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俺と鉄腕能力・前編 (2004 / 10 / 05)

日本列島を覆う韓流フィーバーに当てられたのか、つい先日、テレビ朝日が火山高なる韓国映画を放送していました。
何事も無かったかのようにサックリと見逃していた私ですが声優陣がやたら豪華だった事もあり、内容が少しばかり気になりましたので、ネットの掲示板で映画の評判を見る事にしたのです。

そこでの評価の大半は「テンポが悪い」「
基地外が作ったのかコレ」「陰陽師よりはマシ」などという大変にネガティブなものばかりでしたが、 その中の一つ、書き込みでこんな感じのやり取りが目に留まりました。


「火山高は
速攻生徒会のパクリ」
「誰も
覚えてねえよ




…えーと、単行本揃えてる人間がここにいますが何か?


などといった訳で、今回のネタは
半ば衝動的に「速攻生徒会」というタイトルのマンガを取り上げる事と相成りました。

もっとも火山高に関する全体の評価を見ると、リアルタイムで連載されてる天上天下を連想する人の方が多いようなのですが、 最近の私はジャンプ系の漫画を全然読んでいないので、そちらに関してはノーコメント。
速攻生徒会と同じ作者の漫画である「風林火嶄」を連想する人も多かったですね。




さてこのマンガ、今は既に亡き新声社が発行していた漫画雑誌「コミックゲーメスト(以下コミゲ)」に連載されていました。

作者は小川雅史氏。
ぐぐってみてもロクな情報が見つからない所からして、現在は休筆中なのでしょうか?

まあ、同人活動は別に続けられているのかもしれませんね。


単行本1巻の表紙です。

新声社から出てる単行本は全2巻ですが、中身はおもいっきり未完です。
3巻目を出す前に潰れちゃいましたから、会社が。

で、3年ばかりの歳月を経て講談社から復刻されたのが下の単行本。

大きくオビに【幻の「迷」作】などと銘打たれております。
まあ、これは
事実ですね。

大雑把な内容を説明しますと、主人公の「本多愛」は
スウェーデンの血を引く下町娘
彼女は女子高生ですが同時にストリートファイターなので、一般人には及びも付かないデタラメな戦闘力を持っています。
そのデタラメな力は後に「鉄腕能力」と命名される事になるのですが、まあそれはそれ。

で、他の登場人物として生徒会長の「榊原優子」に、ロリ担当の「井伊みか」、 闘う女子高生マンガ家「酒井綾」なんて人達が次々と出てきて、何だかにぎやか感じになります。 しかし話の本質を一言で言えば
キン肉マンと大して変わりありません
たまにジョジョ男塾なんかも混ざってますが、ようするに
計画性の無いジャンプ系というわけです。


いやはや、映画「火山高」は内容がサッパリ訳分からんと評判でしたが、
本家の方も負けてないくらいサッパリですね。

ちなみにコミゲ連載中、作者の小川氏はコメント欄で自分の事を
「インチキの天才」などと自称しており、 当時の私はその言葉を何の疑問も無く受け入れる事が出来ました


しかし、長き歳月を経ると若い頃には全然気付かなかった
作者の繊細さも見えてくるようです。


新声社版コミックスの1コマ。


こちらは講談社版。大幅に手直しされてます。

ちなみに手直しされてる方ですが、
単に話が間延びしてるだけで内容に違いは殆どありません
他にも、細かな所で様々な修正が。


新声社版。


講談社版。優子(左側のキャラ)の鼻と口の位置が大幅に低下。

これは私がしばしば感じる事ですが、 どうも芸術家気質の人間というのは普通の人が
どうでもいいと思ってしまうような事でも気になって仕方が無いようです

3年以上も前に描いた原稿の手直しをするなんて、 一ヶ月前に描いた原稿でさえ何の愛着も持たない私の感覚からはかけ離れてますよ。
マンガキャラの僅かな
鼻の位置の違いなんて、気にする人がはたして全国にどれだけいるというのでしょうか?



アーティストの心理など欠片も解せない男が適当な自論を展開しつつ、後半に続きます。

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