マクスウェル派

学校の図書室に付属する、第一資料室。文学部部室でもある。
しかしそこは不良グループ愉駄(ユダ)のたまり場でもあった。

「…というわけだ、諸君。インテグラの態度は最近目に余る」
マクスウェルは吐き捨てるように言った。
「まああの先生はいつもそうですから」
おずおずと由美子が取りなそうとする。
「まー、一発殴っちゃえばいいのよ、ああいう生意気な女はさー」
竹刀を肩にした双子の姉由美江はあっさりそう言った。
「しかしインテグラには自信を持つだけの裏付けがあるようですよ」
ハインケルが冷静な意見を述べる。
「私はアーカードと決着を付けられれば何でも良い」
アンデルセンは一人独自の意見を述べた。
しかしハインケルがそれを聞いてかすかに笑みを浮かべる。
「私の情報網によると、彼女と彼にはなんらかの裏取引が存在するようです。
 これまでもインテグラを狙った者がアーカードによって叩きのめされている。
 不良のすることと、誰も気にしてはいませんでしたがね」
「ふぅむ」
マクスウェルは考え込んだ。


少佐(教頭)派  / マクスウェル派 / インテグラ派

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