成長日記 冒険記
ゼン爺の成長日記
  号外「ゼン爺の、PoP新ゾーンレポート〜(前編)」
PoK
ついにエバークエストの拡張パック「ザ・プレイン・オブ・パワー(以下PoP)」が発売された。
 
と言うことで、ザ・レガシー・オブ・イキーシャ(LoY)、ザ・シャドウ・オブ・ラクリン(SoL)の発売時に続いて、今回はPoPのさわりの部分を探険して、紹介していこう。
 
PoPは、今までの拡張パックであるLoYやSoLと比べて、ハイレベル向けの作りになっているらしい。
そもそもPoPの名前にも含まれている「プレイン」というのは、エバークエストの世界では「神の領域。異次元」というような意味合いの語。
 
その名前から連想されるとおり、ハイレベルなクエストやモンスター、それに神やそれに匹敵する存在が待ちかまえている場所の事を言うのである。力を究めた冒険者達が、最後に挑戦するにふさわしい難度と報酬を持つ場所といえるだろう。
 
さて、そんなPoPのゾーンへ行くには、ノーラスの世界各地に設置されている「本」を見つける必要がある。
 
この「本」に触れる、つまりクリックしてやることで、PoPゾーンの入口、プレイン・オブ・ナリッジ(PoK)へ行くことが出来るのだ。僕はグレーター・フェイダークの一角で見つけた「本」に触れ、PoPゾーンへの第一歩を踏み出したのだった。
 
ついた場所はモノトーンの石造建築と、豊かな緑が目に映える、きれいな市街地だった。
 
PoKはPoPゾーンの前線基地、兼、便利スポットという位置づけのゾーンらしく、ゾーン全域が安全な市街ゾーンになっているようだ。ゾーン内には各種売店あり、銀行あり、ギルドありと、およそ必要な施設はなんでもそろっている。
 
そんな中でも特に目を引く施設は、なんといってもゾーン中央に鎮座している巨大な図書館だろう。
 
何層にも分かれた巨大図書館の中では、あらゆるキャスターのための、数多くの魔法が販売されている。
 
ここで売られている魔法には、今までも別の場所でも入手できていた魔法の他に、PoPで追加になった新しい魔法もいくつか含まれている。
 
あまりに広いせいで、自分のクラスの魔法を売るNPCを探すのも一苦労だけど、キャスターならば立ち寄る価値があるはずだ。
 
加えてPoKについて特筆すべきは、ゾーンの外縁部に沿って建っている墓石のような石碑群だ。
 
これらの石碑群には、それぞれに見覚えのある地名が書き込まれている。そしてこの石碑に触れることで、その石碑に書かれている地名のゾーンまで一瞬で移動することができるのだ。
 
この移動は一方通行ではなく、石碑で移動した先には例の「本」が設置されていて、PoKと移動先の間を自由に行き来することができるようになっている。
 
これで、Gate系の魔法が使えないクラスでも、エルディンからフェルウィズへ、リバーベイルからシャー・バールへと、PoKをターミナルとして短時間で移動できるわけである。
 
しかし、便利なのは素晴らしいけど・・・僕らウィザードも商売上がったりだ、と言った感じがする。嬉しいやら、悲しいやら。
 
そんなこんなでPoKを一通り眺めた僕は、いよいよ次なる「プレイン」へと歩を進めることにした。新しいゾーンへ行くのはいつも楽しいものだけど、さすがに今回は死の臭いがプンプンするよ。かなり恐る恐る進んでいこう。
 
トランクィリティの石碑
PoKから先の「プレイン」へ行くには、石碑群の中の一つ、「Plane of Tranquility」と書かれたものに触れればいい。そうすることで、プレイン・オブ・トランクィリティへ行くことができるのだ。
 
プレイン・オブ・トランクィリティは、やはりその名「平穏の領域」にふさわしく、静かで、ゆっくりと気が流れているような場所だった。きれいな海と、きれいな山と、きれいな草木と、そんなゾーンだ。
 
最初はいつモンスターに遭遇しても逃げられるようにと、緊張感を持ってゾーン内を進んでいたんだけど、敵対的なモンスターには遭遇しなかった。
 
さすが「平穏の領域」だけあって、このゾーンには戦闘をするような場面は似つかわしくない。敵対的なNPCも登場を控えているのだろう。うむうむ。
 
モンスターが出ないとわかり、気楽になった僕は、ゾーン内を縦横無尽に走り回ってみることにした。ゾーン内のあちこちで、なんらかのオブジェや建造物が建っているのが目につく。それぞれの建築様式には全く統一性が無く、個性の主張が激しい。野外美術館へ来ているような雰囲気だ。
 
さらに、そのオブジェや建築物の周辺にいるNPCと会話をしたり、オブジェ自体をクリックをしたりしていると、まれに他の「プレイン」へ飛ばされてしまったり、他の「プレイン」へ行くための情報を得られたりもした。どうやらプレイン・オブ・トランクィリティを分岐点として、それから先はいくつもの「プレイン」に枝分かれしているようだ。
 
察するに、PoKがノーラス各地へのターミナルとするならば、プレイン・オブ・トランクィリティは各プレインへのターミナルというような役割なのだろう。
 
風車
そんな風に色々な建造物を見てまわっていると、前方になんだか懐かしい建造物が目に入った。スチームフォント山脈で見た風車によく似た建物だ。
 
もしや、と思って風車の中へ入ると、案の定、中には我が同胞であるノームがいるではないか。
 
彼の話を聞いてみると、彼はここで風車を使ってプレーン・オブ・イノベーション(PoI)へのポータルを開き、そこで得られる知識を求めているらしい。
 
うーむ、風車で異次元へのポータルを開くとは、ノームの科学力はやはり偉大だ。
 
さらに彼の話によると、PoIは「ノームにとって夢の国」らしい。これはちょっと覗いてみなくてはなるまい。ということで、興味に駆られた僕は、彼の言に従って風車の動いていない歯車に触れてみた。すると、PoIへの転送が始まった。
 
転送が終わるともうそこはPoI。薄暗い洞窟のようなところに出た。空中にはプロペラで浮かぶ機械があったり、壁面が工場のようだったりして、機械の国といった印象が強い場所だ。
 
そこに一人のマジシャンのPCがいた。
 
マジシャン氏のレベルは62。かなり極まってると言える。話によると、ここで試しにソロをしてみているらしい。さらに色々聞いたところ、レベル62マジシャンでもソロではいっぱいいっぱいだということ、PoIはPoPゾーンの中でも最も簡単な部類だということ、ロボットだらけだということ、などを教えてもらった。
 
ロボ vs マジシャンのペット
なるほど、マジシャン氏の戦闘を見学させてもらったが、確かに敵はロボットだ。なかなかカッコイイではないか。
 
しかし、カッコイイのは認めるけど、ロボットの友であるところのノームにまで『攻撃的』とは何事か。
 
若干の怒りを覚えたものの、さすがにレベル62マジシャンがいっぱいいっぱいの敵を、レベル57ウィザードがなんとかできるとも思えない。
 
一人ではPoPゾーンでは無力だと悟った僕は、仲間を募って出直すことにしたのだった。
 
つづく。
 

 
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