈
(注1)ヴェルケトアの迷宮:
ベリオス大陸のグレート・ディバイドにあるダンジョン。対象レベルが高く、レベル50を越えた冒険者が多く挑んでいる。英語名がVelketor's Labyrinthであるため、通称VL、などと呼ばれる。
 
(注2)レベル50以上の魔法:
レベル50以上になると、魔法を1レベル上がるごとに新しく覚えることができるようになる。ただし、その魔法の半分は、店で買うことができず、クナーク大陸や、ベリオス大陸の特定の場所でモンスターを倒し、手に入れるしか入手方法がない。クナーク大陸のレベル50以上の魔法は、セビリスのほかに、スカイファイアー山脈などでも入手することができる。
 
(注3)トラック:
レンジャー特有のスキル。同じゾーン内にいるモンスターの強さや場所を、遠くに居ながらにして知ることができる便利なスキル。ドルイドやバードもやや性能は劣るもののこのスキルを使うことができるが、やはりレンジャーのものが最も広範囲かつ高性能で信頼性が高い。
 


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