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小説版「エンジェルバレット」 (2005 / 10 / 11)

いきなり題とは全然関係ない事ですがこの場にて報告させて頂きます。

月刊うそ18号に掲載されています桜瑞さんのマンガ「ぶるまー1997」
全裸のジム・リードをリクエストしたのは私です。以上、関係ない話おわり。


さて、10月1日に発売されました角川スニーカー文庫のこの小説、 発売日当日にはコミックブレイドと一緒に買ってたのですが
読むのが面倒くさくてほったらかしにしてたものを先日読んでみました。

まさかこんな辺境のページを見てる人で知らない人はいないと思いますが、 一応はこのタイトルの大雑把な解説をさせて頂きます。

元ネタは
エロゲメーカーであらせられるところのライアーソフトが2004年に世に送り出しましたエロゲーです。
ダイムノベルおたくでひよっこガンマンで世間知らずな少し頭の弱いヒロインであるセーラ、 そして彼女に罵倒されたり股間を蹴られたりする事に性的興奮を感じる主人公の変態牧師クラウスとが 19世紀のアメリカ西部でジャージーデビル火星人王蟲の大群らと繰り広げるドタバタ珍道中といったおもむきの愉快なアドベンチャーコメディーであり御免ちょっと嘘


セーラ

ゲーム本編をプレイした方ならお分かりの通り、 挿絵を描いてる人がゲーム原画担当の文倉十さんとは別人で、吉田音さんなる方が描かれています。
個人的には文倉バージョンのセーラに無かった
アホ毛が頭から何故か生えているのが気になりました。


クラウス

さて、いわゆる「ライトノベル」と呼ばれるジャンルの本を買うのは恥ずかしながら今回が初めてです。
ゲームブックや星新一のショートノベルなら中高生の頃に買ってましたけど、 あれ、ライトノベルとはちょっと違いますよね?

で、まず最初に値段を見たところ税別で
629円
コイン一枚では買えない額であり、ダイムノベルと比べ懐に優しくありません。

ページ数は全部で300ちょっと。
脳みそ半分寝ながらでも余裕で内容が理解できるくらい読みやすい構成なので所要時間は私のようにダラダラ読んで4時間弱、 普通の人なら2〜3時間で読み終わってしまうものと思われます。

エロ描写は軒並みカットされて全年齢向きとなってますが、 18歳未満の清く正しい青少年はわずか3時間ほどで読み終わってしまう娯楽作品のために600円は出したがらないのでは?
特に近年の若年層における紙媒体娯楽の地位はおしなべて低下してますし。

まあいかんせ普段ライトノベルを全然読まない人間の見解ですので、 そのへんの実情がどうなっているのかなど知る由もありませんけど。


魔人 ビリー・ザ・キッド

元のゲームでは死者の中から蘇った上に生前よりもパワーアップしてる「魔人」なる敵がセーラたちの前に何人も出てきます。
彼らはジェシー・ジェームズやドク・ホリディなどといった面子で、実在した西部のアウトロー本人という設定です。

が、この小説版ではページの都合によりビリー・ザ・キッド以外の魔人は全員
バッサリ削除

ついでにゲーム中にのみ登場する架空の人物であるその他キャラ達も
大量リストラされており、人間関係がよりシンプルになって脳みそ半分寝ながらでも余裕で内容が理解(以下略)。

<小説版のポイント>

一言で言ってしまいますとこの小説、 ゲームのストーリーにかなり忠実ながらも要所以外は全て切り捨ててるダイジェスト版みたいなものです。
いわばエヴァンゲリオンにおける
DEATH編です。

敢えてオリジナルと違う点を上げるとすれば対ビリー戦の状況が若干異なる事、 あと黒幕である人物が早々に
ネタバレやらかしてくれる事くらいでしょうか?
この黒幕、ゲーム本編よりも丁寧に状況説明してくれるので
親切な悪役だなぁとは思いました。

<所見>

先にダイジェスト版と述べました通り、 ストーリー展開がゲーム本編をすでにプレイした人にとっては殆ど既知のものでしかありません。
新規の顧客層がこの小説をどう捉えるかは分かりませんが、 そうでない人にとっては単なるコレクターズアイテムにしかならないでしょう。

いっそのことセーラが●●してクラウスが●●する第二部をメインとした外伝的な話を倒置法の要領で広げていけば、 既に本編を知ってる人の目にも新鮮に映ったのでは?
(最初に登場人物をボカしたまま二部を持ってきて、その後で一部の話をフォローという具合に)

でも小説でいきなり外伝メインの話を展開されると抵抗感のある人も多いでしょうし、 本編も同時にカバーしようとすればページ数が足りなくなるのは必至。
正直な所、こういう無難なまとめ方をする以外にやりようが無かったというのが実情であるような気がします。

同人誌と違って、商業本は
バクチできませんしね。



<蛇足>

買ってきたくせに
読まずに放置してる本はエンジェルバレットだけにあらず。
こんな本もありましたので少し目を通してみることにしました。


ブルマーの社会史 女子体育へのまなざし

タイトル通り、明治初期から平成にかけての女子体育の変遷をブルマを通して考察するという、 非常に
志の高い本です。

250足らずのページ数で難解な言葉が使われているわけでもなく、 文字も比較的大きいのですが何故か
脳みそ半分寝ながらでは内容がさっぱり理解できないという硬派な一冊。
ブルマを語る際に一応は理論武装しておきたいと言われる方にはオススメです。

私は
はやまったと思ってますけど。


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