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号外「ゼン爺の、SoL新ゾーンレポート〜」 |
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ザ・レガシー・オブ・イキーシャ(以下LoY)に続いて、いよいよ最新のエクスパンション、ザ・シャドウ・オブ・ラクリン(以下SoL)も発売になった。
SoLで追加された真新しいゾーン群を前にして、冒険心を押さえることなどできるわけがない。SoLを入手した僕は、早速SoLの新ゾーンを走り回ってみようと、旅に出るのであった。
SoLはその名の通り、ラクリンと呼ばれるノーラスの月の世界を探険できるようになるエクスパンションだ。現実世界で言うところの、「地球と月」の関係が、「ノーラスとラクリン」なわけ。ということはもちろん、ノーラスとラクリンは地続きではなく、走っていけるわけでもない。SoLへ行くためのヒントは、ゲーム中に見ることのできるストーリーウィンドウの「Al`Kaborの日記」にあるのだ。
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四尖塔 |
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Al`Kaborはこの時代の最高の魔法使いとして知られるエルダイトで、随所で名前を見ることのできる有名人だ。
その「Al`Kaborの日記」を読み進めると、どうやらキーワードは「Quadrolith(四尖塔)」らしいということがわかる。四尖塔とは、北カラナ平原やグレーター・フェイダークなどに建っている、ウィザードのGateの魔法の到着点にもなっている、あの巨大な塔のことだろう。
そう考えた僕は、北カラナ平原へとGateの魔法で飛び、四尖塔へ行ってみることにした。
四尖塔につくと、そこにはすでに何人かの人たちが、塔の内部でたむろしていた。四尖塔の中心部分には、一人のNPCがたたずんでいる。このNPCは、SoL導入以前からここにいて、なにやら魔法を唱えていたんだけど、今回のSoL導入でついにお役目がまわってきた、といったところのようだ。
NPCに話しかけてみることにする。
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四尖塔内部 |
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ゼン : やぁ、Nexus Sicon
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Nexus Sicon : |
やぁ、ゼン。話をしている時間はない。私はまもなく開くポータルに意識を集中しなければならないのだ。[ラクリンに旅立ちたい]のであれば、その旨を伝えるがいい。
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ふむふむ。やはり、この人がラクリンへと連れていってくれるらしい。
「ラクリンに旅立ちたい」と彼女に告げると、彼女は何かの破片を手渡してくれた。この破片を持って、数分おきにやってくるポータルの開く時間を四尖塔の内部で待っていれば、ラクリンへと移動させてくれるようだ。
石を受け取った僕は、四尖塔の内部でそのときを待つ。そして数分後、Nexus Siconが魔法を唱え始め、派手なエフェクトが周囲に広がったかと思うと、僕は別の場所に移動していた。
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ネクサス |
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移動して出た場所は、ネクサスという名前のやはり四尖塔がある不思議な空間だった。四尖塔の周囲には東西南北四方向へのびる道があり、その道の入口には番兵が立っている。この番兵に話しかけると、その道を真っ直ぐ行ったところになにがあるのかを教えてくれた。親切だ。
ネクサスは移動のためのターミナルといった風のゾーンのようで、各SoLゾーンへの入口、ノーラス各地へと移動することができるポータル、そしてノーラスからやってくるときの到着点を備えた、移動の拠点となる場所といえそうだ。
とりあえずこのゾーンはそれ以上の意味を持ちそうもないので、次なるゾーンを目指して進むことにする。
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バザー |
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ネクサスから北の出口を抜けると、そこはバザーだ。バザーはSoLゾーン、いやノーラスも含めて全てのゾーンの中でも、極めて特殊なゾーンだ。
このゾーンの特定の区画内では、PCがNPCのように店の店員、「Trader」になることができるのである。そして同時に、何人ものTraderが売っている物を、別のPCは効率よく検索して探すことさえできるのだ。PC間のアイテムの取引の新しい形が、バザーでの取引となっていくであろうことは疑いない。
僕がバザーに入ったときには、すでにバザー内には200人を越えるPCが殺到していて、すさまじい熱気だった。Traderが並ぶ区画には、早くもTrader化しているPCの列が、商店街のように立ち並んでいる。うーん、すごい風景だ。
とはいえ、当面の目標はSoLゾーンを駆け回ること、と決めていた僕には今はバザーは関係がない。バザーの様子を垣間見た僕は、次のゾーンに進むことにする。
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シャドウ・ヘイブン |
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次に入ったゾーンは、シャドウ・ヘイブンだ。シャドウ・ヘイブンは、Al`Kaborの発見で月へ来たノーラスの民が作った街・・・なのかな。少し陰気な、普通のノーラスで見かけるような街のゾーンだ。
賑やかなバザーにくらべて、シャドウ・ヘイブンは閑散としていて寂しい。しかしここには、魔法使いとしては見のがすことのできない新要素がある。そう、SoLで追加される新魔法の一部が売っているのだ。なかでもウィザードである僕の目玉商品は、断然Familiarの魔法だ。
Familiar、すなわち使い魔を召喚するという、ウィザード初のペット魔法なのである。魔法使いの使い魔といえば、猫やカラスが思い浮かべられる。どんなかわいいペットが出るかとワクワクしながら、新魔法探してシャドウ・ヘイブンの街を散策する。
やがて、図書館のような場所で、魔法を売るNPCを見つけた。Lesser Familiarの魔法を入手だ。そして、魔法を唱える。日頃から目玉の召喚で鍛えてきた召喚系の魔法系統、コンジュレーションがやっと活躍だ。
ジョォォォォォォンン!
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インプ |
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・・・。
魔法の詠唱が終了し、そこに現れたのはブサイクなインプ。かわいくないことおびただしい。
ニャロウ、とばかりに「/rude」でインプに「失礼なジェスチャー」をかましつつ、次なる地を目指すことにしよう。トホホ。
さて、次はどこへ行こうかな。一人で危険なところへ行って死んでしまうのも避けたいし、んーと。よし、今回の探索の最後に、SoLの新種族であるバー・シアーの生まれ故郷へ行ってみることにしよう。
そう決定した僕は、シャドウ・ヘイブンからパルダル洞窟に進入した。
パルダル洞窟は、湿気っぽく真っ暗な、あまり長居したくない雰囲気のゾーンだ。中には見覚えのない何種類かの変なモンスターが生息している。どいつもこいつも気持ち悪い。長居したくない気分が、さらに倍増だ。
色はレベル54の僕から見て緑ばかり。どうやらレベル的には難易度の高くないゾーンらしい。このゾーンはInvisibilityの魔法をかけて、一気に駆け抜けてしまうことにする。
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影紡ぎの雑木林 |
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気の滅入るような暗い洞窟を抜けると、影紡ぎの雑木林というゾーンだった。なんと、屋外のゾーンである。
現実世界の月と違って、ラクリンは屋外でも呼吸ができるようだ。しかも植物まで生えている。主星と衛星の大気組成が同じとはなんたる偶然・・・などとSF風に考えてみてもしょうがない。 エバークエストはファンタジーなのである。ラッキー、くらいに思っておいて、先へと進もう。
それにしても空が暗いな。夜なんだろうか。そう思って「/time」コマンドを使ってみると、「ここでは太陽は動きません。参考文献なしに時間を知ることは不可能です」などと言われてしまう。太陽が動かないと、灼熱地帯と極寒地帯ができて、しかも・・・おっと、ファンタジーファンタジー。
ということで、大気組成も太陽の位置も気にせずに、先へ進むとしよう。 って、ん? 空? ・・・うぉあっ!
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輝くノーラス |
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空を見上げると、暗い夜空に燦然と輝いているのは、我らの星、ノーラスではないか! ノーラスは青かったのである。
しばし真上のノーラスを見上げ、呆然とする。ああ、今いるのはノーラスの隣の星なんだな、と実感できる。それにしても、ノーラスはでかいな。ノーラスで見た月、つまりラクリンはあんなに小さかったのに。
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謁見中 |
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大宇宙の神秘に触れた僕は、この先で無事にバー・シアーの生まれ故郷へたどり着き、そこでバー・シアーの国王に謁見を賜って、この冒険の幕を下ろしたのであった。
神秘の国ラクリン。まだまだ奧は深そうだ。
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