必殺の電ショック (2004 / 09 / 27) |
ウソ、大げさ、まぎらわしい 日常はいつでも危険と隣り合わせ、周りは敵だらけなのです。 ユニバーサルソルジャーに出てたドルフ・ラングレンだってそう言ってるのだから間違いありません。 自分の身は自分で守る。 混迷する21世紀を生き抜くために必要なのは何が何でも生きようとする強固な意志と身体、 そしてそれらを手助けする為の良い武器なのです。 とりあえず早川には強固な意志と身体、どちらも備わってないので手っ取り早く武器で能力値アップする事を試みました。 そこで今回選ばれたアイテムはコレ。
スタンガンと比べて値段が3〜4万円前後とやや高く、 電池も専用バッテリーを使うので交換にお金がかかるのが難点ですが、 説明書によると一個のバッテリーで約4000回の放電が可能と言う事なので滅多に交換する必要は無いでしょう。 さてこのマイオトロンですが、付属品として1本のプロモーションビデオが付いてきます。
ビデオを回すと、小さなスタジオのような場所に年配の方たちが集まってるシーンから始まります。 講演会か何かのようです。
ただ、その場にいる全員が真面目な面持ちをしているのは良く分かります。 ひとしきり話が終わった後で、マイオトロンの実践演習が始まりました。
このマイオトロン、イギリスでは民間人が携帯する事を禁じられているそうですが、 確かにこれが犯罪に利用された時の恐ろしさを考えれば規制もやむを得ない所なのでしょう。 さて、それでは早速このステキなアイテムの威力を人体実験で実感してみる事にします。 被験者は当然、自分。 説明書によると2〜5秒程度接触させると効果的だそうですので、とりあえずお腹に3秒ほど押し当ててみましょう。 それではいざ。スイッチ、オン! カチッ。 あばばばばばばばばばばば!!!!! 反射的に、1秒足らずでスイッチOFF。 って、つーかコレ無茶苦茶痛ぇぇぇぇっ!!!! どうもビデオで観た内容と現実で起きた現象に大きな隔たりがあるようです。 ちなみにビデオで倒れた男性は数十分間起き上がる事も出来ませんでしたが、 私の場合は腹部が火傷でミミズ腫れになったものの即座に行動する事が可能でした。 説明書に書かれてるように、5秒程度の接触が無いと麻痺にまでは至らないのでしょうか? そうは言っても自分の意思でこれを1秒以上接触させるのは無理。 実際の暴漢相手に使ったとしても、 こんなアホみたいに痛い攻撃を5秒間もおとなしく食らい続けてくれる人間がこの世に存在するとは思えません。 現実としては、体格的に自分よりも劣る相手を無力化させるのに使うのが関の山でしょう。
そもそも背後から襲われるような非常時に、 パニックにもならず即座に武器を抜く事が出来る人なんてそうそういるものではありません。 こんないい加減なプロモーションビデオを信じ込んで、 間違った自信を持つ人間が続出したりしたらこの製造元はどう責任を取るつもりなのでしょうか? よくもまあ、訴訟社会のアメリカでこんな商品がまかり通ったものです。 それはさておき、このプロモーションビデオ。
ようするに犯罪者だらけのこの社会で、 丸腰でいる事がいかに危険であるかをアピールする作りなのですが、 一歩間違えればポルノビデオのような演出。 特に、下の一連の映像は撮影担当者の妙なこだわりを感じさせずにはいられませんでした。
アメリカでは強姦もの等のダークなポルノビデオが禁止されているので、 その反動からこういう作品に負のエネルギーがそのまま流入してしまうのでしょうか? とりあえず、人間の人格形成に最も影響を与えるのはメディアなどでは無く、 周りの人間であるという事にアメリカ人はいい加減気付いた方が良いと思います。 その他にも何じゃコリャ? と思うような演出がチラホラ。
どなたか英語力に自信のある方、本当に採用されてるのかどうか是非アメリカ人に直接聞いてみて下さい。 結果、FBIやCIAの職員の中で単に個人所有してる人がいるだけなどというオチだったとしても、多分私は驚きません。
|