ときヘル:学園に存在する3つの派閥設定
異論反論追加その他変えて欲しい部分があったらスレでどぞー。
職員室にて。
「先生、またアーカードとアンデルセンが喧嘩したとか。
困るんですよねえ、教育現場の乱れというものは」
国語教師のマクスウェルは小馬鹿にした目つきで
片手をインテグラの机に置いて、彼女の顔をのぞき込んだ。
インテグラは素知らぬ顔で紅茶のカップを口に運ぶ。
わざわざ保温ビンに入れて持参している最高級のシロン産だ。
「それにその服装、風紀の乱れの原因だとは思わないのですか?」
長身のインテグラは既製品の椅子と机をもてあますかのように、
椅子を後ろに引いて長い足を組み、その黒ストッキングを見せつけている。
「マクスウェル先生こそ、顧問をなさっている文学部では最近怪しい噂を聞く」
まだ熱い紅茶のカップをわざとマクスウェルの手のすぐそばに置き、
インテグラは小馬鹿にしたような目線を彼に向けた。
「裏番のハインケル、その親友の由美江、さらにはかのアンデルセンまでも
図書室によく出入りしているとか」
薄笑いを浮かべながら、その怜悧な瞳でマクスウェルの顔をじっと見つめる。
「不良グループには溜まり場が必要だ。誰がそれを提供しているのだろうな?」
言葉は問いかけだったが、裏には確実な嘲笑が潜んでいた。
二人はしばしにらみ合った。
その後ろでパンパンパンと小太りの男が手を叩く。
「まあまあお二方とも、教師ともあろうものが職員室で喧嘩とはいけませんな」
この学校の教頭、通称少佐。
「インテグラ先生、マクスウェル君の言うことも分かるのですよ。
あなたのその姿は、その、思春期の学生には刺激的ではありませんかな」
そう言いながらも楽しそうに彼はインテグラの服装を見つめていた。
「教師に服装規定はなかったはずですが? それに私はこの格好が好きなのです」
インテグラは平然と教頭に向かって冷笑をうかべた。
「それに少佐先生もお好きでいらっしゃるなら、何も問題はないでしょう」
少佐はその言葉に目を見開いたが、一呼吸後には満足そうに笑って見せた。
「そうですな。私は美しい女性は好きですよ。しかし美しい女性には危険も多いもの」
眼鏡の奥で目がきらりと光る。
「お気を付けなさい、インテグラ先生」
「ご忠告感謝します」
相変わらず表情は変えずに、形だけ丁寧にお辞儀してみせるインテグラと少佐を
蚊帳の外に置かれた状態のマクスウェルは忌々しげに睨んでいた。
このままではすまさん。インテグラも教頭も、いずれ横合いから思いっきり殴りつけてやる。
なにせ彼には愉駄の生徒達という駒があるのだ。
とりあえず、こんなかんじ
少佐(教頭)派:教職員の多くと生徒会
マクスウェル派:学内最大の不良グループ@文学部
インテグラ派:アーカードとウォルター、など
さらに詳しい彼らの様子
少佐(教頭)派 / マクスウェル派 / インテグラ派
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