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後日談「突入!プレイン・オブ・フィアー」 |
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ネクサスに集合 |
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拡張パック「プレイン・オブ・パワー(PoP)」の導入以降、レベルの高い人の間ではすっかりおなじみになったプレイン。かくいう僕も、プレイン・オブ・ヴァラーなどのプレインでキャンプをする機会が最近は多い。神の領域であるはずのプレインも、なんだかガックよりも身近に感じてしまうほどだ。
ということで、今回も数あるプレインの一つ、プレイン・オブ・フィアー(PoF)へ行ってきた。
ところがこのPoFは、近頃よく行くPoPのプレイン群とは少し勝手が違う。PoFはエバークエスト史上最初のプレインとして、クナーク大陸よりも先に導入されたプレインであり、プレイン・オブ・エアー(PoA)やプレイン・オブ・ヘイト(PoH)等と同じく、クラシック扱いのゾーンなのだ。 |
それだけに、PoFの当初の設計思想は「Lv50のプレイヤー数十人によるレイド用ゾーン」となっていた。その後、レベル上限の変更等に伴って様々な変更があったものの、今でもPoFは、基本的な部分では当時のままとなっている。そのために、ゾーンするだけでも大変だったり、雑魚モンスターのリ・ポップがやけに長かったりと、通常のキャンプには向かない特長が、そのまま残っていたりする。
とにかく、今回はそんなPoFに連れていってもらってきた。
目的は主催者さんのエピック用アイテムらしい。僕の目的は無論、観光である。
参加者はネクサスに集合らしい。そこでレイド・グループを組み、レイド参加者同士でとりあえずのグループをいくつか組む。総勢20人弱のようだ。
全員が一応グループを組み終わったところで移動開始だ。Portalの魔法でカジックシュールの神殿へ移動し、さらに即座にEVACをしてフィーロットへ出る。なかなかデンジャラスな移動方法である。
PoF入口 |
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PoFの入口は、フィーロットの南西にあるスペクターの洞窟の最奥部にある。そこに巨大な鏡のようなゲートがあり、そこを横切ることでPoFに入ることができるのだ。一端PoFに入ると、出た先ではいきなり大量のモンスターが待ちかまえている可能性が高く、しかも来た場所へ戻ることもできないので、迂闊に飛び込まないように注意をする。知らずに入るとほぼ確実に死んでしまうという、ある意味かなり悪質な罠のような気がしなくもない。
実際、今回もそれを知らない人が一人、単身PoFに突入して、さっくりとご臨終なさっていた。ご愁傷様である。
僕ら一行は、このゲートの前で十分に準備を整え、さらに突入後の動きなどをレイド・リーダーからレクチャーされてから、PoFに突入することにした。 |
作戦は単純で、
- 固い人からゾーンする。
- ゾーンしたらとにかく西進する。
- ゾーンの壁までいったら、そこで戦う。
というものだ。
ゾーンして出る場所から一歩も動かなくても、勝手にモンスターが襲って来るという、エバークエストの全ゾーンを見渡しても珍しい、意地悪きわまりない設計になっているのがPoFだ。ゾーン直後に襲われても、その場では戦わず、殴られながらモンスターごとキャンプ・ポイントまで突っ走るというのがこの作戦の要点らしい。
どのくらいの数のモンスターが来るかは、そのときの運次第。運が悪いと10匹近くが来るとか。うーむ、恐ろしい。
さて、準備が整い、ついに突入の時が来た。リーダーの号令のもと、一斉にゾーンを開始する。腰抜けの僕は、大半の人が突入したのを見計らって、少しあとからゾーンすることにする。ふふふ。
PoF内部 |
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ゾーンして出ると、そこは熱帯地域風の植生と、血のように赤い空が広がる世界だった。遠くには空中に浮かぶ(?)砂時計や、燃えさかる炎の壁などが見える。いかにも「恐怖の領域」といった、非現実的な空間だ。
しかしのんびり観察している暇はない。決めてあった作戦に従って、一目散に西進する。
やがてたどり着いたゾーンの西の壁付近では、すでに先着した人たちと、彼らが引き連れてきたモンスターとの戦闘が始まっていた。見たところ、反応したモンスターの数は3匹といったところのようだ。うち1匹はすでにヒットポイントが半減していて、残り2匹もエンチャンターによって眠らされている。襲ってきたモンスターの数は、ほとんど最少例に近い数だったようだ。とりあえず、突入は成功裏に終わりそうで、ほっと一安心。 |
やがて3匹を倒しきり、とりあえずキャンプ・ポイントの制圧に成功した我々は、そこを拠点に周囲のモンスターの掃除を開始することにした。
PoFの脅威の相当な部分は、突入時の不安定さ、特に運が悪かったときの壊滅的なモンスターの襲来にあるので、そこを無事に乗り切った我々には、もうほとんど怖いものはないと言っていい。基本的な土台が「Lv50のレイド用」であるPoFの通常のモンスターは、Lv60以上が大半である我々からすれば、率直に「弱い」のだ。プラーが連れてくる青いモンスターどもを、プチプチと叩きつぶしつつ、少しづつ今回の目的のモンスターがいる場所へ移動していく。
途中、倒した敵から「PoFアーマー」とか呼ばれる、NO DROPのクラス専用鎧がいくつか出て、それらも回収しながら進んでいく。これらの鎧もクラシック時代の遺産で、クラシックレベルで見れば信じられないくらいの高い性能を持っている鎧だ。今から見ても、パーツによってはいい性能を持ったものが少なくない。
ということで僕も今回、PoFアーマーのWIZ専用帽子を頂いてしまった。見た目が布の帽子なので、かぶると頭頂部が涼しいような気もするが、これまでのハゲ隠し、もとい帽子に比べてINTが3も上がるのでかぶるほかあるまい。これからの季節、北風が頭にしみるなぁ。
そんな風にして、小さなおたから回収などをしつつ、ついに目的のモンスターを射程内に捉えるところまで到達した。ここまでは戦力に比して、敵は弱すぎたといってもいいほどで、正直なところ拍子抜けしていた。ようやく、強そうなモンスターが来るというので、気も引き締まるというものだ。
enraged golem |
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プラーに引っ張られてやってきたのは、an enraged golemという、名前の通りのゴーレムタイプのモンスター。予想していたよりもビジュアル面でしょぼいモンスターで、少しがっかりだったが、こいつこそが今回の目的であり、ウィザードのエピック・クエスト用のアイテムを持っているらしいのだ。見た目で判断してはいけない。
そして、アイテムだけではなく、実力のほうも侮れない。それまでの雑魚モンスター達は、19人がかりの攻撃の前には、本当にあっと言う間に死んでいたのだけど、さすがに中ボスクラスともなると歯ごたえがある。相当に固いらしく、レイド・グループの戦士達が取り囲んでタコ殴りにしても、なかなかヒットポイントが減っていかないのだ。 |
しかもこやつ、異常に魔法が通りにくいようで、魔法攻撃しか能がない僕は、この戦いにおいてすっかり役立たずだ。中途半端に通る魔法をちょぼちょぼ撃ちつつ、殴りチームの奮闘を応援する方向へシフトしていくことにする。
とはいえ、全滅の危険を感じるほど強いというわけでもないらしく、漫然と殴っているうちに、やがてゴーレムは地に伏したのだった。余裕の勝利といえる。
こうして、無事に目的を達成した僕らは、もののついでということで、Frightというもう一匹の中ボスクラスを退治して、そこそこな戦利品を入手した後、PoFをあとにしたのだった。
余談ながらPoFの大ボスは、正真正銘の神様であるCazic-Thuleである。さすがにこれには、この日の戦力じゃ勝てないだろうなぁ。たぶん。
グリークの袋小路にて |
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ところで、PoFから帰ってみると、経験値がレベル60まであと2%というところまで来ていた。あと2%! ここはレベル60にして気持ちよくログアウトしたい。
ってなわけで、仲間を募って30分ほどグリークの袋小路で経験値を稼ぎ、半ば無理矢理にレベル60にしてしまった。
ついに、Lv60である。イエア! |
話の流れとしては、PoFでレベル60になれたら最高だったのだけど、そううまくもいかなかったな。でも、ついに60だ。かつて「ゼン爺においつきますよー」とか言っていた人々が、とっくのとうにレベル65になってしまっている中、おなじみの仲間達に大きく遅れてのレベル60。それでも一つの区切りとして、ついに来たという実感がある。ふふふ。
そういえば前に、「レベル60になったらヒゲでも伸ばそうかな」などとふざけて言っていたのを思い出した。
伸ばしてみる。
ヒゲ |
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・・・。
ハゲにしてヒゲ。
やや、貫禄が出た。かな? |
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31日8時間25分 |
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